横歩取りの△5二玉型の受け方

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で、▲7四桂と打った局面。ソフトの評価値-67で互角。

桂馬と香車の交換で後手が馬を作った展開ですが、▲7四桂と打ってきたところです。

後手玉が△5二玉型なので、6二の銀を攻められると守りが弱くなります。

ただし、銀が逃げるのは7三に桂馬が残ってさらに先手の持ち駒に角があるので、かえってうるさいと思い実戦は△6四香としました。

▲7四桂以下△6四香▲3五飛△3四歩▲同飛△3三銀▲9五角△8一飛▲3六飛△8九馬▲8六飛で、ソフトの評価値+289で互角。

この手順は、△6四香と打っての飛車取りで、将来△6七香成とする筋を残して味がいいかと思っていましたが、先手も▲9五角を入れてから飛車を振り回して▲8六飛とぶつけてきました。

この局面は後手の香得ですが、先手も▲6二桂成と銀を取り返す手があるのでいい勝負のようです。

ただし、先手の攻め駒が働いており後手玉が少し薄いので、後手は強い戦いがしづらいです。

飛車交換になれば後手玉が弱いので後手が苦しいです。

実戦は▲8六飛には△8五歩と飛車交換を拒否して先手を取りましたが、▲2六飛△2二銀▲6二桂成△同金▲7四歩で、ソフトの評価値+1106で先手優勢。

この手順の△8五歩が悪かったようで、歩切れになった上に後手の飛車の働きが悪く、先手は銀と桂馬の交換から▲7四歩と伸ばして先手優勢です。

△8五歩では△8五桂で、ソフトの評価値+185で互角だったようですが、このような辛抱する手はなかなか指せないです。

△8五桂は持ち駒に歩を残す意味や、将来△7七歩や△7七桂成などの狙い筋とすることで攻め味を残しているようです。

また最初の局面の△6四香では△7三銀もありました。ソフトの評価値+94で互角。

この△7三銀は銀取りを逃げた手ですが、先手から▲9五角が気になります。

△7三銀以下▲9五角△8三飛▲7三角成△同飛▲8四銀△7一飛▲8二桂成△6四歩▲3五飛△3四歩▲2五飛△8九馬▲7一成桂△4二玉で、ソフトの評価値-462で後手有利。

この手順は▲7三角成から▲8四銀として先手の飛車を取りにいく手です。

普通は守り駒が薄いのに飛車を渡すのは危険なのですが、先手も攻め駒が渋滞しているので少し駒の効率は悪いです。

部分的に△6四歩と突いたのが細かい手で、▲6四同飛なら△6一飛と飛車をぶつける意味です。

よって先手は飛車交換を避ける展開で、後手も△8九馬から△4二玉として、駒割りは飛銀と角香の交換ですが、意外と後手陣もまとまっているのでいい勝負のようです。

横歩取りのような戦型は、飛車と角と桂馬の飛び道具の将棋になりやすく、盤面を大きく使う将棋になりやすく、金駒を使うような接近戦とは少し感覚が違うようです。

横歩取りの△5二玉型の受け方が参考になった1局でした。

優勢な局面から手を繋げる

上図は、角換わりからの進展で▲2四歩と打った手に△同歩とした局面。ソフトの評価値+1833で先手優勢。

駒割りは、角銀と飛車の交換の2枚替えで先手が駒得です。

ただし、後手に龍ができており△2九龍や△8五歩のような手がくると結構うるさいです。

対局中は先手が悪くはないと思っていましたが、それなりに忙しいという局面だと思っていました。

将棋の難しいのは中盤過ぎから終盤にかけて慎重に指して優勢を拡大したいのですが、アマの将棋はだいたい早指しなのでゆっくり考えるという習慣がありません。

せいぜい5分も考えれば長考というイメージですが、1手に5分も考えるということはほとんどありません。

本当はこのような局面をしっかり考えて指せば棋力も向上するかもしれませんが、自分の場合は実戦より集中して考えるという習慣はないので、実戦で指した手を検証するしかありません。

