終盤の複雑な変化

上図は、角換わりからの進展で△6六歩と打った局面。ソフトの評価値+875で先手優勢。

△6六歩は王手なので▲同玉か逃げるかのどちらかになります。

このような終盤で迷うような手にはじっくり考えて指した方が読みの力がつくと思うのですが、終盤は時間がないことがほとんどなので読みというより直感に近いところがあります。

自分が特に終盤力がないのは、あまりじっくりと終盤の局面を考えたことがないことも大きく影響しているのかと思っています。

終盤は見慣れない局面になることが多く、序盤と違って定型でないため将棋の棋力を向上させるのが難しいところがあります。

最終盤の詰むか詰まないかなどは詰将棋をたくさん解けば棋力が向上するかもしれませんが、その少し手前のような局面が自分にとってかなり勉強量が手薄な感じです。

本局の△6六歩もそんな局面だと思っています。

△6六歩に変化が多岐にわたって複雑なので、何か選ぶような基準があればいいと思いますが自分は分かっていません。

代表的な変化手順について調べます。

後手玉は▲4二金以下の詰めろになっていますので、厳しく迫る必要があります。

△6六歩に▲7六玉なら△6七銀で、以下▲7五玉△8六銀▲8五玉△9五金▲8四玉△9四金まで詰みです。

この手順の△6七銀に▲8五玉なら△7六銀打▲7五玉△8五金▲6六玉△5五角まで詰みです。

この手順が先手にとってまずく、よくある頓死という手の流れです。

上部に脱出する手順は詰ましにくいのですが、7四の桂馬と8三の歩があるため意外と玉が逃げるスペースが少なくなってます。

どちらの詰まし方も実戦ではあまり見慣れない手順なので、自分の場合だとこの変化を読み切るのは難しいです。

これらの手順は表面上には表れない手なので、頭の中で考える必要がないのかもしれません。

▲7六玉は直感的に危ないと思えば消去できそうな手ですが、丹念に読んで▲7六玉は詰みなので別の手を指そうと考えると時間を使ってしまいます。

このあたりの兼ね合いが難しく、実際は▲7六玉は直感的に危ないと思ったら別の手を選択すると思いますが自分の中で読みの順番があまり決まっていません。

実戦は△6六歩に▲同玉としましたが以下変化手順で△5五銀で、ソフトの評価値+290で互角。

△6六歩は相手が指してきた手なので▲同玉を普通は想定していると思いたいです。

そのような意味では、先手は▲6六同玉と歩を取る手から考えるのが自然なような気がします。

ただし▲6六同玉はソフトの推奨手ではありませんでした。

▲6六同玉に△5五銀とした変化手順ですが、4六の角との組み合わせで後手も攻めの手が続きます。

△5五銀と打つことで4六の角が7三の地点までの利きが止まりますが、先手玉が▲7五玉とする形になると△5七角成が△5五銀と打った効果で厳しくなります。

これが寄せの形のようです。

△5五銀に▲7五玉なら△5七角成▲8五玉△8四銀で、以下▲7六玉なら△6六馬▲8七玉△8八金▲8六玉△7五銀▲8五玉△7六馬まで詰みです。

この手順の▲7六玉で▲8六玉なら△6八馬▲7七角△8五金▲8七玉△7七歩成▲同桂△7六角▲8八玉△8七歩▲8九玉△6七角成まで詰みです。

これらの手順も頓死で、△5七角成と△5五銀の組み合わせがセットみたいな形なので先手の方からすれば読みというより、この形は危険を判断しないといけないようです。

△5五銀に▲7六玉なら△7五歩▲8五玉△9四銀▲8四玉△9五銀▲7三玉△4四銀引で、ソフトの評価値+267で互角。

この手順は難易度が高く自分の棋力ではまず指せません。

後手の△9四銀~△9五銀という駒の組み合わせがまず難しく、▲7三玉となったら諦めそうでも△4四銀引という開き王手がありました。

5五の銀に隠れていた角を使う手ですが、同時に△5三銀でと金を掃って詰めろを消す手でもあります。

このような後手の手順が指せるようになると棋力も向上しますが、少しでもその域に近づきたいと思っています。

なお△6六歩に対して▲5八玉と▲5六玉がありますが、それはまた別の機会に調べます。

終盤の複雑な変化が参考になった1局でした。

分かりやすい形にして寄せる

上図は、先後逆で先手矢倉に後手左美濃の相居飛車からの進展で▲7七同玉と成桂を取った局面。ソフトの評価値-99983で後手勝勢。

後手の6三の飛車が先手玉の近くに直通しており、持ち駒も豊富なので先手玉が詰みそうな形です。

対局中は読み切っていませんが多分詰みだと思って△6五桂と打ちました。

最悪王手銀取りなので銀を取る手が王手になればと保険をかけたつもりだったのですが、手順としては少し難しくなりました。

実戦は▲7七同玉以下△6五桂で以下変化手順で▲6六玉△5七桂成▲6五歩△7四桂▲7五玉△6六銀で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

