右玉に2筋と3筋だけで手を作る


上図は、角換わりから後手右玉の展開で△2三歩と打った局面。ソフトの評価値+389で先手有利。

対局中は先手が少し指しやすいかと思っていましたが、ここからさらに手を広げるのが意外と難しく考えがまとまりませんでした。

実戦は▲7五歩△同歩▲2四歩△同歩▲7四歩△同銀▲2四飛△4四歩で、ソフトの評価値+419で先手有利。

この手順の▲7五歩はどこかで突くものかと思っていましたが、やや無理っぽいところもあるので成算はありませんでした。

このあたりは早指しだと考えがまとまりません。

最後の△4四歩で△2三歩なら▲5四飛が狙いですが、△4四歩が意外としぶといです。

△4四歩は桂取りなので先手もゆっくり攻めることはできません。

この局面は先手有利になっているので、うまくいっているとも言えるのですが、この局面は先手が攻め切れるかどうかみたいな局面になったので、これで手が続けばいいのですが、続かない場合は仕掛け方が難しくて棋力が追いついていないということになります。

7四の銀が浮いているという見方もあるのですが、先手は7筋の位を取られているので後手の方が終盤に活きてくる可能性があります。

自分から攻めにいって攻めが切れるのが一番最悪なので、考えがまとまらない場合はあまり無理に攻めない方がよかったみたいです。

▲7五歩では▲2四歩がありました。

▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値+389で先手有利。

この手順は▲2四歩と合わせる手で、以下△同歩▲同飛とします。

7筋を突き捨てるのでなくシンプルに2筋から動いていく手です。

先手の次の狙いは▲3三歩なので、△6二金のような手では▲3三歩△2三歩▲3四飛で、ソフトの評価値+1502で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△2三歩には▲3四飛と横に飛車をすべらせて金取りかつ△4二金左と逃げても▲3二歩成なので先手優勢です。

数手前に3筋の歩が切れているので、相手の歩の裏に飛車がもぐりこむことで先手の攻めがうまくいっています。

▲2四同飛以下△4四歩なら▲3三歩△4三金左▲3二歩成△4五歩▲同歩△4六桂▲6八金右△4八馬▲4六銀△同銀▲2三飛成で、ソフトの評価値+487で先手有利。

この手順は少し勘違いしやすいのですが、△4四歩に▲3三歩と叩いて△4三金左▲3二歩成と進んだ形は、いつでも▲2三飛成があるので先手大成功で先手よしと思いがちです。

しかしこれが相手が右玉の場合の盲点で、飛車を成られる形でも後手玉が7二の玉で遠くまだ後手玉が見えない形です。

後手は先に△4五歩と桂得をして、▲4五同歩には△4六桂と取ったばかりの桂馬を攻めに使ってきます。

このような攻めも結構うるさいのですが、▲6八金右と逃げて△4八馬に▲4六銀△同銀▲2三飛成で、先手が銀損ですが飛車を成って少し先手が指せているようです。

やはり平手の将棋は、お互いに手を尽くせば片方が一方的によくなるというのは少ないようです。

右玉に2筋と3筋だけで手を作るのが参考になった1局でした。