銀取りに逃げずに▲2四歩と踏み込む

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3二飛とした局面。ソフトの評価値+265で互角。

7七にいた角を▲6八角と引いたので、3四にいた飛車が△3二飛と引いた形です。

実戦は▲7七角△3四飛▲6八角で、ソフトの評価値+191で互角。

この手順は△3二飛としたので▲3五銀が出づらいと思い▲7七角としましたが、再度△3四飛としたため千日手模様になりました。

先手の対抗形で千日手になってはもったいないです。

また対抗形の序盤は互角でもやや居飛車が指しやすいというのが多いため、千日手は避けたいです。

▲7七角では▲3五銀がありました。ソフトの評価値+236で互角。

この▲3五銀は形としてはあるのは知っていましたが、直前に△3二飛と引いたので指しにくかったです。

△3四飛型に▲3五銀とすれば飛車取りになりますが、△3二飛型に▲3五銀と出ても飛車取りにならず後手が手を選択できます。

自分はこの三間飛車に▲4六銀~▲3五銀として以降の狙いがあまり理解できていないようで、今回の実戦を通じて調べておいた方がいいと思いました。

形だけ見たことがあっても指し手の意味が理解できてないともやもやが残ったままになり、実戦でも同じ様な局面になったら余計な時間を使いがちになります。

もやもやを少しでも解消して、狙い筋を理解した上で指したいです。

▲3五銀以下△3四歩なら▲2四歩△3五歩▲2三歩成△3四飛▲2二歩で、ソフトの評価値+386で先手有利。

この手順の△3四歩はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

そのような意味であまりいい手ではなさそうですが、自分の感覚では最初に浮かぶ手です。

△3四歩には▲4六銀と思っていました。

自分がこのような局面で勘違いしていたのは、先手が銀損をして攻め込むというのはあまり筋がよくないという認識でした。

居飛車対振り飛車の対抗形では、普通先手が急戦で攻めると自玉は舟囲いになっていることが多いです。

それに対して相手の振り飛車は美濃囲いが多く舟囲いより堅いです。

居飛車としては薄い舟囲いで銀損で攻めこむというのは反動がきつく無理筋だという固定観念があったのですが、本局に関しては先手は左美濃にしています。

舟囲いより左美濃の方が玉がしっかりしており、後手の美濃囲いにも堅さ負けはしません。

▲2二歩から確実に駒を取って駒損を回復すれば先手がと金と飛車で先手が攻めていけそうなので、盤面の左側もよく見ておく必要がありました。

ただし、▲2二歩の瞬間が先手の攻め駒が重たく嫌な形なので後手の手が気になります。

▲2二歩に△3三桂なら▲2四とで、ソフトの評価値+1285で先手優勢。

▲2二歩に△1三桂なら▲2一歩成△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△2七歩▲同飛△2六銀▲3六歩△2七銀成▲3一と△4五歩▲3二と引△5三角▲3三と引△4四角▲7七桂で、ソフトの評価値+1462で先手優勢。

