手順に飛車を取ってからの並べ詰み

上図は、角換わりからの進展で△4三金と打った局面。ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

△4三金と受けてここでどう指すかという局面ですが、先手玉はまだ当分詰まないので先手は確実な手を続けていけばいい場面です。

対局中はうまくいけば後手玉が詰みそうとは思っていましたが、先手は4筋と5筋に歩を打てない形なので詰みが読み切れていませんでした。

実戦は△4三金以下▲5三金△同金▲同角成△同玉▲2六角△3五歩▲4八角で、ソフトの評価値+2765で先手勝勢。

この手順は後手の詰みが読み切れず▲5三金からばらばらにして▲2六角と王手龍で龍を取る形にて自玉が安全な形にしたのですが、また将棋が少し振り出しに戻るので手順としては冴えません。

たまたま後手の龍が4八にいたので王手竜の形になりましたが、龍の位置が違っていたら正着を指せているか不明です。

終盤力がないと決めるところで決めきれず、戦いが長くなるので間違いが起こりやすいです。

▲5三金では▲5三銀がありました。ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

この手順は▲5三銀と打つ手で、金を持ち駒に残します。

▲5三銀に△5一玉なら▲5二金△同飛▲同銀成△同玉▲7二飛△4一玉▲3二と△5一玉▲6二飛成まで詰みです。

この手順は▲5二金とべたっと打つのが分かりやすく、飛車を取ってから▲7二飛と離して打ってから2二のと金を活用して詰みです。

▲5二金以外では▲6二角と打っても以下詰みになります。

▲5三銀△同金▲同角成△同玉▲4四角△4二玉▲5三金△4一玉▲4二金打で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

