優勢な局面から踏み込んで指す

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲4五角と打った局面。ソフトの評価値-972で後手優勢。

駒の損得は銀と桂馬の交換で後手が少し駒得していますが、先手は飛車が成っており▲4五角も攻防の手なので、後手も指し手が結構難しいところです。

ここは後手も色々な指し手が浮かびますが、自玉が薄いので攻めたときはその反動も考えなければいけません。

評価値は後手優勢になっていますが、攻めに回るか受けに回るかで全く違う展開になりここは勝負所のようです。

実戦は▲4五角以下△2六飛▲2七金△2五飛▲3六角で、ソフトの評価値-6で互角。

この手順は△2六飛として後手は受けに回ったのですが、▲2七金とと金を取られ△2五飛に▲3六角としてきました。

後手は2三の金を取られることはなくなって、先手の攻めの脅威から少し緩和されたところはあるのですが、攻めという部分においては貴重なと金がなくなることで5五の角も少し働きが弱くなったのでだいぶ損をしたようです。

お互いに怖いところは少し緩和されたのですが、局面が落ち着くと互角に戻ったようです。

せっかく優勢を築いてきたのに数手で互角に戻るのはもったいないので、こういうところでできるでけ精度のいい手を指したいです。

△2六飛では△3五飛がありました。

△3五飛▲2三角成△3八とで、ソフトの評価値-1082で後手優勢。

この手順は△3五飛と角取りに引く手です。

△3五飛と引くと▲2三角成が厳しいと思って指せなかったのですが、このタイミングで△3八とで金を取ります。

ソフトは攻め合いに出るべきということで自分は方針を間違えたということですが、△3八とで先手の手番なので▲3四桂のような手が気になります。

△3八とに▲3四桂以下の後手失敗例では、△3九と▲4二桂成△同玉▲3四桂△5二玉▲4一馬△6二玉▲5一銀△同金▲7二金△同銀▲5一龍まで詰みです。

この手順は▲3四桂に△3九との攻め合いですが、さすがに▲4二桂成と守りの銀を取られるのは痛く、以下▲3四桂以下後手玉が寄ってしまいます。

△3八との局面は後手優勢だったのが、1手おかしな手を指すと一気に後手負けになるので玉が薄いというのはそれだけリスクのある指し方のようです。

△3八とに▲3四桂なら△4八と▲同玉△3七飛成▲5八玉△2八龍▲6九玉△5一銀で、ソフトの評価値-1758で後手優勢。

この手順は▲3四桂には△4八とがあり、▲同玉に△3七飛成と王手で龍を作れるのが大きいです。

▲5八玉には△2八龍としてこれが王手馬取りになるのですが、▲6九玉に△5一銀と引くのが興味深いです。

自分は手の流れより△2三龍と馬を取るとばかり思っていたのですが、そうではなかったです。

△5一銀と引いて馬取りなので先手の馬が逃げたら、△5八金から先手玉を寄せるということのようです。

なお△5一銀で△2三龍なら▲4二桂成△同玉▲6二銀で、ソフトの評価値-910で後手優勢ですがまだ大変です。

このような最後の△5一銀の手順というのが簡単そうで意外と実戦で見つけるのが難しく、いい局面からどのように形勢を維持しながら相手玉に迫っていくかという手の流れを身につけたいです。

