最終盤できちんと寄せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9五玉と歩を取った局面。ソフトの評価値+99964で先手勝勢。

先手が▲8五歩と突いた手に8四の玉が△9五玉とした形です。

自分の使っているソフトで999・・と表示されると即詰みが発生していることが多いのですが、局面によっては即詰みでなく必至のようなこともあるようです。

本局は即詰みでなく必至でした。

なお実戦は△9五玉に▲8七金で、ソフトの評価値+3645で先手勝勢。

この▲8七金は▲8六銀からの詰めろでソフトの候補手にあった手ですが、評価値はかなり下がっています。

手の精度としてはいまひとつだったようで、以下△8四歩とされ下段に逃げるルートと作られると明快ではなかったです。

ソフトで999・・と表示されているときは、できるだけきちんと寄せたいです。

明快な寄せ方だとミスが出にくいのですが、複雑な寄せ方をするとミスをしやすいです。

▲8七金では▲7三角成がありました。ソフトの評価値+99965で先手勝勢。

この手は角で桂馬を取る手で、部分的には駒損になるので少し見えにくいです。

しかし最終盤は駒の損得より速度が大事で、特に詰み形になる場合は駒の損得はほとんど関係ありません。

▲7三角成に△同銀なら▲8七桂△8六玉▲9五銀まで詰みです。

この手順の△8六玉で△9四玉なら▲9五香まで詰みです。

この形は9七に桂馬がいるので△8五玉とできません。

このような中段玉で金がない場合はするすると玉を抜けられることがあるのですが、駒の配置によっては安い駒で詰むこともあります。

このような詰み形が頭の中で並ぶのが大事ですが、頭の中の盤面が微妙に形が違っていると正確に読めていないことがあるのでそのあたりが難しいです。

これは手数が長くなれば長くなるほど読みの精度が低くなります。

▲7三角成に△8四銀なら▲8七桂△9四玉▲9五歩△同銀▲同馬△9三玉▲7一銀で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の△8四銀ですが、即詰みにならないように受けるならこのような手になるようです。

先手玉が安全なので先手がどのように寄せるかですが、平凡に▲8七桂~▲9五歩がありました。

▲9五歩に△9三玉なら▲9四香で詰みなので△9五同銀としますが、▲同馬△9三玉に▲7一銀がうまいです。

▲7一銀は後手玉を下段に落とさないように挟み撃ちする手ですが、自分はこの▲7一銀のような手をうっかりしやすいです。

なぜうっかりしやすいかですが、先手は王手の連続で△9三玉と進めてきたのでその手の流れで▲9四歩とか▲9四香とか▲9四銀などと王手をする手を考える癖があるからです。

うまくいけば後手玉が詰みそうと考えると王手を考えるのが自然ですが、どのあたりで相手玉が詰む詰まないと判断するかが大事になってきます。

詰まない玉を追ってかえって詰みにくい形になるというのはよくあるケースで、そのようなケースは相手にも駒をたくさん渡していることもあり自玉が危険になることがあります。

これは寄せ方がまずいということで、自分は何度も失敗しています。

詰むと思って追ったけど不詰みとか、詰まないと分かっても勢いで王手で追って形勢が接近若しくは逆転するケースです。

このあたりの基本的な寄せ方をマスターしたいです。

なお▲7一銀は▲9四香からの詰めろと、▲8二銀打△9二玉▲9三香までの詰めろの両方を受けるのはできないようです。

▲7一銀に△8二桂と受けても、▲9四歩△同桂▲8二銀打△9二玉▲9三香まで詰みです。

最終盤できちんと寄せるのが参考になった1局でした。

狭い玉を角と銀と桂馬で寄せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9三同角と成銀を取った局面。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

後手玉がかなり狭い形で、先手から寄せがありそうですが対局中は見つけきれませんでした。

ここまで9三の地点で何度か連続でないとはいえ王手での駒の清算があり、やや複雑な手順の王手の連続手になると千日手どころかへたをすれば連続王手の反則になる可能性があると思い踏み込めなかったのもあります。

同一局面が4回で千日手だったと思いますが、対局中にカウントしているわけではなく余裕はありません。

よって実戦は千日手を打開しました。

実戦は▲9三同角成△同玉で、ソフトの評価値+3545で先手勝勢。

この手順は狭い後手玉が9三の地点に上がることで、簡単につかまらなくなりました。

これでも先手勝勢のようですが、評価値50000からかなり下がっていますので展開は全くよくありません。

評価値50000というのは即詰みはありませんが、うまく攻めればほぼ受けなしのレベルなのできちんとした寄せ方を指せるようにならないともったないです。

▲9三同角成では▲8二銀がありました。

▲8二銀△8四銀▲8五桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲8二銀は対局中は見えていたのですが、千日手や連続王手の反則などが頭に浮かんで指せなかったです。

