飛車を逃げずに△7七歩と打つ形を作る

上図は、先後逆で△7七桂成と桂馬を取った手に▲同銀とした局面。ソフトの評価値-409で後手有利。

駒割りは銀と桂馬の交換で後手が少し駒得で、ここで後手の手番なので後手が少し指せているようです。

後手としては2三にいる角が働いているうちに手を作っていきたいです。

実戦は△2七歩▲3八飛△5五桂▲5九桂で、ソフトの評価値+319で先手有利。

この手順の△2七歩は▲同飛なら△3六銀と打つつもりだったのですが、▲3八飛と辛抱され△5五桂と打って△4七桂成を狙っても▲5九桂と打たれると、後手も攻めを繋げるのが少し難しくなったようです。

この攻め方は先手陣の急所をはずしたようで、後手の攻めがゆるむと先手に立て直す機会を与えてしまいます。

△2七歩では△6五桂がありました。

△6五桂▲7六銀△7七歩で、ソフトの評価値-642で後手有利。

後手の持ち駒に桂馬があって、7筋の歩が切れていて7七に銀がいる形であれば△6五桂は見えないといけませんでした。

ただし8五に飛車がいるので、7七の銀が逃げた時に飛車にあたる可能性があり、そのときにどう対応するかが少し悩みます。

△6五桂に▲7六銀と逃げたときに、後手は飛車を逃げずに△7七歩と叩きます。

このとき後手陣は飛車に強い形なので、厳しい攻めができそうです。

△7七歩に▲8五銀なら△7八歩成▲5八玉△3七銀で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、▲8五銀と飛車と取っても△7八歩成が厳しく、▲5八玉には△3七銀が詰めろ飛車取りです。

また△7八歩成に▲同玉としても△7七銀▲6九玉△6七角成で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

これらの手順を見れば、先手は守りの金がいなくなると寄り筋のようです。

また△7七歩に▲8八金はありますが、△5七桂成▲同玉△5五飛▲6八玉△5九銀▲6九玉△5七飛成▲7九角△6七角成で、ソフトの評価値-3632で後手勝勢。

この手順は▲8八金には△5七桂成と反対側を攻めるのがうまく、▲同玉に△5五飛から△5九銀が少し重たいようでも攻めが繋がっているようです。

△6五桂▲8六銀なら△同飛▲同歩△7七歩で、ソフトの評価値-1726で後手優勢。

この手順は、▲8六銀としたら△同飛▲同歩に△7七歩と打つのが急所のようです。

後手は角と桂馬と銀銀と歩の攻めで、うまく攻めれば手が繋がりそうです。

△7七歩に▲同金なら△同桂成▲同玉△7六歩▲同玉△6五銀▲同玉△6七角成で、ソフトの評価値-6547で後手勝勢。

この手順は▲7七同金とすれば清算してから△7六歩~△6五銀が鋭いです。

▲6五同玉の△6七角成とすれば先手玉は寄り筋です。

△7七歩に▲8八金なら△7九銀▲同玉△6七角成▲3八飛△7八銀で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

この手順は▲8八金には△7九銀と玉を下段に落とすのがうまく、▲同玉に△6七角成が厳しく、▲3八飛と受けても△7八銀と打てば手数はかかりますが以下即詰みです。

やはり中終盤は、寄せの1つ手前の指し方は結構大事なようです。

飛車を逃げずに△7七歩と打つ形を作るのが参考になった1局でした。