上図は、居飛車対振り飛車からの進展で△9七同香成と香車を取った局面。ソフトの評価値+99975で先手勝勢。
後手玉が9筋にでた形で、先手の持ち駒に飛車があり8六に香車がいるので寄り形です。
先手の持ち駒に香車があれば▲9一飛△9二歩▲9四香△同玉▲9二飛成△9三歩▲8五金で詰みですが、持ち駒に香車はありません。
そのような意味で対局中は後手玉に即詰みはないと思っていたのですが、後からソフトで検討すると即詰みがありました。
なお実戦は▲9一飛△9二歩▲8五桂△8四玉▲9二飛成で、ソフトの評価値+3232で先手勝勢。
この手順は▲9一飛~▲8五桂と打つ筋で、△8二玉と引いてくれたら▲9四桂△9一玉▲8二金で詰みですが、△8四玉で即詰みはなさそうです。
△8四玉には▲4四龍から迫る筋はありますが、△6四桂で即詰みはなさそうです。
即詰みがなくても確実に寄せればいいのですが、やはり即詰みがある場合は詰ますにこしたことはありません。
▲9一飛では▲9四金がありました。ソフトの評価値+99976で先手勝勢。

この手順は▲9四金と頭から金を打つ手です。
金の価値は高いので▲9四金とせずに▲9四歩と叩きたくなるのですが、△8二玉で詰みはないようです。
▲9四金に△同玉なら▲9二飛△9三歩▲9五歩△同玉▲3五龍△9六玉▲8五龍まで詰みです。
この手順は3三の龍が働くのが盲点で、▲9五歩~▲3五龍の筋で詰みです。
よって▲9四金には△8二玉とします。
▲9四金以下△8二玉▲8三金△同銀▲同香成△同玉▲7五桂で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

この手順は△8二玉に8三の地点で清算する手です。
▲8三金から清算しますが、▲8三香成からすると△7一玉で即詰みはありません。
▲8三金に△7一玉なら▲8二金△6二玉▲5四桂で詰みです。
よって▲8三金に△同銀から清算して▲7五桂と打ちます。
7五の桂馬と3三の龍と持ち駒の飛銀桂歩で詰ます手順です。
▲7五桂に△7二玉なら▲8四桂△8一玉▲9二銀△7一玉▲7二飛△同金▲同桂成△同玉▲8三銀成△6二玉▲7二金まで詰みです。
この手順は△7二玉には▲8四桂と安い駒から攻め駒を増やすのが分かりやすいです。
▲7五桂に△8二玉なら▲8三飛△7二玉▲8四桂△6二玉▲8二飛成△7二香▲6三桂成△同銀▲5三銀で詰みです。
この手順は▲8三飛から詰ましましたが、▲8三銀からでも詰みです。
▲7五桂に△9四玉なら▲9五歩△同玉▲8六銀△9四玉▲9五飛△8四玉▲7六桂△7四玉▲9四飛△6五玉▲5六銀まで詰みです。
この手順は▲9五歩~▲8六銀として玉を下段に落とせば詰みです。
▲7五桂に△7四玉なら▲6六桂△7五玉▲3五龍△6五香▲同龍△同玉▲7六銀△5五玉▲5四飛△4五玉▲3六銀△4六玉▲4七金まで詰みです。
変化手順はいろいろありますが、やはり後手玉は詰みのようです。
初手の▲9四金は金を捨てるので少し難しいですが、後は並べ詰みみたいな感じなのでやはり詰ます場合は初手が大事です。
金を捨てて即詰みにするのが参考になった1局でした。