勝勢でも厳しく指す

上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲2三角と打った局面。ソフトの評価値-6040で後手勝勢。

▲2三角は後手玉への詰めろでなくまだ後手玉に迫る手がないので後手勝勢です。

ここで後手の手番なので詰めろをかければいいという局面です。

後手としては色々な勝ち方がありそうですが、やはり最終盤でも厳しく指したいものです。

実戦は△4八角成で、ソフトの評価値-3123で後手勝勢。

この△4八角成は△6八金▲同玉△5八飛▲7九玉△7八銀▲8八玉△6七銀成▲7九玉△7八飛成の詰めろです。

金駒を取っての詰めろなので普通は自然な一手ですが、ソフトの推奨手ではありませんでした。

△4八角成に▲7八金と打てば手数がかかるという意味です。

厳密には▲7八金には△6九銀として▲同玉なら△5九飛▲6八玉△5八馬で詰みです。

また△6九銀は△7八銀成▲同玉△6八金▲同玉△5八飛▲7九玉△7八金までの詰めろなので一手一手です。

△4八角成は確実な手ではありますが、少しぬるいという感覚のようです。

△4八角成では△7八銀がありました。

△7八銀▲同玉△6八飛▲7九玉△4八飛成で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△7八銀と捨ててから△6八飛~△4八飛成と金を取る手です。

1枚捨てて駒を取るというのが少し分かりにくいのですが、△4八飛成とした形が先手玉に受けがありません。

先手の持ち駒に銀が1枚増えましたが後手玉は詰みません。

手数がかかる受けなら△4八飛成以下▲6九金ですが、△8八金▲同金△同龍▲同玉△8七歩▲同玉△8六飛▲7八玉△8八金で詰みです。

この手順の△8八金と捨てるところでは、△6八金▲8八玉△6九金▲7八銀△同龍▲同玉△6八角成▲8八玉△7九銀▲9八玉△8八金▲同金△同銀成▲同玉△8七歩▲同玉△8六飛▲9八玉△8七金でも詰みですが手数がかかります。

寄せは最短手順で厳しく指すのが大事なようです。

なお最初の局面で▲2三角で▲5八金打を気にしていました。

▲5八金打△8六角成▲同金△同飛▲8八歩で、ソフトの評価値-99981で後手勝勢。

これは変化手順で▲5八金打と粘ったら後手がどのように寄せるかですが、△8六角成とします。

△8六角成は△7八銀▲同玉△8七馬▲6八玉△6九金の詰めろなので、△8六角成▲同金△同飛▲8八歩と進むのですが、評価値が-99981になっているのは驚きました、

ソフトで999・・と表示されるのは即詰みがあることが多いです。

▲8八歩以下△同飛成▲同玉△8七歩▲同玉△8六歩▲同玉△8八飛▲8七歩△8五歩▲同玉△8七飛成▲8六歩△9四金▲7四玉△7三銀▲7五玉△8四金まで詰みです。

この手順の△8七歩に▲7九玉と逃げるのは△7八銀▲6八玉△6九飛▲7八玉△8九飛成▲同玉△8八金まで詰みです。

また△7八銀に▲同玉は△8八飛▲6九玉△7八金▲5九玉△8九飛成で詰みです。

なお△8六歩に▲7八玉は△8八飛▲同玉△8七銀▲7九玉△7八金まで詰みです。

これらを見ると勝勢のような局面でも自分と感覚と全く違っており、やはりソフトの終盤力はすごいです。

これらの感覚を少しでも身につけたいです。

勝勢でも厳しく指すのが参考になった1局でした。