振り飛車の捌きの対応

上図は、先後逆で先手立石流四間飛車からの進展で▲5七角と打った局面。ソフトの評価値+112で互角。

先手は美濃囲いに対して後手は矢倉で、▲5七角と打つ形はこの戦型ではよくある筋です。

▲5七角は▲3五角の狙いと、8筋において飛車交換をする狙いがあります。

飛車交換になれば7八の金が飛車の打ち込みに強く、後手としてはそれが少し嫌です。

後手は玉頭の方で位を取っているため、位を活かした戦いがしたいです。

そのためには後手は、7筋と8筋の戦いでできれば角にもっていきたいです。

実戦は▲3五角を防ぐのに△3四銀としたのですが、いい感触ではなかったです。

あまりいい手ではないと思っていましたが、そこから飛車交換になりました。

実戦は△3四銀▲7四歩△同歩▲同飛△7三歩▲8四飛△同飛▲同角で、ソフトの評価値+353で先手有利。

この手順の△3四銀で3五の地点を守ったのですが、浮き駒の銀になったのと後手玉のコビンがあいたのがマイナスです。

飛車交換から先手に桂馬を取られて、▲2六桂のような形になると後手は受けづらいです。

△3四銀では△4四銀右がありました。

△4四銀右▲7四歩△7二飛で、ソフトの評価値+37で互角。

この手順は△4四銀右と3五の地点を守る手で、部分的には金銀が玉の近くにいるので守り駒としての働きはいいです。

ただし、6四の地点が薄くなったのが気になります。

具体的には▲5七角以下△4四銀右▲7四歩△同歩▲6四歩△同歩▲7四飛△7三歩△6四飛のような展開です。

この手順はやや後手の失敗ですが、先手の飛車が捌けて次に▲6一飛成が受けづらいので後手が少し指しにくいです。

よって▲7四飛には△7二飛と7筋に飛車を回ります。

△7二飛に▲7三歩成なら△同飛▲同飛成△同桂で、ソフトの評価値-9で互角。

この手順は飛車交換になっても後手は金と銀がすべて玉の近くにおり△3三銀型なので、飛車交換は後手はそれほど不満ではありません。

△7二飛以下▲8五桂△7四歩▲7三歩△8二飛▲8六歩で、ソフトの評価値+14で互角。

この手順は先手は桂馬を活用して飛車交換にさせない手で、先手だけが捌いて飛車成りを目指す展開です。

先手は▲7三歩と打ったのが一長一短で、自分の歩が邪魔をして簡単に飛車がなれないのが欠点です。

▲8六歩以下△8三角▲6七金△4三金右▲8四角△9二角▲6六角△8三角で、ソフトの評価値+67で互角。

この手順はやや意外だったのですが、△8三角と辛抱して▲7四飛を防ぎます。

△8三角では△5五歩と動きたいのですが、▲7四飛△5二飛▲7二歩成と進むと、いつでも▲6二と~▲7一飛成のような手が生じます。

先手の飛車成りに対抗できれば後手もいいのですが、対抗できなければ△8三角とあまり形のいい角ではなくても辛抱するようです。

ここらへんの指し方は思ったよりだいぶ難しかったです。

振り飛車の捌きの対応が参考になった1局でした。