できるだけ大駒を成りこむ展開にする


上図は、角換わりの▲4五桂型の急戦からの進展で△3三同銀で桂馬を取った局面。ソフトの評価値+1138で先手優勢。

角換わりを指すとこのような局面がよく出るのですが、ここで先手の手番なので指したい手が多いです。

駒の損得はありませんが、先手が攻め込んでいるので先手優勢で、ここからどのように優勢を拡大するかという形です。

先手の飛車と角が働いており、持ち駒に銀桂歩があるので細かい攻めもできそうです。

実戦は▲4五桂△4四銀▲3三歩△2二金で、ソフトの評価値+503で先手有利。

この手順は先手の失敗で、▲4五桂が疑問で△4四銀が桂取りになります。

以下▲3三歩と叩いたのですが、△2二金と寄られると次の手が難しくなります。

▲2五桂と打ったのなら▲3四歩では▲3三銀と打って、以下△同銀▲同桂成△同金▲3一銀△5二玉▲3三角成△6三玉で、ソフトの評価値+636で先手有利。

この手順は▲3三銀からの清算で先手が桂損になりますが、▲3一銀が継続手で△同玉なら▲3三角成があります。

また△3二玉なら▲3四歩△同金▲2二角成△4一玉▲2三馬△5二玉▲3四馬のようなイメージです。

この手順は先手優勢から先手有利になったのでやや評価値を下げた指し方で、先手は飛車が成れておらず3一の銀が盤上に残るのは少し重たい感じがします。

▲4五桂ではソフトは▲2一銀を推奨していました。ソフトの評価値+1111で先手優勢。

この局面の▲2一銀ですが、銀を下から打って次に▲3二銀成を狙います。

割打ちの銀ならすぐに目がいくのですが、▲2一銀は単騎の銀なのでやや重たい感じもあり、△3一金や△2二金と逆に銀取りにされるとその後の展開が気になります。

▲2一銀以下△3一金▲2三飛成△3二歩▲3四歩△4四銀▲同角△同歩▲4三銀△5一玉▲3二銀引不成△7一金▲3一銀不成△6一玉▲7五歩で、ソフトの評価値+1279で先手優勢。

この手順は△3一金に▲2三飛成は自然ですが、△3二歩に▲3四歩が継続手になります。

△4四銀には▲同角△同歩に▲4三銀が厳しいです。

後手も△5一玉~△7一金~△6一玉と早逃げして粘りますが、▲7五歩と角取りに歩を突いて先手指せているようです。

▲2一銀に△2二金なら▲3四桂△同銀▲2二角成△5二玉▲3三馬△3六歩▲同金△4七角成▲3七金打で、ソフトの評価値+1615で先手優勢。

この手順は△2二金には▲3四桂~▲2二角成が継続手で、金と桂馬の交換で先手駒得で馬ができるのも大きいです。

以下△3六歩~△4七角成の反撃には▲3七金打が手堅いです。

▲2一銀に△4四歩なら▲3二銀成△同玉▲3五桂△3一桂▲4三金で、ソフトの評価値+1484で先手優勢。

この手順は、△4四歩と先手の角道を止める手には▲3二銀成~▲3五桂が継続手になります。

▲3五桂は2三と4三の両方を狙った手で、△3一桂は数の攻めには数の受けですが▲4三金の捨て駒がありました。

▲4三金以下△同桂▲2三飛成△4二玉▲4三桂成△同玉▲3四歩で、ソフトの評価値+1460で先手優勢。

この手順は、△4三同桂とさせて2三の地点の受けを無効にしてから▲2三飛成がうまいです。

以下△4二玉には▲4三桂成~▲3四歩が厳しく、歩で相手の金駒が取れて駒を回収できるがの大きいです。

龍とと金ができて、持ち駒に金駒があると攻めるのに理想的な形になります。

これらの手順を見ると、先手はできれば龍を作るのが理想で、次は馬を作るのが順番になるようです。

やはり攻め駒は大駒が主役になりやすいのでその駒を活用して、後は小駒で攻めを足していくという感覚のようです。

できるだけ大駒を成りこむ展開にするのが参考になった1局でした。