この手順は△1三桂なら▲2一歩成と2枚のと金を作る展開です、

後手は3筋の歩の交換から△2七歩~△2六銀として以下飛車交換になりました。

先手は銀損ですが後手の2七の成銀もあまりいい形ではないです。

次の▲3一とがうっかりしやすく、▲1一とで香車を補充する手も有力でしたが、ソフトは▲3一とを推奨していました。

▲3一とに△同角なら▲3三とです。

先手は2枚のと金を活用して、できれば相手の金駒と交換して駒損を回復したいです。

△4四角に▲7七桂としてこの時点でもまだ先手が銀損ですが、次の▲4三とで駒損を回復出来て駒の働きがいい先手の方が指しやすいです。

△3四歩がやや疑問だったのでこの展開は想定しても仕方ないのかもしれませんが、△3四歩に▲2四歩と指せるかどうかが自分にとって大事でした。

銀取りに逃げずに▲2四歩と踏み込むのが参考になった1局でした。

対振り飛車に▲6五歩と位を取る形

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1六歩と突いた局面。ソフトの評価値+133で互角。

後手が三間飛車で3筋の歩を交換して△3二飛型にしました。

先手は数手前に▲6五歩と6筋の位を取っているのが少ない形ですが、ソフトの推奨手だったので悪くはなかったようです。

▲6五歩と6筋の位を取ると先手の角の利きが通るのと、後手が△6四歩~△6三金の駒組みをしにくくしています。

位を取れば▲6六銀型で位を確保するのが一般的にはいい形ですが、▲4六銀と反対側に出ているのでなかなかその形にはなりにくいようです。

それでも▲6五歩は悪くはなかったのでこのあたりは珍しく手が見えていました。

実戦は▲1六歩と突いた形で後手がどのように指すのかが興味がありました。

先手が6筋の位を取っているので後手玉の駒組みを発展的にするのが少し難しくなりました。

実戦は▲1六歩に△3四飛だったのですが、ソフトは△3六歩を推奨していました。

△3六歩▲同歩△同飛△▲3七歩△3一飛で、ソフトの評価値+170で互角。

この手順はなかなか指せない手ですが、後手は△3六歩と歩を合わせて以下△3一飛と飛車を1段飛車に引く形です。

△3六歩と合わせなくても△3一飛とすれば同じ局面に合流します。

△3一飛以下▲8六歩なら△8四歩▲8七銀△8三銀▲2四歩△同歩▲5五歩で、ソフトの評価値+166で互角。

後手の狙いがさっぱり分からないのですが、1つの狙いとしては△4二角型を活かして先手に銀冠に組ませることで将来△8五歩~△8六歩の攻め味を作ったのかもしれません。

なお最初の局面図で△8四歩なら▲6六角△8三銀▲5五歩△3四飛▲5四歩△同銀▲5七角で、ソフトの評価値+130で互角。

この手順の△8四歩で△6四歩なら▲同歩△同角▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値+480で先手有利。

また△8四歩で△7四歩は後手玉のコビンが開きますので指しにくいです。

よって△8四歩としますが、▲6六角が数手前に▲6五歩を活かした手です。

△8三銀と銀冠に組みますが一時的に6一の金が浮いた形なので、▲5五歩と先手は動いていきます。

▲5五歩に△同歩なら▲同銀△5四歩▲4四銀△同銀▲同角△3三角▲同角成△同桂▲5三歩△同金▲2四歩で、ソフトの評価値+589で先手有利。

この手順は後手普通に受けた展開ですが、単純に角と銀がお互いに捌ける形は▲5三歩~▲2四歩で先手が指せているようです。

よって▲5五歩に△3四飛と浮いて4四の地点の補強をしたのですが、▲5四歩△同銀に▲5七角とするのが味がいいです。

▲5七角とするのは△6五銀とするのが角取りになるので事前に受けた手と同時に、後手が△3四飛型の浮き飛車なので▲5七角として次に▲3五銀と飛車を圧迫する狙いです。

▲5七角の局面は互角のようですが、後手は6一の金が浮いているので神経を使いそうです。

対三間飛車で後手が石田流を目指す形に対して▲4六銀とする形が多いのですが、自分はまだあまり分かっていないことが多いので1つ1つつぶして理解を深めていきたいです。

対振り飛車に▲6五歩と位を取る形が参考になった1局でした。

浮いている銀を飛車で狙う

上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で△9一飛とした局面。ソフトの評価値+385で先手有利。

