上図は、相居飛車の終盤戦で後手が△9八金と打った局面。ソフトの評価値+99966で後手勝勢。
後手玉は受けなしなので先手玉を詰ますしかないですが、△9八金と打たれました。
実戦では多分詰まされたなという感覚ですが、秒読みでは具体的な手までは読めません。
実戦では▲9八同玉△9六香以下詰まされたのですが、▲9八玉で▲7九玉だったらどうだったかが気になっていました。
▲7九玉△8九金▲同玉△9八銀。

後手の9筋の香車を活かすには、先手玉を9筋におびき寄せることが必要なので、△8九金から△9八銀とします。
△9八銀に▲8八玉なら、△9九角▲9八玉△9六香▲8九玉△9八香成▲7九玉△8九飛まで。
△9八銀に▲同玉△9六香▲8八玉△9八飛。

△9八銀と捨てて△9六香から△9八飛と迫ります。
△9八飛が見えにくく、ここで△9七香成や△9八香成では難しいながらも詰まないようです。
△9八飛に▲7七玉なら、△7八飛成▲同玉△6六桂▲同銀△8六桂▲同歩△8七角▲7九玉△7八金まで。
手順の△6六桂に▲7九玉も△7八金から清算して△6六桂の筋で詰み。
△9八飛に▲7九玉なら、△7八飛成▲同銀△9七角の筋で、▲8八桂△同角成▲同玉△9七香成▲7九玉△8八金▲6九玉△7八金▲同玉△6六桂以下詰み。
手順の△9七角に▲6九玉なら、△5八金▲同玉△6六桂以下詰み。
この筋は後手の△1七龍と△4六歩がよく効いています。
変化が多いので、すべては書ききれませんが、△9八金や△9八銀や△9八飛や△6六桂や△5八金など、厳しい手がたくさんあります。
秒読みですべての変化は読み切れませんが、感覚的に詰むか詰まないかの判断で指し手を決めるので、そのあたりの直感は大事かと思います。
実戦詰将棋が参考になった1局でした。