局後に▲8二銀としてもソフトは千日手や連続王手の反則は何もふれなかったので問題なかったようです。

後手は△8四銀と受けますがそこで▲8五桂が全く見えませんでした。

今見ると取られそうな桂馬を逃げながら▲9三桂成の詰めろになっているので見えそうな手です。

しかし自分の場合終盤は相手玉に即詰みがあるかどうかから考える癖があるので、王手をしない手から考えるというのがなかなかできません。

先手玉はまだ安全なのでこのあたりの気持ちの余裕があればいいのですが、短い時間の対局では余裕がありません。

後で振り返ると後手玉に詰めろクラスの手を指せばいいのですが、昔からの考え方の癖は余裕がなくなると簡単には変わりません。

▲8五桂以下△同桂▲同歩△8一飛で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲8五同歩に△8一飛は受けても仕方ないのかもしれませんが、実戦的には嫌な手です。

飛車を自陣の受けに使うことで先手玉はより安全になりますが、実際に後手玉を寄せるのはそれなりに難しいです。

△8一飛以下▲9三銀成△同銀▲同角成△同玉▲8二銀△同飛▲7一角で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は9三の地点で清算してから▲8二銀が鋭いです。

△8二同飛とさせて▲7一角と打つと後手玉が必至のようです。

7一の角と9四の桂馬の組み合わせで8二の地点を狙います。

玉が角のラインに入っているので△8一銀打と受けると▲8二桂成△同銀▲9四飛まで詰みです。

この攻め方はたまに出るようですが、実戦の数手先のイメージでは結構難しいです。

自分はすべての寄せはそれなりに難しいと思っているので、少しでも身につけて今後に役立てたいです。

狭い玉を角と銀と桂馬で寄せるのが参考になった1局でした。

金を捨てて寄せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7八金と打った局面。ソフトの評価値+99971で先手勝勢。

この手の△7八金は次に△8八金~△7九角の詰めろですが、この局面は後手玉に即詰みがあったようです。

後手玉は意外と広いのと、2八に角がいて遠くから受けに利いているので詰み筋が分かりにくいです。

実戦は▲6二飛で、ソフトの評価値-2690で後手勝勢。

この▲6二飛が自然な手に見えますが、△9一玉とか△7二金なら後手玉は不詰みだったようです。

なお後手は歩切れなので△6二歩と打てないので難しくなります。

なお▲6二飛に△7二銀なら▲同飛成△同玉▲6三銀△8二玉▲4二龍△9三玉▲8二銀△同角成▲同龍△同玉▲7一角△7三玉▲6二角成△8二玉▲7二銀成△9三玉▲8四金△同歩▲7一馬△8三玉▲8二馬まで詰みです。

この手順の▲8二銀に△8四玉とする手は、▲7四銀成△同玉▲6五金△6三玉▲7四金打まで詰みです。

また▲6二飛に△9三玉なら▲8四銀△同玉▲8五金△同玉▲8三飛成△8四金▲6五飛成△7五銀▲8六歩△同玉▲8四龍△同銀▲8七金まで詰みです。

この手順は難しいので変化も多いのですが詰んでいるようです。

なお最初の局面図から▲6二飛では▲7二金がありました。ソフトの評価値+99978で先手勝勢。

この▲7二金は金を捨てる手なので見えづらく、これで戦力が足りるのかが気になります。

この▲7二金に△9一玉なら▲8一金△同玉▲8三龍以下詰みです。

▲7二金に△同玉なら▲4二飛△6二銀▲6三銀△8二玉▲6二飛成で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

