対抗形の居飛車の駒組み

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値-316で後手有利。

先手の振り飛車ミレミアムに対して後手の居飛車が穴熊にした展開です。

△7四歩と突いた局面でソフトは後手有利になっていますが、実戦的には全く互角の感じです。

対局中は5三の銀を3一まで引けたら理想かななどと思っていましたが、居飛車はどのような形で仕掛けるかが毎回悩みます。

実戦は▲2五飛△8六歩▲同歩だったのですが、以下変化手順で△8八歩▲9七桂△8九歩成▲6五飛△8三飛で、ソフトの評価値-376で後手有利。

この手順の▲2五飛ですが、このような手があるのは知りませんでした。

棋譜並べなどで思い出そうとしても思い出せなかったです。

プロの先生の実戦であったのかは不明ですが潜在的にあるような手だったようで、▲2五飛は自分の使っているソフトも推奨手でした。

▲2五飛の狙いは2つあるようです。

1つは▲6八角~▲3五歩として3筋で戦いを起こす手で、玉頭で戦いを起こすことであまり見慣れない形になりそうです。

もう1つは、▲9七桂~▲8五飛とぶつける手で、飛車交換を目指す形です。

どちらの狙いも居飛車側の駒組み次第という感じです。

実戦は▲2五飛に△8六歩と突き▲同歩だったのですが、▲同角もあったようです。

▲8六同角の形はいつでも▲5三角成と殺到する筋もあるので、働きは悪くないようです。

▲8六同角に△6四歩とすると、先手は1歩得に満足して▲5五飛と5筋に飛車を戻す手もありそうです。

実戦の△8六歩▲同歩には変化手順で△8八歩と打つ手があったようで、以下後手はと金を作りますが先手は飛車成りや飛車交換の筋を見せながら後手陣の形を少し崩すような指し方です。

先手は後手のと金が働かないうちに飛車交換をして飛車を敵陣に打つような形ですが、7七の角が少し使いづらいのでこのような展開も後手は有力だったようです。

早い段階で△8六歩と突いたので、後手はこのような前向きな指し方をした方がよかったです。

なお△8六歩と突くところではソフトは△4二角を推奨していました。

▲8五飛△4二角▲3八金寄△6四銀▲6五歩△5三銀で、ソフトの評価値-405で後手有利。

この手順の△4二角はぱっと見狙いが分かりにくいです。

後手の2四の角が質駒なのでそれを避けたという意味はありますが、数手前に△2四角と上がったばかりなので全く考えていませんでした。

先手の2五の飛車の可動域は狭いですが、将来▲2六飛と引くような手もあり簡単には小駒で取られない形のようです。

△4二角に▲3八金寄は自然な手ですが、次の△6四銀が自分は全く浮かばない指し方です。

△4二角と△6四銀はセットみたいな手ですが、自分は対抗形は玉の守りを金銀4枚で囲いたいという意識があるので、△6四銀と反対側に使う筋が全く読めないという感じです。

ただし、この場合の△6四銀は▲9八香なら△2四歩▲2六飛△7五歩のように先手の飛車の働きを悪くしてから右側で戦いを起こします。

また△6四銀は△2四歩に▲6五飛△同銀という狙いもありますので、▲2六飛しかなく△7五歩で後手が調子がいいです。

よって△6四銀に▲6五歩と突いて△5三銀と引きます。

後手は△4二角と△5三銀と2手損した形ですが、玉を固めるような将棋で手待ちをするようなケースもありあまり手損は気にならないという感覚です。

△5三銀以下▲5五角△6四歩▲7七角△7三桂▲6四歩△6二飛で、ソフトの評価値-432で後手有利。

この手順は▲5五角の飛車取りに△6四歩と突く手で、次に△8六歩がありますので▲7七角と戻ります。

以下△7三桂に▲6四歩と歩を取り込みますが、△6二飛と歩の切れた筋に飛車を回るのがよくある指し方で後手が少し指しやすいようです。

対抗形の居飛車の駒組みが参考になった1局でした。

後手の9筋の攻めの受け方

上図は、相掛かりからの進展で△9五同銀とした局面。ソフトの評価値+62で互角。

後手が△9五歩▲同歩△同銀と端攻めをしてきた展開です。

後手の飛車と角と棒銀の形がやや珍しいのですが、先手も▲7七金型なのでお互いにあまりない組み合わせです。

対局中は後手の端攻めがどの程度厳しいのかが分かっていませんでしたが、ここからの数手はだいぶ先手が悪かったようです。

実戦は△9五同銀以下▲9七歩△8二飛▲7八銀△8六歩▲同歩△同銀▲同金△同飛で、ソフトの評価値-483で後手有利。

この手順は▲9七歩を9筋を受けたのですが、後手は△8二飛と回ったのが機敏でした。

次に△8六歩があるので▲7八銀と引いて8筋を補強したのですが、△8六歩から金と銀の交換になりました。

金と銀はどちらかといういうと金の方が価値が高い方が多く、攻めの銀と守りの金の交換なので後手がだいぶ得をしたようです。

▲8七歩に△8二飛と引く形は、後手は9筋の歩も持ち駒になっており歩が3枚というのも大きいです。

▲8七歩以下△8二飛▲6七銀引△3八金▲5九角△4六角▲4七銀△1九角成▲3八銀△8三香▲8八金△7三馬▲3七角△6四歩で、ソフトの評価値-548で後手有利。

この手順は▲8七歩以下の変化手順ですが、△8二飛に▲6七銀引と陣形を立て直すのは△3八金がうるさく、△4六角に▲4七銀の両取りがありますが△1九角成が強い手です。

