石田流の捌きの対応


上図は、先後逆で先手三間飛車から▲6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-154で互角。

先手は美濃囲いの▲3九玉型で後手は左美濃の展開で、先手が▲6五歩と動いてきました。

先手が三間飛車の石田流の構えに△後手は5三銀型か△6三銀型が多いのですが、先手が早く▲7五歩と突いたので、7筋の歩の交換を避ける意味で△6四歩から△6三銀型としました。

▲6五歩と進むとお互いに角交換ができるので、手が広くなります。

後手は2二に玉がいて8二に飛車がいると、▲5五角のような王手飛車の筋があるので受け方は慎重になります。

実戦は▲6五歩以下△8四飛▲9六歩△9四歩▲3三角成△同桂▲7四歩で、ソフトの評価値-423で後手有利。

この手順の▲6五歩に対して後手は手が広かったようで、実戦は△8四飛と浮きましたがこの手は4つある候補手の1つでした。

△8四飛とすると先手からの6筋と7筋の攻めを飛車の横利きで受けることができますが、角交換して▲6六角の王手飛車のような筋もあるので少し怖い形です。

△8四飛にお互い9筋を突いて様子を見てから、角交換後に▲7四歩と捌いてきました。

ここは後手もうまく対応しないと先手に捌かれそうなので難しいところです。

実戦は▲7四歩に△同歩▲7七桂でソフトの評価値-484で後手有利と進んだのですが、▲7七桂では▲6六角とか▲5五角の方が嫌でした。

角のラインで飛車や7筋を攻めてこられる方が神経を使います。

なおソフトは▲7四歩に△同銀を推奨していました。

▲7四歩以下△同銀▲6四歩△5四角で、ソフトの評価値-484で後手有利。

この手順の△7四同銀は少し形が悪く指しにくい手ですが、△7四同歩だと▲5五角から▲9一角成のような筋が生じるので、角の利きの攻めを防いでいます。

△7四同銀とすれば歩越し銀なので、後手から△7五歩と打つことはできず銀の活用ができるかがポイントになりそうです。

先手の▲6四歩は自然ですが、そこで△5四角が狙いの1手のようです。

ただし、この△5四角も少し指しにくい手で、△8八角のような手が浮かぶのですが、▲7五歩△8三銀と進むようでは後手の銀の形が悪すぎます。

よって△5四角ということですが、飛車取りと同時に△8七角成のような筋もあります。

△5四角に▲7七飛なら△8六歩で、ソフトの評価値-553で後手有利。

この手順は▲7七飛として△8七角成を受けたのですが、△8六歩とすれば▲同歩なら△同飛があり、また次に後手から△8七歩成が飛車取りになるので後手が少し指せるようです。

△5四角に▲6六飛なら△8七角成▲7二角△6五歩▲6七飛△7六馬▲7七飛△5八馬▲同金△8六歩▲同歩△同飛▲8八歩△6六金で、ソフトの評価値-422で後手有利。

この手順は▲6六飛に△8七角成でこの瞬間が少しぬるいのですが、▲7二角には△6五歩から先手の飛車の利きを止めて▲7七飛に△5八馬が強い手です。

飛車と取らずに金を取ってから△8六歩がなかなかの手で、以下△6六金までで後手が少し指せているようです。

石田流の捌きの対応が参考になった1局でした。