▲6二飛成に△9三玉なら▲8二銀で△8四玉▲7四銀成△同玉▲6五金△8四玉▲7五金まで詰みです。

▲6二飛成に△9一玉なら▲8二銀△同角成▲同龍△同玉▲4二龍△9三玉▲8二角△8四玉▲7四銀成△同玉▲6五金△6三玉▲6四角成まで詰みです。

これらの手順のポイントは△9三玉に▲8二銀とか▲8二角と打つ手で、△8四玉としたときに▲7四銀成~▲6五金の攻め駒の応援があるのが大きいです。

▲7二金に△9三玉なら▲8四銀△同玉▲8五飛で、ソフトの評価値+99987で先手勝勢。

この手順は△9三玉には▲8四銀~▲8五飛と上部に引っ張り出す手です。

▲8五飛では▲8六飛として合駒請求してその駒を先手の戦力にすることもできそれが自然ですが、本局の場合は▲8五飛でも詰んでいたようです。

▲8五飛以下△同玉▲8三龍で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

▲8三龍に△8四銀なら▲8六歩△7六玉▲7七歩△7五玉▲6五金△8六玉▲8四龍△8五歩▲8七銀打まで詰みです。

▲8三龍に△8四金なら▲8六歩△7六玉▲7七歩△7五玉▲6五金△8六玉▲8四龍△8五歩▲8七金まで詰みです。

▲8三龍に△8四角なら▲8六歩△7六玉▲7七歩△7五玉▲6五金△8六玉▲8七歩△8五玉▲7四龍まで詰みです。

これらは先手が歩が使えるのと6五に金がいることで寄せに役立っているようです。

本局の寄せは滅多に見ないので、今後似たような局面があれば頭に浮かぶようにしたいです。

金を捨てて寄せるのが参考になった1局でした。

寄せは相手の守りの金を攻める

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4二同飛と成桂を取った局面。ソフトの評価値+2177で先手勝勢。

お互いに守り駒の金駒が2枚である程度しっかり囲っていますが、駒割りは金銀と桂の交換で先手が大きく駒得しておりここで先手の手番だったので先手勝勢のようです。

対局中は少し先手がいいと思っていましたが、かなり差が開いていたようです。

後手の手番になったら9七の地点から攻める手があるので、先手は早く決めたいところです。

最終盤で甘い手を指すと形勢にもろに影響しますので油断できません。

実戦は▲9三歩△同香でソフトの評価値+2076と進みましたが、▲9三歩に△9七歩成▲同香△9六歩▲同香△9七歩で、ソフトの評価値+1517で先手優勢。

この手順の▲9三歩は△同香とすれば、一時的に9三の地点からの脱出を防ぐという意味で指しました。

また後手が端攻めして先手の歩が切れれば、▲9三歩とか▲9四歩として相手の攻め駒の形を変えるという手が印象に残っていました。

これが安全策かと思っていたのですが本局は少し甘かったようで、▲9三歩に後手は△9七歩成から歩を使った細かい攻めで端に嫌味をつける形です。

▲9三歩に後手が手抜きで9筋から手をつけると、▲9三歩と垂らした手があまりいきないようです。

正確に指せば後手の攻めは受けれるようですが、穴熊への端攻めは受け損なうと形勢が逆転しやすいのでできればこのような展開にはしたくありません。

▲9三歩では▲7三金がありました。

▲7三金△同金▲6五桂で、ソフトの評価値+2366で先手勝勢。

この手順はシンプルに▲7三金~▲6五桂と相手の守りの金に迫る形です。

寄せのよくある手ですがこれが予想以上に厳しかったようで、次の狙いは▲7三桂成△同玉▲5一角です。

後手がこの瞬間に攻めるなら△9七金になります。

▲6五桂以下△9七金▲7三桂成△同玉▲5一角△6二飛▲同角成△同玉▲6九飛△6三歩▲6一飛で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

この手順は▲5一角△6二飛には、▲同角成~▲6九飛で後手玉が詰み筋に入っているようです。

▲6九飛と回る手は盤上全体をよく見ていないと浮かばないので、何気ないところですが自分は気がついていませんでした。

▲6九飛に△6三歩なら▲6一飛で、△同玉なら▲6三飛成と一間飛車の筋で寄っているようです。

▲6五桂に△8一桂なら▲7三桂成△同桂▲7一銀△同玉▲5三角で、ソフトの評価値+2142で先手勝勢。

この手順は△8一桂と打つことで▲7三桂△同桂として将来の▲6五桂の攻め方を先受けした手ですが、今度は▲7一銀と下から銀を打って△同玉に▲5三角の王手飛車の筋がありました。

▲6五桂に△6三金打なら▲7三桂成△同金▲7一銀で、ソフトの評価値+2291で先手勝勢。

この手順は△6三金打と金駒を埋める手ですが、これも▲7三桂成~▲7一銀と攻める形です。

後手玉と飛車の位置が悪く王手飛車になりやすいです。

▲7一銀に△9二玉なら▲5一角△7二飛▲7三角成△同飛▲8二金で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

