上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で△3三角と上がった局面。ソフトの評価値+297で互角。
数手前に▲8六角と上がる手では穴熊を目指す手もありましたが、後手が9筋に駒を集めて端攻めをするのが見えていますので危険だと思いやめました。
先手としては穴熊を断念するとどのような囲い方にするかが難しいところです。
今見ると8六の角を移動して▲8六歩~▲8七金~▲7八銀として金冠を目指すのは、手数がかかるのとかえって玉が薄くなっている感じでとても指せません。
そのような意味で穴熊や冠囲いにする現代的な指し方は難しそうです。
実戦は△3三角以下▲6五歩で、ソフトの評価値+298で互角。

この手順の▲6五歩ですが、数か月前に全く別の棋譜並べをしたときに対抗形の居飛車側から▲6五歩や△4五歩といった位を取る将棋がありました。
どちらも比較的早い段階で突く歩だったので印象に残っていました。
そのため本局で採用したのですが▲6五歩はソフトの推奨手だったようで、珍しく自分の棋力以上の手が指せたようです。
なお△6五同桂は取りづらいだろうと思っていました。
△6五同桂とすると△8五桂からの9筋の端攻めがなくなるのと、6五の桂馬が将来取られそうです。
▲6五歩に△同桂なら▲6六銀△4五歩▲5五歩で、ソフトの評価値+550で先手有利。
この手順の▲5五歩に△同歩なら▲6五銀△5六歩▲7七角△同角成▲同桂で、ソフトの評価値+1261で先手優勢。
この展開は先手の桂得で先手が指せているようです。
この手順の▲5五歩に△6四歩なら▲2四歩△同歩▲3七桂△3二銀▲5六金△4六歩▲4五桂で、ソフトの評価値+1296で先手優勢。
この展開は▲5六金が桂馬の土台を作る手で、▲4五桂で先手が指せているようです。
どちらの手順も後手が苦しいようで、▲6五歩に△同桂はなさそうです。
実戦は▲6五歩以下△8四銀▲6六銀△9二香▲6八角△4五歩▲3七桂△1五角に変化手順で▲2七飛で、ソフトの評価値+465で先手有利。

この手順の▲6五歩~▲6六銀は6筋の位を確保する手で自然です。
後手は△9二香として将来△9一飛~△9五歩を含みにしますが、▲6八角△4五歩に▲3七桂は味がいいです。
ただし△1五角に実戦は▲3八飛としましたが、▲2七飛の方がよかったようです。
桂馬を守るのは同じ意味ですが、▲3八飛の形だと将来▲1六歩には△2六角ともぐる手がありました。
これが意外とうるさい角で、△5三角と戻る筋もあり簡単に角が取られません。
また3七の桂馬が角で狙われて負担になりやすく、3八の飛車の活用が狭くなったようです。
ちょっとした違いですが、▲2七飛として△2六角の筋を消す方が無難だったようです。
▲2七飛以下の展開はまた別の機会に調べてみます。
位を取って位を確保するのが参考になった1局でした。