上図は、角換わりからの進展で▲4二とと寄った局面。ソフトの評価値+99972で先手勝勢。
▲4二とは3四に桂馬がいるので自然な王手ですが、この局面以下は後手玉に即詰みがあったようです。
後手玉は6筋~8筋に逃げることができるので手数はかかりそうです。
また王手の筋も色々あるのでぱっと見では分かりにくい形です。
まず一番分かりやすい逃げ方は△6三玉ですが、以下▲5二角△6二玉▲6一金△同飛▲同角成△同玉▲5一飛△6二玉▲5三桂成で詰みです。
この手順は▲5二角~▲6一金として飛車を取るのが分かりやすいです。
一番手数がかかるのが△6一玉のようです。
▲4二とに△6一玉なら▲7三桂で、ソフトの評価値+99974で先手勝勢。
この手順の▲7三桂が少し見えにくく、それ以外は即詰みはないようです。
▲7三桂は桂馬での王手飛車ですが、△7三同金と△7一玉がありそうです。
▲7三桂に△7三同金なら▲5二角△7一玉▲6二角△同玉▲7三歩成△同玉▲7四金△8二玉▲8三金打△7一玉▲7二歩△6二玉▲7三金寄まで詰みです。
この手順は△7三同金には▲5二角~▲6二角が見えれば詰み筋に入ります。
先手は持ち駒に歩が多いのと、6筋や7筋に歩を打てることができるのでこれも詰み筋が多くなり心強いです。
▲7三桂に△7一玉なら▲6二角で、ソフトの評価値+99976で先手勝勢。

この手順は▲7三桂△7一玉に▲6二角ですが、これが実戦ならまず打てずに気がつかないと思います。
▲6二角で▲8一桂成は△同玉▲4一飛は△7一桂で後手玉は詰みません。
また▲6二角で▲6一金は△8二玉▲8一桂成△同玉▲7一飛△同金▲同金△同玉▲6二角△同玉▲8四角△7一玉で、これも持ち駒に金と歩では駒が足らずに詰みません。
王手の消去法でいったら▲6二角が出てきます。
▲6二角に△同玉なら▲6一金△同飛▲同桂成△同玉▲5一飛△6二玉▲5三桂成まで詰みです。
また▲6二角に△同金なら▲8一桂成△同玉▲8五飛があります。
▲8五飛以下△8二桂▲同飛成△同玉▲7三角△同金▲同歩成△同玉▲8五桂△8四玉▲7五金△8三玉▲7三金△9二玉▲9三桂成△同玉▲9四歩△9二玉▲9三歩成△8一玉▲8二とまで詰みです。
この手順は▲8五飛と上から打つのがうまい手で、後手は合駒は桂馬しかありませんので△8二桂と打ちますが、▲同飛成~▲7三角~▲8五桂がうまいです。
ここで注意なのが▲8五桂と打つところで▲7四歩と王手したいのですが、△同玉で▲7五歩でも▲8六桂でも後手玉は詰みません。
▲6二角に△8二玉も▲8一桂成△同金▲7一金△同金▲同角成△同玉▲6二角△同玉▲7三金△7一玉▲7二飛△8一玉▲8二飛成まで詰みです。
よって▲6二角以下は後手玉は即詰みのようです。
最初の局面図の▲4二とに△6二玉なら▲7三角△同金▲同歩成△同玉▲8五桂で、ソフトの評価値+99987で先手勝勢。

この手順は△6二玉には▲7三角から清算するのが分かりやすいようです。
△7三同玉に▲8五桂とするのがうまく、△8四玉なら▲6二角以下、△8二玉や8三玉なら▲7三金以下詰みです。
よって△8五同飛としますが▲7四歩で詰み筋に入ります。
▲7四歩に△同玉なら▲8五銀と飛車が取れるのが▲8五桂と打った効果です。
▲8五桂△同飛▲7四歩△同玉▲8五銀△同玉▲8六飛以下詰みです。
▲8五桂△同飛▲7四歩に△8三玉なら▲7三金△9二玉▲8三角△同飛▲同金△同玉▲7三飛△9二玉▲7二飛成△8二歩▲8三金まで詰みです。
なお▲8五桂では▲7四歩△同玉▲7五歩でも、以下手数はかかりますが並べ詰みです。
実戦では詰み筋が見えたら目移りせずに1本道で詰ましたいのですが、これが色々な手が見えると読みが重複して詰まし損なうことがあるので要注意です。
実戦詰将棋だが結構難しいのが参考になった1局でした。