この手順は少し驚いたのですが、△9二玉と逃げる手には▲5一角~▲7三角成~▲8二金で以下即詰みのようです。

▲8二金以下△9三玉▲8三金△同飛▲9四歩△同玉▲9五歩△9三玉▲9四銀△9二玉▲8三銀成△同玉▲8二飛△7三玉▲6二飛成△8三玉▲8二龍まで詰みです。

変化手順はありそうですが詰みのようです。

▲7一銀に△9三玉なら▲4九飛△7二飛▲4一飛成△8一桂▲6二銀成△同飛▲8一龍△8二銀▲7一角△同銀▲同龍で、ソフトの評価値+4156で先手勝勢。

この手順は△9三玉には▲4九飛とぶつける手があり、△同飛成なら▲8二角以下即詰みです。

よって△7二飛と逃げましたが飛車を成ってから龍を活用して先手勝勢のようです。

▲7一銀に△同玉なら▲5三角△6二飛▲2四飛で、ソフトの評価値+3413で先手勝勢。

この手順は▲5三角△6二飛に▲2四飛と遊んでいる飛車を活用する手が間に合うようで、次の▲2一飛成が激痛で先手勝勢のようです。

先手は寄せ方でも▲6九飛や▲4九飛や▲2四飛など局面によって使い分けているのが興味深く、やはり盤面全体を見るのが大事なようです。

寄せは相手の守りの金を攻めるのが参考になった1局でした。

角を大きく使って受けから攻めに転ずる

上図は、角換わりからの進展で△8八飛成とした局面。ソフトの評価値+1441で先手優勢。

対局中は△8八飛成とされる手がどの程度厳しいのかが分かっていませんでした。

△8八飛成は次に△7九歩成でなく△7九龍の詰めろでした。

1手詰みが見えていないのではちょっとひどかったです。

後から振り返ってこの局面は先手劣勢かと思っていたのですが、先手優勢だったのも驚きました。

本局に関しては最終盤の形勢判断が全くできておらず、いまひとつ手が見えていないようでした。

先手の玉の位置と後手の龍の位置だけを見れば先手がかなり悪いようですが、ここから切り返しの手がありました。

△8八飛成以下変化手順で▲9七角△9九龍▲6四角で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は▲9七角と龍取りに角を打つ手ですが、これが△7九龍の詰めろを消していました。

