上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-323で後手有利。
先手が序盤で▲4五歩と位を取った手に△4四歩と反発した展開で、以下先手は2筋と1筋と3筋の歩を突き捨ててきました。
あまり見ない歩の突き捨ての順番ですが、実戦的には後手もこれをとがめるのは難しいです、
少し無理気味な仕掛けでも、受けを間違うと攻めが通ることがあります。
対局中は△3五同歩はいかにも相手の狙い筋に入りそうだし、△1六歩と突いても効果が微妙だと思っていました。
結局考えがまとらまず△1六歩と突きました。
実戦は△1六歩▲3四歩△同銀で▲4四歩なら△3五角で、ソフトの評価値-153で互角。

この手順は△1六歩と突く手であまりよくなかったようですが、実戦は▲3四歩△同銀に変化手順で▲4四歩とします。
3四の銀が浮いて▲4四歩と攻めの拠点の歩ができて後手が少し指しづらいようですが、そこで△3五角の受けがあったようです。
△3五角は▲2四飛を防ぐ意味もありますが、将来△3六歩として▲4五桂なら△3七歩成▲同金△5七角成のような狙いもあります。
また△4四角と歩を取るような狙いもあり攻防の角のようです。
このような手は自分はなかなか浮かびません。
角は斜め四方に利く駒なのでうまく配置すると攻防に役立ちます。
△3五角では△1七歩成や△8六歩など手が広いですが、どの指し方も方針が違うようでそれなりに難しいです。
△1六歩はソフトの候補手の1つでしたが、ソフトの推奨手は△3五同歩でした。
△3五同歩▲4四歩△3六歩▲4五桂△4四銀▲2四飛△3五角で、ソフトの評価値-687で後手有利。

この手順の△3五同歩は全く考えていませんでした。
△3五同歩とすると▲4四歩とされたときに△同銀としづらい意味です。
具体的には▲4四歩に△3六歩と桂取りに歩を突くと▲4五桂と銀取りに桂馬が跳ねて、△4四銀と銀が逃げると▲2四飛がまた銀取りになります。
3四の地点に空間があくと技がかかりそうな局面に見えます。
これは具体的な読みというより感覚的なものですが、いかにも後手があぶないという感覚です。
ただしそれは自分の感覚であって、ソフトはここで△3五角という受けを用意していました。
このような受けがぱっと見えたらすごいですが、つい角は敵陣に打ちたいなど考えて5段目に角を打つのは少し浮かびづらいです。
両取りのような角や、馬ができるような角でないので浮かびにくいということですが、この△3五角も攻防の角になります。
△3五角に▲2九飛なら△3七歩成▲同金△5七角成のような狙いがあります。
△3五角に▲2七飛なら△2六歩とされて飛車が使えなくなります。
△3五角に▲2五飛なら△3七歩成▲3三歩△同桂▲同桂成△同玉で、ソフトの評価値-780で後手有利。
この手順は▲2五飛として△3七歩成に▲3三歩から攻め合いにでる手ですが、△同桂▲同桂成△同玉が形は後手が上部が手厚くなり、うまくいけば入玉もありそうな展開で後手が指せそうです。
△3五角に▲3三歩なら△2四角▲3二歩成△同玉▲3四金△2九飛▲8八玉△4三歩で、ソフトの評価値-1004で後手優勢。
この手順は先手は飛車を見捨てての攻め合いですが、△2九飛が攻防で△4三歩の局面は後手が優勢です。
角換わり腰掛銀で角を受けに使うのが参考になった1局でした。