上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲7五飛とした局面。ソフトの評価値+523で先手有利。
△8九馬の飛車取りに▲7五飛と逃げた展開で、駒割りは金と桂香の交換ですが、8一の桂馬が取られる形なので後手が少し駒損になります。
また先手の飛車に対して後手の飛車は働いていませんので形勢は後手が少し苦しいです。
ただし▲7五飛と逃げた局面は後手から一目筋という手がありました。
ただし、実戦はそれが気づかず△6六香▲9五角△6七香成▲4八金寄で、ソフトの評価値+815で先手優勢。

この手順は△6六香と角取りに打って▲9五角に△6七香成とする展開です。
6七に成駒を作ったのはいいのですが、香車を使って成駒を作るのはもったいなく、8九馬との関連性が少しぼけています。
駒の働きが重たくて後手が悪いです。
先手の角の頭を狙ったのはよかったのですが、安い駒で攻めるべきでした。
△6六香では△6六歩がありました。
△6六歩▲6五飛△6七歩成▲同金△5五桂▲5六金△6七馬で、ソフトの評価値+481で先手有利。

この手順は△6六歩と歩を垂らして先手の角を狙う手です。
6八に角がいるため▲6八歩とは受けることができません。
よって先手は▲6五飛と飛車を6筋に回って6七の地点を受けます。
次に先手から▲6六飛と歩を取られると形がいいので後手は△6七歩成と歩を成り捨ています。
▲6七同金と少し先手の形を崩してから△5五桂と金取りに打ちます。
先手は▲5六金と逃げますが、5八にいた金が▲5六金と移動することで少し弱体化しました。
最後の△6七馬は含みを持たせた手です。
先手はまだ駒の配置がよく後手から直接的なうまい攻めはなさそうですが、次は△7六馬とする狙いです。
△7六馬の飛車取りに▲6四飛なら△4七桂成▲同銀△4九馬のような狙いです。
これは後手の馬を6筋から7筋に移動させることで△4七桂成が成立します。
後手の馬が6筋にいれば△4七桂成には▲6七飛と馬を取られるので、7筋に移動したということです。
△6七馬以下▲5五金△4九馬▲同銀△5五歩▲2六桂△4六歩▲3四桂△3三銀右▲2二桂成△同銀▲3四桂△3一金打▲2二桂成△同金▲3八銀打で、ソフトの評価値+553で先手有利。
この手順は△7六馬~△4七桂成~△4九馬を消す▲5五金です。
▲5五金に△同歩は▲6七飛がありますので、△4九馬と金を取ります。
△4九馬では△6八馬と角を取る手もありますが、守りの金を取ることで先手玉が弱体化するのが実戦的です。
ここから先はどちらが相手玉に迫るかという展開ですが、駒を取られたら埋めるという対抗形によくあるパターンです。
相手もいることでなかなか読み筋通りにはいきませんが、狙いをもって指すのは大事なようです。
狙いをもって指すのが参考になった1局でした。