自分の場合はこの部分がかなり劣るので、そこは意識したいと思っています。

よくある将棋の強い人は中終盤が強いということですが、やはりこの部分が強くないといい将棋もすぐに逆転されてしまいます。

優勢な局面から踏み込んで指すのが参考になった1局でした。

狭い飛車をできるだけ捌く

上図は、先後逆で後手横歩取り△3三角型からの進展で▲2六飛と2七の飛車が浮いた局面。ソフトの評価値+262で互角。

先手は2八の歩が少し違和感がありますが、後手が早い段階で△2六歩と垂らして▲2八歩と受ける形になりました。

以下先手は飛車で▲2六飛と歩を取り、数手を経て以下▲2七飛~▲2六飛のような展開です。

横歩取りは好きな戦型ですが、5四の飛車が歩越し飛車なので飛車の可動域が狭いのが難点で、飛車がうまく活用できるかがポイントになりそうです。

自分の場合は毎回飛車がうまく活用できずに、駒組みの時点で形勢が悪くなっていることが多いです。

後から振り返って何が悪かったのかよく分からなかったのですが、気がつくと相手の狙いの方が明確でその指し手についていくという感じです。

実戦は▲2六飛以下△7二金▲9六歩△6二銀▲4六銀△7四飛▲7七桂△8三歩▲1六歩△3三桂▲1五歩で、ソフトの評価値+516で先手有利。

この手順は後手は△7二金~△6二銀と整備する手で、昭和や平成の時代によく指された形です。

低い構えで相手からの駒の打ち込みに対応しやすい形ですが、あまり駒が前進しないので攻めの体制が遅れやすいです。

また歩が全体的に進んでいないので、相手へのプレッシャーがあまりありません。

後手の7四の飛車が歩越し飛車なので歩を使って攻める形にならず、どちらかというと横へ利かせて使うような感じです。

先手は1筋の歩を伸ばしてきて、▲1四歩△同歩▲5六角のような狙いがあります。

▲1五歩に△2五歩としても▲3六飛で、次の▲3四歩の桂取りが受けにくいです。

これらの展開を見ると後手は自陣だけに手を入れて駒が前進していません。

もう少し後手は工夫が必要だったようです。

△7二金では△3三銀がありました。

△3三銀▲4六銀△7二銀▲3八金△7四歩▲7七銀△7五歩▲8五歩△7四飛▲6六銀△1四歩▲9六歩△7六歩で、ソフトの評価値+362で互角。

この手順は、実戦の手順より後手の駒が前進しているイメージです。

後手は△3三銀~△7二銀と駒組みしましたが、△7二銀は平成の後半に入ってからよく見るような形です。

昔は△6二銀△7二金型が多かったのですが、△7二銀型は1手で自陣が締まるのでその1手を攻めに使うことができます。

また後手は△7四歩~△7五歩~△7四飛としています。

本来、歩の下に飛車がいるのがいい形で、早めに歩を伸ばしてその筋に飛車を回るのは飛車を活用する意味で自然だったようです。

後手の飛車はやや可動域が狭いですが、攻め味という点でははるかに実戦よりよさそうです。

ここから後手がどのような方針で手を作っていくかが気になります。

△7六歩に▲5五銀右なら△2五歩▲同飛△2四飛▲同飛△同銀▲8四飛△1五角▲8六角△7三銀で、ソフトの評価値-836で後手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが▲5五銀右として次に▲6五角から飛車を取りにいく狙いには△2五歩~△2四飛で飛車交換を狙う手があります。

飛車交換後に▲8四飛は狙い筋ですが、△1五角が△5九飛と2四の銀にひもをつける手で、以下△7三銀で後手優勢です。

後手は飛車が取られそうな形だったので、飛車を捌いて持ち駒にするという発想です。

△7六歩に▲3七桂なら△2五歩▲3六飛△4四銀▲6五角△7七歩成▲同桂△同飛成▲同銀△2四桂▲4五銀△同銀▲7六飛で、ソフトの評価値+365で先手有利。

この手順は▲3七桂と跳ねる手でこれがソフトの推奨ですが、後手はそれでも△2五歩と戦いの争点を求めます。

▲同飛には△2四飛がありますので▲3六飛としましたが、△4四銀と力をためた手に▲6五角と飛車を狙います。

後手は△7七歩成▲同桂に△同飛成が見えにくい手ですが、桂馬を取って△2四桂で飛車がぱっと見で取れそうな形です。

△2四桂には▲4五銀とすれば△3六桂には▲同銀がありますので△4五同銀としましたが、▲7六飛と逃げてこれは先手が少し指せそうです。

これらの手順を見ると、後手は飛車をできるだけ捌くことを考えるのが大事なようです。

狭い飛車をできるだけ捌くのが参考になった1局でした。

飛車2枚で攻められると少し苦しい

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4七歩成と歩を取ってと金を作った局面。ソフトの評価値-29で互角。

駒割りは飛車と角の交換ですが、後手から次に△5七とのと金攻めから飛車成りのような手があるので先手は忙しいです。

後手は飛車が2枚あり攻めの威力は抜群なので、先手は受け一方にならないような形にしたいです。

実戦は▲6一角成△同玉▲5五歩△5七と▲同銀△同桂成▲同金で、ソフトの評価値-584で後手有利。

この手順は▲6一角成として角と金の交換をする手で、後手玉を薄くしないと勝負にならないと思っていました。

△同玉に▲5五歩と突き、以下△5七とには清算して▲5七同金とする形です。

先手の左美濃はまだある程度しっかりしていますが、駒割りは飛車と桂馬の交換でかなり先手が駒損しています。

後手玉もかなり薄い形ですが、先手は攻め駒がやや不足しているので後手が少し指せているようです。

▲5七同金には△6五銀と出るか△8四桂と打つなどが有力でゆっくり指せば後手の駒得が活きますし、先手から厳しい攻めがあるわけではないので後手の方が指しやすいようです。