後手は△9九龍と香車を補充してそれが角取りなので自然に見えますが、▲6四角とした手が▲5三金からの詰めろになっています。

これらの手順は▲9七角と自陣角を打つのがまず発見が難しく、自分だったら敵陣に角を打って詰み筋を探すのが最初に浮かびます。

しかし戦力が不足しており全く詰みませのでこれで諦めそうな感じがしますが、これが終盤力になるようです。

▲9七角が見えるかどうかが大事で、見えたら▲6四角までは浮かびそうです。

後手の龍の利きがそれて、先手はうまく角を活用して後手玉が詰めろになるのは理想的な展開です。

▲6四角以下△5三香▲7三角成△5四香▲6四馬で、ソフトの評価値+99973で先手勝勢。

ここからの先手の攻め方も平凡ですが、全く浮かびませんでした。

△5三香は敵の打ちたいところに打ての格言に沿った手ですが、▲7三角成とするのが素朴な手でした。

▲7三角成は▲4二金以下の詰めろです。

よって△5四香と桂馬を取ったのですが、今度は▲6四馬と引く手がありました。

真ん中の局面図から6四の角が馬に変わったのが大きいようで、駒の利きが増えることで戦力が増します。

▲6四馬は次に▲5三銀以下の詰めろなのですが、馬のため6三から打って詰ます筋も生じます。

後手の持ち駒が桂馬と歩では受けがありません。

▲6四馬以下△5三桂なら▲6三金△4一玉▲4二銀△3二玉▲3一銀成△4二玉▲5三馬△5一玉▲5二金まで詰みです。

この手順の△5三桂には▲6三金から即詰みがありました。

金はとどめに残せという格言とは別に最初に金を使うので見えづらい手で、自分も全く浮かびませんでした。

▲6三金以下△4一玉に▲4二銀から詰みのようで、このような何気ないところでも厳しく攻めています。

詰ますところはしっかりと詰ませるようにしたいです。

角を大きく使って受けから攻めに転ずるのが参考になった1局でした。

最終盤の指し手は大きく形勢に影響する

上図は、角換わりからの進展で△8九銀不成と王手をした局面。ソフトの評価値+3134で先手勝勢。

対局中は後手に攻められて先手がだいぶ悪いと思っていましたが、この局面が先手勝勢だったのは全く気がつきませんでした。

最終盤で形勢判断が正確にできないと、やはり終盤力が劣ると言わざるを得ないです。

最終盤は自玉の危険度もそうですが、相手玉の危険度も把握する必要があり考えることが多いです。

特に駒の交換などが数回あると持ち駒のカウントなど間違えやすいです。

持ち駒の数を正確に理解するというのが意外と難しく、特に金駒が複数あって連続で使ったりすると枚数を間違えやすいです。

このあたりはいろはのいの部分になると思いますが、自分は駒の数のカウントは繰り返し確認しないとできないようです。

△8九銀不成の王手に▲6九玉が正着だったようですが、実戦は▲7九玉としました。

▲6九玉とすると△8八飛成とされて対応が分からなかったというのがあります。

よって▲7九玉としたのですが以下△7八歩で、ソフトの評価値+961で先手優勢。

この手順の△7八歩に実戦は▲6八玉としたのですが、このあたりは直感で読みが全く入っておりません。

自分の棋力をはるかに超えているので、今回は▲7八同金とした場合の変化を調べてみたいと思います。

△7八歩以下▲同金△同銀成▲同玉△7七歩▲同玉△7六金▲7八玉△7七歩▲7九玉で、ソフトの評価値-1274で後手優勢。

この手順の▲7八同金とする手はよくないようで、7八の地点で清算してから△7七歩~△7六金で先手玉を上部から抑える攻め方です。

▲7九玉でぎりぎり耐えている形のようですが、この局面は後手優勢になったようです。

自分が将棋ソフトがすごいなと思うのは、最新版でないソフトとは言えある程度正確に形勢判断ができることで、このあたりの棋力は自分とはけた違いです。

最終盤は特に自分で考えてソフトに確認することで、棋力を向上させるしかなさそうです。

▲7九玉の局面も後手優勢とはいえ、先手が逆転するにはどのような展開なのかが気になりました。

▲7九玉にソフトは△8七金を推奨していましたが、自分の中でこのあたりも少し違和感がありました。

▲7九玉に△8七飛成なら▲9六角で、ソフトの評価値+1741で先手優勢。

この手順はうっかりしやすいのですが、▲9六角が王手龍取りになり形勢が逆転するようです。

▲7九玉に△1八金なら▲7四角で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順は△1八金と飛車を取ってそれが△7八飛からの詰めろになっています。

