上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で△2六歩と打った手に▲2二歩と打った局面。ソフトの評価値-196で互角。
△2六歩には手が広いところで、▲3八銀とか▲3八金とか▲3七桂とか▲2八歩とか▲8七歩が候補手ですが、▲2二歩と指してきました。
▲2二歩はただの歩ですが△同銀と取らせて▲3七桂と跳ねた形が、次に▲4五桂と跳ねる狙いです。
3二の金が浮いているので、角が逃げると▲3二飛成とされてしまいます。
そのような意味で△同銀▲3七桂と跳ねた次の手は結構重要です。
実戦は△同銀▲3七桂△2三銀で、ソフトの評価値-516で後手有利。

この手順は▲3七桂と跳ねた手に△2三銀とする手で、3二の金が浮いているので△2三銀とすればひもがつくのと、飛車取りの先手で受けるという意味です。
△2三銀の瞬間はかなり怖い形ですが、▲3三飛成なら△同桂▲7七角打△8八飛成▲同角△2七歩成▲2四歩△同銀▲2一飛△3八歩▲4八銀△3七と▲同銀△2九飛で、ソフトの評価値-1204で後手優勢。
この手順は▲3三飛成~▲7七角打とする手で、局面が少しでも違えばありそうな筋です。
ただし本局では△8八飛成から△2七歩成が平凡ですが、これで後手は方針が立てやすいです。
▲2四歩と叩くのは先手の狙い筋で、△同銀とさせて▲2一飛が▲2四飛成と▲1一飛成が厳しそうに見えます。
▲2四歩に△1二銀と逃げると▲2一飛を防げてよさそうですが、この場合は▲2五桂△同桂▲1一角成のような手があります。
これでも後手がよさそうですが、▲2四歩△同銀▲2一飛には△3八歩▲4八銀△3七と▲同銀とさせてから△2九飛が分かりやすいようです。
△2九飛は2四の銀にひもをつけているのと、△6九角▲同玉△4九飛成のような狙いで後手優勢です。
▲2四歩に△同銀は銀が離れ駒になりますが、桂得で△2九飛とした形が急所です。
よって△2三銀に先手は▲3五飛と逃げます。
△2三銀以下▲3五飛△3四歩▲2五飛で、ソフトの評価値-516で後手有利。

この手順は▲3五飛と逃げた手に△3四歩がやや盲点です。
△3四歩は相手の飛車の利きを止める手で手堅いのですが、このような激しい戦型で△3四歩と受けに手を入れるのが少し浮かびにくいです。
横歩取りの後手はやや危険な指し方でバランスをとるようなところがあるのですが、手堅く受けるところは受けるという気持ちの切り替えが大事なようです。
これが意外と簡単そうで難しく、つい激しい手で攻めたりすることを考えて、すぐに手が続かなくなって自滅のようなケースもあり、こういうのが将棋では一番まずいです。
平凡だけど受けるところは受けるということですが、▲2五飛にどう指すかです。
▲2五飛以下△8八角成▲同銀△3三桂▲2六飛△4四角▲2三飛成△同金▲8七銀△8四飛▲7七桂△3五歩で、ソフトの評価値-885で後手優勢。
この手順は、▲2五飛と中段飛車には角交換をしてから△3三桂と跳ねるのが味がいいです。
▲2六飛に△4四角が厳しく、▲2三飛成から▲8七銀で先手は非常手段的な指し方ですが、△8四飛として▲7七桂に△3五歩として後手優勢のようです。
横歩取りでも受けるところは受けるのが参考になった1局でした。