この手順は変化手順ですが、△6五桂には▲6六玉とするのが手数がかかるようです。

玉を逃げる方はできるだけ上部に上がるようにするのがコツのようで、下段に下がると分かりやすい形になりがちです。

△5七桂成とされると王手でぼろっと銀を取られますが先手玉が4段目に上がると、開き王手には合駒の種類や中合いするケースで変化が複雑になりがちです。

実戦ですべての変化を読み切るのはまず無理なので、直感で手数がかかりそうなのを考えます。

今回は▲6五歩とやや自然な受け方にしましたが、△7四桂~△6六銀と追いかけます。

先手玉が5段目の位置にくると、攻める方としてもそれなりにプレッシャーがかかります。

持ち駒に飛車と金があるのは心強いのですが、歩が2枚とやや少ないのであまり無駄に使えません。

△6六銀以下▲7六玉△7七金▲8五玉△8四歩▲同玉△8三飛打▲7四玉△7三飛左▲6四玉△3七角成▲4六桂△同馬▲同歩△7二桂まで詰みです。

この手順の△7七金に▲同銀なら△7五飛~△7七飛成以下詰みです。

よって△7七金に▲8五玉でさらに考えにくくなります。

以下の手順は後手は自陣飛車を2枚使う形で、2枚並んだ飛車というのは詰将棋でもそうですが意外と活用しにくい形です。

動かし方が間違うと詰まないとか打ち歩詰めになるようなケースもあり面倒です。

△7三飛左▲6四玉に△3七角成が見えづらく、盤上の大駒を働かせるには盤面全体を見ないといけないです。

▲4六桂には△同馬~△7二桂でぴったり詰みですが決して簡単ではなく、詰んだのは運がよかったという印象です。

△6五桂では△7六歩がありました。ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

この手順は△7六歩と打って先手玉を4段目に引っ張りこさせる手です。

普通は玉を上部に出させるのは勇気がいるのですが、持ち駒に桂馬が2枚あるのが心強いです。

△7六歩に▲7八玉なら△7七金▲同銀△同歩成▲同玉△6七飛打▲7六玉△8四桂以下詰みです。

この手順は△7七金から相手の守り駒を消して飛車を打つ形で、▲7六玉としても△8四桂と打てば後で△6五飛成と大駒が成る形で分かりやすくなります。

△7六歩に▲同玉なら△8四桂で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

△8四桂に▲8五玉なら△9三桂▲8四玉△8三金▲7五玉△7四飛まで詰みです。

この手順は△8四桂に▲8五玉としても△9三桂と打つのが分かりやすい形で、安い駒を効率的に使うとスマートに攻めることができます。

△8四桂に▲8七玉なら△7五桂▲7八玉△8七金▲7九玉△7八歩▲6九玉△5九飛まで詰みです。

実戦では何通りかの詰まし方があるといったケースもありできるだけ若いやすい形にした方がいいですが、それには初手に何を指すかというのがかなり大事なようです。

詰将棋でも初手が違うといくら考えても詰まないといったケースがあるのと同様で、感触の悪い寄せ方だと手が見えにくいです。

分かりやすい形にして寄せるのが参考になった1局でした。

最終盤の寄せ方

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの展開で▲7四桂と打った変化手順の局面。ソフトの評価値+2729で先手優勢。

実戦からの変化手順で局後の検討では終盤はかなり差が開いたようでしたが、自分は分かっておらずむしろ逆によくなったのかなどと思っていたのでかなり終盤が甘いようです。

以前から終盤で差をつけられるというケースが多いので、いまひとつ手が見えていないようです。

終盤はあまり見ないような形になりやすいのと局面が複雑になるので、序盤で手の流れを覚えるというのとは全く違う分野のようです。

特に最終盤の詰む詰まないという判断が遅いのが、大きな要因のようです。

詰将棋はこつこつ見てはいるのですが、簡単な詰みをうっかりして詰むように玉を逃げるといったケースも多いです。

本局もそんな感じで最後はお粗末だったのですが、変化手順だとどうかと調べてみました。

▲7四桂と打った手に後手玉が逃げるなら△5一玉か△7三玉で、それ以外はやさしい詰みになります。

▲7四桂に△5一玉なら▲5二銀△4二玉▲4一飛△3三玉▲2三金で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の△5一玉▲5二銀に△同玉だと▲6二飛△4一玉▲5二金まで詰みです。

