大駒の両取り狙いに踏み込んで指す

上図は、後手横歩取りからの進展で▲5六銀とした局面。ソフトの評価値+311で先手有利。

後手は桂損ですが1筋からの端攻めをしたのに対して、6七の銀が▲5六銀とした展開です。

▲5六銀は次に▲4五銀の大駒の両取りがあるので△1四飛としたのですが、これがよくなかったようで形勢を損ねました。

実戦は△1四飛▲4五銀△5五角▲5六飛で、ソフトの評価値+615で先手有利。

この手順は△1四飛の早逃げにさらに▲4五銀としたのが気がつかなくて、とっさに2八の銀に狙いをつける意味で△5五角としたのですが、▲5六飛の飛車の活用がうまかったです。

▲5六飛は角取りですが、9七の角と5六の飛車が後手の玉頭を狙う形になっているのが大きいです。

実戦は△2八角成としましたが、将来▲3三桂成があり△同銀なら▲5三角成で玉頭が突破されるので反動がきついです。

手順に先手の飛車を5筋に回したのは、後手としてはよくなかったようです。

大駒を活用される展開はさけて、後手は手を作った方がよかったです。

△1四飛では△1七香成がありました。ソフトの評価値+323で先手有利。

この手順は△1七香成として端攻めの駒を活用する手です。

△1七香成は4四の角の利きをいかした手で、相手の守り駒と香車が交換できれば後手もポイントをあげたことになります。

△1七香成に▲3七銀なら△1九歩成▲4五銀△1四飛▲4四銀△同歩で、ソフトの評価値-92で互角。

この手順は先手は▲3七銀と逃げて受けたのですが、△1九歩成で駒損を回復したのが大きく、▲4五銀には△1四飛として▲4四銀に△同歩でいい勝負のようです。

△4四同歩の形は後手玉のコビンがあいて気持ち悪い形ですが、それ以上に先手玉が薄くなり、後手は△2七成香▲同玉△1八飛成のような飛車の活用もあります。

△1七香成に▲4五銀なら△2八成香▲同玉△5五角▲3七桂△5九銀で、ソフトの評価値+164で互角。

この手順は▲4五銀なら△2八成香~△5五角が手順に銀を取られての王手になり、先手としては▲4五銀が空振りして失敗しているように見えるのですが意外にもそうではないようです。

▲4五銀はソフトの推奨手で、このあたりの手の流れは人間とソフトでは読みの精度が違っているようです。

部分的な手の流れは人間の感覚だと先手が失敗したようでも、冷静に局面を見ることが大事なようでこのあたりは参考になります。

▲3七桂の受けには後手も飛車を逃げずに、強く△5九銀と割打ちの銀を打っていい勝負のようです。

このような中盤でどれだけ差を広げられないにするかが結構大事で、だいたい自分の場合は差を広げられることが多いです。

手の流れも大事ですが、それ以上にその局面の一番いい手は何かを考えて、できるだけそれに近い精度の手が指せるようにしたいです。

また局面を客観的にみるような冷静さもほしいです。

ポイントは最初の局面で次に▲4五銀が大駒の両取りになるのでぱっと見で△1四飛と逃げるのでなく、▲4五銀と出させても手を作れないかと考えることも大事なようです。

大駒の両取り狙いに踏み込んで指すのが参考になった1局でした。