上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で▲8五歩と打った局面。ソフトの評価値-441で後手有利。
▲8五歩は角取りなので角をどうするかという場面です。
8四の角は狭いですが、後手玉の近くの金駒をにらんでいるのでそれなりに働いている角だったようです。
▲8五歩に△9三角はあったようで、そこで▲9五歩なら△同歩▲同香△4八角成▲同玉△9五香で、ソフトの評価値-615で後手有利。
この手順は角と銀香の2枚替えなので後手が指せるようです。
ただし、▲9五歩で別の手を指されたときに9三の角が狭く2枚替えの筋を消されてから角を狙うような手もあるのでそのあとの方針が難しいです。
対局中は後手の方針がまとまらず△7五角としましたが、以下の進行はよくなかったようです。
実戦は△7五角▲7六飛△6四角▲6八銀で、ソフトの評価値+167で互角。

この手順は8四の角を6四の移動した展開です。
後手の持ち駒に歩が2枚あれば△9五歩▲同歩△9八歩▲同香△9七歩のような筋があるのですが、現状は歩の数は1枚なのでこの筋はありません。
また角の左側の利きは先手陣はしっかりしているので、後手の角の働きはいまひとつです。
先手の角の働きもよくないので、お互いに角が使いづらく方針がたてにくいです。
△7五角では△4八角成がありました
△4八角成▲同玉△6四歩で、ソフトの評価値-372で後手有利。

この手順は△4八角成と銀を取ってから△6四歩と歩を突く手です。
△4八角成は角と銀の交換で後手が駒損で浮かびにくく、さらに▲同玉に△6四歩と少しぬるめの手を指すのが浮かびにくいです。
自分の感覚だと大駒を切ったあとはその取った駒を直ぐに使うというのがあります。
具体的には△6四歩で△7五銀と打って▲8九飛に△7六歩と打って、次に△7七歩成▲同金△6五飛を狙うような感覚です。
このように進めばいいのですが、△7六歩には▲4六角と打って以下△2五飛▲7六角△同銀▲9一角成△7五飛▲6八銀で、ソフトの評価値+78で互角。
この手順は互角のようですが、やや後手としては一本道のような手の流れで、手が続くかどうかが気になります。
また△6四歩では△6五飛▲同桂△7五角▲6六飛△同角▲同歩△6九飛で、ソフトの評価値-270で互角。
この手順は後手は飛車を切って角で王手飛車取りという派手な手の流れで、これで決まればいいのですが先手陣も耐久力があり後手への反動もきついのでいい勝負のようです。
最後の局面図の△6四歩は盤上の駒を活用する手で、角取りですが▲4六角のような筋も消しています、
△6四歩に▲7六角や▲8七角なら△7五銀があります。
また△6四歩に▲9八角なら△9七銀▲8九飛△9八銀成▲同香△7六歩で、ソフトの評価値-602で後手有利。
この手順の△9七銀に▲7六飛なら△9八銀成▲同香△5四角▲6六飛△9八角成で、ソフトの評価値-620で後手有利。
これらの手順は、先手の角と飛車が狭いので金駒に狙われやすいという典型的なパターンのようです。
大駒を切った後に地味に盤上の駒を使うのが参考になった1局でした。