実戦は△2四同歩以下▲3四歩△同歩▲2三歩△8五歩▲6六角で、ソフトの評価値+1005で先手優勢。

この手順は評価値がだいぶ下がりましたが一応優勢は確保しているので、そんなに悪い手ではなさそうです。

6六に攻防の角を打ってそれなりの形になっているので、自分の棋力としてはまずまずだと思います。

ただしソフトはもう少し厳しく指す感じでした。

▲3四歩では▲2三歩がありました。

▲2三歩に△2九龍なら▲5一馬△2三金▲4二銀で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲2三歩は垂れ歩で、後手玉を狭くしたり受けの形を乱す手筋です。

ただし、どの程度の効果があるかがあまり分かってなかったのですが、見た目以上に厳しかったようです。

▲2三歩に△2九龍とすれば▲5一馬が何気に詰めろになっていて、△1九龍なら▲4二銀△同銀▲2二角△同金▲4二歩成で詰みです。

よって▲5一馬に△2三金と逃げ道をあけますが、▲4二銀で先手勝勢です。

やはり2筋の垂れ歩が残ると後手玉は狭くなります。

よって▲2三歩に後手は△同金とします。

▲2三歩に△同金なら▲5一馬△4三龍▲6一角△3二龍▲4三銀△1二龍▲1五歩で、ソフトの評価値+2386で先手勝勢。

この手順は少し難しいですが、△2三同金として下駄をあずけた場合です。

先手も攻めていますが歩切れなので神経を使います。

先手は▲5一馬として次に▲4二銀を狙いますが、後手も△4三龍と自陣に龍を引いて粘ります。

以下▲6一角に△3二龍とさらに龍を引いて辛抱して▲4三銀に△1二龍と進みますが、そこで▲1五歩が鋭いです。

▲1五歩に△同歩なら▲同香△同龍▲4一馬△同玉▲4二銀打で詰みというイメージです。

この手順で気になるのが▲4三銀に△1二龍のときに持ち駒に歩があれば▲4二歩のような手があるのですが、歩切れなので逆に将来△4二歩と催促されることです。

▲1五歩に△4二歩なら▲4一馬△同玉▲3二銀打△同龍▲5二角成△3一玉▲3二銀成△同玉▲5一飛△2二金▲4一馬△4三玉▲4六銀で、ソフトの評価値+4582で先手勝勢。

この手順は▲1五歩に△4二歩と催促した手ですが、▲4一馬から▲3二銀打として以下飛車を取る展開で、馬と飛車の2枚の攻めなのでやや細いです。

しかし3七の銀を▲4六銀と活用することで、後手玉が薄いので先手勝勢ということです。

攻めは繋がるという判断だと思いますが、結構勇気のいる指し方です。

優勢な局面から手を繋げるのが参考になった1局でした。

相掛かりの▲3七銀型の受け方

上図は、相掛かり▲3七銀型からの進展で▲3五銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+16で互角。