分かりやすい局面にすると後手の指し手の方針が決めやすくなります。

▲6一角成では▲5五歩がありました。

▲5五歩△5七と▲5四歩△6七と▲5三歩成で、ソフトの評価値+60で互角。

この手順は▲5五歩からの攻め合いでこれは自然な手ですが、△5七と▲5四歩△6七とに▲5三歩成が意表の手です。

先手は銀を取った手に後手は金を取った展開ですが、▲5三歩成には△7八とで銀を王手で取られるのが気になります。

普通は守りの金駒をと金で取られてしかも金駒1枚損になるので指せない手順ですが、このような指し方があるのは驚きました。

後手は飛車2枚あって、先手は金駒1枚損で守り駒の金駒が1枚で勝負するという考えは浮かびません。

2五の角が6九の地点を補強しつつ後手玉を睨んでいるといるので勝負形のようです。

▲5三歩成以下△7八と▲同金△5三金▲7三銀△同玉▲6一角成△6九銀でどうかです。

△6九銀は詰めろで、△7八銀成▲同玉△4八飛成以下詰みです。

また△6九銀に▲5一角△6三玉▲4二角成と飛車を取るのは、△7八銀成▲同玉△6七銀▲同玉△5五桂▲同銀△5七金以下詰みです。

これらの手順を見ると、後手は飛車が成れなくても△6九銀は詰めろになっているようです。

よって▲4二角成では別の手を指します。

△6九銀に▲5一角△6三玉▲7九金△4八飛成▲6八歩△8五桂で、ソフトの評価値-1371で後手優勢。

この手順は▲4二角成で▲7九金と受けに回ったのですが、△4八歩成~△8五桂が△7八飛からの詰めろになるので後手優勢のようです。

こうやって見ると、ソフトは銀1枚を余計に取らせてもそれで勝負だと言っているのですが、結果的には少し無理があるようで時間をかけて読ませると後手が優勢のようです。

実戦的には後手も怖い形なのであやがありそうですが、正確に指すとやはり後手がいいようです。

今回の内容はいまひとつ自分の中ですっきりしないところはありますが、これが人間同士であれば先手にも十分勝機がありそうな形なので、勝負手の部類で参考にしたいです。

飛車2枚で攻められると少し苦しいのが参考になった1局でした。

できるだけ大駒を成りこむ展開にする

上図は、角換わりの▲4五桂型の急戦からの進展で△3三同銀で桂馬を取った局面。ソフトの評価値+1138で先手優勢。

角換わりを指すとこのような局面がよく出るのですが、ここで先手の手番なので指したい手が多いです。

駒の損得はありませんが、先手が攻め込んでいるので先手優勢で、ここからどのように優勢を拡大するかという形です。

先手の飛車と角が働いており、持ち駒に銀桂歩があるので細かい攻めもできそうです。

実戦は▲4五桂△4四銀▲3三歩△2二金で、ソフトの評価値+503で先手有利。

この手順は先手の失敗で、▲4五桂が疑問で△4四銀が桂取りになります。

以下▲3三歩と叩いたのですが、△2二金と寄られると次の手が難しくなります。

▲2五桂と打ったのなら▲3四歩では▲3三銀と打って、以下△同銀▲同桂成△同金▲3一銀△5二玉▲3三角成△6三玉で、ソフトの評価値+636で先手有利。

この手順は▲3三銀からの清算で先手が桂損になりますが、▲3一銀が継続手で△同玉なら▲3三角成があります。

また△3二玉なら▲3四歩△同金▲2二角成△4一玉▲2三馬△5二玉▲3四馬のようなイメージです。

この手順は先手優勢から先手有利になったのでやや評価値を下げた指し方で、先手は飛車が成れておらず3一の銀が盤上に残るのは少し重たい感じがします。

▲4五桂ではソフトは▲2一銀を推奨していました。ソフトの評価値+1111で先手優勢。

この局面の▲2一銀ですが、銀を下から打って次に▲3二銀成を狙います。

割打ちの銀ならすぐに目がいくのですが、▲2一銀は単騎の銀なのでやや重たい感じもあり、△3一金や△2二金と逆に銀取りにされるとその後の展開が気になります。

▲2一銀以下△3一金▲2三飛成△3二歩▲3四歩△4四銀▲同角△同歩▲4三銀△5一玉▲3二銀引不成△7一金▲3一銀不成△6一玉▲7五歩で、ソフトの評価値+1279で先手優勢。

