相手の攻めを引っ張り込んで受ける

上図は、先後逆で▲4五銀と3六の銀が歩を取った局面。ソフトの評価値-564で後手有利。

先手が矢倉に後手が雁木に組んだ駒組みで、先手が6九に玉がいるまま戦いを起こしてきました。

先手玉ガ矢倉に入城する前に戦いを起こせば、後手が少し戦いやすいと思っていましたが、指し手の方針がまとまりませんでした。。

実戦は▲4五銀以下△4七歩▲3六銀△2四角で、ソフトの評価値-90で互角。

この手順の△4七歩は特に狙いがあって打った歩でなく、時間に追われて打った歩です。

早指しだと考えがまとまらずに何かを指すということはありますが、先手は▲3六銀と引いて▲4七銀とか▲4五歩を狙う形になりました。

以下△2四角と角をぶつけましたが、いまひとつ後手の指し方がぱっとしません。

早指しとはいえ、自分で指した手なのに方針というか方向性があまり見えません。

一言で言えば直感が悪いです。

△4七歩では△4五同金がありました。

▲4五銀以下△同金▲同桂△4四歩で、ソフトの評価値-696で後手有利。

この手順は△4五同金として以下▲同桂に△4四歩と打つ展開です。

特に目立つような凄い手はありませんが、後手の対応は全く普通です。

しかし自分の場合は、このような手が全く直感で浮かばないのがいまひとつセンスが悪いです。

金と銀を交換して▲4五桂と桂馬を捌かれて、次に▲3三歩と打つのは先手として理想的な形だという先入観があるからだと思っています。

相手の攻めの桂馬を5段目に活用させて、さらに▲3三歩と王手をする形が後手としてまずいと思っており、それを回避するためにあまり考えもなく感覚で指しているだけです。

相手の攻めが細ければ、相手の攻めを引っ張り込むような指し方をしても対抗できたようです。

△4四歩以下▲3三歩△4一玉▲3二金△同銀▲同歩成△同玉▲3四飛△3三歩で、ソフトの評価値-770で後手有利。

この手順は△4四歩に▲3三歩までは自然ですが、そこで△4一玉が盲点です。

自分の場合は、▲3三歩に△同桂▲同桂成△同角▲2五桂で後手が悪いと読みを打ち切りそうなので、桂馬を5段目に跳ねさせるのは危険という理解でした。

しかし、このようなところをしっかち読みを入れて指せば、受けに回っている方が意外と形勢がいいという局面のようです。

△4一玉に先手は攻めを継続するなら▲3二金としますが、以下清算して▲3四飛に△3三歩と打てば、後手陣は意外としっかりしています。

△3三歩以下▲4四飛△4三歩▲3三桂成△同角▲4九飛△6五歩▲3四歩△4四角▲3五銀△3八銀で、ソフトの評価値-1367で後手優勢。

この手順は後手は桂得ですが、後手の角の頭も弱点なので嫌な形です。

しかし、最後の△3八銀として先手の飛車を責める手があり、先手玉が弱い形なのでこれで後手が指せるようです。

後手は受けてばかりいるというだけでなく、△3八銀と切り返すことで先手の攻めに対抗できるようです。

このような感覚を身につけないと、なかなか強い人には対抗できないようです。

相手の攻めを引っ張り込んで受けるのが参考になった1局でした。

直ぐに攻めずに少し手をためる

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-122で互角。

先手が▲4七金型にしたのに対して、後手が△6二金△8一飛型から△6五歩と動いてきました。

対局中は先手だったので自分から仕掛けたかったのですが、▲4七金と上がらないと3七の地点が弱いので上がって補強したのと、数手前に9筋の歩を突いたときに後手が受けなかったので、後手が少し早く動く形になったようです。