よって▲5二銀△4二玉として後手玉は詰まないのかと思っていましたが、▲4一飛がありました。

▲4一飛に△5二玉なら▲5一金まで詰みなので△3三玉としますが、そこで▲2三金が見えづらいです。

▲2三金では上から▲3四金としたくなるのですが、△2二玉とされると詰みません。

▲2三金の局面は△同金なら▲4三飛成としたくなるのですが、7六の角がいるので△同角があります。

これが盲点で普通は▲2三金△同金▲4三飛成△2二玉▲2三龍で詰みと勘違いしやすいです。

盤面全体をよく見ていないとこのようなうっかりがあります。

▲2三金△同金▲3一飛成△3二歩▲3四銀△同金▲同馬△同玉▲3二龍△4五玉▲3五龍△5四玉▲4六金まで詰みです。

この手順は▲3一飛成と銀を取って少し足らないような気もしますが、▲3四銀と打つ形になると金を入手できるので考えやすくなります。

一間龍の筋からの詰まし方で、最後の△5四玉に▲4六金で詰みもややうっかりしやすく▲4六龍とすると△6五玉でもつれます。

盤面が目に見えれば▲4六金で詰みと分かるのですが、数手前から頭の中で考えると▲4六金が見えず▲4六龍としがちなのがやや甘いです。

▲7四桂に△7三玉なら▲4六馬△6四歩▲5七馬△3七歩▲8四金△6三玉▲7五桂で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の▲4六馬△6四歩▲5七馬も自分にとっては見えづらく、その局面にならないと分からないようです。

先手玉に詰めろがかかっていて後手玉が詰まないとなれば後手がいいと思いがちなのですが、王手で成桂を取って詰めろ逃れになります。

このような筋が詰将棋にない手の流れで読みから抜けるケースが多いです。

△6四歩の受けに▲5七馬△3七歩としましたが、そこで▲8四金△6三玉▲7五桂とすれば手数はかかるのですが詰んでいるようです。

金を最初に使う▲8四金も迷うところで、▲8四銀もありそうですが△7四玉と桂馬を取られます。

△6三玉に▲7五桂ですが、▲5五桂は△5四玉で後手玉を頭から攻める筋が少なくなり詰まなくなります。

▲7五桂に△5四玉なら▲5五銀△同玉▲6六馬△5四玉▲5五飛△4四玉▲3五飛△5四玉▲5五馬まで詰みです。

この手順は▲5五銀と以下の飛車の使い方が難しいです。

▲7五桂に△5二玉なら▲6二飛△4一玉▲5二銀△4二玉▲2四馬△3三金▲6三銀成△4一玉▲5二飛成まで詰みです。

この手順は▲2四馬の筋が浮かぶかどうかで、盤面全体を見ていないと分かりません。

最終盤の寄せ方が参考になった1局でした。

玉頭戦は厚みがなくなるとだめ

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手超速△7三銀型の展開で▲1七同香でと金を取った局面。ソフトの評価値+465で先手有利。

この局面の駒割りは後手の角得ですが、玉頭の厚みが先手の方がいいので先手が指しやすいです。

玉頭戦は駒の損得より厚みが重要で、厚みで盤上を制圧されるとだいたい駒得になっても勝てません。

厚みの駒が攻めにも受けにも利くことができて、働きが相当いいです。

後手は4一の金と4二の銀が壁の形で受けに利いていません。

また6二の馬も働きがいまひとつで後手としてはいいところがありません。

実戦は▲1三同香に△同香不成▲2九玉と進みましたが、局後の検討で△1三同香不成で△1三同香成ならどうなるかが気になりました。

△1三同香成は王手ではありませんが、▲1七同金なら先手玉が少し薄くなるのと▲1七同飛成なら龍が自陣の戻ることで後手は少しほっとするところがあります。

▲1七同香以下△同香成▲1四桂で、ソフトの評価値+1017で先手優勢。

この手順は△1七同香成には▲1四桂と詰めろをかける手です。

先手玉は2八の金が取られる形ですが▲同玉で先手玉は詰みません。

△2八成香は味消しみたいなところがありますので、後手は詰めろ逃れの手を指します。

▲1四桂に△3一金なら▲2二桂成△同金▲2三銀成△同玉▲2四香△同玉▲2二飛成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の△3一金には▲2二桂成~▲2三銀成~▲2四香がありました。

このような形は後手がぼろぼろと駒を取られて負けパターンです。

この手順の▲2三銀成に△4一玉と逃げても、▲2二飛成△1六桂▲3二銀成△5一玉▲4二成銀△6一玉▲5二成銀△7二玉▲6二成銀△8三玉▲7二角以下手数はかかりますが詰みです。