この手順は△3一金に▲2三飛成は自然ですが、△3二歩に▲3四歩が継続手になります。

△4四銀には▲同角△同歩に▲4三銀が厳しいです。

後手も△5一玉~△7一金~△6一玉と早逃げして粘りますが、▲7五歩と角取りに歩を突いて先手指せているようです。

▲2一銀に△2二金なら▲3四桂△同銀▲2二角成△5二玉▲3三馬△3六歩▲同金△4七角成▲3七金打で、ソフトの評価値+1615で先手優勢。

この手順は△2二金には▲3四桂~▲2二角成が継続手で、金と桂馬の交換で先手駒得で馬ができるのも大きいです。

以下△3六歩~△4七角成の反撃には▲3七金打が手堅いです。

▲2一銀に△4四歩なら▲3二銀成△同玉▲3五桂△3一桂▲4三金で、ソフトの評価値+1484で先手優勢。

この手順は、△4四歩と先手の角道を止める手には▲3二銀成~▲3五桂が継続手になります。

▲3五桂は2三と4三の両方を狙った手で、△3一桂は数の攻めには数の受けですが▲4三金の捨て駒がありました。

▲4三金以下△同桂▲2三飛成△4二玉▲4三桂成△同玉▲3四歩で、ソフトの評価値+1460で先手優勢。

この手順は、△4三同桂とさせて2三の地点の受けを無効にしてから▲2三飛成がうまいです。

以下△4二玉には▲4三桂成~▲3四歩が厳しく、歩で相手の金駒が取れて駒を回収できるがの大きいです。

龍とと金ができて、持ち駒に金駒があると攻めるのに理想的な形になります。

これらの手順を見ると、先手はできれば龍を作るのが理想で、次は馬を作るのが順番になるようです。

やはり攻め駒は大駒が主役になりやすいのでその駒を活用して、後は小駒で攻めを足していくという感覚のようです。

できるだけ大駒を成りこむ展開にするのが参考になった1局でした。

垂れ歩から香車を下段に打って飛車を活用する

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲7一角成とした局面。ソフトの評価値-362で後手有利。

先手が矢倉に組んだのに対して後手が雁木からの進展です。

ここは後手がチャンスの局面だったのですが、ちょっと平凡な指し手になりました。

実戦は△5五歩▲4七銀△9六歩▲9八歩で、ソフトの評価値+36で互角。

この手順は△5五歩と5筋の位を取って▲4七銀に△9六歩と9筋を抑えました。

▲9六歩△同飛▲9七香で飛車を取られる筋を消したのですが、▲9八歩と受けられて互角となりました。

実戦の手順は攻めの仕掛けのチャンスを消したようで、あまりよくなかったです。

後手は9筋を抑えたという意味はありますが、飛車先が重たくなったので一長一短です。

今思うと、わざわざ飛車先の歩が切れているところに駒あたりでもないのに4段目に歩を打つのは駒の効率が悪かったです。

ずいぶん昔の将棋でこのような△9六歩のような手があったと記憶していたのですが、全く駒の配置が違う形だったので意味がなかったです。

△5五歩では△9七歩がありました。

△9七歩▲9九歩△9二香▲7九玉で、ソフトの評価値-302で後手有利。

この手順は△9七歩と垂らす手で、先手から▲9七歩と打たれる手を防ぎます。

次に△9八歩成がありますので▲9九歩と打ちますが、△9二香がよくある手筋です。

次に△9八歩成▲同歩△同飛成のような狙いですが、▲7九玉と早逃げしてどうかという形です。

将棋の本で端に香車を打って飛車が成る展開は攻める方が大成功ということをよく書いてありたしかにそうなのですが、実戦は相手も受ける形があり簡単ではありません。

それを攻める側が過大評価して、攻めが大成功だから優勢と思っているとそうでもなかったというのがよくあります。

▲7九玉に△9八歩成なら▲同歩△同飛成▲8八銀△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△6五歩▲同歩△5五歩▲4五銀△4四歩▲9九歩△9五龍で、ソフトの評価値-326で後手有利。

この手順は△9八歩成~△同飛成で飛車が敵陣に入って部分的には大成功なのですが、▲8八銀と引かれると▲9九歩や▲9九香が気になります。

▲9九歩には龍を逃げることになりますが、▲9九香だと△同龍▲同銀△同香成と進み、飛車と銀香の交換の2枚替えで駒得になります。

ただし、実際に飛車を渡すのは大変で、飛車を渡してもいいという覚悟があるかなど悩みそうで、攻め切れる自信がないときには飛車を渡せません。

後手の△8六歩~△8七歩も敵陣の陣形を乱す手ですが、持ち駒は歩だけなので効果は微妙です。

以下△6五歩~△5五歩と角道を活かした攻めで後手が少し指せているようですが、龍ができたからと言って敵陣で大活躍という展開にはならないようです。

このように見ると△9八歩成はいつでもできる形なので、ソフトは戦いの争点を増やしています。

▲7九玉には△6五歩を推奨していました。

▲7九玉△6五歩▲8二馬△6六歩▲同銀△6四銀で、ソフトの評価値-328で後手有利。

この手順は△6五歩と突く手で、後手は3三に角がいるため△6五歩で角道を活かした形でこれが自然な手のようです。

後手の3三の角と7三の桂馬を活用するという意味の△6五歩です。

そこで気になるのは後手の9筋の歩と飛車と香車の形が重たいということですが、先手の銀を▲8八銀と引かせないような形にさせると△9八歩成▲同歩△同飛成が相当厳しくなります。

