最終盤で厳しく指す


上図は、相掛かりからの進展で△6二飛と8二の飛車をぶつけてきた局面。ソフトの評価値+2010で先手勝勢。

駒割りは角と銀銀の交換の2枚替えで先手が駒得で玉の固さも先手が勝っています。

また後手が歩切れなので先手がいいです。

ただし後手の△6二飛は勝負手で飛車交換をすれば局面にあやが生じるので先手も少し迷います。

対局中は▲6二同飛成と強く指すのも浮かびましたが、先手が指しやすいと思っていたので無理をする必要はないと思い▲7四飛としました。

局面がいいと思うとつい安全に指したくなりますが、こういうところでも強い人は▲6二同飛成とするようです。

▲7四飛では▲6二同飛成がありました。

▲6二同飛成△同金▲8一飛に△6一飛なら▲8二飛成△5四角▲5五銀で、ソフトの評価値+hhh

この手順は飛車交換から▲8一飛と打つ手で△6一飛は粘りにでた手です。

先手がゆっくりしたような手を選べば後手から△3八角や△2八角として先手の桂馬と香車を拾って戦力を増すこともできますが、▲8二飛成として次に▲6三銀を狙います。

後手の△5四角は▲6三銀の防ぎですが、▲5五銀と角を狙っていきます。

角取りで気持ちがいいのですが、先手は4筋から6筋は歩が攻めに使えないのでやや単調にもみえます。

▲5五銀に△7二角なら▲7一銀で、ソフトの評価値+2689で先手勝勢。

この手順は△6三角には下から▲7一銀と打つのがうまく、次に▲6二銀成△同飛▲7三龍のような攻めがあります。

▲5五銀に△6三角なら▲6四銀打△7二金▲8四龍で、ソフトの評価値+2555で先手勝勢。

この手順は△6三角▲6四銀打と手厚く打つのがいいようで△7二金としますが、▲8四龍として次に▲7三銀成と▲6三銀成の両方の狙いがありますので先手勝勢です。

▲5五銀に△4三角なら▲6三銀△5一角▲4四銀△3四角▲3五銀直△2五角▲2六歩で、ソフトの評価値+3957で先手勝勢。

この手順は銀で角を狙う手で、最後の▲2六歩で後手の角が取られる形なので先手勝勢です。

これらより銀をうまく使えば先手が指せているようです。

▲6二同飛成△同金▲8一飛に△3九飛なら▲5一銀△5二玉▲6二銀成△同玉▲8二飛成△7二銀▲8一銀で、ソフトの評価値+6017で先手勝勢。

この手順は飛車交換から▲8一飛に△3九飛と下駄を預ける手です。

後手は受けてもきりがないということで△3九飛としましたが、後手の持ち駒に金がないので詰めろではありません。

ただし△6九銀とか△6九角が回ってくるとこれが詰めろになるので油断はできません。

飛車交換になったら先手にもプレッシャーがかかります、

△3九飛には▲5一銀からバラバラにして▲8二飛成と合駒請求をするのがうまいです。

△7二銀の合駒には▲8一銀と詰めろをかけます。

▲8一銀以下△6一角▲7二銀成△同角▲8一銀△7一銀▲7二銀成△同銀▲4一角△5四角▲8三金△4二金▲7二金△同角▲6三銀△5一玉▲5二銀成△同金▲同角成△同玉▲7二龍△6二銀▲6一角△4一玉▲4二金△同玉▲6二龍△3一玉▲2二銀△4一玉▲5二龍まで。

この手順は少し長いですが、後手は数に攻めには数の受けで粘ります。

先手は角を取って▲4一角が厳しく△5四角と受けますが▲8三金から寄せ切るのがすごいです。

この手順も決して簡単ではありませんが、寄せはこれくらいの鋭さがないともつれるようです。

最終盤で厳しく指すのが参考になった1局でした。