後手が2八の金を取らずに△1六桂と打つのが詰めろで、味消しの手を指さないとこのような筋がありますがこの場合は後手玉が詰んでしまうようです。

▲1四桂に△3一銀なら▲2二桂成△同銀▲2三銀成△同玉▲2四香で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の△3一銀の受けにも▲2二桂成~▲2三銀成~▲2四香の筋がありました。

玉頭戦は玉を上部にひっぱり出して、先手は守り駒が攻め駒として機能することがよくあります。。

▲2四香に△3二玉は▲2二飛成で詰みなので△同玉とします。

▲2四香以下△同玉▲2二飛成△2三香▲1三銀△1四玉▲1五歩△同玉▲2六銀△1四玉▲1七金で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲2二飛成に△2三歩なら▲1五銀△同玉▲1三龍△1四歩▲2六銀△1六玉▲1七金まで詰みです。

△2三香ならこの手順の▲2六銀に△同香と取れるので少しでも粘ろうとする手です。

ただし、後手玉に詰みがない状態でも▲1七金と香車を取れば先手勝勢です。

この将棋は後手に厚みがなくなり全くいいところはなかったのですが、△2八成香を決めずに将来△1六桂と打って詰めろにする手や、△2三香などの粘りの手は印象に残りました。

このような手は本局はだめですが、全く別の局面であれば生きることもあるので活用したいです。

玉頭戦は厚みがなくなるとだめなのが参考になった1局でした。

勝勢から分かりやすい形にもっていく

上図は、相掛かりからの進展で△5二玉と上がった変化手順の局面。ソフトの評価値+2062で先手勝勢。

駒割りは飛桂と角の交換で先手が駒得で、後手は歩切れで細かい攻めができませんのでこの局面は先手勝勢ですが、勝勢といっても相手玉を詰ますまではまだかなり手数がかかります。

本来ならこの局面は大差なので、ここからの指し手を調べる必要はないのかもしれませんが、人間同士が指すとこのような局面からもつれることはよくあります。

特に大会などでこのような局面は、秒読みでなく切れ負け将棋のようなケースが危ないと思っています。

今は時計の整備などで秒読みがつくことが多い印象ですが、現実的に切れ負け将棋の大会はまだたくさんあり指し手の方針が定まらないと無駄に時間を使うことになります。

一番いいのは時間内に攻め切って相手の玉を詰ますというのがベストですが、仮に詰ませなくても分かりやすい形にもっていきたいです。

△5二玉以下▲4五銀△2二角▲3四銀△4四角▲3六桂で、ソフトの評価値+2081で先手勝勢。

この手順は▲4五銀と打つ手ですが、やや単騎の銀なので少し打ちにくいです。

少し打ちにくい理由は▲4五銀~▲3四銀としたときに▲3三歩が2歩なので打てないのと、後手から銀を追われる筋があるかが気になります。

幸い後手は歩切れなので▲3四銀に△3三歩と打つことができませんので銀を追われることはないのですが、銀が攻めに活用できるかが気になります。

△2二角に▲3四銀と出て次に▲2三歩と打つ手が狙いです。

▲3四銀に△4四角と出たのは▲2三歩の先受けですが、そこで▲3六桂がありました。

この局面になったらよりはっきりしたという感じで、先手からは怖いところがありません。

▲3六桂に△2二角なら▲2三歩△3一角▲2一飛で、以下▲1一飛成から香車を補充して龍を作れば攻めが繋がりそうです。

△5二玉以下▲4五銀△2二角▲3四銀△1二角▲3五龍△6二玉▲2三歩で、ソフトの評価値+2423で先手勝勢。

この手順の▲3四銀に△1二角は銀取りですが、2三の地点と2一の地点の補強になります。

後手の角が△3四角となったときに桂馬が持ち駒にあれば△6六桂▲同歩△7八角成のような筋がありますので先手も油断できません。

△1二角に▲3五龍が手厚い手で、後手も指す手がないので△6二玉としましたがそこで▲2三歩と攻める手です。

▲2三歩以下△同金▲同銀成△同角▲2四龍△3二銀▲3五桂△3三角▲同龍△6七角成▲同金△3三銀▲4三桂成△8八飛▲6八歩△7八銀▲3二飛で、ソフトの評価値+99975で先手勝勢。

