上図は、令和元年以前の対局から、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形で先手三間飛車に後手居飛車穴熊からの進展で、▲6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-285で互角。
対局中は、少し▲6五歩が早いなと思っていましが、この段階で△3三角とぶつけるのは角交換から▲7一角の筋で、後手の飛車が△5二飛と固定されて面白くないと思って指せませんでした。
今見ると、▲6五歩には△6四歩や△2四角や△7三桂など有力な手もあるのですが、このあたりは全く見えていませんでした。
本譜は、△9四歩▲2六歩△5一角で、ソフトの評価値-146で互角と進んでこれも1局ですが、△9四歩では△8六歩▲同歩△3三角がありました。
△3三角に気になるのが、▲同角成△同銀▲7一角なら△8六飛で、ソフトの評価値-131で互角。

この手順は、角交換から▲7一角が狙いですが、後手は8筋の歩を突き捨てた効果で△8六飛とします。
△8六飛以下、▲5三角成△8九飛成▲4八飛△9九龍で、ソフトの評価値-182で互角。
この手順は、後手が銀と桂香の2枚替えで龍を作った展開ですが、互角なのがやや意外です。
△8六歩▲同歩△3三角に▲5五歩なら、△同歩▲3五歩△5六歩▲5五歩△3五歩▲5八飛△7三桂▲5六飛△6五桂で、ソフトの評価値-209で互角。

この手順を見るとなるほどと思うのですが、これが実戦と机上の検討の違いで、善悪は別として手としては、後手は穴熊に組んでいるので前に進んでいかないといけない感じです。
前に手が進んでいくと、先手からの1筋の端攻めは2九の桂馬が跳ねていないので少し緩和されています。
このあたりも攻めは最大の防御という感じです。
穴熊に組んだら駒を前に進めるのが参考になった1局でした。