しかし△1八金には▲7四角で後手玉に即詰みが生じたようです。

▲7四角と上から角を打って王手をする手が盲点で、自分は下から角を打ってどうかなどと考えていたためいまひとつセンスがないようです。

▲7四角に△5三玉なら▲4二銀△5四玉▲5三金△4五玉▲6三角成△4六玉▲3七銀まで詰みです。

この手順は最後に銀を打って詰ます手ですが、中段玉になるので詰ましにくいです。

▲7四角に△6三桂なら▲4一銀△5三玉▲4二銀△5四玉▲5三金△4五玉▲6三角成△4六玉▲3八桂まで詰みです。

この手順の最後の▲3八桂というのは後手が数手前に△1八金としたため生じた手で、2八の金のままだったら△3八同金で後手玉は不詰みでした。

▲7四角に△6三飛なら▲4一銀△5三玉▲4二銀△5四玉▲5三金△同飛▲同銀成△同玉▲7三飛△5四玉▲6三角成△6五玉▲7四飛成まで詰みです。

この手順は飛車の合駒には飛車を取って▲7三飛から詰ます手で、後手玉は上部に逃げられそうでも大駒の威力でぴったり詰みのようです。

これらの手順を見て分かったのは、終盤の形勢判断の評価値は1手おかしな手を指せばすぐにひっくり返るということです。

このあたりの指し手の精度を少しでも上げたいです。

最終盤の指し手は大きく形勢に影響するのが参考になった1局でした。

浮かびづらい銀の使い方

上図は、角換わりからの進展で△8六飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-165で互角。

この局面は駒がたくさん当たっていて、目移りするような駒の配置です。

後手からは△7七歩や△4六飛や△1八金など指したい手があります。

また先手からは▲6三桂成や▲3四桂や余裕があれば▲1一となどもありそうです。

先手の1八の飛車が取られそうな形なので、実質小駒だけで攻めることになりそうです。

後手からの厳しい攻めが来る前に何か手を作りたいです。

実戦は△8六飛以下▲6三桂成△同角で以下変化手順で▲7五銀で、ソフトの評価値+548で先手有利。

この手順の▲6三桂成は守りの金を取る手で自然だと思って指しました。

後手の△6三同角はあまりよくなかったようですが、△同角には▲7五銀と打つ手がありました。

▲7五銀という手が見えづらく実戦は▲5四銀としたのがよくなかったです。

▲7五銀が見えづらいのは後手玉に直接響くという手でなく、5段目に飛車取りに打つ銀なのでぱっと見で攻めにも受けにも利いていない感じがします。

しかし、▲7五銀に△4六飛と逃げられてお手伝いのようでも▲6四銀とする手があります。

この組み合わせが浮かばなかったです。

後手の8六の飛車と6三の角と5二の玉の配置で▲7五銀という手が浮かべば鋭いです。

▲7五銀△4六飛▲6四銀△6一桂▲5一金△同玉▲6三銀成で、ソフトの評価値+999で先手優勢。

この手順は▲6四銀とするのが見た目以上に厳しく5三の地点を受けるために△6一桂としましたが、送りの手筋の▲5一金~▲6三銀成で先手優勢です。

▲7五銀からはうまくいきすぎですが、後手の△6三同角では△6三同玉で6四の地点を玉で守れば▲7五銀は利かなかったようです。

なお最初の局面図の▲6三桂成では▲4一銀がありました。ソフトの評価値-170で互角。

この手順の▲4一銀はさらに浮かびにくい手で、なぜ浮かびにくいかというと△同玉に▲6三桂成としても△同角で取られるからです。

4五の角がいなければひょっとしたら▲4一銀は見えていたのかもしれませんが、△同玉に▲6三桂成としても後手玉にどの程度厳しいのかを考えないといけません。

このあたりは終盤戦に突入している感じなので、直感で最善手が選択できるのと、さらにその手からどこまで早く正確に読めるかの2つが大事になってくるようです。

最後の局面図から▲4一銀に△4一同玉なら▲6三桂成△同角▲5三金で、ソフトの評価値+649で先手有利。

この手順の▲6三桂成△同角▲5三金は次に▲4二銀△3二玉▲3一銀成までの詰めろです。

▲5三金とする手が詰めろと角取りなのでこれで先手が指せているようです。

▲4一銀に△6二玉なら▲6三桂成△同玉▲3七桂△2七角成▲7五銀△4六飛▲7四金△5三玉▲6四金△6二玉▲2八飛△同角成▲7四銀で、ソフトの評価値+838で先手優勢。