この手順は▲2三歩からがりがり攻める手ですが、△3三角に▲同龍が少し決断のいる手です。

▲3三同龍に△6七角成と捨てて先手玉が少し危険な形になります。

以下△3三銀と飛車を取る形が△8八飛が王手になります。

先手はできれば飛車を渡さずに自玉を安全にして指したいのですが、局面をどこかで決めるような場合は飛車を渡すことになります。

そのような意味で、△8八飛より先手は厳しい攻めの形にしておくことが大事なようで▲3二飛以下は長手数ですが詰みのようです。

自分は▲3二飛以下を即詰みにする自信はありませんが、後手玉を即詰みにできなくても先手玉が簡単に詰まない形なので先手の1手勝ちのようです。

勝勢から分かりやすい形にもっていくのが参考になった1局でした。

玉頭の銀で詰ましにいく

上図は、相居飛車からの進展で△8八銀と打った手に7七の玉が▲8七玉と逃げた変化手順の局面。ソフトの評価値+1963で先手優勢。

形勢は先手優勢でしかも勝勢に近い評価値なので、かなり形勢に差が開いています。

しかし最終盤は1手おかしい手を指せば形勢がひっくり返ることも多いので、全く油断できません。

後手玉には▲7一角からの詰めろがかかっているのと、先手玉に即詰みはないので後手はひねった手を選択することになります。

▲8七玉以下△6五銀▲同歩△9九銀不成で、ソフトの評価値+99982で先手勝勢。

この手順の△6五銀はただで取られる銀ですが、銀を動かすことで後手玉の△6三玉~△7四玉のルートが広がります。

また△6五銀は次に△9七銀成▲同香△8八金▲7七玉△7八金▲同金△8八銀以下の先手玉に詰めろがかかっています。

△6五銀の瞬間は後手玉に即詰みがありませんので先手は▲6五同歩とします。

以下△9九銀不成と進みますが、この手も少しあやしい手です。

ぱっと見で、先手玉に即詰みがあるのか後手玉に即詰みがあるかが分かりづらいです。

最終盤ではこのようなことがよくあり、本来は自玉と相手玉の両方の危険度をよく見るのが大事なのですが、時間がないことがほとんどなので全部はカバーできません。

△9九銀不成が先手玉に詰めろがかかっているかを考えれば、それだけで時間を使うことになり受けの手を、詰めろがかかっていると判断すれば自玉を受けることになりそうです。

また先手玉に詰めろがかかっていないと判断すればそこで相手玉の寄せを考えるということになるのですが、時間の使い方とすればあまりうまくないかもしれません。

ただし自玉が詰まされたら仕方がないので、まずは自玉を見るというのもやむを得ないようです。

文章にするとこのようになるのですが、難易度が高い局面になるとその判断が難しくなります。

本局の変化手順みたいな局面で、△9九銀不成の瞬間に自玉を見るか相手玉を見るかは結局はそのときになって見ないと分からないということです。

自分はこのあたりの読みのルールを決めた方がいいかと思ったこともありましたが、現実的にはなかなか難しいです。

△9九銀不成には▲5二桂成がありました。

▲5二桂成△同金▲6三銀で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

この手順もかなり難易度が高く、まず実戦では指せません。

実戦で指せないというのは自分の棋力が追いついていないということですが、強い人であれば指せる部類の手のようです。

▲5二桂成はただ捨ての桂馬なので意味が分かりにくいのですが、桂馬を消すことで3三の馬の利きが通ってくるようです。

▲5二桂成に△同金としますが、そこで▲6三銀はさらに難易度が上がります。

▲6三銀のようなただ捨ての手は、相手玉に詰みがあると判断して指すような手に部類になります。

本来は安い駒で▲6三歩のような感じで指したいのですが2歩なので打てず、1枚金駒を捨てることになります。

▲6三銀の意味は△6三同金とすれば6三から脱出するルートがなくなるので、その意味の捨て駒のようです。

具体的には△6三同金▲7一角以下後手玉が詰みということで、後手玉が狭くなったので分かりやすい形になります。。

▲6三銀に△同玉なら▲7二角△7四玉▲7五歩で、ソフトの評価値+99991で先手勝勢。

この手順は少し分かりにくく▲6三銀△同玉とわざわざ相手玉を上部に脱出するようなお手伝いにも見えるのですが、▲7二角と斜めの駒を使って王手をするのが急所のようです。