だいぶ前に流行った▲3七銀型で、3筋の歩を突き捨ててから▲3七銀~▲4六銀とする形です。

居飛車で後手番をもつとたまにこの形になるのですが、この戦型をされるとほとんど勝てていないです。

自分の受け方が悪くて、気がついたらどうにもならない局面になっていることが多いです。

先手は2筋と3筋だけでなく、飛車を7筋や8筋に移動しての戦いになることがあり、うまく対応できていない感じです。

また先手玉へのとっかかりがうまく取れず、あまり後手から攻める展開になっていないです。

後手から攻めるどころか、反撃すらできずに負けているという感じです。

本局も受け損なっていいところがない形になったのですが、だいたいこのあたりから指し手がおかしくなってきます。

実戦は▲3五銀以下△3三歩▲同歩成△同銀▲3四歩△2四銀▲同銀△同歩▲4六角で、ソフトの評価値+76で互角。

この手順の△3三歩は壁銀を解消する手で、▲同歩成に△同銀に▲3四歩は多分そう指してくると思っていましたが、そこで△2四銀が少しまずかったようです。

以下▲同銀△同歩に▲4六角だったのですが、この手に反応できず△2三銀が悪く▲6四角△7三角▲同角成△同桂▲7五歩で、ソフトの評価値+634で先手有利。

対局中は。▲4六角で後手が失敗したなと思っていたのがやや悲観的でした。

この局面での△2三銀は▲2四角を受けた手ですが、後手は6筋と7筋が薄いので、駒のバランスがよくなかったようです。

最後の▲7五歩と桂頭を狙われて後手が苦しいです。

△2三銀としっかり2筋を受けるのでなく、受け流すような受け方をしなければいけなかったようです。

▲4六角には△5五角と打てばまだまだだったようです。

△5五角に▲2四角なら△5二玉▲4二角成△同金▲2一飛成△3二銀で、ソフトの評価値-700で後手有利。

この手順はややうますぎですが、△5五角に先手は▲2四角から角を捨てて飛車が成りこむ手です。

普通はこのような展開は後手がまずいのですが、後手の受け駒に銀があれば△3二銀として5五の角の利きで▲1一龍には△同角があります。

角を間接的に受けに使って局面のバランスを取るというのが、早指しでは難しいです。

また最初の局面で△3三歩はよかったのですが、▲同歩成△同銀▲3四歩には△4四銀と上がった方がよかったようです。

△3三歩▲同歩成△同銀▲3四歩△4四銀▲同銀△同歩で、ソフトの評価値+5で互角。

この手順も銀交換をする展開ですが、▲3四歩には△4四銀と出て4四の地点で交換する形です。

今度は2筋の歩が2三の下にいるので後手が少し得だったようです。

また△4四同歩の形になると、△4三銀と引く手や△4三銀打のように自玉を固めることも可能になります。

それと持ち駒に角と銀があると、将来3筋から手を作る可能性もでてくるので、少し手が広かったようです。

相掛かりの▲3七銀型の受け方が参考になった1局でした。

歩を使って細かい攻めをする

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲3七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-324で後手有利。

横歩取りのような戦型ではこのような局面でうまく攻めの手を繋げることができるかが結構大事だと思っていますが、やはり飛び道具で手を作る感じです。

金銀の手厚く指そうという感じより、桂馬や歩で軽く手を作っていくという感じです。

先手の5五の銀と4六の金がやや上ずっているので、うまくいけば手が作れそうですが、自分の場合はこのあたりの手が見えていない感じで。なかなか有利を拡大できていません。

実戦は▲3七桂以下△3四飛▲3五歩△8四飛で、ソフトの評価値-136で互角。

この手順は△3四飛として△3七飛成を狙う手ですが、▲3五歩と打って△8四飛とする展開です。

△3四飛はソフトの候補手にもありませんでした。

△3四飛は一時的には気持ちのいい手でも▲3五歩には飛車が逃げる1手なので、やや手の流れが単調の可能性が高いです。

▲3五歩と打たせたという感覚もありますが、先手は3筋が安定すると後手からの捌きが難しくなってきそうです。

局面が落ち着くと先手の3筋が安定するということで、後手としては先手の陣形がやや不安定なときに動いた方がよかったようです。

△3四飛では2通りの指し方がありました。

1つは△3四飛で△7七歩成です。

△7七歩成▲同桂△同桂成▲同銀△3六歩▲同金△2四桂▲4六金△3六歩で、ソフトの評価値-220で互角。

この手順は先手の3七の桂頭を狙うのが狙い筋で、桂馬を歩を使って3筋を攻める展開です。

最後の△3六歩に▲2五桂とすれば△3七歩成としてと金ができるのが大きいのですが、△3六歩には▲3八歩と歩を下から打って辛抱されると、意外と攻める方も大変かもしれません。

