相掛かりの急戦の対応


上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-16で互角。

先手が1筋の歩を突き捨ててから▲3五歩と動いてきた展開です。

対局中は少し先手が無理気味に動いてきたかと思っていましたが、実戦的にはこれに対して正確に対応するのは大変です。

形勢をよくするというより悪くしないようにするつもりで指しました。

実戦は▲3五歩以下△6五歩▲2二角成△同銀▲5六飛△5二金▲4五桂で、ソフトの評価値+87で互角。

この手順の△6五歩ですが、後手の飛車の横利きを使って受けに回るつもりでした。

先手は角交換をしてから▲5六飛が狙いの手で、後手は5三の地点が弱いです。

△5二金▲4五桂の攻めに受けきれるかどうかという感じです。

先手は5三の地点の攻めの1点狙いで、次は▲7五角と飛車取りに打って5三を狙います。

実戦は▲4五桂以下△5四角▲4六歩△4四歩と進みましたが、そこからの変化手順で▲7五角△7四飛▲5四飛△同飛▲5三桂成△同金▲2七角で、ソフトの評価値+33で互角。

この手順は△5四角として先手の飛車の利きを止めたのですが、▲7五角~▲5四飛が鋭く△同飛でぎりぎり受けている形ですが、▲5三桂成~▲2七角が飛車取りと▲7二角成を狙った手でうるさい攻めです。

先手は桂損の攻めですが、飛車が手に入ると打ち込みがありそうなので後手としては嫌な展開です。

△4二玉型はどうしても5三の地点が弱く、後手の金駒の受けが金だけになりやすく先手の技がかかりやすいです。

よって後手はそれを避けるような展開にした方がよかったです。

△6五歩では△3五同歩がありました。

△3五同歩▲2四歩△同歩▲同飛△3六歩▲4五桂△8八角成▲同銀△2三歩▲3四飛△3七歩成で、ソフトの評価値-137で互角。

この手順は堂々と△3五同歩とする手です。

3四の地点に空間があくと将来▲3四桂の王手角取りのような筋が気になるのですが、先手も歩の数が少ないので簡単ではないようです。

△3五同歩に▲2四歩は攻めた以上これで手を繋げていくという感じですが、△同歩▲同飛に△3六歩の突き出しが有効なようです。

△3六歩を突き出すことによって▲4五桂と跳ねますが、後手は角交換をしてから△3七歩成とするのが軽手です。

先手は▲3四飛として後手の歩の裏側に回っているので後手はやや不安定な形ですが、3筋の歩を成り捨てると形が安定します。

△3七歩成に▲同飛なら△2六角▲6八玉△3七角成▲同銀△2九飛▲3九歩△8五飛▲4六歩△1九飛成▲7七桂△8三飛▲5五角△4四香で、ソフトの評価値-92で互角。

この手順は▲3七同飛には△2六角が準王手飛車でこれで後手がだいぶ形勢がいいような感じですが、実際はそうでもなく将棋はどこまでいっても難しいようです。

後手は8四の飛車の位置が悪く▲6六角のような筋があるので、△8五飛と浮いて桂馬取りにするなどちょっとした細かい手が必要です。

後手が香得になっても、先手は角と桂の働きがいいのでいい勝負のようです。

△3七歩成に▲同銀なら△3三歩▲3五飛△2二銀▲1三歩△同銀▲1五飛△1四歩▲2五飛△8二飛で、ソフトの評価値-245で互角。

この手順は▲3七同銀には△3三歩と手順にして、3筋の傷を消しながら飛車取りでほっとするところはありますが、先手はまた歩を使って動いてきます。

この展開も後手は8四の飛車の位置が悪くどこかで△8二飛と引くことになります。

この展開も互角のようですが、やや後手持ちという感じです。

相掛かりの急戦の対応が参考になった1局でした。