上図は、相居飛車からの進展で△8八銀と打った局面。ソフトの評価値+1963で先手優勢。
この局面は何となく先手玉は危ないと思っていましたが、玉の危険度が全く分かっていませんでした。
王手に対してどこに玉が逃げるかという形です。
▲8七玉とすれば相手の金駒の近くに逃げるのに対して、▲6七玉とすれば広い方に逃げる形ですが後手の2八の飛車が利きそうです。
本当はこのような局面で時間をかけて正着を指したいのですが、将棋は終盤で時間がないことがほとんどでじっくり確認をして指すということができません。
アマの場合だと時間をかけても感覚的に15秒か20秒でどちらか指し手を決めて、後は駒を動かすという感じです。
△8八銀には▲8七玉か▲6七玉の2通りなので、詰み筋に入る方の指し手を考えるかぱっと見詰まない方の指し手を考えるかで大きく違ってきそうです。
自分の場合は詰みそうな逃げ方を考えて詰むと判断すればもう1つの手を選択する感じですが、詰みそうな逃げ方でも詰まないように思えることもあります。
ここら辺の取捨選択がやっかいで、自分なりの基準をもっていないので結局は運みたいなところがあります。
詰みそうな局面の詰み筋を考えるというのは結局無駄なことを考えているとも言えそうで、最初から直感で詰まなそうの逃げ方を考える方がベストかもしれません。
こうやって文章にしてみると、最初から直感で詰まなそうな逃げ方を探してそれの詰み筋を考える方がいいような気がしていきました。
このあたりはちょっとした課題なようです。
実戦は△8八銀に▲6七玉△6八金で以下変化手順で▲5六玉△5五飛で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順の▲6七玉は△6八金▲5六玉でぎりぎり残っているとの判断だったのですが、△5五飛がありました。
詰み筋に入ったときの手順で必ず浮かびにくい手が1つや2つ混じっていることが多く、自分のとっては△5五飛はその部類の手でした。
よく考えたら△5五飛のような手は浮かばないといけないのですが、歩の頭の飛車を回るという先入観がないので浮かばなかったです。
▲5六玉で読みを打ち切ったのがまずくもう1つ深く考える必要があったのですが、毎度ながら時間と棋力の関係でそれ以上が難しいようです。
ただし、△5五飛以下は簡単な即詰みかというと決してそんなことはなく、意外と複雑な変化がありました。
△5五飛に▲4六玉か▲4七玉のどちらかです。
△5五飛に▲4六玉なら△2六飛成▲4七玉△4五飛▲3八玉△3六龍▲3七金△4七飛成▲2九玉△3七龍寄で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この手順の▲4六玉には△2六飛成~△4五飛と2枚飛車で攻めるのがいいようで、以下△3六龍に▲3七桂では△4七飛成▲2九玉△2七龍▲2八金△3八龍右で詰みです。
この手順の△2七龍という手も少し浮かびにくく、このあたりもいまひとつ手が見えてないようです。
▲3七金で先手玉は即詰みがないようですが、金が持ち駒からなくなると後手玉に迫る手がなくなります。
△5五飛に▲4七玉なら△2七飛成▲3七角△4五飛で、ソフトの評価値-99995で後手勝勢。

この手順は▲4七玉なら△2七飛成ですが、先手は逃げるか合駒をするかのどちらかです。
3四に歩がいますので▲3七歩は打てません。
△2七飛成に▲3七角なら△4五飛▲5六玉△3六龍▲4六歩△5五飛まで詰みです。
補足で△2七飛成に▲3七桂なら△4五飛▲4六歩△同飛▲同玉△3六龍まで詰みです。
補足で△2七飛成に▲3七金なら△5七飛成▲同玉△3七龍▲4七歩△4六金まで詰みです。
なお△2七飛成に▲4八玉なら△4五飛▲3八玉△3六龍▲3七金△4七飛成▲2九玉△3七龍寄で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この展開は相手に金を渡す形なので後手勝勢です。
難易度が高いですが、少しでも棋力向上に役立てたいです。
最初の局面図で△8八銀には▲8七玉でよかったのですが、これはまた別の機会に調べてみます。
玉の逃げ方が悪いと詰み筋に入るのが参考になった1局でした。