先手も指す手が難しく▲8二馬として▲7三馬を狙いますが、△6四銀として桂馬を守りつつ6五の地点に争点を求めて後手が少し指せるようです。

このような展開だと実戦よりはるかにいいようです。

垂れ歩から香車を下段に打って飛車を活用するのが参考になった1局でした。

手をひねり出して勝負形にする

上図は、相掛かりからの進展で△2五桂と打った局面。ソフトの評価値+472で先手有利。

駒割りは角金と飛桂の交換で先手が少し駒得しているようです。

対局中は次の△3七歩成が厳しく適当な受けもなさそうなので先手が悪いと思っていたのですが、この局面が先手有利だったのは少し意外でした。

△3七歩成が△4八と以下の詰めろ級の手なので、攻めるならそれより早い手になります。

実戦は▲3四角△6一玉▲4三角成△7一玉で、ソフトの評価値-494で後手有利。

この手順は▲3四角は▲4三角成の詰めろですが、△6一玉が当然の早逃げで以下▲4三角成に△7一玉と逃げると逆に後手玉が安全になったようで後手有利のようです。

普通に指すと後手が分かりやすい形になるので、先手は何か手をひねり出さないといけないようです。

このあたりが将棋の難しいところで、筋良く攻めるのでなく何か筋悪でもあやがあるような指し方が必要になってきます。

攻めるとすれば▲4三成銀がありそうです。

これも有力そうな手で、△3七歩成がくる前に何とかしたいという手になります。

▲3四角では▲4三成銀なら、ソフトの評価値+308で先手有利。

この▲4三成銀は決して簡単な手ではなさそうで、後手も△4三同玉や△6一玉など有力な手がありそうです。

△4三同玉は実戦的には指しにくい手ですが、先手は▲6一角や▲3四角打が目につきます。

△4三同玉▲6一角△5二銀▲3九金△1九龍▲7二角成△5一銀▲8一馬△4五歩▲9一馬△3七歩成▲7三馬△3六桂で、ソフトの評価値+238で互角。

この手順の△4三同玉に▲6一角は王手金取りなので目につきますが、△5二銀と打ったときに▲3九金と自陣に手を入れるのが興味深いです。

つい▲3九金では▲7二角成としがちですが、△3七歩成が入ると先手はきついので先に▲3九金と龍をはじいておいてから▲7二角成とします。

△4三同玉▲3四角打△5四玉▲6一角成△3五飛で、ソフトの評価値+490で先手有利。

この手順は▲3四角打~▲6一角成が一瞬ぬるいように見えても、次に▲6五金△4四玉▲3四馬までの詰めろになっています。

それに対して△3五飛というのも▲6五金を防ぎつつ3四の地点を補強して、かつ△3七歩成の攻めの手も見ており、最初の局面からかなり複雑になってきています。

今度は▲4三成銀に△6一玉を調べてみます。

▲4三成銀に△6一玉▲8三金△7四歩で、ソフトの評価値-308で後手有利。

この手順は△6一玉に▲8三金と打つ手が、▲7二金△同玉▲8三角打△8二玉▲7二金までの詰めろになっています。

攻めのスピードだけでいったら一番早い詰めろのかけかたですが、後手は5六の角の利きを止める必要があります。

▲8三金には△7四歩という受けがありました。

△7四歩というのは盤上の駒を移動する手で、このような手がなかなか見えにくいです。

△7四歩に▲同角としても8三の地点の受けに役立っていないようですが、ちょっと形攻めの形も違ってくるようです。

▲7四同角として次に▲7二金△同玉▲8三角打としても、今度は△7三玉と上部に上がることができます。

以下▲7二金には△6四玉とした形は後手玉は詰みません。

これは一例ですが、最初の局面図は結構難しい形勢のようで、自分の思っていたよりはるかに変化手順が多いです。

なお最初の局面図のソフトの推奨手は▲4六歩で、以下△1九龍として▲4三成銀△6一玉▲7二金△7四歩という手順を示しており、正直難易度が高すぎるという感じです。

いずれにしても分かりやすい形でなく、どこかで手をひねり出して勝負形にするのが大事なようです。

手をひねり出して勝負形にするのが参考になった1局でした。

中住まいは玉頭の攻めに注意する

上図は、先手横歩取りからの進展で△3二玉と逃げた局面。ソフトの評価値+209で互角。

普通は先手が横歩を取るのが多いのですが、本局は後手に横歩を取らせる戦型に誘導しました。

そのため先手横歩取りと表記しました。

少し変化球的な指し方ですが、お互いに角道を開いて飛車先を突いた後に▲7八金△3二金の次に▲2四歩と飛車先の歩を交換するでなく▲5八玉としたので、後手から先に△8六歩と歩の交換をして以下△7六飛と進んだ展開です。