△6五歩と突かれたら普通は▲6五同歩から考えるみたいですが、なぜか自分は昔から▲6五同歩とするのが全く見えないようです。

後で振り返って▲6五同歩はあるとそのときは理解したつもりでも、また時間がたって同じような局面になるとまた▲6五同歩とはしていないようです。

将棋は攻めてばかりでは勝てないと分かってはいるのですが、受けの展開になるのが好きでないので、自然と指し手の幅が狭くなっている感じです。

本局もそんな感じの指し手の流れになりました。

実戦は△6五歩以下▲3五歩△同歩▲4五桂△4二銀▲6五歩△4四歩で、ソフトの評価値-308で後手有利。

この手順は▲3五歩と突き捨ててから▲4五桂と跳ねる手で、部分的にはよくある手です。

3筋の歩を突き捨てて桂馬を跳ねれば、将来▲3三歩のような叩きの歩があるという意味ですが、桂馬を跳ねると歩で取られる可能性も高まります。

本局も△4四歩と催促されて、これ以降先手に手があればいいですが、手がなければ桂損になります。

自分から動いて攻めが頓挫したのではあまり意味がありません。

おそらくこのあたりの気持ちの持ち方が、焦りすぎというか余裕がないという感じです。

▲3五歩では▲7九玉がありました。

▲7九玉△6六歩▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲3五歩で、ソフトの評価値-189で互角。

この手順は▲7九玉と一旦深く囲ってから△6六歩に▲同銀と対応します。

以下後手が8筋の歩の交換をしてから▲3五歩と突く展開です。

▲3五歩と突く前に持ち駒に1歩あるので少し攻めの幅が出ます。

歩は3筋に使ったり▲6三歩のような叩きの歩も含みとしてあるので、実戦より少し局面を複雑にできる可能性がありそうです。

もちろんこの局面も全くの互角ですが、気持ちの持ち方として攻めだけでなく受けにも目がいっているので、局面全体を見ることができそうです。

▲3五歩以下△同歩▲4五桂△4二銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛で、ソフトの評価値-121で互角。

この手順は3筋の歩を突き捨ててから▲4五桂と跳ねる手で、△4二銀には▲2四歩から歩の交換をする手です。

手順は平凡ですが、あせって攻めるのでなく1歩でも持ち駒に補充して、駒が少したまってから攻める方が攻めも効果がありそうです。

このあたりは今後も気をつけて指していきたいです。

直ぐに攻めずに少し手をためるのが参考になった1局でした。

角換わりの▲4五桂型の急戦

上図は、角換わりの▲4五桂型の急戦で△9二角と打った局面。ソフトの評価値+286で互角。

先手が3筋の歩を突き捨ててから▲4五桂と跳ねる形で、2筋の歩を交換してから▲2九飛に△9二角と打ってきました。

△9二角では△5五角とか△3六歩かと思っていたので、△9二角は自分は初めて見る手だったのもあり、うまく対応できませんでした。

実戦は△9二角▲3八角△6五歩▲7八金△5二金▲6八玉△6三銀で、ソフトの評価値-74で互角。

この手順の▲3八角は角には角で△同角成なら▲同金で先手が手得になりますが、△6五歩と角交換を拒否されて以下持久戦模様になりそうです。

▲3八角は△6五歩とされるとあまりよくないと思っていましたが、他の手を考える時間がなかったので仕方なく指した感じでした。

後手はいいタイミングで△6六歩と角道を通す筋があり、先手の3八の角の働きがいまひとつで▲4五桂と跳ねた手との組み合わせがよくないです。

形勢は互角のようですが、先手から急戦を仕掛けて持久戦模様になるのはやや不本意です。

▲3八角では▲2六飛がありました。ソフトの評価値+145で互角。

この手は▲2六飛と4段目に逃げる手です。

△9二角と打たれたときは最初は飛車をどこかに逃げる手が浮かんだのですが、△3六歩とされた後の指し方が分からなかったのでやめました。

しかし飛車が逃げるなら▲2六飛は自然な形です。

▲2六飛に△3六歩なら▲同飛とします。

▲3六同飛に△2九角成はありますが、▲2二歩があり△同金なら▲3一角です。

また▲2二歩に△3五歩は▲2六飛△1九馬▲2一歩成で、ソフトの評価値+1312で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△3五歩には▲2六飛と逃げる手が馬取りになるので△1九馬以下▲2一歩成と桂馬を取ってと金ができると先手優勢です。