この▲3八歩は攻める方からすれば少し見えにくい手です。

もう1つは△3四飛で△3八歩です。

△3八歩▲同飛△2六歩▲2八飛△3八歩で、ソフトの評価値-457で後手有利。

この手順は歩を使ってと金作りを狙う手で、先手としてもうるさい形かもしれません。

1段目にと金ができたから後手が圧倒的に優勢というわけではありませんが、と金は将来攻めに役立つ可能性があります。

最後の△3八歩に▲4八玉とすればと金はできませんが、あまりに先手玉が不安定なのでとても指せません。

△3八歩以下▲2六飛△3九歩成で、ソフトの評価値-638で後手有利。

この手順は▲2六飛に待望の△3九歩成とと金を作ります。

ここにと金ができれば将来7六の歩との挟撃の形にすることもありそうなので、先手も強い戦いにはしにくいです。

歩を使って細かい攻めをするのが参考になった1局でした。

最終盤で重たく寄せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9二飛と打った局面。ソフトの評価値+99964で先手勝勢。

▲7三銀と打って後手玉に詰めろをかけた手に△9二飛と打った局面です。

以前ソフトの評価値が999・・と出たので即詰みがあると言っていたのですが、今回のケースは即詰みはなく数手で後手玉が受けなしになるようです。

受けなしになる場合も999・・と出るのは、自分のソフトでは初めてです。

今後は即詰みだけでなく受けなしでも、自分の使っているソフトは評価値が999・・と出るということで訂正します。

間違っていたようですみません。

局面は先手勝勢ということで強い人が指せば相手玉を寄せ切ると思うのですが、ここからでも自分が指すと結構あやしくなることが多いです。

後手から△7八とが来る前に寄せ切らないといけません。

実戦は▲6一歩成△同玉▲5三銀と進んだのですが、そこで△6三金なら、ソフトの評価値-279で互角。

この手順は▲6一歩成と捨ててから▲5三銀と詰めろをかけたのですが、そこで△6三金と引いて詰めろを受ければ互角に戻っていたようです。

先手は詰めろの連続をかけないと後手から△7八とが回ってくると勝てないので、この局面はだいぶ難しくなったようです。

寄せがまずいと直ぐに形勢が戻る典型的なパターンです。

このあたりは慎重に指しているつもりでもやりそこなうことが多いのが課題で、いまひとつ終盤の手が見えていないです。

▲6一歩成では▲6四銀成がありました。

▲6四銀成△7二角▲6三銀で、ソフトの評価値+99965で先手勝勢。

この手順は▲6四銀成と金を取る手ですが、この手は何気に詰めろになっていました。

▲6四銀成に△7八となら▲6一金△8一玉▲7一金打△8二玉▲7三銀△同金▲同成銀まで詰みです。

この手順は2枚の金を1段目に使う手で、金は最後に使うというのと逆のパターンなので少し考えづらいです。

よって▲6四銀成に△7二角として詰めろを消したのですが、そこで▲6三銀と打ちます。

この手も形ではありますが、ぱっと見で詰めろかどうかが少し分かりにくいです。

▲6三銀に△7八となら▲6一金があります。

▲6一金に△8一玉なら▲7一金打以下詰みです。

▲6一金に△8二玉なら▲7二銀成△同玉▲6三角△8二玉▲8一金まで詰みです。

よって▲6一金には△同角しかありません。

▲6一金△同角▲同歩成△同玉▲6二歩△7一玉▲7二金△同飛▲同銀成△同玉▲6三角△8二玉▲7二飛△8一玉▲7三飛成△9二玉▲8一角成△同玉▲8三龍△7一玉▲7二金まで詰みです。

この手順の△7二角に▲6一金と重たく打つのが急所で、▲6一金で筋で▲6一歩成とすると△同角で、ソフトの評価値-894で後手優勢になるので要注意です。

自分の場合はぱっと見で▲6一歩成が浮かぶので、間違う可能性が高いです。

最終盤は筋とか形とかより、重たい手ても詰み筋に入るということがあるので難しいです。

最終盤で重たく寄せるのが参考になった1局でした。

後手の攻めを受けながら手を作る

上図は、角換わりからの進展で△8六同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+562で先手有利。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が駒得で、2筋を抑えているので先手が少し指せているようです。

