飛車と玉の位置に目をつける


上図は、後手△3三金戦法からの進展で△8六同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+505で先手有利。

後手が角換わりの△3三金戦法からの進展で、6筋を位を取った手に先手が6筋から反発しました。

その後8筋の歩を交換してきた形です。

角交換の△3三金戦法は指す人が少ないのですが、後手番だとが事前に研究しやすい形で自分の土俵に引っ張り込める可能性があります。

また先手はどうしてもこの戦型に対しての準備が少なくなり、△3三銀型と△3三金型ではかなり違う戦型という印象です。

この対局を局後に調べてみると、この局面がすでに先手有利だったのは驚きました。

有利というのはソフトの推奨手を指せばという前提になります。

このようなときはできるだけ最初は自分で考えて、その後ソフトの読み筋を確認するようにしています。

有利というのは、それだけで急所をとらえた手になることが多いです。

そのような感じで局面を見ると意外とあっさりいい手が浮かぶことがあります。

相手の玉と飛車の位置関係に気がつけばその筋が見えてきます。

▲8七歩では▲6五歩がありました。ソフトの評価値+456で先手有利。

この▲6五歩は△同歩なら▲9七角が狙いの手になります。

▲6四角は6三に銀がいるので無効ですが、▲9七角は準王手飛車になります。

このような何気ないところで筋のいい手が浮かぶようになればいいのですが、実戦は▲8七歩△8一飛で、ソフトの評価値+37で互角。

このようなところが盤面全体が見えてなくやや甘いです。

▲6五歩は次に▲6四歩として△同銀なら▲9七角、▲6四歩に△5二銀としても▲9七角~▲6三歩成の筋があります。

▲6五歩に△5二玉とすれば王手飛車のラインは消えますが、▲6四歩△7二銀▲7七桂△8七角▲同金△同飛成▲4五桂△8六歩▲3三桂成△同銀▲8八歩△9六龍▲2四歩△同歩▲2二歩△同銀▲6五桂△8五桂▲4五銀で、ソフトの評価値+1466で先手優勢。

この戦形の特徴的なところは先手は飛車を成らせても有利になっていることがあり、先手玉は右側が少し広いようです。

飛車を成らせないように安全に指すのもありそうですが、飛車を成らせる展開もあると頭の中に入れていれば指し手の選択が広がるようです。

▲6五歩以下△同桂▲同銀右△8一飛▲5六銀△8六歩で、ソフトの評価値+475で先手有利。

この手順は後手が桂損で冴えないようですが、ソフトの推奨手でした。

とりあえず桂損で局面をおさめて粘りに出るという指し方のようです。

この手順でうっかりしやすいのが▲同銀右とする手で、これを▲同銀直とすると△8三飛で6五の銀が助かりません。

よって▲同銀右として△8一飛に▲5六銀と引きます。

△8六歩と垂らして次に△8七歩成を狙ったときに指し方が気になります。

△8六歩以下▲8二歩△同飛▲7一角△7二飛▲6二角成△同飛▲4五桂△5二銀▲3三桂成△同銀▲7三金で、ソフトの評価値+683で先手有利。

この手順は▲8二歩~▲7一角として以下角と金の交換を目指す手です。

後手は守りの金がいなくなるとかなり薄くなります。

また飛車の8筋からの攻めが一時的になくなったのも大きいです。

スピード感のある攻め方ではありませんが、確実にポイントをあげるような指し方のようです。

なお▲8二歩では▲8八歩もソフトの候補手に上がっており、以下△3二金▲7七桂でソフトの評価値+464で先手有利。

▲8二歩がうまくいかなかったら、▲8八歩もありそうです。

飛車と玉の位置に目をつけるのが参考になった1局でした。