以下▲3八銀で金と香車の交換になりますが、△8三香に▲8八金と受ける形はややつらく以下△7三馬と自陣に馬を引く形で後手が指しやすいようです。

これらは後手の銀が捌けて金になって、さらに香車になりましたが馬を自陣に引くという駒の活用で盤面を広く使っています。

最初の局面図で▲9七歩はあまり意味のない受け方だったようで、ソフトは▲9六歩を推奨していました。ソフトの評価値-45で互角。

この手順の▲9六歩は銀取りですが、香車で銀と取るのでなく歩で銀を取りたいという手です。

▲9六歩のような手はあまり見たことがありませんが、後手は7筋に飛車がいるのでこのような受け方があるようです。

後手の飛車が8筋にいれば▲9六歩には△8六歩▲同歩△同銀のように銀が捌けますが、7筋なのでこのような展開にはなりません。

攻め方の駒組みのちょっとした形の違いで、受け方もあまり見ない受け方になります。

▲9六歩に△8四銀と引くのがソフトの推奨手ですが9筋の歩の交換になり、後手としては勢いよく指したものの少し受け流されたという感じです。

▲9六歩に△同銀なら▲9七歩△同銀成▲同桂△9五角▲7八金△7七歩▲8八金△7三桂▲4五歩△同歩▲8五桂△同桂▲9五香△同香▲8三角△4二飛▲9四角成で、ソフトの評価値+375で先手有利。

この手順は▲9六歩に△同香としたのですが、さらに▲9七歩と歩を使って受けるのが見えにくいです。

9七の地点は桂馬と香車の2枚が利いており、どちらで取るかが先手には選択できます。

▲9七歩△同銀成に▲同桂が将来▲8五桂と跳ぶ狙いがありこちらの方がよさそうです。

後手は△9五角~△7七歩と打ってきましたが、▲8八金で後手は銀損なので攻めるのが難しそうです。

ただし、△7三桂と跳ばれると先手も次の手が難しく▲4五歩~▲8五桂で手を続けます。

▲8五桂△同桂に▲9五香と角を取って先手は大きな成果ですが、△同香と取った局面もなぜか先手優勢まではなっていません。

角銀と桂馬の交換で先手が大きく駒得しているのですが、後手は7七に拠点の歩があるのと9筋を突破できて攻め駒に桂馬や香車が多くあることで少しうるさいようです。

先手有利もまだそれなりに難しいという感じです。

このような変化を見ると将棋は簡単ではないなと改めて思った次第です。

後手の9筋の攻めの受け方が参考になった1局でした。

局面を複雑にする受け方

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△8五歩と打った局面。ソフトの評価値-274で互角。

後手が△8五歩と打って継ぎ歩攻めをしてきました。

駒割りは、銀と桂馬の交換で先手が少し駒得していますが、後手の6六の桂馬と3六の桂馬が先手陣を攻めこんでいるのと、8一の飛車と6四の角もまずまずの働きなので後手が少し指しやすいようです。