▲7二角と打つと後手玉は6三と8三に引けない形になります。

△7四玉に▲7五歩とするのが急所のようで、3三の馬が遠くから通っているので意外と後手玉は狭いです。

▲7五歩に△同飛なら▲6六桂△8四玉▲8三金△9四玉▲8二金△9五玉▲9六歩まで詰みです。

▲7五歩に△同玉なら▲6七桂△7四玉▲7五歩△同飛▲8三角成△同玉▲7五桂△7四玉▲8五金△6五玉▲7七桂まで詰みです。

今回は難易度が高かったですが、最終盤はで少しでもこのような手が浮かぶようになりたいです。

玉頭の銀で詰ましにいくのが参考になった1局でした。

銀の影に隠れて逃げる

上図は、相居飛車からの進展で△8八銀と打った手に7七の玉が▲8七玉と逃げた変化手順の局面。ソフトの評価値+1963で先手優勢。

実戦の▲6七玉だと先手の負け筋で▲8七玉が正着だったようです。

この手は8八の銀と9五の飛車に近づく受けですが、正確に受ければ大丈夫な形でした。

逃げ方としては2八の飛車と8八の銀のかげに隠れるような逃げ方です。

なお後手玉には▲7一角からの詰めろがかかっているので、後手は何か手を作りだす必要があります。

▲8七玉以下△9七銀成で、ソフトの評価値+3608で先手勝勢。

この手順の△9七銀成は使いにくい銀をなくして8八の地点から金を打つ狙いです。

打ち捨ての銀ですが、9五の飛車が働いているので先手も油断はできません。

△9七銀成には▲同香でも▲7七玉でも先手玉に即詰みはないのですが、▲7七同桂だけは即詰みがあるようです。

△9七銀成▲同桂△8八金で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

▲9七同桂には△8八金でこれでぴったりと先手玉が寄っているようです。

△8八金に▲7七玉なら△7八金▲同金△8八銀▲8七玉△7八飛成▲同玉△7七金▲6九玉△6八金まで詰みです。

この手順は飛車を切ってから△7七金以下の詰みで、数手前に▲9七同桂としたことで7七の地点の利きがなくなりました。

これが▲9七同桂と▲9七同香の違いで、7七の地点に利いているかどうかで全く変わってきます。

△8八金に▲7六玉△7五飛▲6七玉△7八飛上成▲5六玉△2六飛成▲4六歩△5五銀▲4五玉△4六龍▲5四玉△6三銀▲4三玉△4二歩▲同馬△4四龍まで詰みです。

この手順は先手玉を上部に逃がす形なので寄せにくいです。

途中で読みをあきらめてしまいそうな感じですが、そこを踏ん張って考えて詰ますといった感じです。

最後の△4二歩~△4四龍の筋が自分は見えなかったのですが、意外と難易度が高いです。

このような手順をできたら20秒以内に浮かぶようになりたいですが、まだまだのようです。

最初の局面図の▲8七玉の局面は先手玉に詰みはなく、後手玉が詰めろで先手勝勢になっており後手が投了してもおかしくないのですが、やはり終盤が強いとここからでもなかなか浮かばないような手を指してきます。

先手は勝ちを意識してやや気が抜けたような状態の中で、後手に思わぬ手を指されると思わず考え直すということがあります。

そういうのが油断できないのですが▲8七玉以下後手は別の手を示してきました。

これはまた別の機会に調べてみたいと思います。

銀の影に隠れて逃げるのが参考になった1局でした。

玉の逃げ方が悪いと詰み筋に入る

上図は、相居飛車からの進展で△8八銀と打った局面。ソフトの評価値+1963で先手優勢。

この局面は何となく先手玉は危ないと思っていましたが、玉の危険度が全く分かっていませんでした。

王手に対してどこに玉が逃げるかという形です。

▲8七玉とすれば相手の金駒の近くに逃げるのに対して、▲6七玉とすれば広い方に逃げる形ですが後手の2八の飛車が利きそうです。

本当はこのような局面で時間をかけて正着を指したいのですが、将棋は終盤で時間がないことがほとんどでじっくり確認をして指すということができません。

アマの場合だと時間をかけても感覚的に15秒か20秒でどちらか指し手を決めて、後は駒を動かすという感じです。

△8八銀には▲8七玉か▲6七玉の2通りなので、詰み筋に入る方の指し手を考えるかぱっと見詰まない方の指し手を考えるかで大きく違ってきそうです。

自分の場合は詰みそうな逃げ方を考えて詰むと判断すればもう1つの手を選択する感じですが、詰みそうな逃げ方でも詰まないように思えることもあります。

ここら辺の取捨選択がやっかいで、自分なりの基準をもっていないので結局は運みたいなところがあります。

詰みそうな局面の詰み筋を考えるというのは結局無駄なことを考えているとも言えそうで、最初から直感で詰まなそうの逃げ方を考える方がベストかもしれません。

こうやって文章にしてみると、最初から直感で詰まなそうな逃げ方を探してそれの詰み筋を考える方がいいような気がしていきました。

このあたりはちょっとした課題なようです。

実戦は△8八銀に▲6七玉△6八金で以下変化手順で▲5六玉△5五飛で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順の▲6七玉は△6八金▲5六玉でぎりぎり残っているとの判断だったのですが、△5五飛がありました。

