詰み筋がぱっと見で見えるようになる


上図は、相掛かりからの進展で△8九飛と飛車を打った局面。ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

この△8九飛は詰めろではありませんが、後手は次に△8七飛成▲同金△6七角成▲5九玉△6八銀の詰みを狙っています。

ただし△8九飛に対して先手の手番なのでそれを受けるか、詰めろをかけるか相手玉を詰ませば先手の勝ちです。

評価値が999・・と表示されているので、後手玉に即詰みがありそうです。

しかし、対局中は即詰みが見えずどのように受けようかと考えていました。

実戦は▲9三龍△8七飛成▲5五角で、ソフトの評価値+5924で先手勝勢。

この手順は▲9三龍と香車を取る手で終盤では少しぬるいようですが、△8七飛成としたときに▲5五角と王手で相手の根元の桂馬を取る手です。

▲5五角に△同歩ならそこで▲8七金で、ソフトの評価値+4691で先手勝勢。

5五の桂馬を取れば△6七角成という詰み筋が成立しませんので、これで先手勝勢です。

なお△8七飛成に▲同金なら△6七角成▲5九玉△6八銀で先手玉が詰みなので要注意です。

自分の実力からすれば実戦の手順はよく見えたほうですが、最初の局面は即詰みがありました。

▲9三龍では▲5五角がありました。ソフトの評価値+99991で先手勝勢。

この手順の▲5五角は桂馬を取る手で持ち駒が金銀桂に歩になりますが、このような中段玉の詰み筋は少し考えにくいです。

あまり見ないような局面になるのと、玉が下段に落ちる場合と自陣に入ってくる場合の両方の読みが必要になるからです。

また中段玉は駒の配置が複雑になりやすいので、駒の利きなどを少し見落としやすいような面もあります。

▲5五角に△3五玉と逃げるのは▲4六銀△3六玉▲2七金で詰みです。

またこの手順の△3六玉で△2四玉は▲1五金で詰みです。

よって▲5五角に後手は△同玉か△同歩のどちらかです。

▲5五角に△同玉なら▲4六銀△4四玉▲5六桂△5三玉▲6二龍まで詰みです。

この手順は▲4六銀から▲5六桂がうまい手で、▲5六に桂馬を打って詰ます形です。

▲4六銀では同じように▲5六銀と打ちたくなりますが、△4四玉▲3六桂△3五玉で即詰みはありません。

先手玉は詰めろになっていないので必ずしも後手玉を詰まさなくてもいいのですが、詰みがある場合は詰ませた方がいいです。

詰ましにいって詰まない場合というのは結構あせります。

▲5五角に△同歩なら▲3六桂△5三玉▲6二龍△5四玉▲6五銀△同玉▲6三龍△6四銀▲6五金まで詰みです。

この手順は△5五同歩の場合は▲3六桂と打つのが急所で、寄せはできるだけ安い駒から使っていきます。

大駒は別ですが、小駒は価値の安い駒を先に使って価値の高い金などは終わりの方で使うことが多いです。

小駒の中でも金や銀の金駒は駒の利きが多いので詰ますのに役立つことが多いです。

また桂馬や香車は特殊な動きをする駒なので、これらはやや例外で金駒とは全く違う感じです。

本局の場合は銀を捨てて最後に頭金で詰みです。

即詰みの手数が短ったのですが、中段玉はぱっと見で詰みが見えにくいので▲5五角は指しづらいようです。

時間があれば指せそうですが、早指しだと▲5五角は最初から考えないような感じなのでこのあたりの指し手の精度も高めたいです。

詰み筋がぱっと見で見えるようになるのが参考になった1局でした。