後手から△3七歩や△8六歩など指したい手があるのに対して、先手はとどのように相手の手に対抗して手を作っていくかという形です。

△8五歩に▲同歩と取るのは△3七歩▲3九金△8五桂▲8六歩△7七桂成▲同桂△3八銀で、ソフトの評価値-812で後手優勢。

この手順は先手が素直に対応した場合ですが、後手は△3七歩と攻めの拠点を作ってから△8五桂が気持ちがいいです。

以下▲8六歩△7七桂成と銀を取ってから△3八銀と打つ形で、これは後手の理想的な展開です。

先手は素直な受け方をすると後手の攻めの勢いが増すので、少しひねった受け方をして相手に嫌味をつけるような形を目指したいです。

なお、実戦は△8五歩以下▲6五銀△同桂▲6六銀で、以下変化手順で△3七歩▲3九金△3八銀で、ソフトの評価値-780で後手有利。

この手順は▲6五銀と後手の桂馬を支える歩を取って△同桂に▲6六銀とする形で、守りの銀を1枚捨てて桂馬を取り返しますが△3七歩~△3八銀が厳しいようです。

やや実戦の手順は単調だったようで、このあたりで強い人はあやしい手を指して形勢判断しにくい局面に誘導するのがうまいように思います。

なおソフトは▲6五銀では▲7五歩を推奨していました。ソフトの評価値-298で互角。

この手順の▲7五歩ですが、ぱっと見でどのような効果があるかが分かりにくいです。

▲7五歩に△同歩と取る手は▲7四歩△8六歩▲7三歩成△同金▲7九桂で、ソフトの評価値-112で互角。

この手順は△7五同歩とするのは▲7四歩が桂取りになります。

後手は△8六歩と攻めを継続しますが、▲7三歩成~▲7九桂が手堅いです。

桂馬は攻めだけでなく、このように1段目に打ってと金作りを防ぐ使い方もあります。

▲7五歩に△同角なら▲3七歩△8六歩▲7六銀で、ソフトの評価値-158で互角。

この手順は△7五同角と取ると7筋は安定するのですが、今度は▲3七歩と敵の打ちたいところに打ての格言にそった手があります。

後手は△8六歩としますが、▲7六銀が数手前に▲7五歩と突いた効果で銀をまっすぐ活用することができます。

▲7六銀は8七の地点を補強しながら角取りなので、後手としては忙しくなります。

よって▲7五歩に対して後手は△8六歩とします。

▲7五歩以下△8六歩▲8三歩△3七歩▲3九金△7五角▲7六銀で、ソフトの評価値-273で互角。

この手順はちょっと複雑で分かりにくいです。

▲7五歩に対して△8六歩と取り込んで次に△8七歩成を狙います。

これで先手の次の指し手が難しいと思っていたのですが、そこで▲8三歩があやしい手です。

このような手を指されるとぱっと見狙いが分かりません。

△8三同飛とすれば後手の1段飛車が働きの悪い形になり、5二の玉と8三の飛車の位置関係が悪く将来▲7四角のような筋が生じる可能性があります。

そのような意味で取りにくいのですが、△8三同飛とすると▲7六銀とします。

▲7六銀に△7五歩とすると7六の銀が取られる形ですが、△8三同飛とした効果で▲7四角が王手飛車になります。

このような展開になるのは7四の地点に空間をあけた効果です。

よって▲8三歩に対して後手は△3七歩~△7五角としたのですが、今度は▲7六銀とします。

▲8三歩と打った効果で後手の飛車の縦の利きが止まり、先手陣は少し受けやすくなりました。

▲7五歩や▲8三歩は後手の大駒と近づけて受ける手で、大駒は遠いところから攻めると厳しいのですが接近戦は本局の変化手順のように駒のあたりが強くなります。

▲7六銀とした局面は実戦より局面が複雑になり、まだこれからの将棋のようです。

局面を複雑にする受け方をするのが参考になった1局でした。

苦しい局面で粘ってみるも厳しかった

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で△5五角と打った局面。ソフトの評価値-631で後手有利。

後手が△7六桂と跳ねた手に7八の銀が▲7七銀と受けたのに対して△5五角と打ってきました。

△5五角は気がつかなかったのですがいい手だったようで、次に△8八銀▲7八玉△7七角成▲同桂△8九銀打の詰めろです。

とりあえず先手は詰めろを受けるしかありませんが、どのように受けるかです。

この局面はすでに先手が悪いようなので、少しでも粘れるような形にしたいです。

実戦は△5五角以下▲7八金△7二飛▲同銀成△6五桂で、ソフトの評価値-925で後手優勢。

この手順は▲7八金と詰めろを消したのですが、△7二飛~△6五桂と跳ねてきました。

後手は2枚の桂馬を気持ちよく活用して、これが銀取りなので手の流れがいいです。

後手の5五の角の働きがよく持ち駒の角と銀を入れると、角2枚と銀と桂馬2枚の攻めなのでかなり厳しいです。

先手は飛車をもらったのですが、雁木の玉は懐が広く意外と攻めにくいです。

後手の方が全体に駒のバランスがよく、有利から優勢になったようで先手は苦しいです。

△6五桂には▲7六銀と取るべきでしたが、▲2一飛△4二玉▲6六桂としたため△7七桂成でさらに先手は駒損になりました。

これらはだんだんと戦力がなくなることで勝負所がなくなる展開で、あまり粘る形にはなりません。

先手の指し方は分かりやすくだめになっていく感じだったので、もう少し苦しいなりに粘る手をひねり出すべきでした。

▲7八金では▲6六桂がありました。

▲6六桂△7二飛▲同銀不成△7五歩▲7一飛△4二玉▲6一銀不成△5一金で、ソフトの評価値-818で後手優勢。

この手順は▲6六桂と打つのですが、後手の角の利きを止める形です。

後手の角の利きを止めるなら▲6六歩でもいいように思えますが、△7二飛▲同銀成△6五桂▲同歩△8八銀▲7八玉△7七角成▲同桂△8九角で詰みというような狙いがあります。

これはうまくいきすぎですが、先手としてはややひねった受け方をしないと先手玉がもちません。

よって▲6六桂と打って以下△7二飛に▲同銀不成とします。

先手は次に▲7六銀と桂馬を取るのが狙いですが、△7五歩と桂馬にひもをつけてきます。

先手はやや駒不足ですが、▲7一飛と打って△4二玉に▲6一銀不成と銀を千鳥に使います。

▲6一銀不成で次に▲5二銀成がありますので△5一金と受けたのですが、この局面がどうかという展開です。

先手が苦しいことには変わりありませんが、やや見慣れないような形にしたことで実戦と違い局面が複雑になっている感じです。

後手が分かりやすい手を選ぶという局面でなくなりました。

△5一金以下▲7三飛成△6一金▲7五龍△3八角▲4八飛△6五角成▲7六龍△同馬▲同銀△3九飛▲5九金△1九飛成で、ソフトの評価値-1052で後手優勢。

この手順は先手は銀を見捨てて▲7三飛成~▲7五龍と拠点の歩を取って7六の桂馬を取りにいく手ですが、後手は△3八角~△6五角成と馬を作ってやはり先手が苦しいようです。