ただし、後手も7筋を8筋を攻めており後手の大駒が成れそうな展開なので油断はできません。

先手は7筋と8筋をどうやって受けるかという場面です。

実戦は▲8三歩△7二飛に▲8二銀でソフトの評価値+61で互角でしたが、▲8二銀では▲4五銀で、ソフトの評価値+277で互角。

この手順の▲8三歩は特に狙いがあって打ったという手でなく、少しひねった形にしないといけないのかと思って指した手で、△8三同飛とされてもその次の手が分かっていませんでした。

後手は△7二飛と逃げてそこで▲8二銀と打ったのがあまりよくなく、ここでは▲4五銀とすべきだったようです。

▲4五銀は角取りなのは分かりますが、やや重たい銀で3筋と4筋の歩を使いづらい形なので、少し指しにくいです。

▲4五銀には△5五角とすれば▲8二角と打って、以下△同角▲同歩成△同飛▲8七歩で、ソフトの評価値+773で先手有利。

この手順は後手の盤上の角を消してから▲8七歩と打って受ける手で、以下△7七桂とすれば▲8六歩△8九桂成▲2三歩成△同金▲3四銀で、ソフトの評価値+926で先手優勢。

4五の銀は、2筋の歩を成り捨ててから▲3四銀と活用する狙いもあるようで、△同金には▲2二飛成のようなイメージです。

ただし、最初の局面では▲8三歩で▲8七歩がありました。

▲8七歩△同銀成▲同銀△9九角成▲8三歩で、ソフトの評価値+497で先手有利。

この手順は▲8七歩と平凡に歩を打って受ける手で、この手は全く見えていませんでした。

さすがに▲8七歩に△7五銀と引いても仕方ないので、後手は△8七同銀成から△9九角成と攻めてきます。

駒割りは銀銀と桂香の交換で先手がさらに駒得してますが、後手も馬が出来ているのでまだ大変です。

△9九角成に▲8三歩で、これで先手の手が続くかどうかいう局面です。

▲8三歩に△同飛なら▲7四銀△8二飛▲6三銀成で、ソフトの評価値+906で先手優勢。

この手順は▲6三銀成と成銀ができて次に、▲6四角と打つ手が厳しそうで先手が指せているようです。

▲8三歩に△7二飛なら▲2三銀△7七歩成▲8二歩成△同飛▲7七桂△7六歩▲6五桂△7七歩成▲8三歩で、ソフトの評価値+1054で先手優勢。

この手順は△7二飛と辛抱して次に△7七歩成を狙った手ですが、そこで▲2三銀が少し見えづらいです。

次に▲2三銀成や▲2二銀不成とする狙いで、その間に後手が△7七歩成とスピードを上げて攻めてきます。

先手は▲8二歩成と形を戻して、△同飛に▲7七桂として△7六歩には▲6五桂と跳ねて桂馬を攻めに使います。

後手は△7七歩成としますが、そこでまた▲8三歩と叩いて先手が指せているようです。

