上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4七歩成と歩を取ってと金を作った局面。ソフトの評価値-29で互角。
駒割りは飛車と角の交換ですが、後手から次に△5七とのと金攻めから飛車成りのような手があるので先手は忙しいです。
後手は飛車が2枚あり攻めの威力は抜群なので、先手は受け一方にならないような形にしたいです。
実戦は▲6一角成△同玉▲5五歩△5七と▲同銀△同桂成▲同金で、ソフトの評価値-584で後手有利。

この手順は▲6一角成として角と金の交換をする手で、後手玉を薄くしないと勝負にならないと思っていました。
△同玉に▲5五歩と突き、以下△5七とには清算して▲5七同金とする形です。
先手の左美濃はまだある程度しっかりしていますが、駒割りは飛車と桂馬の交換でかなり先手が駒損しています。
後手玉もかなり薄い形ですが、先手は攻め駒がやや不足しているので後手が少し指せているようです。
▲5七同金には△6五銀と出るか△8四桂と打つなどが有力でゆっくり指せば後手の駒得が活きますし、先手から厳しい攻めがあるわけではないので後手の方が指しやすいようです。
分かりやすい局面にすると後手の指し手の方針が決めやすくなります。
▲6一角成では▲5五歩がありました。
▲5五歩△5七と▲5四歩△6七と▲5三歩成で、ソフトの評価値+60で互角。

この手順は▲5五歩からの攻め合いでこれは自然な手ですが、△5七と▲5四歩△6七とに▲5三歩成が意表の手です。
先手は銀を取った手に後手は金を取った展開ですが、▲5三歩成には△7八とで銀を王手で取られるのが気になります。
普通は守りの金駒をと金で取られてしかも金駒1枚損になるので指せない手順ですが、このような指し方があるのは驚きました。
後手は飛車2枚あって、先手は金駒1枚損で守り駒の金駒が1枚で勝負するという考えは浮かびません。
2五の角が6九の地点を補強しつつ後手玉を睨んでいるといるので勝負形のようです。
▲5三歩成以下△7八と▲同金△5三金▲7三銀△同玉▲6一角成△6九銀でどうかです。
△6九銀は詰めろで、△7八銀成▲同玉△4八飛成以下詰みです。
また△6九銀に▲5一角△6三玉▲4二角成と飛車を取るのは、△7八銀成▲同玉△6七銀▲同玉△5五桂▲同銀△5七金以下詰みです。
これらの手順を見ると、後手は飛車が成れなくても△6九銀は詰めろになっているようです。
よって▲4二角成では別の手を指します。
△6九銀に▲5一角△6三玉▲7九金△4八飛成▲6八歩△8五桂で、ソフトの評価値-1371で後手優勢。
この手順は▲4二角成で▲7九金と受けに回ったのですが、△4八歩成~△8五桂が△7八飛からの詰めろになるので後手優勢のようです。
こうやって見ると、ソフトは銀1枚を余計に取らせてもそれで勝負だと言っているのですが、結果的には少し無理があるようで時間をかけて読ませると後手が優勢のようです。
実戦的には後手も怖い形なのであやがありそうですが、正確に指すとやはり後手がいいようです。
今回の内容はいまひとつ自分の中ですっきりしないところはありますが、これが人間同士であれば先手にも十分勝機がありそうな形なので、勝負手の部類で参考にしたいです。
飛車2枚で攻められると少し苦しいのが参考になった1局でした。