以下飛車と角の交換から▲7六同銀としましたが、△3九飛~△1九飛成で後手優勢です。

将棋は先手が苦しいようであまり楽しみがなくなってきましたが、最初の局面が見た目以上に先手が苦しいような感じがします。

いったん不利になると相手が甘い手を指さない限り形勢がよくなることはありませんので、△5五角と打たれる展開にしたのは先手の失敗だったようです。

苦しい局面で粘ってみるも厳しかったのが参考になった1局でした。

見慣れない形でもいい勝負

上図は、後手中飛車の力戦型からの進展で△8四歩と突いた局面。ソフトの評価値+365で先手有利。

先手が3筋の歩を交換して▲3五同飛としたときに△8四歩と突いて銀を守ってきました。

あまり見られないような後手の形ですが、中飛車で後手の銀が△8二銀~△9三銀~△8四銀~△8五銀と進出してきました。

このような局面で先手をもって勘違いしやすいのは、相手の駒組みがあまり見られない形なのでうまく指せば一気に有利になると思うことです。

相手が少し無理な動きをしているという風に受け止めがちなのですが、少しいいと思っているところをつい過大評価しがちです。

そのためつい肩に力が入りかちな指し方をすることがあります。

本局もそんな感じで少し指しやすい局面だったのですが、あまり冴えない戦いになりました。

実戦は△8四歩以下▲7七桂△3四歩▲6五飛△7四銀▲6六飛で、ソフトの評価値-244で互角。

この手順は典型的な先手の失敗例です。

対局中は後手の8五の銀を何とか取りたいというつもりで▲7七桂と跳ね、以下△3四歩に▲6五飛とわざわざ自分から狭いところに飛車を移動しました。

以下△7四銀に▲6六飛と引いて次に▲7五歩△同銀▲6三飛成を狙う形ですが、△4二角と引かれて▲7五歩に△同角を用意されると先手の飛車が狭いです。

この展開はいかにも先手が無理をしすぎという感じで、狙いをもって指すのはいいのですがうまくいかずに飛車と角が使いづらい形になったのは大きな誤算です。

大駒を狭いところで使うのはよほど条件がよくないとうまくいかないことが多いので、本局はまずかったです。

▲7七桂では▲4五歩がありました。ソフトの評価値+308で先手有利。

この手順は後手の8五の銀を相手にすることなく▲4五歩と右側で動く手です。

後手は3筋と4筋の守りは堅くしっかりしていますが、▲4五歩と突くことで先手は飛車と角の働きが増してきます。

後手は8五の銀が働く形になるかが大事ですが、そのような展開も気になります。

▲4五歩に△7六銀なら▲3三飛成で、ソフトの評価値+350で先手有利。

▲3三飛成に△同金なら▲4四歩△同銀▲3四歩△同金▲4三角△3九飛▲4八銀△8七銀成▲同玉△6九飛成▲5九銀△8五歩▲7八銀打で、ソフトの評価値+339で先手有利。

