勝勢でも最終盤は難しい

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で△3三玉と逃げた局面。ソフトの評価値+3125で先手勝勢。

▲4一角と打った手に3二の玉が△3三玉と上がったのですが、これは悪い手だったようです。

△3三玉では△4二玉で、ソフトの評価値-4303で後手勝勢だったようですが、玉は広い方や上部に逃げた方が安全という感覚があるのでなんとなくこちらを選んだのも分かります。

ただし、△3三玉に先手はどう指すかが大事で実戦は次の手が正確に指せませんでした。

実戦は△3三玉以下▲6一桂成で以下△8四歩で▲同玉なら△6六馬以下詰みです。

また△8四歩に▲9六玉なら△8五銀▲9五玉△9四歩▲8四玉△6六馬▲7五金△8三歩▲同玉△7四銀▲同金△9三馬まで詰みです。

これらの手順は7一に銀が控えているので先手は入玉の形にならず、後手の攻めが決まります。

△8四歩からは変化手順はありますが、以下即詰みのようでこの手が見えなかったのは痛かったです。

△3三玉の局面は先手玉が詰めろの状態です。

しかし、△3三玉の局面は先手勝勢だったので、うまく指せば勝ち切れるというところでは精度のいい手を指したいです。

▲6一桂成では▲3六飛がありました。ソフトの評価値+3091で先手勝勢。

この手の▲3六飛ですが、敵陣に打つ飛車と違って生飛車なので少し見えづらいです。

また▲3六飛と打った時に後手玉が逃げるか合駒するなど何通りも手を読まないといけないので、短い時間では指しにくいです。

また3筋に飛車を打つ場合は、何段目に打つかなどによって全く違う展開になるので、飛車の縦だけでなく横の筋も考えなければいけません。

後手は6七に馬がいるため、それを使った受け方もありすべての手を短い時間で読むのは難しいです。

まずの玉が逃げる場合について調べてみます。

▲3五飛に△4四玉なら▲5五金まで詰みです。

▲3五飛に△2四玉なら▲2五歩△同玉▲3五金△1五玉▲1六飛まで詰みです。

▲3五飛に△2二玉なら▲3一飛成△同玉▲3二金まで詰みです。

▲3五飛に△4二玉なら▲3一飛成△5一玉▲6三角成まで詰みです。

これらより後手玉が逃げるのはすべて詰みというのが確認できました。

今度は合駒をする手を考えます。

合駒は3一に歩がいるため△3四歩は打てません。

打つなら△3四銀が普通ですが、移動合いの△3四馬や中合いの△3五銀などもあります。

まず▲3六飛に△3四馬ですが▲2三金と打って、△4二玉なら即詰みはありませんが▲3四飛と馬を取ります。

この瞬間に先手玉に即詰みがあるかどうかですが、△8六銀▲同玉△8八龍▲8七歩で先手玉に詰みはありません。

また▲2三金に△4四玉なら▲5五銀上△4五玉▲6三角成まで詰みです。

この手順は指されてみれば自然ですが、▲5五銀上~▲6三角成は見えづらいです。

▲3六飛に△3五銀の中合いも調べてみます。

▲3六飛△3五銀▲同飛△4四玉▲3六飛△6四歩▲3三銀△5三玉▲4二銀不成△同玉▲3一飛成△5三玉▲5四歩△同玉▲5五歩△4四玉▲5四金△4五玉▲2三角成△3四歩▲同龍△5六玉▲3六龍まで詰みです。

この変化は難しく、△3五銀の中合いは銀のただ捨てでやけくそみたいな手ですが、▲同飛に△4四玉と出ると飛車取りの先手で受けるという手です。

後手は6七に馬がいるので、▲4五金とか▲3四金は△同馬と取られて先手があやしくなります。

△4四玉に▲3六飛と飛車を逃げる手も最終盤では結構難しい手で、ここで△6四歩と銀を取られると後手玉が寄るかが難易度が高くなります。

結果的には▲3三銀以下即詰みのようですが、まず実戦では指せそうにありませんので自分の場合はまた形勢逆転しそうです。

▲3六飛に△3四銀なら▲2三金△4四玉▲5五銀上で、ソフトの評価値+99998で先手勝勢。

この手順は▲2三金に△4四玉としましたが、△4二玉だと▲6三角成でソフトの評価値+50000で先手勝勢。

▲6三角成以下は1手1手の寄せのようです。

よって△4四玉としましたが、▲5五銀上で以下△4五玉なら▲6三角成で詰みです。

これらの手順を見ると決してやさしくなく難易度も高いのですが、少しでも寄せの感覚を身につけて精度のいい手を指したいです。

勝勢でも最終盤は難しいのが参考になった1局でした。