上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手▲3七銀からの超速からの進展で、▲6四角に△5四飛と5三の飛車が逃げた局面。ソフトの評価値+1692で先手優勢。
対局中は先手がいいと意識していましたが、角取りなのでここでいい手があるかどうかです。
先手の角が少し後手に近い位置なのでいったん逃げて次に▲7四桂と打とうと思ったのですが、これが勘違いでした。
実戦は△5四飛以下▲2八角△2七歩で、ソフトの評価値+350で先手有利。
この手順は先手のお粗末な手の流れですが、▲2八角として次に▲7四桂と打とうと思ったのですが、△同飛と取られてしまいます。
こういうところが早指しだと手が見えていないという典型的な例で、▲7四桂の筋があるならこのタイミングで打てばよかったのですが、なぜかこのときは見えてなかったというパターンです。
▲2八角では▲7四桂がありました。
▲7四桂に△7一玉は▲8二金で詰みなので、それ以外の△9二玉と△9三玉と△8三玉について調べます。
▲7四桂に△9二玉なら▲9四銀△8三金▲9三歩△同桂▲8三銀成△同玉▲8二金△7四玉▲2三龍で、ソフトの評価値+
この手順は▲9四銀と▲8二金の詰めろをかけるのが分かりやすいようで、△8三金には▲9三歩~▲8三銀成として金を入手します。
以下△同玉に▲8二金~▲2三龍がうまい手で、6四の角が取られそうですが、△6四玉でも△6四飛でも▲7五金で詰みです。
また▲2三龍は▲7五金の詰めろになっていますので1手1手のようです。
▲7四桂に△9三玉なら▲8二銀△8三玉▲9一銀不成△6四飛▲8二桂成△9四玉▲9五歩△同玉▲9六香△8六玉▲8七歩△8五玉▲7五金△9六玉▲9七香まで詰みです。
この手順は少し長いですが、△9三玉には▲8二銀~▲9一銀不成と香車を取る手がうまい手で、△6四飛と角を取られますが▲8二桂成以下寄り筋です。
6四の角が取られそうな形ですが、それより9一の香車を補充してそれを寄せに使うというのがうまいです。
終盤は駒の損得より速度が大事なようです。
▲7四桂に△8三玉なら▲8二金で、ソフトの評価値+1831で先手優勢。

この手順は△8三玉には▲8二金と下から金を打つのが継続手です。
下から金を打って玉が上部に上がる形は少し指しづらいのですが、ここからどのように寄せるかが気になります。
▲8二金に△9三玉なら▲9五歩△8三角▲8一金で、ソフトの評価値+4289で先手勝勢。
この手順は△9三玉に▲9五歩として次に▲9四銀の詰めろをかけるのがうまい手で、△8三角には▲8一金が少し見えづらいです。
▲8一金に△同銀なら▲7三角成がありますので▲8一金に△6四飛とすれば、▲8二銀△9二玉▲9一金で詰みです。
▲8二金に△9四玉なら▲9五歩△同玉▲8七銀△9七金▲9六銀△同金▲同香△同玉▲9七歩△9五玉▲1一龍で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順は△9四玉には▲9五歩~▲8七銀が▲9六香の詰めろをみた手で、△9七金には▲9六銀がうまい手です。
最後の▲1一龍は▲9六香の詰めろで後手は受けなしです。
▲8三金に△7四玉なら▲7五銀△6三玉▲5五歩△6四飛▲2三龍で、ソフトの評価値+7203で先手勝勢。

この手順は▲8二金に△7四玉とする手で、これが一番複雑です。
先手は持ち駒は銀なので、後手玉が斜めにするする抜け出す可能性があります。
先手は▲7五銀は見えやすいですが、△6三玉に▲5五歩が見えにくいです。
△6四飛として角が取られますが、そこで▲2三龍がうまいです。
▲2三龍に△5三桂なら▲6四銀△同玉▲5三龍△同玉▲4三飛△6四玉▲4四飛成△6三玉▲5四龍△6二玉▲6四龍△6三銀▲5四桂で詰みです。
▲2三龍に△5三金なら▲6四銀△同玉▲5三龍△同玉▲4三飛△6四玉▲4四飛成△6三玉▲5三金まで詰みです。
▲2三龍に△5三角なら▲6四銀△同玉▲5三龍△同玉▲4三飛△6四玉▲4四飛成△6三玉▲5四龍△6二玉▲5三角まで詰みです。
角と桂馬のラインで後手玉を寄せるのが参考になった1局でした。