よって後手は少し工夫します。

▲2六飛以下△3六歩▲同飛△3三歩▲3九飛で、ソフトの評価値+314で先手有利。

この手順は▲3六同飛に△3三歩と辛抱する手で、歩を突き捨てて△3三歩は少し指しづらい感じもしますが、後手陣の隙がなくなります。

後手の次の楽しみは△2九角成とする狙いですが、▲3九飛とするのがなかなかの手です。

後手から△4五銀▲同歩△4七桂の筋が気になります。

▲3九飛以下△4五銀▲同歩△4七桂▲同銀△同角成▲5八金右△3八銀▲4七金△3九銀不成▲6八玉△2八飛▲7九玉で、ソフトの評価値+423で先手有利。

この手順は△4七桂と打たせて後手に馬を作らせる形ですが、そこで▲5八金右も決断の1手です。

後手から△3八銀と打てば飛車が取られる形で、先手玉も決して固くはないので勇気がいります。

後手は3九の銀がやや重く攻め駒が少し不足していますが、飛車が2枚あり後手陣はまだしっかりしているので先手も嫌な形です。

先手はどこかで▲2二歩をいれて▲4四歩と玉頭の歩を突く形になりそうです。

ソフトは先手有利のようですが、実際に先手が指しこなすのは結構大変なような気もしますので、序盤で△9二角と打った手はなかなかの手だったようです。

角換わりの▲4五桂型の急戦が参考になった1局でした。

矢倉の△7三桂型の早仕掛けの対応

上図は、先手矢倉模様に後手が△7三桂型から急戦を仕掛けた局面。ソフトの評価値+91で互角。

自分は先手をもつと基本的には初手は▲7六歩で3手目は▲2六歩がほとんどですが、たまに矢倉を目指そうということで3手目に▲6八銀と上がりました。

同じ戦法ばかり指しているとたまに違う戦型で、その戦型の感覚をつかんでおきたいというのがあります。

最初は矢倉を目指さなくても後手番などのときは、相居飛車からじっくりした矢倉模様になることもあるので、そのときに慌てないように少しでも感覚をつかんでおきたいという理由です。

ただし後手が△7三桂型からの急戦志向だったので、やや思惑が外れた感じです。

△7三桂からの急戦は見たことはありますが、ほとんど先手をもって指したことがないので感覚がいまひとつつかめていません。

実戦は△7二銀以下▲5八金△2二銀▲6九玉△6三銀▲4八銀△6二金▲4六角△4二玉で、ソフトの評価値-32で互角。

この手順は先手は▲5八金として上部を手厚くしてから▲6九玉~▲4八銀とする手で、できるだけ後手からの急戦に対応しようという構えです。

後手もその間に6筋を手厚くしてから△4二玉とする形で、形勢は互角のようです。

先手は▲8八歩という形が少し形が悪いのと、後手が△6五桂と跳ねている形なのでいいタイミングで△7五歩▲同歩△7七歩のような手が狙いです。

先手はこの筋を気にしながら駒組みを進めるという感じで、将来的には右側で攻めたいですが△7五歩からの反動もあるので、このあたりが難しいです。

これも1局の将棋ですが、▲5八金では▲4六角がありました。

▲4六角△6二金▲6四角△6三銀▲4六角△6四歩で、ソフトの評価値+101で互角。

この手順は▲4六角と次に▲6四角として、後手の桂馬を支えている歩を取りにいく手です。

▲4六角に△6三銀とすれば▲6四角は防げますが、その場合は▲6五銀△同歩▲7三桂があります。ソフトの評価値+182で互角。

この手順も互角のようですが、攻めに使う桂馬を取られて直ぐに両取りの桂馬を打たれるのは、後手にとってはあまり面白くなさそうです。

よって▲4六角には△6二金として、以下▲6四角△6三銀▲4六角△6四歩ですが、この局面も微妙にバランスがとれています。

普通は先手が1歩得して6四にいた歩を取って、さらに後手は6四に歩を打つことで歩切れになっているので、この手順はぱっと見で先手がものすごく得をしたイメージがあります。

