上図は、令和元年以前の対局から、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形で▲3四歩と打った局面。ソフトの評価値-221で互角。
先手は3筋に圧力をかけていつでも角道を通した端攻めを見ているので、後手も穴熊とはいえ神経を使います。
後手は6筋に飛車を回っているのでどこかで△6四歩と突く将棋なのですが、1歩渡すと端攻めがうるさいと思って指せませんでした。
本譜は△6一飛▲6九飛△6二飛▲2八玉△6一飛▲2五桂で、ソフトの評価値+465で先手有利。
この手順は、△6一飛~△6二飛と手待ちをしたのに対して、先手は▲2五桂と前に駒が活用できているので、先手がいいです。
このあたりの後手の指し方は消極的過ぎました。
△6一飛では△6四歩があったようです。
△6四歩▲同歩△同銀で、ソフトの評価値-207で互角。

穴熊にして消極的な手待ちをしても仕方がなかったので、先手の▲2五桂がくるまえに△6四歩から動きます。
△6四同銀の次の狙いは△6五桂です。
△6四同銀に▲1四歩△同歩▲2五桂なら、△6五桂でソフトの評価値-383で後手有利。
この手順は、1筋の歩を突き捨てて▲2五桂としたのですが、△6五桂で攻めを催促する手です。
後手も怖い形ではありますが、先手の攻めは角と桂馬でやや細いので、このような進行は後手もやむを得ないようです。
△6四同銀に▲8八角なら、△8六歩▲同歩△6七歩で、ソフトの評価値-142で互角。

▲8八角は△6五桂を事前に受けた手で、どこかで▲9七角のような筋があります。
後手は△8六歩と突き捨てて▲9七角の筋を消しますが、そこで△6七歩が見えづらい手です。
△6七歩に▲同飛なら△6六歩▲同角△同角▲同飛△6五銀▲6九飛△7八角▲5九飛△5六銀▲同金△6八飛成で、ソフトの評価値-385で後手有利。
この手順は、△6七歩~△6六歩で先手の角筋を止めて角交換して銀損から飛車を成りこむ手です。
銀損していますが、先手玉も形が崩れているのでいい勝負のようです。
6筋に飛車が回れば△6四歩が参考になった1局でした。