上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲3四飛とした局面。ソフトの評価値-406で後手有利。
先手が▲2四飛と出た形のときに▲8二銀と打って、△同飛なら▲2一飛成の狙いがあるので△2三歩の受けに▲3四飛とした展開です。
取れる駒がたくさん当たっていて少し考えにくい局面ですが、お互いに危険な形でここが勝負所です。
実戦は△3三金▲4四飛△8二飛で、ソフトの評価値+555で先手有利。
この手順の△3三金は金取りを逃げての飛車取りですが、▲4四飛と角を取られるのをうっかりしており、△8二飛と銀を取り返しましたが▲4六飛と逃げて後手失敗です。
角と銀の交換の駒損になって局面が落ち着いたのでまずいです。
△3三金では△8八桂成がありました。
△8八桂成▲同金△同角成▲同玉△3三歩で、ソフトの評価値-516で後手有利。

この手順は取られそうな角を捌く展開で、金銀と角桂の交換でしかも先手玉が薄くなったのが大きいです。
最後に△3三歩と打つのが手堅く、うっかり△3三金などとすると▲8一銀不成△3四飛▲7四歩が次に▲4二飛△5一玉▲6二飛成△同玉▲5三角からの詰めろになります。
後手は歩切れになりますが、しっかり受けるところは受けるというのが大事なようです。
△3三歩以下▲8一銀不成△3四歩▲8二飛△9四香▲8四角△7七銀で、ソフトの評価値-2190で後手勝勢。

この手順は自分にとっては結構難しく、ぱっと見で意味が分かりませんでした。
飛車を取り合って▲8二飛と打つのは、間接的に飛車のラインに後手玉が入っているので危険な形です。
後手は△9四香として攻めを継続しましたが、この手がぱっと見でどの程度厳しいのかが分かりにくいです。
△9四香では△6九銀とか△6九飛が詰めろになるので、終盤戦であればそこから自分は考えると思います。
ただしこの△6九銀や△6九飛には▲8五飛成と桂馬を抜く手があり、桂馬がいなくなると急に先手玉が上部に広くなります。
それでもまだ後手が有利のようですが、上部に脱出できそうな玉を下から攻めるのは大変で、上部脱出の抑えになる盤上の駒が不足しているのでぎりぎりです。
▲8二飛は攻めだけでなく受けにも利いた攻防の手でした。
△9四香とすれば遊んでいた香車が働いて歩を補充しているので、盤上の駒を活用するというのは本筋のようです。
▲8四角は詰めろですが、ここで後手が持ち駒を受けに使うと戦力不足になるので、この瞬間に攻めますが△7七銀が強烈です。
この△7七銀は実戦ではまず見えません。
この△7七銀は焦点の銀捨てですが、先手は桂馬で取るか角で取るかのどちらかです。
△7七銀に▲同桂なら△6八飛▲7八銀△9八歩成▲7九玉△6九金▲同銀△8八飛成で詰みです。
これはうまくいきすぎですが、▲7七同桂なら△6八飛と近くから王手をするのが盲点です、。
△6八飛には合駒をするしかありませんが、▲7八桂なら△9八歩成▲同香△同香成▲同玉△7八飛成▲8八香△9六香▲9七歩△同桂成▲同角△8六桂▲同歩△8七金▲9九玉△9七香不成で詰みです。
これらより△7七銀に▲同桂は詰みです。
△7七銀に▲同角なら△同桂成で▲同玉は△5五角の王手飛車があります。
よって△7七同桂成には▲同桂とします。
△7七銀▲同角△同桂成▲同桂△6八飛▲7八桂△9八歩成▲同香△同香成▲同玉△7八飛成▲9七玉△6一香で、ソフトの評価値-1105で後手優勢。
この手順は7七の地点で清算してから△6八飛と打つ手で、▲7八桂以下ぼろぼろと駒が取れるのですが▲9七玉で先手玉に即詰みはありません。
よって△6一香と打って後手玉の詰めろを受ける形で、これで後手優勢のようです。
ただしこの手順も評価値の変動が大きいように決して簡単ではなく、自分の理解をはるかに超えています。
いすれにしても終盤は難しいです。
相手玉を薄くして攻めを継続するのが参考になった1局でした。