上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で△5五角とでた局面。ソフトの評価値-78で互角。
後手番の横歩取りは好きな戦法で△3三角型ばかりです。
対面将棋では横歩取りにほとんどなりませんが、ネット将棋の気軽な将棋だと先手番の方はほとんど横歩を取ってきます。
また対面将棋は後から棋譜が正確に並ばないということがたまにありますが、ネット将棋は棋譜を読み込めば後で検討しやすいので便利です。
△5五角とでたときは少し後手が指しやすいかと思っていましたが、実際は互角だったようです。
実戦は△5五角以下▲3七桂△2七歩成▲2二歩で、ソフトの評価値-1031で後手優勢。

この手順は▲3七桂と跳ねれば△2七歩成で後手が少しいいと思っていましたが、▲2二歩に対して短い時間では後の指し手がよくわかっていませんでした。
▲2二歩に△同角は▲2七銀とされますので、後手は歩を取る手は成立しません。
実戦は▲2二歩以下△3八と▲2一歩成△4九と▲3一と△3三金で、ソフトの評価値-4727で後手勝勢。
この手順はうまくいきすぎですが、一直線の駒の取り合いは後手の方がいいみたいで、△4九とはまだ詰めろになっていませんが、▲3一とには△3三金と受けて後手勝勢です。
ただし、△3八とには先手は銀損になりますが▲同金とする手はあったようで、以下△2二角▲8二歩△同銀▲8三歩△7一銀▲8四飛なら△7五銀で、ソフトの評価値-1371で後手優勢。
この手順は先手は8筋に飛車が回って次に▲8二歩成とできればうるさいのですが、△7五銀と取った銀を使って後手優勢のようです。
この△7五銀は実戦では見えていないような気がしますので、このような受け方があるのは知りませんでした。
▲2二歩に対して△3八とは候補手の1つだったのですが、△3三桂もありました。
▲2二歩以下△3三桂▲2一歩成△4二銀で、ソフトの評価値-1073で後手優勢。

この手順は▲2二歩に△3三桂と逃げて▲2一歩成に△4二銀とする手で、部分的にはこの手順は横歩取りによくでてきます。
先手にと金を作られますが、このと金で金駒を取られるという展開にはなりにくく、むしろ後手は中央に銀が活用できる展開です。
△4二銀以下▲2三歩△同金▲8四飛△3八と▲同金△3六飛▲4八玉△4五桂▲同桂△3八飛成▲同玉△3七銀▲2七玉△2六金▲1八玉△2八銀成まで詰みです。
この手順もうまくいきすぎですが、▲2三歩~▲8四飛もこの戦型によくでる手順です。
それに対して後手は△8二歩と受けるのでなく、△3八と~△3六飛と飛車を活用するのがうまいです。
△3八とでは△3七とも魅力的ですが、飛車の活用が少し遅れますので△3八との方がいいようです。
△3六飛に▲4八玉と受けましたが△4五桂が継続手で、▲同桂には△3八飛成から即詰みです。
横歩取りは形勢に差がついてそこからいい手を指せば、優勢から勝勢になりやすい戦型なので少しでも色々な手筋を覚えておきたいです。
横歩取りで優勢から勝勢にする指し方が参考になった1局でした。