上図は、相掛かりからの進展で▲8四飛と回った手に△8二歩と打った局面。ソフトの評価値+607で先手有利。
この局面は先手有利の評価値ですが、対局中はよく分かっていませんでした。
実戦は▲7七桂で、ソフトの評価値+509で先手有利。
この▲7七桂はソフトの候補手になかった手ですが、後手の飛車の利きを止めて将来▲6五桂と活用する筋があるので、そこまで悪い手ではなかったようです。
そこで再度この局面の次の手を考えてみました。
▲7七桂では▲8三歩が気になりました。
▲8三歩は変化手順ですが、△同歩なら▲同飛成がありますので△8三同歩とはできません。
▲8三歩に△7二金なら▲8二歩成△同銀に▲9四角があります。
次に▲7六角と▲7二角成の2つの狙いですが、受けるなら△8三歩で以下▲7六角△8四歩▲4五桂で、ソフトの評価値+736で先手有利。
この展開になれば▲3三桂成や▲5三桂成や▲9四角の狙いが残るので先手有利のようです。
ただし、▲8三歩には△7二金とせずに△7五角で、ソフトの評価値+316で先手有利。

この手順は△7五角と切り返す手で、先手としてはこのような手が見えにくいです。
飛車取りなので▲9四飛とか▲8七飛と飛車が逃げる手が浮かびますが、どちらも△5七角成▲同玉△7八飛成で、先手玉だけが終盤みたいな形になります。
さすがにそれは危険なので、△7五角には▲8七金として以下△3六飛のような急所がどこか分かりにくいような展開になりそうです。
▲8三歩はソフトの候補手になかった手なので、評価値的には少し下がるようです。
実戦の▲7七桂や変化手順の▲8三歩では▲4五桂がありました。ソフトの評価値+705で先手有利。jjj

▲4五桂は金取りなので考えやすい手ですが、これで手が続いているとは思ってなかったです。
▲4五桂に△3二金なら▲9四角が厳しいです。
▲9四角に△3六飛なら▲5三桂成△同玉▲6一角成で、ソフトの評価値+1757で先手優勢。
この手順は後手の玉と飛車と6一の金の位置の組み合わせが悪く、▲5三桂成から▲6一角成で金と桂馬の交換の駒得で馬ができれば先手優勢です。
▲9四角に△7五角なら▲3四飛△3三歩▲3五飛△8六飛▲3三桂成△同桂▲7五飛で、ソフトの評価値+1024で先手優勢。
この手順はここでも△7五角と切り返す手で、持ち駒に角があると手が広いです。
△7五角には平凡に▲3四飛~▲3五飛として、これで何もないようですが、△8六飛には▲3三桂成と捨てて▲7五飛と角を取る筋があるので先手優勢です。
色々調べてみると、結局先手は▲9四角という手が見えるかどうかで全く展開が違うということで、相手の陣形をよく見て考えることが大事なようです。
有利を維持する指し方が参考になった1局でした。