ひねった受け方でぎりぎり残す


上図は、角換わりからの進展で△6六角と打った局面。ソフトの評価値-16で互角。

駒の損得はなくここまでバランスがとれていたようです。

△6六角と打たれたときは先手玉が危ないと思って受けに回りましたが、ここからの受け方はまずかったようです。

△6六角に▲7七角△8七桂成▲同玉△7七角成▲同桂で、ソフトの評価値-1563歩で後手優勢。

この手順の▲7七角は後手の角がいなければ▲4三歩成△同玉▲5三飛のような手を狙ったのですが、△8七桂成~△7七角成と駒を取られて先手が悪くなったようです。

先手玉に近い金駒がなくなって守りが薄くなったので、実戦的には後手が勝ちやすそうです。

▲7七角と打った手は盤上から消えて▲7七桂という形が残ったので、最初の局面図から先手は▲7七桂と指したのと同じになります。

最初の局面図から▲7七桂は終盤で指すような手ではないので、1手の価値があまりないようです。

▲7七角は普通の受けでは難しいと思ってひねった指し方をしたつもりですが、空を切ったような感じです。

普通に受けるのが難しそうなら攻める手もありそうですが、△6六角に▲6三飛なら△2二玉▲6一飛成△7九飛で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順は▲6三飛と打った変化手順で、△2二玉に▲6一飛成として次に▲3三銀△同玉▲4三金からの詰めろを狙った手ですが、△7九飛がありました。

普通は△7九飛では△8七桂成▲同玉△8八飛が浮かびますが、▲7六玉で先手玉は詰みません。

また△7九飛では△8八飛は▲同金△同角成▲同玉△8七銀▲7七玉で△6七金には▲同桂があるので先手玉は詰みません。

△7九飛▲同玉△8七桂不成▲6九玉△7九金▲6八玉△5七銀打▲同金△同銀成まで

この手順の△7九飛に▲6八玉は△5七銀打▲7九玉△8七桂不成▲7八玉△8八金▲6九玉△7九金まで詰みです。

そのような意味で最初の局面図の△6六角は詰めろだったようです。

△6六角に先手は有効な手がなさそうですが意外な手がありました。

▲7七角では▲5三飛がありました。

▲5三飛△4三歩▲1五角△2二玉▲4三歩成で、ソフトの評価値+1035で先手優勢。

この手順の▲5三飛ですが、△4三歩の受けには▲1五角~▲4三歩成が気がつきにくい手です。

変化手順の▲6三飛はだめだったのになぜ▲5三飛でいいのかという疑問ですが、飛車の縦の筋の違いで形勢に大きく影響しそうです。

▲4三歩成以下△7九飛▲同玉△8七桂不成▲6九玉△7九金▲6八玉△5七銀打▲同金△同銀成▲同飛成△同角成▲同玉で、ソフトの評価値+3933で先手勝勢。

この手順は△7九飛~△8七桂不成で先手玉を詰ましにいったのですが、△5七銀打に▲同金があり△同銀成に▲同飛成がありました。

5筋に飛車を打つことで5七の地点の受けに役立っていたようです。

なお、△5七銀成で△5七角成は▲7七玉で先手玉は詰みません。

また▲5三飛に△4三歩でなく△2二玉として、▲4三歩成なら△同金▲同飛成△7九飛から先手玉を詰ましにいくことも考えられそうです。

5筋から飛車をずらせば先手玉が詰みそうですが、△7九飛以下▲同玉△8七桂不成▲6九玉△7九金▲5八玉△5七銀打▲4九玉△4八銀成▲同龍△同角成▲同玉で、ソフトの評価値+2036で先手勝勢。

この手順は後手は先手の5筋の飛車を4筋にずらして詰ましにいったのですが、△7九金に▲5八玉がうまい逃げ方で、△5七銀打には今度は▲4九玉として△4八銀成に▲同龍以下先手玉は詰みません。

これらの手順はなかなか実戦では見ない筋で考えにくいのですが、終盤は手が広いようです。

ひねった受け方でぎりぎり残すのが参考になった1局でした。