この手順は▲3三飛成と飛車と角を交換する手で、先手としては決断の手になります。

△同金には▲4四歩~▲3四歩~▲4三角は気持ちのいい手ですが、後手も△3九飛と打った形が△8七銀成▲同玉△6九飛成の筋があるので、先手が受けきれるかが大事です。

▲7八銀打とすれば際どい局面ですが、実戦的には先手は選択しづらい展開かと思います。

▲3三飛成に△同桂なら▲4四歩△3四銀▲3五歩△同銀▲2一角△4九飛▲3四歩△4五桂▲4八銀△8七銀成▲同玉△6九飛成で、ソフトの評価値+375で先手有利。

この展開も先手は飛車を渡す形で、後手に4九飛と打たれて△8七銀成~△6九飛成の筋ですが、先手有利とはいえ決断しにくい手順です。

やはり飛車を渡す展開は後手の7六の銀も働くことになるので、先手は相当条件がよくないと選択しにくいです。

▲4五歩に△7六銀なら▲4四歩△同角▲同角△同銀▲3六飛△2七角▲3九飛△3八歩▲4九飛△4三歩で、ソフトの評価値+245で互角。

この手順は△7六銀には▲4四歩と取り込む手で、飛車を切る展開よりかは自然な印象です。

以下角交換から後手に△2七角と打たれますが、▲3九飛~▲4九飛と辛抱していい勝負のようです。

やはり最初の局面は思ったほど先手がいいということはなく、楽観気味に指してはいけなようです。

見慣れない形でもいい勝負だったのが参考になった1局でした。

相手の角を攻めて手を繋げる

上図は、相掛かりからの進展で△4四角と銀を取った局面。ソフトの評価値+1014で先手優勢。

駒割りは銀と桂馬の交換で、ここで先手の手番なので先手がいいようです。

後手の4四の角がやや狙われやすい駒なので、先手は角を攻めることで優位をさらに拡大したいです。

実戦は▲5四金だったのですが、変化手順で△4三歩▲4四金△同歩で、ソフトの評価値+904で先手優勢。

この手順は▲5四金と打つ手で、ここに攻めの拠点ができるのは大きいと思っていました。

△4三歩はあまり元気のないような手にも見えますが、▲5四角に△7一角と逃げるのは▲7二歩が厳しいです。

▲7二歩に△同飛なら▲6一銀でさらに攻めの拠点ができます。以下△6二飛なら▲6三金△同飛▲5二銀打で、ソフトの評価値+2887で先手勝勢。

このような展開は後手玉が薄い上に後手の大駒が先手の金駒に狙われやすいので、大駒を攻めることで後手玉がだんだんと薄くなります。

このような指し方は何気ないところですが、結構大事だと思っています。

後手の飛車や角が狙われやすいのであれば、▲5四金には△4三歩と受けて角と金の交換でも粘りが効くという受け方です。

以下▲4四金△同歩と進んだ局面で、駒割りは角と桂馬の交換で先手が大きく駒得しています。

攻めの拠点の金が盤上からなくなったのですが、先手はここからどのように手を作っていくかという形です。

△4四同歩には▲6一角が有力のようです。 

▲6一角に△5六歩なら▲2三歩成△同歩▲4三銀△3九銀▲3二銀成△同玉▲4一銀△同玉▲2三飛成△3二銀▲4二歩で、ソフトの評価値+1790で先手優勢。

この手順は▲6一角と打って次に▲2三歩成~▲4三銀と打つ狙いです。

▲2三歩成をいれるのは、将来▲2三飛成という手を可能にした手です。

後手は▲4三銀に△3九銀と攻め合いにきますが、▲3二銀成~▲4一銀の捨て駒が鋭いです。

△4一玉に▲2三飛成と成りこんで△3二銀の受けには▲4二歩が激痛です。

▲6一角に△5二銀なら▲8三銀△6一銀▲8二銀成△6五桂▲7一飛△5一金▲6六金で、ソフトの評価値+1336で先手優勢。

この手順は△5二銀の受けには▲8三銀と玉と反対側の飛車を責めるのがうまい手で、飛車と角の交換になる形です。

後手も△6五桂と先手の嫌なところに手をつけますが、▲7一飛が攻防で以下▲6六金で先手が指せているようです。

そのような意味で最初の局面図で▲5四金もあったと思いますが、ソフトの推奨手は▲4五銀でした。

▲5四金では▲4五銀がありました。ソフトの評価値+1112で先手優勢。

この手順の▲4五銀ですが、自分の感覚からするとやや指しにくい部類の手です。

角取りなのは分かりますが相手玉より少し遠い銀なのと、将来▲4五桂と跳ねる可能性があるところに銀を打つのでやや桂馬が重たくなります。

そのような意味ですが別の考え方だと、▲5四金は△4三歩と打てば部分的には角と金の交換になりますが、▲5四銀に△4三歩なら以下▲4四銀△同歩で、角と銀の交換になります。

金という駒は比較的価値の高い駒なので、金を渡す可能性があるより銀の方が渡しやすいということです。

▲4五銀に△7一角なら▲5四銀△5二銀▲7二歩△同飛▲8三銀△7五飛▲7四金で、ソフトの評価値+1352で先手優勢。

この手順は▲5四銀に△7一角と引いたのですが、▲5四銀が次に▲4三銀打をみた厳しい手のようです。

▲5四銀は駒あたりでなくふわっとした手なので少し厳しさが分かりづらいのですが、次に厳しい手がありますよという手のようです。

後手の△5二銀は4三の地点を補強したのですが、▲7二歩が細かい継続手で△同飛には▲8三銀~▲7四金で後手の飛車が取れる形なので先手優勢のようです。

これらの手順を見ると先手は4筋だけの攻めだけでなく、7筋にも手を作って盤上を広く指して形勢を優勢にしており、盤面全体をよく見て指すのが大事なようです。

相手の角を攻めて手を繋げるのが参考になった1局でした。

穴熊の玉を寄せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4六歩と突いた局面。ソフトの評価値-99969で後手勝勢。