詰み筋に入ったときの手順で必ず浮かびにくい手が1つや2つ混じっていることが多く、自分のとっては△5五飛はその部類の手でした。

よく考えたら△5五飛のような手は浮かばないといけないのですが、歩の頭の飛車を回るという先入観がないので浮かばなかったです。

▲5六玉で読みを打ち切ったのがまずくもう1つ深く考える必要があったのですが、毎度ながら時間と棋力の関係でそれ以上が難しいようです。

ただし、△5五飛以下は簡単な即詰みかというと決してそんなことはなく、意外と複雑な変化がありました。

△5五飛に▲4六玉か▲4七玉のどちらかです。

△5五飛に▲4六玉なら△2六飛成▲4七玉△4五飛▲3八玉△3六龍▲3七金△4七飛成▲2九玉△3七龍寄で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順の▲4六玉には△2六飛成~△4五飛と2枚飛車で攻めるのがいいようで、以下△3六龍に▲3七桂では△4七飛成▲2九玉△2七龍▲2八金△3八龍右で詰みです。

この手順の△2七龍という手も少し浮かびにくく、このあたりもいまひとつ手が見えてないようです。

▲3七金で先手玉は即詰みがないようですが、金が持ち駒からなくなると後手玉に迫る手がなくなります。

△5五飛に▲4七玉なら△2七飛成▲3七角△4五飛で、ソフトの評価値-99995で後手勝勢。

この手順は▲4七玉なら△2七飛成ですが、先手は逃げるか合駒をするかのどちらかです。

3四に歩がいますので▲3七歩は打てません。

△2七飛成に▲3七角なら△4五飛▲5六玉△3六龍▲4六歩△5五飛まで詰みです。

補足で△2七飛成に▲3七桂なら△4五飛▲4六歩△同飛▲同玉△3六龍まで詰みです。

補足で△2七飛成に▲3七金なら△5七飛成▲同玉△3七龍▲4七歩△4六金まで詰みです。

なお△2七飛成に▲4八玉なら△4五飛▲3八玉△3六龍▲3七金△4七飛成▲2九玉△3七龍寄で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この展開は相手に金を渡す形なので後手勝勢です。

難易度が高いですが、少しでも棋力向上に役立てたいです。

最初の局面図で△8八銀には▲8七玉でよかったのですが、これはまた別の機会に調べてみます。

玉の逃げ方が悪いと詰み筋に入るのが参考になった1局でした。

最終盤の玉の逃げ方

上図は、相居飛車からの進展で△7六桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-46で互角。

将棋の終盤戦は時間がないことが多く、指し手の善悪は勝敗に直結しやすいので特に大事です。

昔は強い人であれば、終盤は誰が指してもそんなに指し手の精度に差はなく間違えないみたいな風潮がありましたが、ソフトがあると指し手の精度も細かく分かりやすくなったようです。