この手順は▲5三銀から清算して▲4四角と打ちますが、持ち駒に金2枚と歩が3枚ある形です。

ここで少し難しいのは4筋と5筋は2歩で歩を打てないので、▲4二歩とか▲5二歩などができません。

安い駒の歩を打てる形なら、金駒を残して攻めることができるので分かりやすくなるのですが、歩を打てないので金駒を使うしかありません。

▲5三金から▲4二金打として後手玉が詰むかどうかが気になります。

▲4二金打以下△同飛▲同金△同玉▲3二飛△4三玉▲3三角成△5三玉▲4二飛成まで詰みです。

この手順は清算してから▲3二飛と打てるのが大きく、△4一玉としても▲3一と△5一玉▲6二角成まで詰みです。

並べ詰みではありますが、それなりに難しいです。

また最初の▲5三銀では▲3三角と打っても以下詰みになります。

▲3三角△同金▲5三金△4一玉▲4二銀△同飛▲同金△同玉▲3三角成△同玉▲3二飛△2四玉▲3五銀△1三玉▲1二金△同香▲同とまで詰みです。

この手順は別の詰まし方で、▲3三角は少し指しづらいです。

後手の4三の金を3三に移動させていから▲5三金と打つのですが、以下△4一玉に▲4二銀も少し指しづらいです。

以下清算してから▲3三角成と金を取るのが手の流れで、以下△同玉に▲3二飛と下から飛車を打って△2四玉に▲3五銀と銀を活用します。

以下△1三玉に▲1二金と下から金を打って以下詰みですが、この詰まし方は初手の▲5三銀より少し難しいです。

手順に飛車を取ってからの並べ詰みが参考になった1局でした。

難しすぎてよく分からない終盤戦

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7四香と打った局面。ソフトの評価値+204で互角。

駒の損得がなくお互いの駒が玉に迫った形での終盤戦です。

終盤戦はどちらかが駒得して形勢に差が開いていることが多いのですが、駒割りも形勢も互角なのでやや珍しいです。

ここで貴重な先手の手番ですが、△7四香と打った手が詰めろかが気になります。

またこの形で後手玉に即詰みがあるかも気になります。

△7四香に▲6一成香なら△7七香成▲同桂△同馬▲同玉△6五桂▲6六玉△4六飛があります。

この変化は合駒によっては即詰みなのですが、ちょっと複雑なので別の機会に書きたいと思います。

ただ実戦的には清算されてから△6五桂と打つ筋はかなり危ないという感覚なので、普通は自玉に手を入れる形です。

また△7四香に対して後手玉を詰ましにいく手も考えられます。

実戦は▲7一銀△8三玉で、ソフトの評価値+285で互角。

この手順の▲7一銀はスピードアップする手で、△同金でも△同玉でも5二の成香が活きる展開になります。

▲7一銀に△同金なら▲同龍△同玉▲6二金△8二玉▲7一角△8三玉▲8二金△9三玉▲7二金△8三玉▲8二角成まで詰みです。

▲7一銀に△同玉なら▲6一龍△同銀▲同成香△同玉▲6二金△同玉▲5三銀△7一玉▲7二歩△同玉▲6一角△8二玉▲8三金△7一玉▲7二金まで詰みです。

これらの手順は▲7一銀に取る手は即詰みになります。

よって▲7一銀に△8三玉と逃げた形で、後手玉にとっかかりができたので先手としては少しあやができたと思っていました。

ただし、いつでも後手から△7一金と銀を補充される形なので一長一短です。

このあたりは自分の棋力では判断できません。

▲7一銀ではソフトは▲7八歩を推奨していました。

▲7一銀では▲7八歩で。ソフトの評価値+68で互角。

この手は7七の地点を受けた手ですが、ぱっと見でまず指せない手です。

終盤で受けに回る場合は、ただ受けるのでなく相手の大駒にあたりをつけて受けてプレッシャーをかけるというのが一般的だからです。

この▲7八歩というのは後手が安心するような手で、この手自体は後手にプレッシャーはあまりかかりません。

一言でいえば、あまり元気がない手という感じでしょうか。

また受けた駒が金駒でなく歩なので、浮かびにくいです。

そのような意味で指しにくいという感覚ですが、ソフトにはそのような感覚はないようです。

手の善悪は別としてこの手が最善ということであれば、自分の受ける形の先入観を変えないといけないです。

相手にプレシャーのある受け方とすると▲6六銀が浮かびます。

▲6六銀は馬取りになるからです。

▲7八歩で▲6六銀は△7七香成▲同銀△7六銀▲6六金△7七銀成▲同桂△6六馬▲同歩△5八飛▲7八香で、ソフトの評価値+273で互角。

この手順は▲6六銀と打った場合の変化手順ですが、難解すぎて自分の棋力では判断できないです。

難しすぎてよく分からない終盤戦だったのが参考になった1局でした。

地味ながら浮かびにくい手順

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五桂と3三の桂馬が跳ねた局面。ソフトの評価値+227で互角。