後手は歩損なので手得をすることでバランスをとることが多いのですが、後手は別に手得にはなっていません。

手得とか手損は特になく互角だと思います。

よって歩得とか手得とかについては、トータル的に歩得をしているので先手が得をしていると思いますが、先手は8八の歩の位置が悪いのと、後手は△6五桂と跳ねて▲6六銀とさせているので歩で桂馬が取られる形にはなりにくいです。

よってこれらを含めての形勢判断で互角ということだと思います。

理由はソフトの評価値を見ての後付けですが、やはり将棋は難しいです。

矢倉の△7三桂型の早仕掛けの対応が参考になった1局でした。

最終盤はお互いの持ち駒を確認する

上図は、角換わりからの進展で△2九飛と打った局面。ソフトの評価値+99972で先手勝勢。

△2九飛と打った手は、次に△2七飛成▲3七銀△3八龍▲5六玉△5五金の詰めろです。

先手が勝つには後手玉を詰ますか、先手玉が詰まない形にして後手玉が1手1手のような形にするかのどちらかです。

頭の中ではこのように考えたら分かりやすいのですが、これを短い時間の対局で判断するのが結構難しいです。

本局はそんなに複雑な局面ではなかったようですが、それは局後の検討で分かった話で実際の対局はそれなりに大変です。

実戦は▲4一飛△3二玉▲5六歩で、ソフトの評価値+1525で先手優勢。

この手順は典型的な失敗例で、▲4一飛に△3二玉と逃げれば後手玉に即詰みはなく、先手玉が詰めろです。

実戦の▲5六歩は詰めろを消した手ですが、さすがにこの手はまずかったです。

▲4一飛と打った場合には△3二玉▲6一飛成△2七飛成▲3七金で、ソフトの評価値+99965で先手勝勢。

この手順は△3二玉に▲6一飛成と金を取る手ですが、これが△2七飛成に▲3七金と打てば先手玉に即詰みがありません。

▲3七金は取ったばかりの金なので、持ち駒に入れるのをうっかりしやすいです。

特に難しい手順ではないのですが、終盤のこのようなところが全く見えていないというのが少しお粗末でした。

また最初の局面では後手玉を詰ましにいく手もありました。

▲4一飛では▲8二飛がありました。

▲8二飛△5二金打▲同馬△同金▲同飛成△同玉▲6四桂で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は▲8二飛と飛車を離して打つ手で、後手は合駒するしかありません。