そのため結論が出やすい最終盤においての詰む詰まないなどは検討しやすいです。

ソフトのレベルやパソコンの環境などですぐに即詰みなどが表示されないこともありますが、自分の検討レベルにおいては現状で特に問題ないです。

△7六桂は王手なので玉が逃げる1手ですが▲9八玉と▲7九玉は△8八金の1手詰めなのでそれ以外になります。

▲8七玉か▲7七玉のどちらかですが、時間がないと深く考えることができずほとんど直感になります。

対局中は▲8七玉はなんとなく危ないと思って▲7七玉としましたが、これは悪くなかったようです。

△7六桂に▲8七玉なら△8八金▲7七玉△7八金▲同金で、ソフトの評価値-99991で後手勝勢。

この手順の▲8七玉は悪手で、△8八金~△7八金の筋がありました。

自分は△8八金以下で危ないと思ったのですが、詰み筋まで分かっておらず局後の検討でも詰まし方が分かっていませんでした。

▲7八同金以下は大きく2通りの詰まし方があったようです。

1つは▲7八同金以下△8八銀▲8七玉△7八飛成▲同玉△6八金▲8七玉△7八銀▲7六玉△7五飛まで詰みです。

この手順の▲7六玉で▲9八玉なら△8九銀直不成で詰みです。

この手順は△8八銀と攻めの拠点の銀を作ってから△7八飛成と飛車を切ってから△6八金と金で張り付く形です。

金を先に使うと残りが銀なので詰ましにくくなりがちなのですが、7六に桂馬が残っているのでこの攻めが成立しているようです。

△7八銀▲7六玉△7五飛までぴったりです。

もう1つは▲7八同金以下△同飛成▲同玉△6八金▲7七玉△8八銀▲7六玉△7五飛▲8七玉△7八飛成▲9六玉△8七銀▲9五玉△9四歩▲8四玉△7五龍まで詰みです。

この手順は先に飛車を切る手で、先手玉の守りの金駒がなくなるので読みやすくなります。

ただし、▲9六玉のようなあまり見かけない形で考えにくいのでこのあたりは難易度が高いです。

玉が中段にいけば攻め駒が少なくなりますので詰ましにくくなり、途中で読みを断念するケースもありそうです。

自分はこのあたりを頭の中で並べるのが難しく、正確に盤上の駒の配置が頭の中で理解できていないケースがほとんどです。

分かりにくい形の上に、将棋の実戦は詰将棋と違って即詰みがあるかの結論は対局者は分かっていないので1から考える必要があります。

このあたりの棋力を向上すれば強くなった実感は湧いてくると思いますが、全然簡単でないです。

しいて言うなら▲8七玉がだめなのは△8八金以下金駒が多く取られやすい形なので、先手玉の守りが薄くなって寄せやすくなると理解した方がよさそうです。

このあたりを直感でできれば精度を高くしたいです。

実戦は△7六桂には▲7七玉で以下△8八銀で、ソフトの評価値+1963で先手優勢。

この手順は▲7七玉とする手で、以下△8八銀と迫る形です。

この局面も間違えやすそうな形ですが、△8八銀以下の展開はこれが意外と面白かったのでまた別の機会に調べます。

最終盤の玉の逃げ方が参考になった1局でした。

桂馬の捨て駒から寄せる

上図は、相居飛車からの進展で△3三同銀とと金を取った局面。ソフトの評価値+1233で先手優勢。

対局中は先手がいいと思っていましたが、ここからどのように後手玉を寄せの形にするかという局面です。

評価値を見る限りは先手がかなりいいですが、攻め方がまずいと局面がもつれてきます。

実戦は▲3三同銀不成△同玉▲3四歩△4三玉で、ソフトの評価値+1668で先手優勢。

この手順は▲3三同銀不成として後手の金駒を消す手で、以下△同玉に▲3四歩は△同玉なら▲5六角を狙ったのですが△4三玉でどうかです。

後手玉は薄くなりましたが、先手も攻めの拠点の銀が盤上から消えたので、ここから新たに攻め手を考えることになります。

対局中は△4三玉以下はっきりせずいい感触はなかったです。

△4三玉には▲7一角を推奨していますが、駒取りでの角でなので見えづらく次に狙いも少し分かりづらいので難易度が高そうです。

これしかないという手順なら考えるのでしょうが、逃げ道が広くなった玉の急所を見つけるのが意外と大変です。

評価値と自分の棋力の差が大きく理解が追いついていませんが、できれば狭い玉のままで攻めを続けたいです。

▲3三同銀不成では▲3四桂がありました。ソフトの評価値+2310で先手勝勢。

この手は▲3四桂の捨て駒ですが、3三の地点に空間があくと3三の地点から駒を打つことができます。

▲3四桂に△3二玉は▲4三角△3一玉▲2一金まで詰みです。

▲3四桂に△1三玉なら▲3三銀不成△2四歩▲2二銀不成△2三玉▲3三金△1二玉▲2三銀まで詰みです。

▲3四桂に△同銀なら▲3三角△1二玉▲1五歩△9六桂打▲9八玉△3一金▲2二歩で、で、ソフトの評価値+4800で先手勝勢。

この手順は△3四同銀なら▲3三角と打つ手です。

▲3三角で▲3三金と打つと以下△1三玉▲3四金△9六桂打▲9八玉△9七銀▲同玉△8八角▲9八玉△4四飛で、ソフトの評価値+3で互角。

この展開は▲3四金とした瞬間が後手玉に詰めろになっておらず、△9六桂打から後手に攻められます。

先手玉は3枚の金駒で堅いようでも△9六桂打が入ると急に危なくなります。

攻めることばかり考えていると、相手に桂馬を渡したことで△9六桂打が浮かびづらいです。

▲3三角△1二玉に▲1五歩は次に▲2二金△1三玉▲1四歩の詰めろになっています。

△9六桂打▲9八玉を入れてから△2二金は▲2二金からの詰めろの受けですが、そこで▲2二歩が少し浮かびづらいです。

▲2二歩も何気に次に▲1三金△同玉▲1四歩△1二玉▲1三歩成までの詰めろです。

▲2二歩に△同金なら▲1四歩で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

▲2二歩に△2四歩なら▲同角成△2二金▲3四馬△2三角▲1四歩△2一玉▲3三金で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

これらの手順を見ると▲3三角で後手玉は寄り筋のようで、実戦の手順よりはるかによかったようです。

△9六桂打に正確に対応する必要があるので全然油断はできませんが、相手玉に寄り筋がある場合はできるだけ寄せの形までもっていきたいです。

桂馬の捨て駒から寄せるのが参考になった1局でした。