駒割りは先手の銀得ですが、後手の5七のと金と5六の馬が働いており、いつでも△6七とで駒損を回復できる形なので互角のようです。

後手玉はまだしっかりしており先手は歩切れで細かい攻めができないので、ここでの指し手がさっぱり分かりませんでした。

実戦は▲3三馬△6七とで、ソフトの評価値-428で後手有利。

この手順は、▲3三馬として後手の飛車の位置を聞いてから次の指し手を考えようと思ったのですが、△6七とで後手が有利になったようです。

△6七と以下▲同金△同馬▲7八金△5七桂成という感じです。

このように進めば、駒の損得はなくなって後手に食いつかれた形なので先手が大変で、後手の飛車を取る暇がなかなかありません。

このあたりは先手の受け方がまずかったようです。

▲3三馬では▲7九金打がありました。▲7九金打で、ソフトの評価値+137で互角。

この▲7九金打は先に自陣に駒を埋めて受ける手ですが、この手は全く見えていませんでした。

▲7九金打に△6七となら▲同金△同馬▲6五馬で、ソフトの評価値+318で先手有利。

この手順は△6七とから清算する手ですが、△6七同馬に▲6五馬として金を取り返せるのが大きく先手が少し指せているようです。

後手は6五の金が浮いているので、少し注意が必要です。

▲7九金打以下△4一歩▲5三銀で、ソフトの評価値+196で互角。

この手順の△4一歩も見えにくい手で、いつでも△4二飛とぶつけて飛車を角の交換を目指す手です。

先手は飛車を取っても角を渡したら反動がきついので、△4二飛に備えて▲5三銀と打ちます。

この▲5三銀も決して働きのいい銀とはいえないので指しにくいのですが、△4二飛には▲同銀成を用意した手です。

▲5三銀に△6四金なら▲同銀成△同歩▲6六金で、ソフトの評価値+331で先手有利。

この手順は後手は浮いている金を△6四金と使ったのですが、▲6四同銀成から▲6六金がいい手で、6七の地点を守ることができれば先手が指しやすいです。

▲5三銀△4二飛▲同銀成△同歩▲6一馬△同銀▲5一飛△7二銀打▲5二金で、ソフトの評価値+301で先手有利。

この手順は▲5三銀にも△4二飛とぶつけてきた展開ですが、▲同銀成△同歩に▲6一馬が決断の一手です。

ここで先手が歩切れを解消しようと▲4二同馬とすると、△5八銀と食いつかれて先手が大変です。

よって▲6一馬から▲5一飛として△7二銀打の受けに▲5二金が継続手で、△同銀なら▲7一銀から▲5二飛成を狙う感じです。

これらも狙い筋の手順ですが、実戦で多分浮かばないと思います。

地味ながら浮かびにくい手順が参考になった1局でした。

石田流に香車を捨てて▲3五歩と打つ

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1四歩と突いた局面。ソフトの評価値+181で互角。

後手が石田流に先手が居飛車穴熊に組んでの戦いで、先手は囲いが完成しており後手はダイヤモンド美濃でまだ指したい手はたくさんあります。

対局中は▲2四歩と仕掛ける手が最初に浮かび、これで互角がどうかなので待つ手もあるかと考えたのですが、具体的にどの手で待つか全く浮かばなかったので、実戦は▲2四歩と仕掛けました。

▲2四歩△同歩▲3六歩△同歩▲2四飛△同飛▲同角で、ソフトの評価値+24で互角。

この手順の▲2四歩から▲3六歩として、以下▲2四飛から飛車交換になるのは部分的な手としてはよくある筋です。

普通は居飛車穴熊で飛車交換になれば満足なのですが、後手もバランスのいい構えなのでこれが簡単ではありません。

後手は3三に桂馬が跳ねており簡単に先手に取られるような形でないのに対して、先手の2九の桂馬は後手に飛車を打たれたら取られそうな形です。

実戦的にはまだこれからの将棋ですが、▲2四歩は候補手になく評価値は150位下がっているのであまりいい手ではないかもしれません。

▲2四歩で▲7七銀引がありました。

▲7七銀引△7四歩▲1五歩△同歩▲2四歩△同歩▲3六歩△同歩▲1五香△同香▲3五歩△4四飛▲3六飛で、ソフトの評価値+

この手順は▲7七銀引として4枚穴熊にする手で、△7四歩としてから▲1五歩と仕掛けます。

▲7七銀引に△7四歩も味がいい手で、招来の▲7五桂を消したり△8四角と出て△3九角成を狙うような筋もあります。

このあたりは先後のどちらが得をしているのかは不明ですが、このタイミングで▲1五歩と仕掛けるのが盲点です。

変化手順の▲1五歩~▲2四歩~▲3六歩と突き捨てて、さらに▲1五香と香車を捨ててから▲3五歩と打つのはたまに見るのですが、よくある形は▲3五歩と打ったときに後手の飛車が詰まされている形です。

