上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲7四銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-134で互角。
後手が居飛車穴熊を目指したのに対して先手が7筋から動いてきた展開です。
後手番で1手遅れていて、しかも穴熊を目指すと手数がかかるのでやや中途半端な囲いのまま戦いがおきました。
▲7四銀とでられたら後手は丁寧に対応しなければいけなかったのですが、対局中は7筋の受けはないと思っていたので少し大局観が悪かったです。
こういうところの指し手のミスが形勢に影響します。
実戦は△6六角▲6三銀成△4二銀▲6二歩で、ソフトの評価値+521で先手有利。

この手順は▲6三銀成とされるのは見えていたのですが、△6六角として攻め合いにでました。
先手は▲6三銀成に△4二銀と引いてどうするのかと思っていたのですが、そこで▲6二歩がありました。
直前に△6六角とでたので6筋の歩が切れているのを見落としていました。
▲6二歩には△9九角成や△8三飛などありますが、どちらも先手有利です。
△6六角では△6二銀がありました。ソフトの評価値-186で互角。

この手順の△6二銀は6三の地点を補強する手です。
一旦5三に上がった銀をまた△6二銀とするのは手損になるのでうっかりしやすいです。
後手としては穴熊が完成していないので、少なくとも戦いを先延ばしにするべきでした。
△6二銀は平凡な受けですが、これで7三の地点は銀と桂馬が受けに利いています。
次は△6六角の狙いがありますので、先手はそれを受けることになります。
△6二銀以下▲7六飛△7五歩▲7九飛△8四飛▲7五飛△6六角▲4五飛△4四歩▲6五飛△9九角成▲6三銀成△同銀▲同飛成△6二香▲9五角で、ソフトの評価値-100で互角。
この手順の▲7六角は△6六角を受ける形です。
後手は△7五歩としましたが、本来は△3一金や△3二金として穴熊を完成させたいです。
ただし先手からも▲7七角のようにされると後手も動きにくくなります。
それで互角だったらこのような指し方もありますが、△7五歩から動いてみたくなります。
後手としては戦いをしながら穴熊を補強するという感覚ですが、先手も飛車を縦横に使って活用する展開で、穴熊が未完成だとどうしても歩を補充されます。
先手は美濃囲いで完成しているのに対して後手は穴熊が未完成なので、先手としては少しでも駒を補充して手ができればいい勝負になります。
やはり後手としては三間飛車の急戦に穴熊を囲うのは少し危険で、序盤の段階で△1二香では△3二金としめて、場合によってはその後から△1二香をするのが無難だったようです。
穴熊で△4五歩として4三の地点に空間があいて、△4一金や△6一金の形では後手陣がばらばらなので作戦的に少し無理があったようです。
三間飛車の銀の攻めの対応が参考になった1局でした。