上図は、先手矢倉模様に後手が△7三桂型から急戦を仕掛けた局面。ソフトの評価値+91で互角。
自分は先手をもつと基本的には初手は▲7六歩で3手目は▲2六歩がほとんどですが、たまに矢倉を目指そうということで3手目に▲6八銀と上がりました。
同じ戦法ばかり指しているとたまに違う戦型で、その戦型の感覚をつかんでおきたいというのがあります。
最初は矢倉を目指さなくても後手番などのときは、相居飛車からじっくりした矢倉模様になることもあるので、そのときに慌てないように少しでも感覚をつかんでおきたいという理由です。
ただし後手が△7三桂型からの急戦志向だったので、やや思惑が外れた感じです。
△7三桂からの急戦は見たことはありますが、ほとんど先手をもって指したことがないので感覚がいまひとつつかめていません。
実戦は△7二銀以下▲5八金△2二銀▲6九玉△6三銀▲4八銀△6二金▲4六角△4二玉で、ソフトの評価値-32で互角。

この手順は先手は▲5八金として上部を手厚くしてから▲6九玉~▲4八銀とする手で、できるだけ後手からの急戦に対応しようという構えです。
後手もその間に6筋を手厚くしてから△4二玉とする形で、形勢は互角のようです。
先手は▲8八歩という形が少し形が悪いのと、後手が△6五桂と跳ねている形なのでいいタイミングで△7五歩▲同歩△7七歩のような手が狙いです。
先手はこの筋を気にしながら駒組みを進めるという感じで、将来的には右側で攻めたいですが△7五歩からの反動もあるので、このあたりが難しいです。
これも1局の将棋ですが、▲5八金では▲4六角がありました。
▲4六角△6二金▲6四角△6三銀▲4六角△6四歩で、ソフトの評価値+101で互角。

この手順は▲4六角と次に▲6四角として、後手の桂馬を支えている歩を取りにいく手です。
▲4六角に△6三銀とすれば▲6四角は防げますが、その場合は▲6五銀△同歩▲7三桂があります。ソフトの評価値+182で互角。
この手順も互角のようですが、攻めに使う桂馬を取られて直ぐに両取りの桂馬を打たれるのは、後手にとってはあまり面白くなさそうです。
よって▲4六角には△6二金として、以下▲6四角△6三銀▲4六角△6四歩ですが、この局面も微妙にバランスがとれています。
普通は先手が1歩得して6四にいた歩を取って、さらに後手は6四に歩を打つことで歩切れになっているので、この手順はぱっと見で先手がものすごく得をしたイメージがあります。
後手は歩損なので手得をすることでバランスをとることが多いのですが、後手は別に手得にはなっていません。
手得とか手損は特になく互角だと思います。
よって歩得とか手得とかについては、トータル的に歩得をしているので先手が得をしていると思いますが、先手は8八の歩の位置が悪いのと、後手は△6五桂と跳ねて▲6六銀とさせているので歩で桂馬が取られる形にはなりにくいです。
よってこれらを含めての形勢判断で互角ということだと思います。
理由はソフトの評価値を見ての後付けですが、やはり将棋は難しいです。
矢倉の△7三桂型の早仕掛けの対応が参考になった1局でした。