先手は8九の桂馬が6五に跳ねて、攻めに使えそうなのが大きいです。

先手は7筋と8筋はどこまでを受けて、どこから先は受け流すかという判断が少し難しいです。

後手の攻めを受けながら手を作るのが参考になった1局でした。

盤面全体で広く指す

上図は相掛かりからの進展で、△9七歩と打った局面。ソフトの評価値+215で互角。

先手は4筋に位を取って▲4六角と攻防に角を打って自陣を広げる形です。

8九の桂馬も▲7七桂と跳ねてバランスはいいのですが、やや9筋が弱いため後手から△9五歩▲同歩△9七歩と動いてきました。

対局中はこの手を気にしており、▲同香では香車が浮いて自信がなかったので実戦は▲6五桂と跳ねました。

▲6五桂はソフトの候補手になく、あまりいい手ではなかったようです。

▲6五桂に△6四銀なら▲9七香△9八角▲7七玉で8筋は大丈夫ですが、▲6五桂には△6二銀があります。

▲6五桂△6二銀▲9七香△4二角▲8八金△6四歩で、ソフトの評価値-247で互角。

この手順は▲6五桂に△6二銀としても4六に角がいるので△6四歩には▲同角で、簡単に桂馬は死なないと思っていたのですが、後手にうまい切り返しがあったようです。

▲9七香に△4二角と遠くからの自陣角を打つのがうまい手で、▲8八金と守りますが△6四歩で先手の桂馬が死ぬ形です。

△4二角と打つことで、6四の地点に駒を1枚多く利かせて桂馬が取れる形です。

この局面もソフトの評価値は互角のようですが、桂損の代償がなければ先手が悪いです。

▲6五桂では▲9七同香がありました。

▲9七同香△9八角▲9四歩で、ソフトの評価値+288で互角。

対局中は▲9七同香には△9八角で先手が悪いと思っていたのですが、▲9四歩と突く手がありました。

今見れば▲9四歩は自然な手ですが、このような手が昔から全く見えず、後から振り返ってこのような手があったんだという感じです。。

▲9七同香と▲9四歩の組み合わせは9筋を逆用する手ですが、△8七角成が少し気になります。

▲9四歩以下△8七角成▲9三歩成△同香▲同香成△同桂▲4四香△同銀右▲同歩△同金▲2四歩△同銀▲7三角成△8六飛▲5一馬で、ソフトの評価値+609で先手有利。

この手順で大事なのは盤面の8筋を9筋の下の方ばかりを見るのでなく、盤面全体を見ないといけないということです。

戦いの場所を8筋と9筋の下段だけでなく、複数の場所に手をつけて局面を広く指す感覚です。

9三の地点で駒を交換すれば▲4四香と4筋の位を活かした手を指して、その後、後手玉が少し弱体化すれば▲2四歩と玉頭の歩を突いて、以下△同銀に▲7三角成と盤面を広く指します。