この手順も△6二玉には▲6三桂成~▲7五銀が有効なようで、後手玉は玉と飛車が近い位置にあるので金駒で攻められると意外と受けにくいようです。

浮かびづらい銀の使い方が参考になった1局でした。

玉を右側に移動して粘る

上図は、角換わりからの進展で△5五馬と引いた局面。ソフトの評価値-734で後手有利。

この局面は先手玉が薄く、後手は5五に馬がいて攻防に利いており手厚いです。

駒割りは金桂と銀の交換で先手が駒得していても、自玉の近くに相手の馬がいることで後手が指せています。

後手からは△7五歩など指したい手があります。

自分の棋力では評価値以上に差が開いているようなな感じの局面です。

実戦は▲3三桂成△同玉と進みましたが、▲3三桂成は少し味消しだったようです。

形を決めずにいつでも▲3三桂成の筋を残しておく方が後手にもプレシャーがかかっていたかもしれません。

実戦は以下ずるずるだったのですが、どのように粘るかという確認です。

▲3三桂成では▲6六歩がありました。

▲6六歩△6五歩▲7五銀△6四銀打▲5六金△7五銀▲同玉△6三桂▲7六玉△7五香▲6七玉△6六歩で、ソフトの評価値-864で後手優勢。

この手順の▲6六歩は将来△6六歩のような歩で王手されるような手を消したような手ですが、辛抱のいる手です。

反発するような受けでなく敵の打ちたいところに打ての手です。

後手の△6五歩も味わい深い手で、安い駒を有効に使うと攻め駒が増えてきます。

▲7五銀は上から銀を打って受ける手で、下から金駒を打つと抑え込まれたときに金駒の交換になりやすく守りが薄くなりがちです。

上から打つことで相手の駒との争点を少しだけでも消すような受け方です。

後手の△6四銀打も相手の▲7五銀にアタックするような攻め方で、守りの金駒を攻めることで玉の守りが薄くなります。

以下▲5六金と埋めましたが△7五銀~△6三桂で先手玉は下段に落とされる形になります。

△6六歩の取り込みも厳しく、先手玉は受け一方です。

後手の持ち駒に銀があるので、△6六歩には玉を逃げる適当な場所がありません。

△6六歩以下▲同金△7八銀▲5八玉△6六馬▲4八玉△4六歩▲3六金で、ソフトの評価値-1951で後手優勢。

この手順は△7八銀~△6六馬でぼろっと金が取られる形なので先手としては痛いのですが、詰まされないようにするには仕方ないようです。

先手は玉を右側の広いところに移動して少しでも粘る形です。

△6六馬に▲3六金という手が自分はなかなか見えません。

▲3六金は4七の地点の補強にはなりませんが、▲4六金と攻めの拠点の歩を消すような意味があるようです。

▲3六金以下△6七銀成▲4六金△5七成銀▲3七玉△5五桂▲3八銀△3五金▲3六金打△同金▲同金△5六馬で、ソフトの評価値-1786で後手優勢。

この手順は先手が▲4六金から粘る手で、後手が正確に指せば押し切りそうな感じではあります。

ただし、自分の中では圧倒的に悪い局面を粘るというをあまり調べたことがなかったのでこのような粘り方も参考になりそうです。

強い人の将棋でも終盤で逆転ということはよくあるので、今後も苦しい将棋の粘り方を少しでも身につけるのも面白いかもしれません。

玉を右側に移動して粘るのが参考になった1局でした。

自玉が薄くても寄せに専念する

上図は、角換わりからの進展で△5三銀とと金を取った局面。ソフトの評価値+539で先手有利。

この局面は先手玉に近くに守り駒はおらず、後手玉は壁金ですが金駒3枚で守っています。

駒割りは金桂と銀の交換で先手が駒得ですが、先手玉だけが終盤戦のような形になっており形勢判断がしにくい局面です。

先手玉は薄いので相手に駒を渡すと反動がきついという面はありますが、後手の△3七角成や△9九角成を受ける手はなさそうです。

そのような意味で先手が何を指していいか分かりにくいです。

実戦は▲2五桂以下変化手順で△7五歩で、ソフトの評価値-318で後手有利。

この手順は▲2五桂と逃げて将来▲3三歩と叩く筋があり仕方ないかと思いましたが、あまりよくなかったようです。

▲2五桂はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

△7五歩とされると▲同玉も▲6五玉も△6四銀で後手の方に攻めの手番が回ってきます。

△7五歩に▲8五玉は△8四歩がうるさいため▲6七玉としますが、△6六歩▲5八玉△3七角成ではソフトの評価値-324で後手有利。

このような展開になると▲2五桂と跳ねた手は1手の価値が低かったようです。

▲2五桂では▲6三金がありました。

▲6三金に△4二銀なら▲4四銀で、ソフトの評価値+982で先手優勢。

この手順の▲6三金は対局中に少し浮かんだのですが、△4二銀とされて重たいと思ってやめました。

しかしここでは▲6三金があったようで、とりあえず先手は攻め駒を作って盤上に埋めるのがよかったようです。

▲6三金は次に▲5三金とする手が詰めろになります。

△4二銀はぱっと見で浮かんだ手ですが、この場合は悪手だったようです。

△4二銀には先手の迫り方が分からなかったのですが、▲4四銀と被せる手がありました。

驚いたのはこの手が詰めろになっていることです。

▲4四銀に△9九角成なら▲4三銀成で、△同玉なら▲5二銀△3二玉▲4三金△同銀▲同銀成△同玉▲5二銀△3三玉▲4三金まで詰みです。

この手順の▲4三銀成に△同銀なら、▲4二金△同玉▲5三角△3二玉▲4二金△3三玉▲4三金△同玉▲4四銀△同馬▲同角成△3二玉▲4三銀△4一玉▲5二金まで詰みです。