▲8二飛に△6二金打とすれば即詰みはありませんが、▲同馬で後手玉は受けなしで先手玉は詰みません。

△6二金打と持ち駒の金を使ったことで、△2七飛成▲3七銀△3八龍▲5六玉で△5五金と打てません。

このあたりも早指しだとうっかりしやすく、相手の持ち駒に何があるかを確認しないといけません。

△5二金打には▲同馬から清算して▲6四桂が形です。

▲6四桂以下△6二玉▲7二銀成△6三玉▲7三金△6四玉▲7五金△5四玉▲4五銀△5五玉▲5六歩まで詰みです。

この手順は並べ詰みですが、持ち駒の数を確認してから詰ましにいかないと1枚足らなかったというのがたまにあるので要注意です。

何度も確認してから詰ましにいくのはいいのですが、何となく詰みだから詰ましにいってすっぽ抜けることがもったいないです。

そのような意味でこのような指し方は、早指しではちょっと難易度が高いです。

△5二金打に即詰みでなく▲6四桂と数の攻めでも先手勝勢ですが、△2四金とすれば少し手数が伸びます。

△2四金には▲5二馬△同金▲同飛成△3三玉▲3二金以下詰みですが、最後の寄せはそれなりに難しいです。

最終盤はお互いの持ち駒を確認するのが参考になった1局でした。

あまり意味のない手待ちをしない

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲8八玉とした局面。ソフトの評価値+14で互角。

先手が矢倉に対して後手が雁木に組んだ形です。

最近後手番の相居飛車の形になると雁木に組むことが多いです。

後手番で横歩取りを目指すことが多いのですが、先手が途中で角道を止めると横歩取りの戦型にならないので、自然と雁木にたどり着いたという感じです。

ここで後手の手番ですが、飛車と角を活用したくて△6五歩と突きたいのですが、この場合は▲7三角成があります。

△6五歩を突くためには▲7三角成を受ける形になっていないといけないのですが、対局中は▲7三角成を受ける形が見えなくて手待ちをしました。

実戦は△4二金右▲4六歩△同歩▲同角△6一飛▲2四歩で、ソフトの評価値+195で互角。

この手順は△4二金右から△6一飛と手待ちをする指し方ですが、特別な狙いがあって指したわけではないです。

このあたりの指し方の方針がはっきりせずただ指したという感じで、▲2四歩ですでに後手が少し指しづらいようです。

角交換をして▲7二角とか▲8三角などを気にしないといけません。

先手に馬ができて、後手の飛車や桂馬を責められると忙しいです。

後手の駒の配置が少し左側に片寄っており、右側が少し手薄なので指し方が少し難しいです。

ただ手待ちをしているようでは、自分の本意でない戦い方になっていき少しずつ形勢に差がついてきます。

△4二金右では△6三金がありました。

△6三金▲4六歩△6五歩で、ソフトの評価値+52で互角。

この手順の△6三金は玉と反対側に金を移動する手です。

玉の守りは薄くなりますが、バランス重視で7三の桂馬にひもがついています。

△6三金とすれば玉の守りの金にはならないので決断の1手です。

自分にはこの△6三金というのがあまり見えません。

角換わり腰掛銀であれば△6三金のような駒組みはあるのですが、雁木の場合で△6三金はやや少ないかと思います。

ただし、後手は6筋に飛車を回って攻める形を目指したので△6五歩と突く形にしないと6筋に飛車を回った意味がなくなります。

そのような意味で△6三金として▲4六歩なら△6五歩という感じです。

たしかにこの指し方だと6三に金がいることで6筋が手厚くなり、△6五歩と突くことで後手の角や桂馬などの攻め駒が働く可能性がでてきます。

まだ形勢は互角のようですが、後手は6筋から動いていくということで方針は分かりやすいです。

最近の将棋も棋譜は見ているのですが、見ているだけで棋譜並べをしてそれなりに考えているわけではないので全体的に知識が浅いです。

表面的な手の組み合わせだけで指しているので、方針がはっきりせず指し手に困ったときにあまり意味のない手待ちなどしていることが多いようです。

やはり自分が指し手に困ったときの局面は、局後の検討をもう少し時間をかけて自分の力で考えるというのが必要なのかもしれません。

そしてその読み筋がソフトはどのように評価しているかを確認して、ソフトの推奨手を見た方がいいようです。

あまり意味のない手待ちをしないのが参考になった1局でした。

攻めだけでなく受けに回って辛抱する

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲6八同銀と成桂を取った局面。ソフトの評価値+7で互角。

横歩取り△3三角型から△2六歩と打って展開です。

途中まではある程度定跡化された手順なので、知っているのと知らないのでは気持ち的に全く違うのですが、知っているとつい気持ち的に優位になっても局面は必ずしも優位になっていないということがあります。