そのときは横歩を取らせる指し方をしたい気分でした。

局面は4二の玉が△3二玉と早逃げした形で、駒割りは飛車と銀の交換でやや後手が駒得です。

ただし、先手は6三にと金がいて相手玉の近くにいるのでいい勝負のようです。

このような局面になるまでは、先手が攻めの手を繋いでいった感じなので気持ちが攻めのことしか考えてなかったです。

そのため、相手から攻められると思いのほか厳しかったというのが多いです。

実戦は△3二玉以下▲5三馬△4四角▲同馬△同歩▲5三と△5六歩で、ソフトの評価値-419で後手有利。

この手順は▲5三馬として飛車取りなのですが、△4四角が気がつかない受け方でした。

△4四角に対して先手もうまい対応があったかもしれませんが、▲同馬△同歩として後手の玉のコビンをあけるのは実戦的に指してみたいです。

以下▲5三とで後手玉に近づけたのですが、△5六歩の切り返しがありました。

このようなやり取りをなかなか考えてなくて、つい攻めの方に意識がいくと相手の5筋の歩を取ったときに△5六歩のカウンターを受けることになります。

先手の中住まいは玉頭が弱点の1つですが、次に△5七歩成▲同玉△6五桂の狙いがあります。

また△5六歩に▲同歩は△同飛▲5七歩△5三飛と攻めのと金が取られてしまいます。

実戦は△5六歩に▲6五角△2三玉▲5六角と辛抱しましたが、これではやや先手不満の展開です。

▲5三馬では▲8九歩がありました。ソフトの評価値+107で互角。

この手順の▲8九歩は将来後手からの△8九飛を消す受け方です。

敵の打ちたいところに打ての格言にそった手ですが、ここに歩を打つだけで先手陣が少し締まった感じがします。

相手の持ち駒に飛車があるので、自陣に打たれたらひとたまりもありません。

まずは相手の狙いを消して、どこかのタイミングで▲5三とや▲5三馬などを狙う感じがよかったようです。

また先手はやや駒不足なので▲9一馬と香車を補充して、▲2七香などを狙うというのもありそうです。

▲8九歩に△2三玉なら▲9一馬△3五桂▲3八桂△4七桂成▲同玉△6九飛▲5八銀△7九飛成▲2六桂△7七龍▲4六馬で、ソフトの評価値+628で先手有利。

この手順の△2三玉は玉の早逃げの手ですが、▲9一馬と香車を取った手が次に▲2七香が厳しいです。

後手は△3五桂~△4七桂成~△6九飛も結構鋭い攻めですが、▲5八銀と自陣に打つと意外と先手玉はしっかりしています。

△2三玉はわざわざ自分から王手飛車にかかるような玉の逃げ方で悪いのですが、思ったほど形勢に差が開いていないという印象です。

▲8九歩に△4二銀なら▲5三と△5六歩▲4二と△同金▲5六歩△5七歩▲6八玉△8五桂▲8七玉△5六飛で、ソフトの評価値-113で互角。

この手順の△4二銀は全く思いつかないような手で、先手はどこかで▲5三となど指したいところなのにわざわざ自分からか金駒を近づけるという不思議な指し方です。

▲5三とに△5六歩が後手の継続手で、△5六歩に▲同歩なら△5三銀▲同馬△5六飛の王手馬取りが狙いです。

△5六歩には▲4二とが王手なので△同金で後手が銀損なのですが、▲5六歩と手を戻したときに△5七歩がうるさいです。

△5七歩に▲同玉なら△6九飛が激痛です。

よって▲6八玉と逃げたのですが、△8五桂で先手玉に迫るという感じです。

なかなかまねできませんが、よくこのような考えが浮かびます。

玉頭攻めをされるのが嫌だったら▲5三とで別の手を指すことになりそうです。

中住まいは玉頭の攻めに注意するのが参考になった1局でした。

自陣に角を打って攻防に働かせる

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲8五歩と突いた局面。ソフトの評価値-311で後手有利。

序盤は相穴熊を目指す持久戦模様だったのですが、角交換から早い戦いになりました。

駒割りは角と金の交換でいい勝負ですが、後手は金駒が離れて穴熊が薄いです。

先手の穴熊も完成形ではありませんので、この局面は後手が少し指せていたようです。

▲8五歩は先手は歩切れだったので歩を補充する意味ですが、この瞬間は少し甘いので後手は戦いを広げたいです。

実戦は▲8五歩以下△9五角▲6七金△8六銀▲4一銀で、ソフトの評価値+169で互角。

この手順は△9五角として△7七角成を狙ったのですが、やや狭い角で▲6七金に△8六銀も重たく▲4一銀で互角になったようです。

後手は5二の飛車の位置があまりよくなく、▲4一銀と引っかけられる筋があるのであまり金駒を渡すのはよくありません。

実戦の手順はあまりよくなかったようです。

また▲8五歩に△同歩なら▲7五銀△6三銀▲8八飛△9三桂▲8五桂△8二飛▲8四歩で、ソフトの評価値-158で互角。

この手順の▲8五歩に△同歩は▲8八飛なら△6三角で受けれるのですが、▲7五銀があり次に▲6四銀がありますので△6三銀と受けたときに▲8八飛と回ります。

以下△9三桂~△8二飛もよくある受けの形ですが、▲8四歩とされると先手の攻め駒が躍動して先手の穴熊の遠さがいきそうな形です。

このように見ると▲8五歩も結構嫌な手だったのですが、後手は全く別の受け方がありました。

△9五角では△3二角がありました。

△3二角▲8四歩△7六角▲8三歩成△5六歩で、ソフトの評価値-298で互角。

この手順は△3二角と自陣角を打つ手で、△7六角の狙いは何となく分かるのですがその後の方針が分かりませんでした。

先手は▲8四歩~▲8三歩成とと金を作ったのに対して、後手は△7六角は次に△8七角成かと思っていたら△5六歩と突く手がありました。

後手の△7六と出た角は攻防に利いている角で、先手は▲4一銀~▲3二金は狙い筋ななのですが7六の角が3二の地点を補強しています。

また7六の角は間接的に4九の地点を狙っており、先手としては嫌な形です。

△5六歩に▲同歩なら△5七歩▲4八金寄△5八銀▲3九金打△4九銀成▲同金寄△5八金▲同金寄△同歩成▲同金△3一金▲3九金△8七角成で、ソフトの評価値-366で後手有利。

