上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で△5六馬と銀を取った局面。ソフトの評価値+3035で先手勝勢。
先手からは▲6二金と打つ筋があり△8二玉と逃げれば▲7一銀と打って詰みですが、▲6二金には△同角と3五の角で取られるので後手玉に即詰みはありません。
また△5六馬に▲同香とすると△8六銀とする手があり、以下▲同銀△同龍▲同玉△6八角成▲7七銀△8五銀▲同玉△8四香以下即詰みです。
この手順は3五の角が△6八角成とできるのがうっかりしやすく、このタイミングでは▲5六香と馬を取ることはできません。
対局中は3五の角をなくしてから▲5六香とすれば大丈夫かと思って▲6二金と打ったのですが、これがまずかったです。
実戦は▲6二金△同角▲同桂成△同玉▲5六香△8六銀で、ソフトの評価値-99989で後手勝勢。

この手順は先手の典型的な失敗例で、6二の地点で清算して▲5六香と馬を取ったのでうすが△8六銀を見落としていました。
△8六銀以下▲同銀△同龍▲同玉△7四桂▲7五玉△8四銀▲6四玉△6三銀▲6五玉△6四金まで詰みです。
この手順は△7四桂と打つのが寄せの急所で、桂馬は先手の5四にいたのが相手の持ち駒になっています。
先手が無理に動いていって相手に駒を渡して、その駒を使って詰まされるという悪いパターンです。
なお後手の持ち駒に桂馬がなければ△8六銀以下王手は続きますが先手玉は詰まなかったようですので、このような局面での桂馬の価値は高いです。
△7四桂と打って8六と6六の両方の地点の逃げ道をを抑えているのが大きいです。
▲6二金では▲8五歩がありました。
▲8五歩△同龍▲8六歩で、ソフトの評価値+3967で先手勝勢。

この手順は▲8五歩と先手玉に近い銀を取る手で、△同龍に▲8六歩と受けます。
後手の持ち駒がたくさんあって△9五桂のような王手がある場合は先手玉は危ないのですが、駒が少なく桂馬がないので先手玉に詰みはありません。
▲8六歩の瞬間に後手から詰めろをかければいいのでですが、持ち駒が不足しており詰めろもかかりません。
こうしてみると特別先手は難しい手を指しているわけではありませんが、自玉を安全にしてそれから寄せにいけばよかったです。
▲8六歩以下△5五龍▲6一銀△6三玉▲5七香△同角成▲同金△同龍▲7二角△5三玉▲6二角まで詰みです。
この手順はややうまくいきすぎですが、△5五龍と粘りにきたら▲6一銀と下段に銀を打つのがうまく△同玉なら▲6三銀で後手は受けなしになります。
よって△6三玉と上がったのですが、▲5七香と5四の桂馬を守りつつ龍を攻めるのがよく、△5七同角成としましたが▲7二角~▲6二角で後手玉は詰みです。
本局をみても分かるように、決めにいくのが早いとかえって駒をたくさん渡して自玉が危なくなるので、自玉を安全にしてから寄せにいく方が確実だったようです。
こういうところできちっと終盤を指せるかが大事なので、今後に役立てていきたいです。
自玉を安全にしてから寄せにいくのが参考になった1局でした。