角換わりの急戦で端を入れずに▲7五歩


上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△6二金と上がった局面。ソフトの評価値+47で互角。

先手が▲4八銀▲5八金型から▲3五歩と突き捨てて▲4五桂と跳ねた展開で、先手の1歩損ですが2筋の歩を交換して攻めを狙った形です。

後手が△6二金と5三の地点を補強したのに対して、ここから先手がどのように攻めるかという局面です。

実戦は▲1五歩△2三歩▲3四飛△2八角で、ソフトの評価値-184で互角。

この手順は1筋をお互いに突いているので▲1五歩と突き捨ててから攻めを継続しようと思ったのですが、△2三歩▲3四飛に△2八角を軽視していました。

先手の飛車が2筋からそれると△2八角があるのですが、△1九角成と△4六角成の2つの狙いがあります。

対局中はここで受けに回るのは面白くないと思い▲7五歩としましたが△4六角成で、ソフトの評価値-598で後手有利。

この手順の▲7五歩は狙い筋ですが、後手は香車を取らずに△4六角成がうまい手だったようです。

△4六角成は次に△4五馬があるので▲5六角としましたが、△同馬▲同歩△4六角で、ソフトの評価値-580で後手有利。

先手は少し攻め足が遅かったようで、後手に角を使われてまずい展開でした。

△2八角には▲3七角として△同角成▲同銀で、ソフトの評価値-121で互角。

この手順の▲3七角は△1九角成と△4六角成の両方を受ける手で、このように指すべきだったようですが、3七の銀が浮いた状態になるので、ここまでの先手の手順はどこか工夫の余地があったようです。

最初の局面の▲1五歩では▲7五歩がありました。

▲7五歩△2三歩▲3四飛で、ソフトの評価値+42で互角。

この手順の▲7五歩は1手でも早く敵陣の嫌なところに動いた手です。

本当は▲7五歩の前に実戦の▲1五歩を入れて△同歩とさせておけば攻め口が広がると思うのですが、実戦みたいな△2八角があるのでその余裕を与えないような攻め方です。

▲3四飛に△2八角と打っても今度は▲7四歩△同銀▲6四飛で、ソフトの評価値+1046で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△7四同銀に▲6四飛と回った形は△6三銀なら▲同飛成△同金▲7二角あります。

また▲6四飛に△6三金は▲7二角△6四金▲8一角成があります。

▲3四飛に△7五歩なら▲7四歩△同銀▲6四飛△6三角▲7六歩で、ソフトの評価値+313で先手有利。

この手順は▲6四飛に△6三角と打って受けたのですが、▲7六歩が継続手で、△同歩なら▲同銀△7五歩▲同銀△同銀▲6三飛成△同金▲7二角で、ソフトの評価値+495で先手有利。

この手順はやや強引ですが7四の銀の連結を外す手で、▲7六歩から先手が銀を捨てて▲6三飛成を狙う手です。

普通はこのような手は少し無理っぽいのですが、4五に桂馬がいると後手玉が狭いので有効みたいです。

角換わりの急戦で端を入れずに▲7五歩が参考になった1局でした。