△5六歩に▲同歩なら△5七銀▲同金△4九角成▲3九金△5九馬▲5八金△同馬▲同金△3一金で、ソフトの評価値-364で後手有利。

これらはどちらも後手の7六の角の筋を活かした手で、4九の地点を狙っているのですが、相手も穴熊なので簡単には決まらないようです。

また単純に攻めると攻めが切れてしまいますので、どこかで自陣に△3一金と打って手を入れることになりそうです。

敵陣だけでなく自陣にも目を向けるのが大事です。

△5六歩に▲3九金なら△5七歩成▲同金△5九角▲5八金△6八角成▲同金△3一銀打で、ソフトの評価値-282で互角。

この手順は▲3九金の早逃げに△5七歩成~△5九角が狙いの手ですが、先手も▲5八金が粘りのある手で以下飛車と角の交換になり、最後は△3一銀打と自陣に手を入れることになります。

やはりこれらの展開を見ても有利といってもほとんど互角に近い感覚で、ちょっとくらい駒得しているようでもまだこれからの将棋のようです。

自陣に角を打って攻防に働かせるのが参考になった1局でした。

最終盤での気がつかない詰まし方

上図は、相掛かりからの変化手順で▲4一銀と打った局面。ソフトの評価値-99987で後手勝勢。

この局面はすでに大差で、ここまで後手にうまく指されました。

▲4一銀は形作りみたいな手で、自玉を受けてもきりがないということですが、ここから後手がどのように先手玉を寄せるかという局面です。

▲4一銀は詰めろでもないので、後手は△4七馬と指しても問題ないのですが、この局面は先手玉に即詰みがあったようです。

実戦は▲4一銀で▲8九玉としたのでこのような展開になりませんでしたが、▲4一銀の局面で先手玉に即詰みがあるのはぱっと見で分かりにくいです。

▲4一銀には対して先手玉は大きく2通りの詰まし方があったようです。

1つは▲4一銀に△6八金と打つ手です。

▲4一銀△6八金▲同金△同桂成で、ソフトの評価値-99987で後手勝勢。

△同桂成に▲同玉なら△5八飛▲7九玉△7八金まで詰みです。

△同桂成に▲8八玉なら△7八飛▲8七玉△7七飛成▲同玉△6七馬▲8七玉△7五桂▲9七玉△8七金まで詰みです。

これらの詰まし方は並べ詰みなので、この筋を最初に考えるのが多いかと思います。

もう1つは▲4一銀に△5九飛と打つ手です。

▲4一銀△5九飛▲6九桂△同飛成▲同玉△4七馬▲7九玉△6八金で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

この手順は△5九飛と打つ手で、このような手が自分は最初に見えづらいです。

△5九飛に▲6九銀と打つか▲6九桂と打つかのどちらかになります。

▲6九銀には△同飛成▲同玉△4七馬▲7九玉△6八金▲同金△同桂成▲8八玉△8七歩▲9八玉△9七香▲同玉△8八銀▲8七玉△7七桂成▲同玉△6七馬▲8七玉△6五馬▲9七玉△8七金まで詰みです。

この手順は並べ詰みみたいなところはありますが、△8七歩~△9七香などそれなりに少し難しい手も含まれています。

一般的には合駒は安い駒を使うのが多く、相手の持ち駒になっても安い駒の方が玉を詰ましにくいです。

そのため▲6九銀と打つより▲6九桂と打つ方が少し複雑になります。

▲6九桂と打っても後手は△6九同飛成~△4七馬~△6八金に筋で迫ります。

この局面を見ると後手の攻め駒が少し不足しているように見えるのですが、これがぎりぎり足りているようで、自分はこのような形で詰みがあるかどうかを判断できる棋力が欲しいです。

△6八金以下▲同金△同桂成▲8八玉△7六桂で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順もやや詰ましにくい手順で△6八桂成に▲同玉は△7六桂で以下詰みなので▲8八玉と逃げます。