対局時は▲4六歩は3五角の利きを6二の地点からどかして、△4六同角とすれば▲8二金以下後手玉が即詰みになります。

それが先手の狙いですが、この瞬間は後手玉に詰めろがかかっていません。

よって後手の1手勝ちの局面です。

実戦は△8六香だったのですが、先手玉に即詰みがありました。

ソフトで999・・と表示されると即詰みのあることが多いです。

▲4六歩以下△8八龍▲同玉△7九銀▲同玉△4六角で、ソフトの評価値-99974で後手勝勢。

この手順の△8八龍~△7九銀は、先手玉を詰ましにいくならこの筋しかありません。

▲7九同玉に△4六角としますが、先手は玉を逃げるか合駒をするかのどちらかです。

△4六角に▲8八玉なら△7九銀▲8七玉△8六香▲同金△7八銀▲9七玉△8八銀▲同玉△7九角成▲7七玉△6七金まで詰みです。

この手順のポイントは先手は▲8六玉の形になると、7四の銀がいるため後手が8五から金駒を打っても▲同銀と取れる形になります。

後手はそれだけは避ける必要があるので、△7八銀と玉を下段に落として寄せる必要があります。

後手は3五の角の利きがいいので、先手は6八に合駒をすることになります。

△3五角に▲6八銀なら△同角成▲同玉△3五角▲5七金△同角成▲同玉△4七とで、ソフトの評価値-99981で後手勝勢。

この手順は▲6八銀には△同角成~△3五角と、守りの6二の角が△3五角と飛び出して以下即詰みというみごとな手の流れです。

△3五角に▲5七金と受けましたが、以下△同角成~△4七とがうまいです。

後手の持ち駒が金2枚と銀3枚と桂馬2枚と香車1枚と、手ごろな駒がたくさんあるので、以下手数はかかりますが並べ詰みになります。

この詰まし方は4五に歩がいるのが大きく、この駒が先手玉の上部脱出を防いでいます。

△4七とに▲同玉なら△4六銀以下、△4七玉に▲6七玉なら△5七金▲7八玉△6九銀以下詰みです。

このような詰まし方で注意するのは持ち駒の金駒が何枚あるかという把握で、自分もたまに駒が足りているかどうかが気になることがあります。

結局は詰ます時の頭の中で、金駒が何枚あると1つ1つ確認しながら読むしかないです。

駒を打って駒を取って、また駒を打つなど持ち駒が増えたり減ったりすることがあるので、何度も確認しながら読むにこしたことはありません。

なお、△4六角の局面図で▲6八銀には△同角成でなくまた別の詰まし方もありました。

△4六角以下▲6八銀△6七桂▲同金△8七桂で、ソフトの評価値-99992で後手勝勢。

この手順の△6七桂~△8七桂は、自分にとっては少し詰ましにくい詰まし方です。

桂馬という駒は少し動きが特殊な駒で、大駒や金駒と違って駒の利きがトリッキーなので、頭の中で詰み手順を意識すると駒の利きを間違えやすいです。

自分の場合は角や桂馬を使った詰将棋では、駒の利きがほんとにあっているかなど半信半疑で考えていることがあります。

こういうのは盤と駒を並べながら確認するのが一番いいのですが、実際の対局では頭で考えるしかないので難易度が上がってきます。

本局の変化手順の△8七桂に▲7八玉△6九銀▲同玉△7九金▲5九玉△5八香▲4九玉△3八銀▲5八玉△4七と▲5九玉△3七角成まで詰みです。

この手順は△6九銀と捨て駒で以下△7九金と挟み撃ちにする寄せ方です。

金駒を1枚捨てるので勇気がいりますが、詰み手順を確信していれば気持ちよく指せそうです。

△7九金に▲5九玉と粘りますが、△5八香が継続手で▲同玉なら△4七銀▲5九玉△4八とまで詰みです。

よって△5八香には▲4九玉としますが、△3八銀~△4七と~△5七角成がうまいです。

これらの手順も△5八香という捨て駒があり、歩が使えれば△5八歩でいいのですが2歩のため打てません。

香車も貴重な寄せの戦力になるようです。

穴熊の玉を寄せるのが参考になった1局でした。

受けに回って対抗する

上図は、角換わりからの進展で△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値+309で先手有利。

△6五歩は先手の玉が6八にいるので、後手の攻め駒に近く少し危険な形です。

このような局面で攻め合いに出るか受けに回るかがその人の棋風ですが、もともと自分は受けに回るのがあまり好きではありません。

受けに回ると受け損なって相手の攻めが早くなるというのがよくあります。

受けが好きでなければ攻め合いに出ればいいのですが、攻め合いのタイミングが少し早いと形勢がまた互角に戻ることがあります。

ソフトは人間のように感情で指し手を選んでいないようで、手の流れなどに関係なくその局面のベストの手は何かを表示しているようです。

人間は棋風は簡単には変わりませんが、指し手のベストはソフトの推奨手を参考にした方が局面の急所が少しでも理解できると思っています。

実戦は▲4五桂△4四銀▲2六桂で、ソフトの評価値+218で互角。

この局面の▲4五桂は遊んでいる桂馬を跳ねてそれが銀取りになるので、攻めるなら自然な手です。

△4四銀と逃げると▲2六桂も部分的にある手で、次に▲3四桂と歩を取って跳ねる手が王手になり手の流れはいいです。

そのような意味で対局中はまずまずと思っていたのですが、、最初の局面図でソフトは▲4五桂でなく▲6五同歩を推奨していました。

▲6五歩△同銀▲6四桂△6二金▲6三歩△6一金で、ソフトの評価値+197で互角。

この手順の▲6五同歩ですが、自分の感覚からすると相手の攻めのスピードが速くなるので少し指しづらいと思っていました。

思うと言っても直感みたいなものですが、ぱっと見で取る手はかえって危ないという感覚です。

ソフトは▲6五同歩を推奨しており以下△同銀には▲6四桂と打ちます。

▲6四桂に△6二金と逃げますが以下▲6三歩△6一金という進行で、ここまでは1本道です。

このような手順は角換わり腰掛銀でよく見られます。

▲6三歩に△同金なら▲7二角がありますので△6一金と引くのですが、その次の手が難しいです。

後手からは次に△7六歩と打って、銀が逃げたら△6六桂のような手があります。

先手から直接後手玉に迫るような手が浮かばず左側で手を作るしかなさそうですが、どの程度後手陣に響いているのかが分かりにくいです。

△6一金以下▲7三歩成△6六歩▲8六銀△6六桂で、ソフトの評価値+215で互角。

この手順は▲7三歩成としてと金を作る手ですが、後手玉が4二にいる形で直接的に玉を攻める手でないのでふわりとした感じになります。

後手は△7六歩~△6六桂と金の両取りに桂馬を打ちますが、先手玉が6八にいるのでかなり厳しい印象があります。

ただし、攻めの勢いと攻めている玉への厳しさとのは後手の方があるように見えますが、意外にもこの局面は互角のようです。

先手から攻めるとすれば▲6二歩成とと金を作って、以下▲6一とで金を補充するのですが、この形は持ち駒に飛車と金があれば▲4一金△同玉▲5一飛△4二玉▲5二桂成で後手玉が詰みます。

