上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3五銀とした変化手順の局面。ソフトの評価値+265で互角。
▲3五銀に対する後手の指し手があまり浮かばなかったのですが、ソフトは△3四銀を推奨していました。
先手の前進した銀に銀をぶつける手ですがなかなか見えづらい手で、知らないと指せないような手です。
自分はこのような手があるのは知りませんでした。
圧力のある3五の銀と交換して持ち駒にする狙いのようです。
先手が単純に攻めるとどうなるかが気になります。
▲3五銀以下△3四銀▲同銀△同飛▲2二銀△4五歩▲2一銀成△3三角▲7七桂△6六銀で、ソフトの評価値-106で互角。

この手順の銀交換から▲2二銀で先手は駒得が確実になります。
香車か桂馬を補充する形で、香車が入れば▲3五香のように飛車を取る筋があります。
また香車と桂馬の両方を補充できればかなりの成果になります。
ただし銀の働きが重たいのと手数がかかるので感覚的には打ちにくいです。
後手の△4五歩~△3三角が何気ない手で、先手の2二の銀が移動してから△3三角を実現します。
△3三角に▲7七桂で大したことがなさそうでも、△6六銀と絡んでくる手がうるさいです。
△6六銀の瞬間は先手の桂得ですが、守りの金が1枚はがされそうです。
また▲1一成銀は△同角とされます。
形勢は互角のようですが、気分的にはやや後手持ちのような局面です。
ソフトは△3四銀に▲3六歩を推奨していました。
▲3五銀△3四銀▲3六歩△4五銀▲2六飛△3一飛▲3七桂△3四銀▲同銀△同飛▲2四歩△同歩▲3五歩△3一飛▲3六飛で、ソフトの評価値+285で互角。

この手順の▲3六歩も結構難しい手で取れる銀を取らずに歩で支える形です。
また△4五銀と銀を取らずにかわす手も見えにくく、後手は△3四銀とぶつけて銀を取るかと思ったら体をかわすように△4五銀としています。
▲2六飛は△3六銀を防いで自然ですが△3一飛と1手待つのがまた浮かびにく、このあたりは読みが入ってないと指せないです。
振り飛車独特の間合いを図る手で、居飛車からすると消去法で浮かぶかどうかという感じです。
▲3七桂△3四銀と細かい動きとなり以下銀交換から▲3五歩~▲3六飛とする形です。
6八に角がいるので3五の地点は受かっているのですが、▲3五歩を支える▲3六飛というのが難しい手です。
桂馬の上にいる浮き飛車は縦の可動域が狭いので狙われやすい飛車ですので、相手の金駒で飛車が取られないように注意が必要です。
▲3六飛以下△2七銀▲2六飛△3八銀成▲3六飛△4八成銀▲3四歩△4七成銀▲2二銀で、ソフトの評価値+612で先手有利。
この手順はややうまくいきすぎですが、先手は▲3四歩と伸ばすのが▲3六飛と回った効果でいつでも▲3三歩成の筋があります。
また▲2二銀と飛車取りに打つことで、▲1一銀成と▲2一銀成と▲3三歩成を含みにして先手が指せているようです。
飛車を活用するためにじっと歩を伸ばすのが参考になった1局でした。

