本局もそんな感じで途中までは知っている手順だったのですが、そこから変化されたときにある程度の精度の高い手が指せるかが大事になってきます。

局面の駒割りは金と桂桂の交換のいい勝負で、先手が居玉で後手の龍が7七にいるのでうまくいけば決め手があってもおかしくない形ですが、少し駒が足りません。

このような局面での自分の悪い癖が、後手が仕掛けて少し先手玉の寄せが見えかけてきたのでつい強い手で決めにいきたいという気分になることです。

寄せにいってもまだうまくいかないと思っても、つい指し手の勢いで他の手を考える気分にならないことが多いです。

実戦は▲6八銀以下△7八龍▲6九角△4五角で、ソフトの評価値+127で互角。

この手順は△7八龍として次に△6九金を狙ったのですが、▲6九角と打って受けてきました。

ここで龍を逃げるのは先手に手番が回るのでぬるいかと思ったので△4五角と打ったのですが、この手はソフトの候補手にありませんでした。

おそらくこのような手は急ぎすぎだと思うのですが、△4五角と打った形が次に△6九龍とか△6八龍はあってもまだ先手玉を寄せる形にはなりません。

つまり△4五角と打っても、次に△6九龍とか△6八龍は指しにくいということです。

対局中は何となくこのように思っていたのですが、このようなところがやや辛抱が足りない感じです。

△7八龍はいいとして▲6九角には△7五竜がありました。

△7八龍▲6九角△7五龍で、ソフトの評価値+24で互角。

この手順の△7五龍は龍を逃げる手ですが、ここで先手の手番になるので攻めてきます。

△7五龍に▲8三歩なら△9五角▲8二歩成△5七金で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順の▲8三歩は次に▲8二歩成として厳しいのですが、△9五角が先手の居玉を睨んだ手で▲8二歩成には△5七金で後手勝勢です。

▲8三歩と打ったことで、△9五角に▲7七歩と打てなくなったのが痛いようです。

△7五龍に▲8三桂なら△7二銀▲9一龍△8一歩▲3五桂△3四金で、ソフトの評価値-406で後手有利。

このような手順を自分は形勢判断を勘違いしやすいのですが、▲8三桂と打って次に▲7一桂成を狙ってきたら△7二銀が手堅いようです。

△7二銀に▲9一龍に△8一歩と歩を打つ展開で、以下▲3五桂に△3四金と逃げる形で、先手が攻めていますが後手の方が形勢がよくなっています。

普通は先手に駒を取られて先に攻められると後手が損をするというのが自然ですが、この場合は先手の攻めが思ったほど大したことがなく、かえって先手の方が反動がきついということみたいです。

