上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△4一同玉と成銀を取った局面。ソフトの評価値+753で先手有利。
駒割りは飛車と金銀桂の3枚替えで後手が駒得しています。
しかしここで先手の手番なのと、持ち駒に飛車と角という大駒が2枚あるのが大きく先手が少し指せているようです。
後手の玉の周辺の金駒は少し連結がはずれており、先手に2四の歩の攻めの拠点があるのも大きいです。
実戦は▲4三歩△5二玉▲2三歩成△4三金で、ソフトの評価値+321で先手有利。
この手順は▲4三歩と垂らす手で、2四の歩と4三の歩を攻めの戦力として増やす指し方ですが、後手は△5二玉として▲2三歩成とと金を作っても△4三金で玉の方に逃げます。
と金を作るのは大きいのですが、後手も△5二玉と上がって将来3段目に玉が上がる形です。
後手から見て右側に逃げて粘りが利くので、先手有利でも評価値が下がったと思います。。
▲4三歩では2通りの手がありました。
1つは▲4三歩では▲8一飛がありました。
▲8一飛△5一銀▲2三歩成△同金▲4三角で、ソフトの評価値+670で先手有利。

この手順は▲8一飛とすることで後手に合駒請求をする形です。
▲8一飛に△5二玉は▲2三歩成△同金▲4一角があります。
よって後手は△5一銀と銀を埋めましたが、▲2三歩成と後手の金を斜めにさそってから▲4三角と打ち込む展開です。
次の▲2一角成が受けづらく、後手の4一の玉が将来的に3二に移動すると▲5一飛成の筋があります。
また▲4三角として後手の上部脱出を防いでいるのも大きいようです。
先手は攻める駒が少ないので、できれば9一の香車と2一の桂馬を拾って戦力を増やしたいです。
▲4三角に△2二金なら▲2三歩△4二玉▲3四角成で、ソフトの評価値+209で互角。
この手順はソフトの推奨手の流れですが、後手も手を尽くせば互角に戻るようで、このあたりの形勢判断はやや不安定のため自分もよく分かりません。
見た目ほど簡単ではなく自分の理解を超えているようです。
もう1つは▲4三歩では▲2三歩成がありました。
▲2三歩成△同金▲4三飛△3二玉▲4四飛成△4三歩▲7四龍で、ソフトの評価値+707で先手有利。

この手順は▲2三歩成~▲4三飛と王手銀取りに打つ手で、こちらの方が自然に見えます。
先手は銀と取って手順に龍を作る形で駒損を回復できます。
駒割りは、飛車と金桂の2枚替えで先手は龍ができた形です。
本来、龍という駒は敵陣に入った方が価値が高いのですが、この形は後手も簡単に入玉できないので先手が指せているようです。
▲7四龍に△4六馬なら▲5五角△同馬▲同歩△4六角▲4四歩△同歩▲同龍△4三歩▲4六龍△同と▲2四歩で、ソフトの評価値+1574で先手優勢。
この手順はややうまくいきすぎですが、後手が△4六馬と活用してきたら▲5五角と打って馬を消しにいきます。
交換して再度△4六角と打つと▲4四歩と合わせてから△同歩に▲4四同龍~▲4六龍と飛車と角の交換をするのが鋭いです。
最後に▲2四歩と叩いて△同金なら▲5一角のような感じです。
持ち駒の大駒を活用する攻め方が参考になった1局でした。