4筋から攻めるのは堅いところを攻めているのでまだ手数が伸びるのかと思っていましたが、後手は壁金で意外と狭いようでした。

▲4四銀に△同銀▲同歩△3三金なら▲4三銀△同銀▲同歩成△同金▲5二銀で、ソフトの評価値+874で先手優勢。

この手順は▲4四銀に△同銀~△3三金で壁金を解消する手です。

後手が2筋の方に逃げるスペースができたので少し長引きそうですが、4三の地点で清算してから▲5二銀で迫ります。

この▲5二銀も▲4三銀成以下の詰めろになっています。

▲5二銀以下△4二銀なら▲4一角△同飛▲同銀不成△同玉▲5二金△3二玉▲2三飛成△同玉▲2四歩△同玉▲2五飛△3三玉▲2三金△4四玉▲4五飛まで詰みです。

この手順は▲4一角以下即詰みだったのも驚きました。

4一の地点で清算して▲5二金に△3二玉で不詰みかと思っていましたが、飛車を捨てる▲2三飛成から▲2四歩~▲2五飛と5段目に飛車を打つのが盲点でした。

飛車を縦と横に使う使い方であまり見ない詰まし方でもあり、やはり将棋は手が広いようです。

これらの手順を見ると、先手玉は薄くても攻めに専念して相手が受け損なえばうまくいくパターンです。

なお最初の局面図から▲6三金にソフトは△4二歩を推奨しており、以下▲5三金なら△7五歩▲6七玉△6六歩▲5六玉で、ソフトの評価値+603で先手有利。

この手順の△4二歩も難易度が高くてまず浮かばない手ですが、▲5三金としても詰めろにならないという事前の受けのようです。

ただし、数手後の▲5六玉に△3七角成なら▲4二金△同玉▲5三銀△同玉▲6二角以下詰みなので、終盤ではこれくらい手が見えてないとうまくいかないようです。

やはり自分の場合は終盤はまだまだ鍛える必要があるようです。

自玉が薄くても寄せに専念するのが参考になった1局でした。

玉の逃げ方で展開が大きく変わる

上図は、角換わりからの進展で△6六歩と打った局面。ソフトの評価値+875で先手優勢。

以前△6六歩に▲7六玉と▲同玉の2つを調べました。

今回は▲5八玉と▲5六玉について調べます。

この2つの手の方が指し手の精度がよかったのですが、直感的に相手の角の攻め駒に玉を近づけるのは危険なのかと思っていました。

しかし読みを入れていると思ったほど危険ではなかったようで、相手の攻め駒が少し足りていませんでした。

直感は大事ですがやはり読みが優先されるので、先入観だけで指し手を選択するのは指し手の精度が悪くなりやすいです。

△6六歩に▲5八玉なら△6七金▲4九玉△4二歩▲同と△同玉▲7五角△5三銀▲6三金△5二銀打▲4四銀で、ソフトの評価値+1974で先手優勢。

この手順の▲5八玉が指しにくいのは玉が2段目というように下段に下がることで、さらに後手は金駒が3枚あるので金駒の打ち込みの対応を考える必要があります。

△6七金には▲4九玉とすると後手は銀が2枚あっても先手玉に即詰みはありません。

▲4九玉に△4二歩は▲4二金からの詰めろを消した手で、ここから先手がどうやって後手玉を攻略するかという形です。

△4二歩に▲4三とで相手の金駒の銀を取るのが自然にも見えるのですが、▲4二とで歩を取るのがまず浮かびません。

△4二同玉に▲7五角と遠くから角を打つのが継続手ですが、この手も短い時間だとまず発見は難しいです。

▲7五角が難しいのは後手がどこかで歩を打って先手の角の利きを止めることができないかと考えるのですが、たまたま後手は6六に歩があるため△6四歩と角の利きを止めることができません。

そのため△5三銀と受けたのですが▲6三金が角の利きを活かした手で、△5二銀打には▲4四銀と上から被せます。

角の利きを活かして金駒を参加する攻め方で、攻め方がスマートだと寄せの形が分かりやすくなってきます。

先手としては後手から△3七角成までに寄せきればいいという形で、やはり差がついているようです。

△6六歩に▲5六玉なら△5五銀▲4七玉△2四歩▲4三と△同玉▲7五角△6七歩成▲5二銀で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

この手順は▲5六玉はソフトの推奨手ですが、△5五銀と上から押さえる手は4四の地点の受けにも役立っているので先手も少し嫌な形です。

後手の残りの持ち駒の金駒が2枚になったので先手玉は残っているようですが、金駒がもう1枚あると▲4七玉には△5七角成からの攻めがあるので油断できません。

持ち駒をしっかり確認していないと▲5六玉は指せないのですが、短い時間で相手の持ち駒を確認しながら盤上を確認するというのが意外と難しいです。

▲4七玉で先手玉は詰まないので△2四歩としましたが、▲4三と~▲7五角とやはりこの筋に角を埋めるようです。

△6七歩成は△5七とからの狙いですが、以下▲5二銀と打って手数はかかりますが後手玉は詰んでいるようです。

▲5二銀以下△3三玉▲4二角成△2三玉▲2四馬△同角▲同飛△1三玉▲2三金△同金▲同飛成△同玉▲2四歩△同玉▲2五銀△3三玉▲4二角△2二玉▲2三歩△3二玉▲4三金△2三玉▲2四銀△1二玉▲2三金まで詰みです。

手数は長いのですが並べ詰みみたいなところもあります。

金駒の数をしっかりカウントしないと1枚足らないということがあるので何度か確認をして指したいのですが、時間がないとつい感覚だけで攻めていくこともあるのでこのあたりの精度もあげたいです。

玉の逃げ方で展開が大きく変わるのが参考になった1局でした。