後手は桂馬を取れば△5六桂のような狙いで、△8三銀とか△3五金で将来桂馬を取れる形です。

やはり将棋は攻めだけなく受けに回って辛抱するというのも大事なようです。

攻めだけでなく受けに回って辛抱するのが参考になった1局でした。

平凡に桂馬を交換してから桂馬を打つ

上図は、先後逆で先手が5筋位取り中飛車に後手が△7三銀からの超速の展開で、▲8六銀と打った局面。ソフトの評価値-756で後手有利。

対局中は、先手が銀を打ったことで持ち駒がなくなり。ここで後手の手番なので後手が少し指しやすいかと思っていました。

少しいいと思った局面から有利を拡大するのが難しく、つい安全な手を選びそうな気持ちになります。

本局もそんな感じで次の手はよくなかったです。

実戦は△8四歩▲2五桂で、ソフトの評価値-707で互角。

この手順の△8四歩は▲8五銀を防いだ手で、先手の7筋と8筋にいる角と金と桂馬を重たくしようと思いました。

7六に歩がいることで先手の駒が捌きにくいかと思っていたのですが、そこで▲2五桂と跳ねてきました。

このような展開で△2四銀と逃げると、▲2二角成△同玉▲5五角で玉のコビンが受けづらいです。

銀を逃げないとどこかで▲3三桂成と銀と桂馬の交換になるので、後手が少し損をしている感じです。

△8四歩と打った手はソフトの候補手にもなく1手パスみたいな手なので、いかにも筋が悪かったようです。

△8四歩では△7七歩成がありました。

△7七歩成▲同桂△同桂成で、ソフトの評価値-738で後手有利。

この手順は普通に桂馬の交換をする手で、先手の駒が少し捌ける形になります。

ただし、後手の飛車の働きもいいのでこの場合は後手の方が少し指しやすいみたいです。

△7七同桂成に▲同角なら、△6五桂▲4六桂△7七桂成▲同銀△5八歩▲4九飛△3一角で、ソフトの評価値-963で後手優勢。

この手順は▲7七同角には△6五桂と打つ手があり、角が移動すれば△7八飛成の筋があります。

△6五桂に▲3三角成なら△同角で、後手の角が軽くなります。

また△6五桂に▲7五歩なら△7七桂成▲7四歩△7八成桂で、ソフトの評価値-947で後手優勢。

この手順は飛車と角金の交換の2枚替えなので。後手が指せるようです。

よって△6五桂に▲4六桂とひねった手で、△7七桂成に▲同銀と辛抱しますが、△5八歩が味がいい手です。

△5八歩に▲同飛なら△4九銀の割打ちの銀があります。

また△5八歩に▲同銀は、先手の飛車の利きが止まるので指しにくいです。

よって△5八歩に▲4九飛と辛抱しますが、△3一角と引き角にするのが少し気がつきにくい手です。

先手が将来▲3五歩とか▲2五桂打のように玉頭から攻めてきたときに、事前に角を引いてあたりを避ける意味や、引き角にして△5二金寄~△6五歩とすると9七の地点まで角の利きが直通するので働きがよくなります。

このあたりの指し方はやはりうまいです。

平凡に桂馬を交換してから桂馬を打つのが参考になった1局でした。

後手のと金攻めの受け方

上図は、相居飛車からの進展で後手が△8六歩と打った局面。ソフトの評価値+879で先手優勢。

後手が角損をする展開で普通はない形ですが、先手に序盤で角を取らせてきました。

後手の角を取らせるのは、うっかりなのか予定なのかは不明です。

この局面で驚いたのは、評価値は先手優勢でもびっくりするほどの差が開いていないということです。

序盤で先手が角得でも、評価値が1000点以上にもなっていないということです。

角得以外はほとんど序盤の形なので、後手陣に隙がないのが理由なのかもしれません。

このあたりは人間の感覚とソフトの感覚は大きく違うという感じで、人間の場合は序盤で角得だと先手必勝と過大評価しがちで、このあたりは気をつけないといけなかったようです。