このような手順を、できるだけ短い時間でイメージできるかが特に早指しでは大事なようです。

後手の攻めを受け流すという感覚に似ているかもしれません。

盤面全体で広く指すのが参考になった1局でした。

少しいい局面から駒得で手厚くする

上図は、角換わりからの進展で△4一銀と打った局面。ソフトの評価値+1583で先手優勢。

駒割りは、飛車と角銀の交換の2枚替えで先手が駒得で指せているようです。

後手が△4一銀と打って馬をはじいてきたところですが、先手がまだ寄せにいくのは少し早そうです。

実戦は▲6一馬と逃げたのですがソフトの候補手になかった手で。このようなところからぬるい手を指すとだんだん形勢が縮まります。

5二の馬は▲4一馬や▲6三馬など金駒と交換できるいい位置なので、この瞬間に手を作った方がよかったようです。

▲6一馬で▲5五角がありました。ソフトの評価値+1670で先手優勢。

早指しで▲5五角のような手は結構難しく、大駒がたくさん当たっていると駒の損得勘定がすぐにできないことがあります。

▲5五角に△同龍なら▲4一馬の王手が先手で、以下△同玉▲5五歩で、ソフトの評価値+3050で先手勝勢。

この手順はさすがに後手は龍を渡すのはまずいので、別の手を指すことになります。

▲5五角△4九龍▲6三馬△同歩▲7三角成△9二飛▲4八銀で、ソフトの評価値+1741で先手優勢。

この手順の▲5五角に△4九龍は、先手としても1段目に相手の龍がいる形は嫌な形です。

ここで▲6三馬から▲7三角成とするのが決断の1手ですが、部分的には角と金桂の交換の2枚替えで先手が少し駒得です。

ただし、7三の桂馬を取ってもどの程度の効果があるのかが直ぐには分かりにくいので、やや指しにくいところはあります。

以下△9二飛に▲4八銀ですが、この手はまず実戦では指せないような感じです。

▲4八銀の狙いは後手の龍の利きを止めると4筋が弱くなるのと、▲3九金と打って後手の龍を取りにいく狙いです。

ただし、▲4八銀の瞬間に後手に手番が回るので、先手も少し怖いところです。

▲4八銀に△3二金なら▲3九金△8七角▲8八玉△5八龍▲8七玉△5六龍▲7四角で、ソフトの評価値+2427で先手勝勢。

この手順の△3二金は壁金を解消する部分的には自然な手ですが、▲3九金と龍を取りにいくてがあり、△8七角に▲同玉△8九龍▲8八銀打でもありそうです。

どちらの手順でも先手がよさそうです。

▲4八銀に△8八歩なら、▲4三桂△3二玉▲8八銀△4三玉▲3九金で、ソフトの評価値+2051で先手勝勢。

この手順はやや不思議ですが、△8八歩は先手としても嫌な手で、▲同銀でも▲同玉でも少し形が崩れます。

△8八歩に▲4三桂と王手をして△3二玉に▲8八銀と手を戻すのが盲点で、以下△4三玉で桂馬を取られますが、▲3九金として後手の龍を取る手です。

以下△5八龍▲同金と進めば、飛車と金桂の交換で2枚替えで先手が少し駒損ですが、後手の陣形が悪く先手の持ち駒に飛車があると攻めには困らないので、先手が指せているようです。

▲4八銀に△4七歩なら▲4三桂△3二玉▲3九金で、ソフトの評価値+2841で先手勝勢。

この手順の△4七歩もぱっと見で嫌な手ですが、▲4三桂から▲3九金で龍を取れる形になれば先手が指せているようです。

このあたりの判断を、どのくらい短い時間でできるかが大事なように思います。

少しいい局面から駒得で手厚くするのが参考になった1局でした。

攻防に角を打って優位を拡大する

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲5六桂と6八の桂馬が跳ねた局面。ソフトの評価値-1143で後手優勢。

駒割りは金と桂馬の交換で後手が駒得しており、△3八金と打った手に▲5六桂と跳ねてきました。

対局中は金と桂馬の交換で駒得で△3八金も味がいい手なので、だいぶ後手がいいと思っていました。

しかし、このような局面からの指し方があまりうまくなく、気がついたら互角になることがよくあり、本局もそんな感じです。

実戦は▲5六桂以下△5五銀▲2二角△4八金▲同玉△6六角▲5七金で、ソフトの評価値+321で先手有利。

この手順は▲5六桂を全く考えておらず慌て気味に△5五銀としたのですが、▲2二角も見えておらず、以下△4八金▲同玉△6六角▲5七金と催促され、逆に後手が忙しくなりました。