そのような楽しみはありますが、後手が飛車を渡す展開は局面を決めにくるときに指すことになりやすいので、なかなか実現しにくい手順です。

△6六桂に▲7九金なら△8六飛▲同歩△7七角▲6九玉△5八桂成で、▲同玉なら△3九銀で▲同飛なら△6七銀でどちらも先手が悪いようです。

この手順は先手の失敗例で、▲7九金と逃げるのは△8六飛~△7七角が厳しく、玉が逃げてから△5八桂成と金を取る手がうまいです。

△6六桂に▲7九歩なら△5八桂成▲同玉△6六銀▲6九桂△3九角▲3八飛△2八金▲3九飛△同金▲1七角△2九飛▲6二歩成△1九飛成▲2八角打△1八龍▲6一とで、ソフトの評価値-182で互角。

この手順は▲7九歩と下から歩を打って受ける手で、△7八桂成なら▲同歩が意外としっかりしています。

後手は△5八桂成と反対側の金を取って以下△6六銀~△3九角と厳しく攻めて調子がよさそうですが、先手も▲1七角~▲2八角打とやや異筋のような受け方でいい勝負のようです。

ただし、この指し方も先手は受けの力が問われているようで、かなり難易度が高いです。

攻めているからよくて、受けに回っているから悪いということでもなさそうです。

受けに回って対抗するのが参考になった1局でした。

悪いと思った局面が有利だった

上図は、先後逆で角換わりからの進展で△7六銀と打った局面。ソフトの評価値-345で後手有利。

対局中は攻め方が失敗したと思って悲観していましたが、後からソフトで検討してみるとこの局面が後手有利だったのは驚きました。

仕方なく銀を打ったつもりで攻めが切れたら投了級かと思っていたので、全く形勢判断ができてなかったようです。

攻め駒は飛車と銀と桂馬と香車と持ち駒の歩2枚で、後手としてはぎりぎりの攻め駒という感じですが、攻めが鋭いとこのような局面でも有利と判断できるようです。

△7六銀に▲7八金なら△7七歩▲同桂△同桂成▲同金△同銀成▲同玉△7六歩▲同玉△6四桂▲7七玉△7六金▲6八玉△5六桂▲同歩△8七飛成で、ソフトの評価値-2573で後手勝勢。

この手順は変化手順ですが、▲7八金と受けるのは△7七歩からの攻めが厳しく、清算しから△7六歩と打って以下飛車が成るのは後手としては理想的です。

実戦は▲6九角△9七歩だったのですが、△9七歩で△8六歩▲同歩△8七歩▲9七玉△9五香▲9六歩△同香▲同玉△8八歩成で、ソフトの評価値-459で後手有利。

この手順の▲6九角の受けには△8六歩~△8七歩があったようで、持ち駒の歩2枚を使ったぎりぎりの攻めです。

△8七歩に▲同角なら△8六飛が調子がいいので▲9七玉とかわしましたが、△9五香~△9六同香~△8八歩成がうるさいです。

後手の攻め駒はやや不足気味ですが、先手玉も守り駒がいないので攻め合いの形にはなりません。

△8八歩成に▲9三歩なら△9四歩▲9二歩成△9九と▲9五歩△8四飛▲7九香△7七歩▲5八角△8三香▲7五角△9五歩▲同玉△9四歩▲9六玉△7四飛▲9三角成△8三金▲7五歩△8四飛で、ソフトの評価値-2293で後手勝勢。

この手順は▲9三歩とと金作りで後手も嫌な形ですが、この場合は△9四歩~△9九とが次に△9五香の詰めろになります。

以下手数は長いですが、後手は入玉を防いで6二の金も△7三金と活用するのがよく後手勝勢のようです。

△7六銀に▲8六角なら△同飛▲同歩△6六角で、ソフトの評価値-375で後手有利。

この手順は▲8六角として8七の地点を受ける形ですが、△8六同飛~△6六角がうるさいです。

先手は7四に歩があるため▲7七歩と打つことができません。

△6六角以下▲7九玉△9九角成▲5一飛△2二玉▲9一飛成△6七歩▲5八金△7七桂不成▲同桂△6六香▲8九桂△7七銀成▲同桂△同馬で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△9九角成と香車を補充する手が意外と厳しく、先手は▲5一飛と飛車を内側から打って△2二玉に▲9一飛成と香車を補充しました。

