評価値と実戦心理がだいぶ違う


上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で△2九馬と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-2497で後手勝勢。

駒割りは後手が銀得で△2九馬が金取りになっているので後手がいいです。

ただし後手が勝勢までになっているのは気がつきませんでした。

先手からは▲8一歩成~▲8二とが間に合うかという感じですが、後手の方が少し攻めが厳しいです。

実戦は△2九馬に▲4八金と逃げてこの手はソフトの推奨手と同じだったのですが、▲8一歩成の攻め合いを少し気にしていました。

自分の悪いくせで、本来は相手の最善手を想定してその先を考えれば読みの効率はいいのですが、最善手でなくつい一直線の変化の▲8一歩成を考えるくせがあります。

俗にいうこう指されたら少し気になるなという手です。

この一直線の変化はソフトの推奨手でないので、後手が正確に指せば形勢はさらに後手に傾くのですが、一直線の変化は切り合いの将棋になるので変な手を指せば逆に先手がよくなるようなことがあります。

このあたりが実戦心理の難しいところで、結局あまり関係ない手を考えているという効率の悪い面があります。

早指しの将棋で実戦に出にくいような手を考えると、相手が最善手を指したときに反応できないということもあります。

このあたりの読みの入れ方が課題の1つかと思っています。

変化手順で△2九馬以下▲8一歩成△3八馬▲8二とで、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は先手はと金と作って次に▲7二とまで進めば後手玉が詰めろになるのですが、ここで後手の手番なので詰めろをかけていけばいい局面です。

△4九銀▲6九玉△4七馬▲7九玉△8六桂で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△4九銀~△4七馬と手順に王手をして迫る手で、最後に△8六桂とします。

この手が詰めろになっていないとまずいですが、△8六桂は詰めろです。

△8六桂▲7二とに、後手は△6九馬と△7八桂成と△6九金の3通りの詰まし方がありますが、どれも意外と難しいです。

1つ目は、△8六桂▲7二と△6九馬▲同玉△5八金▲7九玉△7八桂成▲同玉△6八金▲同玉△5七桂成▲7八玉△6七成桂▲同玉△6六金▲6八玉△7七飛成▲5九玉△5八銀打▲4八玉△4七龍▲3九玉△3八龍まで詰みです。

この手順は△6九馬と馬を捨てる手ですが、実戦心理としてはとても指しづらいです。

またその後の△5七桂成も読みにくく△7九銀として▲同玉なら△7七飛成を考えるのですが、△7九銀には▲7八玉△8八金▲6九玉で先手玉に詰みはありません。

まず実戦では選べない手順だと思います。

2つ目は、△8六桂▲7二と△7八桂成▲同玉△6九馬▲同玉△5八金▲7九玉△6八金▲同玉△5七桂成▲7八玉△6七成桂▲同玉△6六金▲6八玉△7七飛成▲5九玉△5八銀打▲4八玉△4七龍▲3九玉△3八龍まで詰みです。

この手順は1つ目の手順とかなり似てますが、△7八桂成~△6九馬と捨てる手で、これも実戦では選べないです。

3つ目は、△8六桂▲7二と△6九金▲8八玉△7八桂成▲8七玉△7七成桂▲同銀△同飛成▲同玉△6八銀▲8七玉△8六歩▲同玉△8五香▲同玉△7四馬▲8六玉△8五金▲8七玉△6五馬▲8八玉△8七歩▲9八玉△8六桂▲8九玉△7九金まで詰みです。

この手順は△6九金から追う手順で自分ならこれから考えますが、7七の地点で清算して△6八銀と打つのが指しづらいです。

下から銀を打って王手で上部に上がる形は、戦力不足になりやすいので短い時間では選べないかもしれません。

結局は3通りのどれも詰みなのですが、ソフトの評価値だけ見ると後手必勝のようでも実際に考えて詰ますのはかなりハードルが高い感じです。

少しでも棋力をあげて終盤力をつけたいです。

評価値と実戦心理がだいぶ違うのが参考になった1局でした。