上図は、先後逆で先手立石流四間飛車からの進展で▲2八玉と寄った局面。ソフトの評価値-364で後手有利。
先手の立石流四間飛車は、6筋と7筋に位を取ってから▲6六飛~▲7六飛のように浮き飛車に構える戦型です。
この立石流四間飛車は、低い状態で構えてから飛車を捌いてくるのが理想的で、飛車交換になっても低い構えなので、居飛車側からの飛車の打ち込みが少なく意外と隙がありません。
最近は立石流四間飛車はあまり見ませんが、居飛車側としては玉頭側に位を取って敵玉を圧迫する指し方が多いです。
本局もそのようなイメージで指していたのですが、▲2八玉と寄った瞬間は少し先手の駒組みのバランスが悪いので後手としてはチャンスだったようです。
しかし実戦は△9四歩で、ソフトの評価値-228で互角。
最初は△7四歩が見えたのですが、早指しだと考えがまとまらず無難な手の△9四歩を選択しました。
自分の場合は、序盤で指し手に困ると端歩と突くというのがなんとなく分かっていましたが、本局もそんな感じでした。
△9四歩では△7四歩がありました。ソフトの評価値-402で後手有利。
△7四歩に▲7六飛なら△9四角がありますので、先手は△7四歩に▲同歩とします。
▲2八玉以下△7四歩▲同歩△同飛▲7七銀に対しては有力な手が2つありました。
1つは▲2八玉以下△7四歩▲同歩△同飛▲7七銀に△8八歩で、ソフトの評価値-419で後手有利。

この手順は最後の△8八歩が鋭く、ぱっと見で▲8八同金にどうするのか気になります。
▲8八同金△7六歩▲同銀△5五角で、ソフトの評価値-1685で後手優勢。
この手順はうまくいきすぎですが、△7六歩が継続手で▲同銀とさせることで△5五角の角のラインが厳しくなります。
△7六歩に▲8六銀なら△5五角に▲6八飛の受けがありますが、▲8六銀には△7九角▲7八金△5七角成があります。
先手の立石流四間飛車に、角を使って攻める前に歩で細工するというパターンです。
なお、△8八歩に▲8六飛なら△7三桂▲8三飛成△5四飛▲7四歩△6五桂▲7三歩成△同銀▲同龍△8九歩成で、ソフトの評価値-544で後手有利。
この手順が一番いやですが、後手は桂馬を捌いて少し指しやすいようです。
もう1つは▲2八玉△7四歩▲同歩△同飛▲7七銀に△3六歩で、ソフトの評価値-365で後手有利。

この△3六歩もなかなか魅力的な手です。
普通、位を取ったら位の確保するというのが一般的ですので、ここでの△3六歩は少しうっかりしやすいです。
先手陣がバランスが悪い瞬間に歩を突き捨てるのがうまいです。
△3六歩に▲同歩なら△5五角があります。
△3六歩に▲同飛なら△4五角があります。
△4五角に▲7九歩として△3六角▲同歩で飛車と角の交換になりますが、これは先手は好んで指すような展開ではありません。
よって△3六歩に▲3八銀とすれば、そこで最初の候補手の△8八歩でソフトの評価値-405で後手有利。
△8八歩とか△3六歩で、歩を使って敵陣を崩しにいくという感覚がいいようです。
歩を使って敵陣を崩しにいくのが参考になった1局でした。