対抗形で角を打って攻めを継続する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3二飛とした局面。ソフトの評価値+91で互角。

後手の四間飛車に先手が急戦で仕掛けた形で、4二の飛車が△3二飛とした局面です。

すでに角交換をしているのですが、この局面が先手有利だったのは気がつきませんでした。

後手は軽く捌く形で、飛車を捌かれたら先手は苦しくなるので油断できません。

実戦は▲2六飛△3四銀▲3三歩△3五銀▲3二歩成△2六銀▲2一とで、ソフトの評価値-528で後手有利。

この手順は先手の典型的な失敗例で、指す手に困って指したという感じで▲2六飛と浮いたのですが何も狙いがありません。

後手は△3四銀と銀をぶつけて捌いてきたのですが、▲3三歩も失着で△3五銀と銀を取られたらそれが飛車取りになってます。

▲2六飛と浮いたののが飛車取りでは完全に失敗です。

▲2一との局面は銀と桂馬の交換ですが、先手は2九の桂馬と1九の香車は取られそうな駒でしかも玉が薄いので先手がまずいです。

▲3三歩ではまだ▲4四銀とすべきでしたが、時すでに遅しです。

▲2六飛では▲4三角がありました。

▲4三角に△2二飛なら▲2四歩△同歩▲2三歩で、ソフトの評価値+460で先手有利。

この手順の▲4三角は飛車取りですが、なぜかこの手が全く見えていませんでした。

後手の飛車が逃げた時に先手に手がないと思ったのが原因ですが、ここで手筋の攻めがありました。

△2二飛と2筋に逃げた場合は▲2四歩と突き捨ててから▲2三歩と叩きます。

よくありそうな手ですが、これで先手は馬を作ることができます。

▲2三歩以下△同飛▲3二角成△2二飛▲同馬△同銀▲4一飛△6五角▲3四銀△8二玉▲4二飛成で、ソフトの評価値+542で先手有利。

この手順は飛車と角の交換ですが、▲4一飛と狭いところに飛車を打って攻めが繋がるようで、▲3四銀~▲2二飛成として先手有利です。

後手は2枚の角がありますが、意外と先手陣に迫る形がなく先手の攻めの方が厳しいです。

▲4三角に△3一飛なら▲3四歩△4二銀▲6一角成△同銀▲2四歩で、ソフトの評価値+hhh

この手順は△3一飛と下に逃げた場合ですが、▲3四歩と押さえるのが盲点です。

△4二銀と引いた形が角が取られるので考えにくいのですが、そこで▲6一角成と金を取ります。

角と金の交換ですが、相手玉の守りの駒の金との交換なので駒割りについてはいい勝負です。

△6一同銀に▲2四歩と突くのも少し浮かびにくく、一目ぬるいようでも先手はと金と作って飛車を成るという狙いが分かりやすいです。

▲2四歩以下△4六歩▲同歩△2四歩▲同飛△1四角▲2二飛成△4一歩▲1一龍△2七角▲2三歩△3六角成▲2二歩成△5八馬▲同金△同角成▲6八金で、ソフトの評価値+1772で先手優勢。

この手順は後手は4筋の歩を突き捨ててから△2四歩~△1四角と粘りにでます。

4筋の歩を突き捨てれば△4一歩の底歩や、▲4六同歩とさせることで△1四角が5八の金を睨んだ攻防の角になります。

このあたりは振り飛車の粘りですが、先手は▲1一龍~▲2三歩としてと金攻めを目指します。

後手は2枚の角を使って先手の守りの金を2枚取りますが、▲6八金と打たれると意外とこれ以降の攻めの手がありません。

このような受け方もうっかりしやすく、2枚の金と取らせないように受けるより金を取らせても▲6八金とはじけば大丈夫という感覚が大事なようです。

受け切れば後は飛車を取ってから攻めに転ずることができます。

対抗形で角を打って攻めを継続するのが参考になった1局でした。