評価値が800点位での逆転などは、普通に将棋を指していればよくあることです。

後手が△8六歩と打った形で次に△8七歩成が狙いですが、早指しだとこのような局面でとっさに対応するのが難しいです。

時間がたくさんあれば△8七歩成を受けることができても、短い時間での直感で受けが浮かばないと難しいです。

実戦は△8六歩以下▲6六角△8七歩成で、ソフトの評価値+593で先手有利。

この手順は▲6六角としましたが、当然後手は△8七歩成としてと金ができました。

形勢はまだ先手が有利みたいですが、気分的には全くの互角です。

▲6六角は良くないと分かっていましたが、別の受け方が浮かばなかったので仕方ない感じです。

▲6六角では▲6九角がありました。ソフトの評価値+911で先手優勢。

この手は8七に地点に1枚受け駒を増やす手で、数の攻めには数の受けです。

8七の地点は後手の攻め駒は8二の飛車と8六の歩の2枚に対して、先手の受けは7八の金と6九の角の2枚です。

2対2など同じ場合は、先に攻めた方が枚数が少なくなり失敗するので短い時間でも▲6九角は浮かばないといけませんでした。

初見のような局面はつい候補手が浮かばない場合があるので、数の攻めには数の受けという初心に帰る必要があったようです。

ただし、▲6九角は角の働きがいまひとつ悪いので数手前に工夫すべきだったようです。

△8六歩と垂らす前に▲7七金と上がり、以下△8六歩なら▲7八銀で、ソフトの評価値+1194で先手優勢。

この手順は△8六歩と垂らす前に▲7七金と上がるのが少し浮かびづらいです。

▲7七金と上がる形があまりいい形でないという先入観があるのですが、後手の持ち駒に歩しかないので△8六歩には▲7八銀と上がれるのが大きいです。

金と銀の形が逆形ですが、8七の地点は金と銀の2枚が受けに利いています。

こちらの方が受け方としてはスマートで、持ち駒に角があるので形勢は盤上に角を打って受ける▲6九角よりはるかによさそうです。

ただしこの受け方は△8六歩と垂らしてから▲7八銀と上がるのが形で、△8六歩と打っていない形で▲7八銀と上がると△8八飛成と角を取られるので要注意です。

後手のと金攻めの受け方が参考になった1局でした。

角の利きは注意して考える

上図は、角換わりからの進展で△2六桂と打った局面。ソフトの評価値+1254で先手優勢。

この将棋は全く手が見えてなく、ソフトの評価値は先手優勢だったのですが、対局中は先手がだいぶ悪いと思っていました。

△2六桂は次に△3八銀と打たれたら先手の受けが難しいと思っていたのですが、よく見ると7四に角がいるので3八の地点まで受けが利いていました。

ただし、7四の角が▲6三角成とすると今度は3八の地点には角の利きがなくなるので、ちゃんと考えないと角の利きを勘違いしやすいです。

対局中は少しでも早逃げした方がいいと思い、実戦は▲4九玉としました。ソフトの評価値+846で先手優勢。

この▲4九玉はソフトの3つある候補手にない手だったのですが、やはり少し評価値を下げたようです。

ただし、対局中は▲4九玉に△2七金▲同飛△3八銀△▲5九玉△2九銀不成で先手が悪いと思っていたのですが、これも△3八銀には▲同角とできるので成立しません。

このあたりの読み筋は全くお粗末です。

▲4九玉には△2四金と逃げ道を広げれば後手玉はもう少しもちそうなので、候補手になかったようです。

▲4九玉では▲6三角成がありました。

▲6三角成△3八銀▲8二飛で、ソフトの評価値+3108で先手勝勢。

この手順は▲6三角成とする手で厳しい手ですが、後手玉は詰めろではありません。

▲6三角成に△3八銀とされると次に△4九金と△6九金の詰めろで先手が負けているようでも、ここで▲8二飛の王手がありました。

この▲8二飛というのは自分の感覚だと少し見えづらく、直感では▲4一飛の王手を考えそうです。

しかし▲4一飛は△3二玉で、ソフトの評価値-5672で後手勝勢なので要注意です。

▲8二飛が少し見えづらいのは、王手したときに後手玉が逃げるか合駒するかなど色々なパターンを読まないといけないので、特に早指しでは間違えやすいです。

合駒もどの駒をどこに打つかなど複数のパターンがあるので、すべてを読みのは難しいです。

今回の変化手順は手が限られているので、少し分かりやすいみたいです。

▲8二飛に△3一玉なら▲4二銀△3二玉▲4一馬で詰みです。

▲8二飛に△5二金打なら▲6四桂△3二金▲5二桂成△3三玉▲2五金△7一金▲4五馬で後手玉が受けなしです。

この手順は飛車を打って合駒請求させるのがポイントで、△5二金打とさせることで、△4九金とか△6九金の詰めろを無くすことができるのが大きいです、。

今回の変化手順はたまたま後手の持ち駒に金しかなかったのですが、これ以外の持ち駒があれば全く状況が変わってくるのが将棋の難しいところです。

このあたりを短い時間でも読めるようになりたいです。

角の利きは注意して考えるのが参考になった1局でした。