上図は、先後逆で筋違い角からの進展で▲2五歩と突いた局面。ソフトの評価値-396で後手有利。
先手は筋違い角から1歩得して矢倉に組んでいますが、攻める形が少し重たく後手が少し有利なようです。
対局中は少し後手が指しやすいと思っていましたが、次の手が難しいと思っていました。
形は△7三桂と跳ねる手ですが、先手から▲7五歩と桂頭を狙うような手が気になっていました。
△7三桂に▲7五歩△8四飛とすれば桂頭は守れますが、飛車が少し狭く使いづらいのでこの展開は後手が指しにくいです。
そのような意味で、先手から桂頭を狙われる筋を消してから桂馬を跳ねた方がいいと思い△8四飛としました。
実戦は△8四飛でソフトの評価値-254で互角。

この△8四飛はソフトの候補手になかった手で、評価値が下がり互角になりました。
△8四飛というのはあまりいい形でなく、縦だけに使う形で横に使う形になっていません。
よくある一段飛車は攻めは縦に使い、守りは横に使うということで活用の幅が広いのと、飛車が狙われにくい形です。
△8四飛と指した瞬間は少し飛車の働きが重たいということです。
だいぶ前に全く違う局面で、後手が7三の桂頭を守るために△6四飛と浮いた将棋を見たことがあったのですが、局後の感想戦でその手を指した対局者は△6四飛とするのは普通の感覚で指したというのが印象に残っており、本局は少しそれを意識して指しました。
なお桂頭を狙われるのが嫌なら、先に△6五桂と跳べる形にしてから△7三桂とする手はあります。
具体的には▲2五歩に△6五歩と打って▲同歩なら△7三桂という手順です。
今度は▲7五歩と桂頭を狙っても△6五桂と活用できますので、後手は桂頭の攻めを気にする必要はありません。
ただしこの場合は△7三桂以下▲5五歩があり、△同銀▲5八飛△6五桂▲5五飛△7七桂成▲同金寄で、ソフトの評価値-77で互角。
この手順は後手の桂損になるため形勢が互角になるようです。
最初の局面の▲2五歩に対して△8四飛では△7三桂がありました。
△7三桂▲7五歩△6三銀▲4五歩△同歩▲同角△4四歩▲3六角△7五歩で、ソフトの評価値-613で後手有利。

この手順は△7三桂とする手で、この手が成立していたようです。
先手は▲7五歩と桂頭を狙ってきたのですが、平凡に△6三銀と引いて受ける手がありました。
一旦△5四銀と銀が4段目に上がったので、ここで△6三銀と3段目に引いて受けるという発想がなかったです。
しかしよく見ると△6三銀と受けるのは普通の手で、特に自分の場合は自陣の飛車側が責められる展開のときに受けて指すというのをあまり考えないような感じです。
気持ちが攻めることに傾いており、受けるというのが眼中にないという感覚です。
指し手がやや単調になりやすいので、△6三銀と引いて柔軟に指すというのが大事なようです。
変化手順でこれで互角のようですが、後手としては相手の角道に気をつけながら7筋の位を安定させるために△7四銀と上がって△7六歩の突き出しを狙う感じです。
相手の軽いジャブの▲7五歩に対しては、柔軟に受けて指す△6三銀の感覚を今後は意識したいです。
桂頭の責めに柔軟に受けて指すのが参考になった1局でした。