それだと飛車と香車の交換で先手が駒得になりますが、この場合の変化手順は▲3六歩に△4四飛と逃げられるためこれがうっかりしやすいです。

△4四飛と逃げられて先手の香損で失敗かと思ったらそうでもなく、▲3六飛と歩を取って次に▲3四歩と▲1六歩の2つの狙いがあって先手有利ということみたいです。

▲3六飛に△4三飛なら▲1六歩△2五桂▲1五歩で、ソフトの評価値+380で先手有利。

この手順は先手は▲1六歩から香車を取り返して、先手が少し指しやすそうです。

▲3六飛△4六歩▲同歩△2五桂▲1六歩△4七歩▲5七角△5五歩▲1五歩△5四飛▲4五歩△5六歩▲4六角で、ソフトの評価値+383で先手有利。

この手順は後手は4筋の歩を突き捨てて△4七歩としてと金作りの実戦的な手ですが、先手はと金作りを防いで際どいタイミングで香車を取り返していい勝負のようです。

石田流に香車を捨てて▲3五歩と打つのが参考になった1局でした。

後手陣の薄いところから手を作る

上図は、相居飛車からの進展で△3五歩と打った局面。ソフトの評価値+813で先手優勢。

駒割りは先手の桂得で、対局中は先手が少し指しやすいと思っていました。

ただし、後手の2筋から4筋の守りが固く、先手から手を作るのは少し大変なので先手優勢までは思っていませんでした。

実戦は先手の2九の桂馬を活用する形にしたかったので、駒の繰り替えをしました。

実戦は△3五歩以下▲3六歩△同歩▲同銀△3五歩▲4七銀で、ソフトの評価値+696で先手有利。

この手順は先手は銀の配置を変えたのですが、▲3六歩はソフトの候補手には上がっていませんでした。

先手の指し方が少し手数がかかりすぎと思ったのかもしれません。

▲3六歩では▲7六歩がありました。

▲7六歩△同歩▲同金で、ソフトの評価値+836で先手優勢。

この手順は、7筋の歩を突き捨ててから▲7六歩と歩を合わせる手です。

このような手順は、玉頭戦であれば居飛車対振り飛車の対抗形や、対右玉によく出る手筋です。

ただし本譜は、▲7六同金とする形で、金が4段目に出るのが盲点です。

本来は▲7六同銀としたいところですが、△7五歩▲同銀△7四歩で先手の銀が取られる形で、以下▲7四同銀△同銀▲5二角△6三銀打▲3四角成△3三金でソフトの評価値+908で先手優勢ながらも馬が取られる形なので、攻め切れるかどうかが気になります。

よって▲7六同金ですが、金が4段目に出ると自玉が少し弱い形になりやすいので、少し指しづらいです。

▲7六同金以下△7四歩▲6五歩で、ソフトの評価値+989で先手優勢。

この手順は後手は△7四歩と事前に受けたのですが、そこで▲6五歩が継続手です。

▲6五歩に△同歩なら▲6四歩△同銀▲5二角△3三金引▲7四角成△5三銀左▲7五桂△6一飛▲7三歩△7一玉▲6三桂成で、ソフトの評価値+4206で先手勝勢。

この手順はややうまくいきすぎですが▲7四角成が予想以上に厳しく、後手は守り駒が少ないので▲7五桂から▲7三歩が入ると後手は受けがききません。

▲6五歩に△5三銀なら▲9五歩△同歩▲9二歩△同香▲2四歩△同歩▲6六角△3三桂▲6四歩△同銀左▲9三歩で、ソフトの評価値+1678で先手優勢。

この手順もややうまくいきすぎですが、△5三銀と辛抱してきたら9筋から手を作るのが盲点で▲9二歩△同香の形にして▲6六角と打ちます。

後手は△3三桂として▲1一角成を消したのですが、▲6四歩から▲9三歩で技がかかった感じです。

ポイントは先手は後手の手厚い2筋から4筋で手を作るのでなく、後手陣の薄い6筋と7筋からで手を作ることのようです。

後手陣の薄いところから手を作るのが参考になった1局でした。

桂馬には桂馬で対抗する

上図は、相掛かりからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+197で互角。

相掛かりは、お互いに飛車先の歩を交換してからの駒組みから色々な形があり、△3三桂を跳ねたことで将来△2五歩や△2五飛のような筋があります。

対局中は▲3七桂と跳ねたかったのですが、△2五歩に飛車が下がってから△3五歩と桂頭を狙われるとうるさいと思って跳ねませんでした。

△3五歩を考えて悪くなったので跳ねるのをやめたのでなく、感覚的に△3五歩で危険と思ったからで具体的にどの程度危ないのかは考えていませんでした。

実践は△3三桂に▲6六角で、ソフトの評価値±0で互角だったのですが、▲6六角には△2五飛とぶつける手があり、以下▲同飛△同桂▲2二角成△同銀▲5五角△5四歩▲2二角成△同金▲3一飛△4四角▲1一飛成△3二金▲2一龍△2二金で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は飛車と角の交換から▲5五角と打ったのは△2八歩を受けた攻防の手ですが、△5四歩の催促もなかなかの手で以下▲2二角成から▲3一飛と打ち込みますが、後手も角を金の組み合わせで際どく受けて互角のようです。