考えていない手を指されたときに直ぐに反応できないのは棋力の問題なので仕方ない面はありますが、あまりにも手が見えていないという感じです。

数手前に△3八金と打ったのは飛車取りと△4八金▲同玉△6六角の両方の狙いがあったのですが、なぜか対局中は△2九金と飛車を取る手が全く見えていませんでした。

見えてない理由は、△3八金に2九の飛車がどこに飛車を逃げるかなど考えていたので、△2九金と飛車を取る手が全く見えてなかったというお粗末な感じでした。

△5五銀では△2九金がありました。

▲5六桂以下△2九金▲2二角△5五角▲7七銀△2八飛で、ソフトの評価値-1531で後手優勢。

この手順は△2九金と平凡に飛車を取る手で、これが一番自然です。

先手は▲2二角として次に▲4四桂を狙いますが、△5五角と攻防に角を打って▲7七銀の受けに△2八飛と飛車を打って後手優勢です。

△2八飛の局面は飛車と桂桂の交換で後手が駒得の上、先手玉は薄いので後手十分です。

△5五角が実際に指せるかもあやしいですが、これくらいは指したいです。

なお実戦の△5五銀▲2二角に△4八金では△1五角がありました。ソフトの評価値-1892で後手優勢。

この手順は▲2二角には△1五角の攻防手があって、これも後手がよかったようです。

ただし、△1五角は早指しでは指せそうにないです。

△1五角は少し駒がだぶっているような感じですが、次に△2九金と△4八角成の2つの狙いがあります。

△1五角に▲4九飛なら△5六銀で、ソフトの評価値-3829で後手勝勢。

この手順は▲4九飛と4八の地点を受けたのですが、△5六銀とさらに駒得して後手勝勢です。

少しいい局面からさらに形勢を拡大するのも決して簡単ではありませんが、結局は実戦の盤数をこなして感覚をつかむしかなさそうです。

攻防に角を打って優位を拡大するのが参考になった1局でした。

端に桂馬を打って手を繋げる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6六歩と打った局面。ソフトの評価値+673で先手有利。

△6六歩は筋ですが、△6七歩成としても先手玉は詰めろになっていないのでこの瞬間は先手のチャンスです。

しかし対局中は△6六歩より厳しい手が見えませんでした。

実戦は△6六歩に▲7七金と逃げましたがそこで△8四銀▲4五角と進めば、ソフトの評価値+201で互角。

この手順は▲7七金と逃げる手で部分的には普通の手ですが、△8四銀と受けられたら互角に戻っていたようです。

△8四銀からは変化手順ですが、後手の玉頭を厚くして桂先の銀で受ける形です。

△8四銀に▲4五角は遊んでいる角を活用する手ですが、後手の守り駒が金銀の5枚あるので、後手陣を崩すのは大変そうです。

後手に受けられると、先手はチャンスががなくなったみたいです。

▲7七金では▲9四桂がありました。ソフトの評価値+1055で先手優勢。

この手順は金取りを無視して▲9四桂と王手をする手です。

この手は後手が△9五歩と突いた形を逆に利用した手ですが、8五の桂馬が生きているうちに攻め手を作る形です。

▲9四桂に△同金なら▲7三銀△同銀▲7一龍△同玉▲7三桂成で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は絵▲9四桂に△同金とさせると、金を斜めにさそうことで玉の守りが弱体化するので▲7三銀~▲7一龍~▲7三桂成として後手玉が寄り筋です。

▲9四桂以下△同香▲9三銀△8一玉▲6一歩成△同銀▲1二龍△6二香▲7七金で、ソフトの評価値+787で先手有利。

この手順は▲9四桂に△同香として▲9三銀に△8一玉と粘る手です。

この瞬間はもう一枚金駒があれば後手玉は詰みですが、持ち駒は歩しかないので手が続かないように見えます。

しかし▲6一歩成が鋭く△同金なら▲同龍△同銀▲8二金で詰みです。

よって▲6一歩成には△同銀としますが、▲1二龍と香車を補充した手が▲9二龍の詰めろになり、以下△6二香と受けますがそこで▲7七金と逃げるのが盲点です。

攻める形を決めるだけ決めてから▲7七金と受けに回るのが、ちょっと見えにくいです。

自分の場合は、一旦攻めだしたら途中で受けの手を指すというのが浮かびづらいのですが、このあたりの呼吸が難しいです。

▲7七金と逃げた先手の次の狙いは▲4五角や▲8四香です。

▲7七金に△6五桂なら▲4五角△5四銀▲8四香△同金▲7三桂不成△7二玉▲6一桂成△同玉▲8四銀成で、ソフトの評価値+2237で先手勝勢。

この手順は▲7七桂に△6五桂と攻め合いに出たのですが、▲4五角から▲8四香が厳しく、▲8四香に△同金は▲7三桂不成がうまいです。

最後の▲8四銀成も一見ぬるいようですが、後手玉は▲5二銀△7二玉▲5四角からの詰めろになっています。

ソフトは、有利の局面から優勢にしてさらに勝勢にもっていくのがうまいです。

自分の場合は、ここら辺の指し手の精度を上げたら棋力も向上するのですが、これが難しいです。

端に桂馬を打って手を繋げるのが参考になった1局でした。