後手が甘い手を指せば▲2六香と打って玉頭から攻める狙いですが、△6七歩が厳しく▲5八金右と逃げると△7七桂不成が△8九馬の詰めろになります。

よって▲同桂としましたがそこで取った香車を△6六香と打つのが継続手で、次に△6八歩成▲同金△同香成▲同玉△7七馬▲5八玉△5九金の詰めろになっています。

後手の攻めはやや細いと見ていたのですが、守り駒が少ない玉を攻めるのは結構効果的で、攻めが急所にくると形勢が大きく傾くようです。

これらの手順は先手がどこかでまずい手を指したので大きく形勢が傾きましたが、後手の狙いとしては分かりやすかったようです。

実戦は△7六銀の局面ではややあきらめモードが入っていましたが、何か手がないかとひねり出すくらいの気力も必要だったようです。

局面を悲観的に見すぎてあきらめたら勝負所がなくなってしまいます。

あきらめが悪いというのもこうして見ると結構大事なようです。

悪いと思った局面が有利だったのが参考になった1局でした。

勝勢でも最終盤は難しい

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で△3三玉と逃げた局面。ソフトの評価値+3125で先手勝勢。

▲4一角と打った手に3二の玉が△3三玉と上がったのですが、これは悪い手だったようです。

△3三玉では△4二玉で、ソフトの評価値-4303で後手勝勢だったようですが、玉は広い方や上部に逃げた方が安全という感覚があるのでなんとなくこちらを選んだのも分かります。

ただし、△3三玉に先手はどう指すかが大事で実戦は次の手が正確に指せませんでした。

実戦は△3三玉以下▲6一桂成で以下△8四歩で▲同玉なら△6六馬以下詰みです。

また△8四歩に▲9六玉なら△8五銀▲9五玉△9四歩▲8四玉△6六馬▲7五金△8三歩▲同玉△7四銀▲同金△9三馬まで詰みです。

これらの手順は7一に銀が控えているので先手は入玉の形にならず、後手の攻めが決まります。

△8四歩からは変化手順はありますが、以下即詰みのようでこの手が見えなかったのは痛かったです。

△3三玉の局面は先手玉が詰めろの状態です。

しかし、△3三玉の局面は先手勝勢だったので、うまく指せば勝ち切れるというところでは精度のいい手を指したいです。

▲6一桂成では▲3六飛がありました。ソフトの評価値+3091で先手勝勢。

この手の▲3六飛ですが、敵陣に打つ飛車と違って生飛車なので少し見えづらいです。

また▲3六飛と打った時に後手玉が逃げるか合駒するなど何通りも手を読まないといけないので、短い時間では指しにくいです。

また3筋に飛車を打つ場合は、何段目に打つかなどによって全く違う展開になるので、飛車の縦だけでなく横の筋も考えなければいけません。

後手は6七に馬がいるため、それを使った受け方もありすべての手を短い時間で読むのは難しいです。

まずの玉が逃げる場合について調べてみます。

▲3五飛に△4四玉なら▲5五金まで詰みです。

▲3五飛に△2四玉なら▲2五歩△同玉▲3五金△1五玉▲1六飛まで詰みです。

▲3五飛に△2二玉なら▲3一飛成△同玉▲3二金まで詰みです。

▲3五飛に△4二玉なら▲3一飛成△5一玉▲6三角成まで詰みです。

これらより後手玉が逃げるのはすべて詰みというのが確認できました。

今度は合駒をする手を考えます。

合駒は3一に歩がいるため△3四歩は打てません。

打つなら△3四銀が普通ですが、移動合いの△3四馬や中合いの△3五銀などもあります。

まず▲3六飛に△3四馬ですが▲2三金と打って、△4二玉なら即詰みはありませんが▲3四飛と馬を取ります。

この瞬間に先手玉に即詰みがあるかどうかですが、△8六銀▲同玉△8八龍▲8七歩で先手玉に詰みはありません。

また▲2三金に△4四玉なら▲5五銀上△4五玉▲6三角成まで詰みです。

この手順は指されてみれば自然ですが、▲5五銀上~▲6三角成は見えづらいです。

▲3六飛に△3五銀の中合いも調べてみます。

▲3六飛△3五銀▲同飛△4四玉▲3六飛△6四歩▲3三銀△5三玉▲4二銀不成△同玉▲3一飛成△5三玉▲5四歩△同玉▲5五歩△4四玉▲5四金△4五玉▲2三角成△3四歩▲同龍△5六玉▲3六龍まで詰みです。

この変化は難しく、△3五銀の中合いは銀のただ捨てでやけくそみたいな手ですが、▲同飛に△4四玉と出ると飛車取りの先手で受けるという手です。

後手は6七に馬がいるので、▲4五金とか▲3四金は△同馬と取られて先手があやしくなります。

△4四玉に▲3六飛と飛車を逃げる手も最終盤では結構難しい手で、ここで△6四歩と銀を取られると後手玉が寄るかが難易度が高くなります。

結果的には▲3三銀以下即詰みのようですが、まず実戦では指せそうにありませんので自分の場合はまた形勢逆転しそうです。

▲3六飛に△3四銀なら▲2三金△4四玉▲5五銀上で、ソフトの評価値+99998で先手勝勢。

この手順は▲2三金に△4四玉としましたが、△4二玉だと▲6三角成でソフトの評価値+50000で先手勝勢。

▲6三角成以下は1手1手の寄せのようです。

よって△4四玉としましたが、▲5五銀上で以下△4五玉なら▲6三角成で詰みです。

これらの手順を見ると決してやさしくなく難易度も高いのですが、少しでも寄せの感覚を身につけて精度のいい手を指したいです。

勝勢でも最終盤は難しいのが参考になった1局でした。