後で調べると△3三桂には▲3七桂が推奨手でした。ソフトの評価値+166で互角。

この▲3七桂は、後手の△3三桂には桂馬で対抗する手です。

先手は桂馬を跳ねると桂頭を狙われる筋が気になります。

2六の飛車を移動させてから△3五歩のような筋です。

▲3七桂以下△2五歩▲2九飛△3五歩▲2五桂△4五桂▲3三桂成で、ソフトの評価値+321で先手有利。

この手順は△3五歩に▲同歩とせず▲2五桂と跳ねるのが急所のようで、▲3五同歩なら△同飛で、ソフトの評価値-289で互角。

この展開は、後手の飛車が3筋で働く形なので先手が少し嫌な形です。

▲2五桂に対して後手は△4五桂と跳ね違いにしますが、そこで▲4六歩とせず▲3三桂成が鋭いです。

▲3三桂成で▲4六歩は△8八角成▲同銀△2八歩▲同飛△5五角で、ソフトの評価値+56で互角。

この手順は後手の角と桂馬が働きそうな形で、簡単に後手の桂馬が取り切れないみたいです。

最後の図面の▲3三桂成が盲点です。

▲3三桂成に△同金なら、▲2三歩△3七桂打▲2二歩成△2九桂成▲3三角成△2二銀▲同馬△2八成桂▲1一馬△3八成桂▲同金△4九飛▲8六香△6五飛▲6六銀で、ソフトの評価値+2106で先手勝勢。

この手順は、△3七桂打の両取りには▲2二歩成と角を取って、以下飛車は取られますが先手は駒得が大きく先手勝勢のようです。

▲3三桂成に△同角なら▲同角成△同金▲2一飛成で、ソフトの評価値+342で先手有利。

この手順は、先手が桂損ですが飛車を成りこんで先手まずまずです。

桂馬には桂馬で対抗するのが参考になった1局でした。

振り飛車に捌かれてもいい勝負

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4八ととした局面。ソフトの評価値+219で互角。

▲4四銀と出た手に3八のと金が△4八とと捨ててきたのですが、ここで先手はどう指すかという局面です。

△4八とで後手の飛車が成れるのは確実で、▲3五銀では△5八と▲同金△3八飛があります。

よって先手は飛車が逃げるか▲4八同飛とするかのどちらかです。

実戦は△4八と以下▲5六飛△5五歩▲同角△同飛▲同銀△4七角で、ソフトの評価値-381で後手有利。

この手順は▲5六飛と逃げて次に▲5三歩成を狙いましたが、そこで△5五歩がありました。

△5五歩は焦点の歩ですが、▲5六飛と逃げたことで△5五歩が飛車にあたります。

△5五歩に▲同銀は駒が下がりますし、△5五歩に▲同飛は△4四銀がありますので▲同角としましたが、△5五同飛がうまい手で▲同銀に△4七角で後手の技がかかったようです。

飛車と角の交換ですが、2九の桂馬が取られる形なので後手有利です。

また4八にと金が残っているので、うまくいけば先手の金駒との交換も望めます。

どうもこの展開になると先手の飛車が逃げる位置がまずかったようです。

▲5六飛では▲4八同飛がありました。

△4八と以下▲4八同飛△3九飛成▲5八飛△4四銀▲同角△6九銀で、ソフトの評価値+235で互角。

対局中は▲4八同飛とすると△3九飛成が飛車取りになるので。それ以上考えませんでした。

しかし▲4八同飛の方がよかったようです。

この手順の▲4八飛はと金を払う手ですが、△3九飛成と飛車が成ってしかも飛車取りなので後手が大成功のような感じがします。

振り飛車をもって美濃囲いから飛車が捌けた形になるので、人によってはもう勝った気分になるかもしれません。

先手の飛車が捌けていないのに対して、後手は△4四銀から銀を取って△6九銀と割打ちの銀を打ってきます。

この手順だけ見ると後手はやりたい放題という感じですが、形勢は互角のようでむしろ先手持ちになっています。

このあたりの先入観があると形勢判断がうまくできません。

この局面は互角で先手の金がはがされますが、先手の5四の拠点も大きく将来▲5三銀と打つ手がうるさいようです。

△6九銀以下▲同金△同龍▲2八飛△5六歩▲5三銀△4三金▲1一角成で、ソフトの評価値+245で互角。

この手順は△6九銀に▲同金△同龍に▲2八飛と逃げて一見先手が冴えないようでも次に▲2五飛の狙いがあります。

後手は忙しいので△5六歩と歩を垂らして実戦的な嫌味を作りますがそ、こで▲5三銀と打ち込んで△4三金に▲1一角成としていい勝負のようです。

対抗形なので先手も飛車が成れる形が理想形ですが、飛車が成れなくても自陣の受けに利かせれば駒が働いているという感覚のようです。

振り飛車に捌かれてもいい勝負なのが参考になった1局でした。

狭い空間では飛車より金が大事

上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が▲3七銀からの超速からの進展で、▲7四桂の王手に8二の玉が△9二玉とした局面。ソフトの評価値+99981で先手勝勢。

