上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△3三角と打った局面。ソフトの評価値+149で互角。
この将棋は序盤からあまり相手に手が見えておらず、気がついたら指しづらい局面になっていたという感じです。
この局面もいい感触はなかったのですが、評価値は互角だったのがやや意外でした。
△3三角もいかにも筋といった手でソフトの候補手にも上がっていましたが、ソフトは△6六歩を推奨していました。
△6六歩▲同歩△5六桂▲同金△3七角で、ソフトの評価値-133で互角。
この手順は後手は曲線的な手の流れで、先手陣を直接攻めるのでなく飛車をいじめて手厚く指す方針です。
△6六歩の突き捨ては、▲同歩△5六桂に▲同歩なら△3九角の狙いの手だと思いますが難しい手です。
曲線的な指し方は特に切れ負け将棋などであれば、手数が伸びてどちらに転んでもおかしくないようなところもあるので選択しにくいところはあります。
そのような意味で△3三角は、先手陣を直接狙う方針が分かりやすい手です。
実戦は△3三角以下▲7七桂△同桂成▲同銀に変化手順で△7五歩で、ソフトの評価値-384で後手有利。

この手順は▲7七桂と跳ねて正面から受ける指し方ですが、いまひとつセンスがなかったようです。
後手は桂馬の交換から△7五歩と突く手がありました。
後手は飛車と角と桂馬と歩で攻めており、持ち駒に桂馬があって5六の銀が質駒になっています。
後手の攻めはかなりきついようで以下▲4六桂△7六歩▲3四桂△1二玉で、ソフトの評価値-728で後手有利。
先手は桂馬が入れば▲4六桂は狙い筋ですが、後手の△7六歩の攻めの方が少し早いようで先手が苦しそうです。
相手に角を成りこませないように受けるのは自然の発想ですが、素直に受けると相手の攻めの方が早くなることがありこのあたりの見極めが難しいです。
▲7七桂では▲9七桂がありました。ソフトの評価値+143で互角。

この手順は▲9七桂と桂馬を反対側に使う手です。
後手に9筋を明け渡す形ですが、△同桂成なら▲同香で取られそうな香車が逃げられます。
▲9七桂以下△9九角成▲8五桂△5六桂▲同歩△7五歩▲8八銀△9八馬▲3五歩で、ソフトの評価値+233で互角。
この手順は後手の立場になると9九の香車は取れたのですが8五の桂馬は取られる展開なので、攻めの感触としては少し微妙です。
△5六桂と銀を補充して△7五歩は飛車を働かす手ですが、この瞬間は先手にとってもチャンスです。
▲8八銀と自陣に埋めるのが手堅く△同馬なら▲同金で先手の玉が少し遠いです。
よって△9八馬としましたが次に▲3五歩がなかなか浮かばないです。
▲3五歩では▲2六桂がぱっと見で浮かびます。
▲2六桂△2五銀▲4六桂△4五銀▲5五角△4四香▲9一角成△2六銀▲同飛△9七桂で、ソフトの評価値-570で後手有利。
この手順は先手は▲2六桂~▲4六桂として3四の地点を狙う手ですが、後手も△2五銀~△4五銀と受けて簡単ではなさそうです。
▲5五角~▲9一角成は部分的には感触のいい手ですが、△2六銀~△9七桂が意外な桂馬の使い方でこれで後手が指しやすいようです。
先手は何気に▲2六同飛と浮き飛車になった形が悪く指しづらくなりました。
▲3五歩はどの程度厳しいのかが分かりづらい手ですが、△同歩なら▲3四桂があります。
▲3五歩以下△3一玉▲4六桂△4五銀▲3四桂△同銀▲同歩△4六香▲同金△3七銀▲2九飛△4六銀成▲8九銀で、ソフトの評価値+518で先手有利。
この手順は△3一玉の早逃げにこのタイミングで▲4六桂と打つのが盲点です。
▲3五歩と突いたことで△4五銀には▲3四桂と跳ねることができます。
ただし△同銀▲同歩の瞬間が少し怖い形で△4六香~△3七銀は嫌な筋ですが、先手は▲8九銀と埋める形で少し指せているようです。
△4六香では△9七桂▲同銀△同馬▲8八銀△9六馬▲6三角で、ソフトの評価値+362で先手有利。
どちらの指し方も難易度は高いですが、少しでもこのような感覚を身につけたいです。
9筋を明け渡す受け方が参考になった1局でした。