角換わりの▲4五桂型の急戦


上図は、角換わりの▲4五桂型の急戦で△9二角と打った局面。ソフトの評価値+286で互角。

先手が3筋の歩を突き捨ててから▲4五桂と跳ねる形で、2筋の歩を交換してから▲2九飛に△9二角と打ってきました。

△9二角では△5五角とか△3六歩かと思っていたので、△9二角は自分は初めて見る手だったのもあり、うまく対応できませんでした。

実戦は△9二角▲3八角△6五歩▲7八金△5二金▲6八玉△6三銀で、ソフトの評価値-74で互角。

この手順の▲3八角は角には角で△同角成なら▲同金で先手が手得になりますが、△6五歩と角交換を拒否されて以下持久戦模様になりそうです。

▲3八角は△6五歩とされるとあまりよくないと思っていましたが、他の手を考える時間がなかったので仕方なく指した感じでした。

後手はいいタイミングで△6六歩と角道を通す筋があり、先手の3八の角の働きがいまひとつで▲4五桂と跳ねた手との組み合わせがよくないです。

形勢は互角のようですが、先手から急戦を仕掛けて持久戦模様になるのはやや不本意です。

▲3八角では▲2六飛がありました。ソフトの評価値+145で互角。

この手は▲2六飛と4段目に逃げる手です。

△9二角と打たれたときは最初は飛車をどこかに逃げる手が浮かんだのですが、△3六歩とされた後の指し方が分からなかったのでやめました。

しかし飛車が逃げるなら▲2六飛は自然な形です。

▲2六飛に△3六歩なら▲同飛とします。

▲3六同飛に△2九角成はありますが、▲2二歩があり△同金なら▲3一角です。

また▲2二歩に△3五歩は▲2六飛△1九馬▲2一歩成で、ソフトの評価値+1312で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△3五歩には▲2六飛と逃げる手が馬取りになるので△1九馬以下▲2一歩成と桂馬を取ってと金ができると先手優勢です。

よって後手は少し工夫します。

▲2六飛以下△3六歩▲同飛△3三歩▲3九飛で、ソフトの評価値+314で先手有利。

この手順は▲3六同飛に△3三歩と辛抱する手で、歩を突き捨てて△3三歩は少し指しづらい感じもしますが、後手陣の隙がなくなります。

後手の次の楽しみは△2九角成とする狙いですが、▲3九飛とするのがなかなかの手です。

後手から△4五銀▲同歩△4七桂の筋が気になります。

▲3九飛以下△4五銀▲同歩△4七桂▲同銀△同角成▲5八金右△3八銀▲4七金△3九銀不成▲6八玉△2八飛▲7九玉で、ソフトの評価値+423で先手有利。

この手順は△4七桂と打たせて後手に馬を作らせる形ですが、そこで▲5八金右も決断の1手です。

後手から△3八銀と打てば飛車が取られる形で、先手玉も決して固くはないので勇気がいります。

後手は3九の銀がやや重く攻め駒が少し不足していますが、飛車が2枚あり後手陣はまだしっかりしているので先手も嫌な形です。

先手はどこかで▲2二歩をいれて▲4四歩と玉頭の歩を突く形になりそうです。

ソフトは先手有利のようですが、実際に先手が指しこなすのは結構大変なような気もしますので、序盤で△9二角と打った手はなかなかの手だったようです。

角換わりの▲4五桂型の急戦が参考になった1局でした。