ソフトで999・・と出れば、自分が使っているソフトは即詰みがあるという評価値です。

先手は後手玉の周辺に攻め駒がたくさん配置されており、持ち駒も飛金銀と豊富なので対局中は後手玉は詰んでもおかしくないと思っていました。

ただしはっきりした詰み筋がは分かっていませんでした。

なお先手玉は少し危ない形ですが。まだ詰めろになっていません。

よってこのようなときは無理に詰ましにいくのでなく詰めろをかければいいと分かってはいるのですが、これが実戦の早指しとなると、詰み筋を読んで詰まなくて今度は詰めろをかける手を考えるというのは現実的には難しいです。

本当はこのあたりはしっかり読んでから着手すればいいのですが、将棋の終盤はだいたい早指しになりますのでなかなか難しいです。

実戦は頭の中で詰みが確認できず▲8二金△同金▲同桂成△同玉で、ソフトの評価値1581で先手優勢。

▲8二金と打つのは自然な一手かと思っていましたが後手玉は不詰みなので、先手優勢とはいえまた振り出しに戻った感じです。

▲8二金では▲8二飛がありました。ソフトの評価値+99982で先手勝勢。

この手は王手をするには▲8二金か▲8二飛という形ですが、▲8二飛は全く考えてなかったです。

▲8二飛に△9三玉なら▲7二飛成でも先手玉が不詰みなのでこれでもいいのですが、▲8三桂成△同金▲同飛成△同玉▲8二金△8四玉▲6六馬△8五玉▲7五馬で詰みです。

この手順は8三の地点で清算すれば並べ詰みです。

▲8二飛以下△同金▲同桂成△同玉▲8三桂成△同玉▲7四金で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順は▲8二飛車から飛車を使って▲8三桂成から▲7四金とするのですが、多分実戦では指せない手です。

後手にたくさん駒を渡したので詰ましにいくというのは分かりますが、さすがにこの手順は難しいです。

▲7四金に△7二玉なら、▲8三金△6一玉▲7二銀△5二玉▲5三歩△同銀▲6三金まで詰みです。

この手順は先に▲8三金と金から使いましたが、▲8三銀から使っても同じように▲5三歩と叩く筋があるので手数はかかりますが詰みです。

▲7四金に△同歩なら▲同銀で△7二玉なら▲8三金から▲7二銀の筋で詰みです。

よって▲7四金以下△同歩▲同銀△同玉ですが、▲7五銀△8三玉▲8二金△9三玉▲8四銀△同玉▲6六馬△8五玉▲7五馬まで詰みです。

最後の手順は3三の馬を活用する手なのでかなり難しいです。

多分これも実戦では指せないですが、これくらいの切れ味がないと詰ましにいくのは難しかったようです。

詰み手順のポイントは狭い空間では飛車より金が大事だったようです。

狭い空間では飛車より金が大事と分かった1局でした。

▲8六角とけん制してから穴熊に組む

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、居飛車が持久戦模様から▲6六歩と突いた局面。ソフトの評価値+60で互角。

後手は耀龍四間飛車のような構えですが、先手は▲6六歩と突いてできれば居飛車穴熊に組みたい形です。

先手は銀冠に組んで▲9六歩△同歩▲同銀△同香▲同香車と動く形を目指すのもありそうですが、手数がかかり銀と香車の交換でやや先手の駒損になるので、今回は居飛車穴熊を目指そうと思っていました。

ただし。後手も角道をあけてから△7三桂から△8五桂と攻めてくる狙いもあるので、先手も後手の駒組みを見てから指し手を決めることになりそうです。

先手は早めに▲2五歩と▲3六歩を突いていますが、後手の駒組みによっては▲3五歩△同歩▲4六銀と右側から動く含みにしていました。

この局面では▲6六歩と突いているので、先手は右側から動く展開にはなりません。

▲6六歩は後手が△7三桂から△6五桂とする手を事前に受けた手です。

実戦は▲6六歩以下△6四歩▲8六角△6三金▲6七金で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、▲6六歩に△6四歩と突いてきたのですが、後手は△7三桂から△8五桂の形のときに▲8六角なら△6五歩のように、6五に地点で争点を作る狙いです。