△7六桂と打つのは形ですが、後手の持ち駒に斜めの駒がないので足らないように見えます。

△7六桂以下▲9七玉△8七金▲同玉△6九馬▲9七玉△7九馬▲8七玉△8八馬▲7六玉△6七馬まで詰みです。

この手順は後手の2枚の馬がよく利いていて最後の△6七馬という詰まし方も、後手の7四の歩がよく利いています。

なおこの手順の△6八同桂成に▲8九玉と逃げる手はありますが、△6七馬▲9八玉△7六馬があります。

△7六馬に対しては先手は合駒をするしかありませんが、▲8七銀△同馬▲同玉△7五桂▲9八玉△8七金▲8九玉△8八銀まで詰みです。

これらの手順より、やはり最初の局面図では先手玉に即詰みがあったようです。

自分の場合は詰将棋を解くようにしているのですが、初手から全く候補手が見えず、詰み筋が浮かばず時間をかけても分からないというのがよくあります。

詰み手順の解答を見て初めて初手は全く考えてなかったというケースで、詰まないものはいくら考えても詰みません。

やはり詰ますには初手はかなり重要なようです。

最終盤での気がつかない詰まし方が参考になった1局でした。

飛車を活用するため駒を捨てる

上図は、先後逆で先手ひねり飛車からの進展で▲8二角と打った局面。ソフトの評価値-1343で後手優勢。

駒割りは、角と銀桂の交換の2枚替えで後手が少し駒得です。

ただし▲8二角と打った局面は、次に▲9一角成~▲8一馬とされると駒損を回復され後手は忙しくなります。

▲8二角がやや遊んでいるときに後手はうまく手を繋ぎたいです。

対局中は後手が少し指しやすいと思っていましたが、いい手が見えませんでした。

実戦は△5四飛▲7九角で、ソフトの評価値-609で後手有利。

この手順は後手の典型的な失敗で△5四飛は5七の地点を狙う手ですが、▲7九角と遊んでいる角を受けに活用されて後手が損をしたようです。

9七の角は相当働きが悪い角だったので、受けに役立つ形にさせたのは痛かったです。

このような中盤から終盤に差し掛かるところで切れのある手を指さないと形勢がどんどん接近します。

いままである程度うまく指していたのが1手でだめになることもあるので、最悪でもソフトの候補手の中に入るような手を指したいです。

候補手といっても推奨手以外はすべて大きく評価値が下がるようなケースもありますが、それは比較的少ないと思っているので候補手の3つか4つの中の1つを指せるようにしたいです。

△5四飛では△5七銀成がありました。

△5七銀成▲同玉△5六銀▲5八玉△5七銀成で、ソフトの評価値-1689で後手優勢。

この手順の△5七銀成は銀を成り捨てる手ですが、6六の銀と6五の銀がいなければうまくいけば△6九飛成と飛車を取って成りこむ筋があります。

2枚の銀をなくすことで後手の飛車が活用できる狙いです。

このような手は後から振り返るとなんで気がつかなかったのだろうと思うのですが、実戦で駒を捨てる手というのは詰将棋と違ってそんなにたくさん出ないので浮かびづらいです。

ただし、先手の飛車の位置と後手の飛車の位置を見たときに、すぐにその筋が浮かぶのであればやはりその方は目の付け所がいいということになります。

目の付け所がいいというのが将棋の棋力に連動します。

真ん中の局面図の△5七銀成に▲同玉なら△6九飛成▲7九銀△8九飛▲5八銀△6二龍▲9一角成△9九飛成で、ソフトの評価値-2049で後手勝勢。

この手順の▲7九銀はしぶとい受けですが、△8九飛~△9九飛成は意外と厳しいです。

真ん中の局面図の△5七銀成に▲5九玉なら△6八歩▲同金△同飛成▲同飛△5六桂で、ソフトの評価値-2481で後手勝勢。

この手順は△6八歩が厳しく飛車を切ってから△5六桂の寄せがうまいです。

これらより、後手の飛車を活用される形は先手玉はもたないようです。

最初の局面図から△5七銀成に▲3九玉なら△2六桂▲2七銀△6八歩で、ソフトの評価値-1407で後手優勢。

この手順は△5七銀成に▲3九玉と逃げる形で、後手は銀を成りこんだのは大きな成果ですがここからの指し手も大事です。

△2六桂は安い駒で相手の金駒を攻めるのでよくある手ですが、▲2七銀と逃げたときに△6八歩が少し見えづらいです。

後手は飛車が6五の銀のかげに隠れており、△6八歩では△5六銀と指したいのですが▲6四飛で飛車が取られます。

△6八歩は相手の飛車の働きを抑えて後手から将来△5六銀と活用する筋です。

△6八歩以下▲同金△5六銀▲5七金△6九飛成▲5六金△7八飛で、ソフトの評価値-2600で後手勝勢。

この手順は飛車と銀2枚の交換で2枚替えですが、後手は△7八飛と打つと相手の陣地に2枚飛車の形なので、このような場合はだいたい攻めきれることが多いです。

△6八歩以下▲同金△5六銀▲6七歩△6八成銀▲同飛△5七銀成▲9八飛△6七飛成▲9一角成△6八歩▲2八玉△4八金で、ソフトの評価値-1366で後手優勢。

この手順は先手は▲9八飛と9筋に飛車を逃げて辛抱しますが、2度目の△6八歩が相手の飛車の利きを止めるのが地味ながらいい手のようです。

直接相手の金駒を攻めるのでなく、相手の受けの飛車の利きを止めるのもかなり大きな成果です。

飛車を活用するため駒を捨てるのが参考になった1局でした。