先手はしてはそれはうるさい形なので、早めに▲8六角とけん制しました。

▲8六角としたのは、△7三桂から△8五桂としても角取りにならないのも理由の1つです。

次に▲6四角とする手がありますので△6三金は自然ですが、そこで▲6七金と6筋を固めました。

ソフトの評価値は伸びていませんが、ここまではある程度イメージした展開です。

実戦は▲6七金以下△4互歩▲7八金△6二金直▲9八香△5四銀▲9九玉△6五歩▲8八銀で、ソフトの評価値+166で互角。

この手順は後手は8一の桂馬を使わなかったのは、8六角の形には△7三桂から△8五桂と跳ねてもいまひとつだと思ったのかもしれません。

後手は、大住囲いにしてから△4五歩から△6五歩と動いてきました。

先手は穴熊に組んでから▲8八銀とする形で形勢は互角のようですが、気持ち的には先手は満足です。

先手は6筋の歩が切れたらどこかで▲6四歩とする筋があり、後手が7二にいるので反動がきついのも大きいです。

ここからは先手と後手のどちらの大駒が活用できるかという感じで、大駒が活用できた方が有利になりそうです。

▲8六角とけん制してから穴熊に組むのが参考になった1局でした。

右玉に歩を突き捨てて直接攻める

上図は、角換わりからの進展で△7二玉と7三の玉が下がった局面。ソフトの評価値+765で先手有利。

後手の右玉に対して先手は矢倉囲いで桂得なので先手が指せているようです。

後手は右玉でも玉の回りに金駒が少なく、2筋から4筋の方が手厚い構えになってます。

ここで先手の手番ですが、歩切れなので歩の補充が先決かと思い▲4六歩を考えました。

すんなり歩の交換ができればいいと思っていましたが、▲4六歩には△3六歩▲同銀△4六歩の手順が気になっていました。

3六の銀がいなくなると△4七歩成から△4六角と打たれるような筋が気になり、これについての対策がよく分かってなかったのですが、他の手も浮かばなかったので▲4六歩と指しました。

実戦は▲4六歩△同歩▲同銀△4五歩▲3七銀で、ソフトの評価値+557で先手有利。

この手順は、先手の歩の交換に対して後手は△4五歩として穏やかに▲3七銀と引かせる展開なので、後手は先手に暴れさせないという手順です。

対局中は、先手はすんなり歩の交換ができたのでほっとしていましたが、▲4六歩△3六歩▲同銀△4六歩は、ソフトの評価値+856で先手優勢。

この手順は、△4六歩まで進んでみると後手の3四の金と4四の銀が手厚い形で、ここから3筋と4筋で手を作るのは難しそうです。

ただし評価値は先手有利なので、ここで次にいい手があるということみたいです。

△4六歩には▲6五歩で、ソフトの評価値+914で先手優勢。

このタイミングでの▲6五歩が見えてなかったです。

どこかで▲6五歩と突く筋はありそうですが、どの程度の交換があるのかが分かってなかったので、少し突くにくいと思っていました。

▲6五歩に△同歩なら▲6四歩△同銀▲5二角△3三金引▲7四角成で、ソフトの評価値+1279で先手優勢。

この手順は△6五同歩には▲6四歩と打つのが急所で、△6四同銀には▲5二角と離れ駒になっている3四の金取りに打って、△3三金引に▲7四角成とじっと成っておけば先手優勢です。

この手順の▲6四歩に△5二銀と逃げる手はありますが、▲5五桂と打つ手があり△55五同歩なら▲5四角があります。

▲5五桂に△7三玉と上がって攻めを切らしにいく手はありますが、▲6三角と強く打って△同銀▲同歩成という展開は後手玉だけが終盤戦になるので指しづらいです。

▲6五歩に△5三銀なら▲2四歩△同歩▲7四歩△6五歩▲7三桂△4一飛▲6一角 △同飛▲同桂成△同玉▲7三歩成で、ソフトの評価値+1247で先手優勢。

この手順は△5三銀には2筋を突き捨ててから▲7四歩が鋭く△同銀なら▲5二角があります。

よって△6五歩としたのですが、▲7三桂が継続手で△4一飛には▲6一角から飛車を取る手順で先手優勢です。

これらの手順は先手は筋良く簡単に攻めているようですが、これを実戦ですればすぐに切れ筋になりそうなので、このような筋もあると覚えておけばいいと思います。

右玉に歩を突き捨てて直接攻めるのが参考になった1局でした。