▲5五歩と突いた手に4一の飛車が△9一飛と回った形です。

本局はこのあたりから棋譜が正確に思いだせないところがあって、この局面が実戦の進行と同じだったかは少し怪しいと思っています。

局面全体の手の流れなどは覚えているのですが、何度繰り返しても最後まで棋譜が並びませんでした。

正確な指し手かは記憶を頼りにするありませんが、1日に数局指すと先後の手番もはっきり覚えていないということが多々あります。

実戦は▲7五歩△4五歩で、ソフトの評価値+818で先手優勢。

▲7五歩は後手の桂頭を狙うにはその筋の歩をぶつけるのが大事だとという感覚で指しました。

あやをつける意味か相手の意表を突く意味かなど色々なことも考えてました。

ただし、この局面で▲7五歩は△同銀とされて先手が損をしていたようです。

△7五同銀に▲同銀なら△同角という手の流れです。

後手の桂頭を狙う展開にならず、後手の角が働いてきたので損をしたようです。

▲7五歩はソフトの候補手にも上がってなかったのですが、実戦の△4五歩もよくなかったようです。

実戦は△4五歩に▲6八角としたのがさらに失敗で、▲6八角では▲4五同桂△同桂▲7四歩で、ソフトの評価値+744で先手有利。

このような展開で▲4五同桂~▲7四歩と指せるようになればいいのですが、短い時間で▲6八角と引くようではあまり手が見えていません。

▲7五歩では▲5四歩がありました。

▲5四歩△同銀▲5八飛△4一飛▲4七歩で、ソフトの評価値+283で互角。

今振り返ってもなぜ▲5四歩が自然でした。

△同銀に▲5八飛が手の流れで、どこかで銀交換になると△6九銀の筋が生じますのであまりいい形ではありませんが、後手の5四の銀も受けづらい形です。

△4一飛の切り返しは見えづらいのですが、▲4七歩と辛抱して次の▲5四飛が狙いになります。

▲4七歩に△5五歩とされると自分は最初に▲5九飛を考えましたが考えがまとまらず、結局▲5五同銀を考えました。

▲4七歩以下△5五歩▲同銀△同銀▲同飛△4四角▲5四歩で、ソフトの評価値-172で互角。

この手順もあまり準王手飛車がかかって先手があまり冴えないなと思っていましたが、やはり先手が少し損をしたようです。

ソフトの読み筋は△5五歩以下▲同銀△同銀▲同角△4七飛成▲5七飛△4二龍▲5四歩で、ソフトの評価値+387で先手有利。

この手順が難しいのは5五の地点で銀交換になったときに▲同角とする手で、△4七飛成とダイレクトに飛車が成られます。

△4七飛成は飛車取りなので先手は飛車の処置をどうするかですが、▲5七飛がありました。

▲5七飛で▲5六飛は△4四銀で▲3三角成を消されて角取りになります。

▲5七飛と飛車をぶつける手があり、△同龍なら▲同金で次に▲3三角成と▲5四歩が受けにくいです。

よって△4二龍と自陣に龍を戻って▲3三角成を受ける形です。

以下▲5四歩として△2六角なら▲5三銀のようなイメージです。

自分はなかなかソフトと読みが合わないので、少しでも的中率を上げたいです。

浮いている銀を飛車で狙うのが参考になった1局でした。

端棒銀に金冠で対抗する

上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で△3三桂とした局面。ソフトの評価値+190で互角。

△3三桂で後手の1五の角は狭くなりましたが、△2六角とするスペースがありますので簡単には取られません。

実戦は▲1六歩△2六角▲4六歩△同歩▲同角で、ソフトの評価値-72で互角。

この▲1六歩~▲4六歩の組み合わせは今見てもあまりよくなかったです。

後手はどこかで△2六角としたいところなのに先手からわざわざ▲1六歩とする手は、あまり意味がなかったです。

さらに4筋の歩を交換して▲4六同角とするのが不安定だったようです。

▲4六同角の形は後手の4一の飛車が間接的に睨んでいるため、先手の角が逆に負担になりやすいです。

4六の角と3八飛の組み合わせがいまひとつです。

△3三桂は直接的な狙いがある手ではないので、先手はゆっくり指す手があったようです。

▲1六歩では▲8六歩がありました

▲8六歩△2六角▲8七金△9一飛▲7八銀で、ソフトの評価値+237で互角。

この先手の手順は金冠を目指す手です。

冠囲いでは銀冠が一般的ですが、この場合は金冠に組む方が手数が短くなります。

後手は序盤の△8四銀型を活かすために9筋に駒を集めてきました。

本来端棒銀は対穴熊に9筋を攻める戦法ですが、先手は穴熊を目指さずに結果的に金冠になりました。

金冠だと穴熊と違って後手の9筋の端攻めに対して幅広く対応できそうです。

▲7八銀に△9五歩なら▲同歩△同銀▲7五歩△8六銀▲9二香成△8七銀成▲同銀△9二飛▲7四歩△8五桂▲9八香で、ソフトの評価値+520で先手有利。

この手順は後手が9筋から攻めて△9五同銀には▲7五歩が急所のようです。

後手の桂頭を狙う手で、部分的に後手は受ける形がありません。

後手は△8六銀と捌いてきますが、▲9二香成~▲8七銀とします。

△9二飛と手を戻したときに▲7四歩△8五桂と攻め合いの展開です。

お互いに玉の近くに攻め駒がいるので油断はできませんが、正確に受ければ先手が指せそうです。

▲7八銀に△4四角に▲7七角なら△9五歩▲同歩△同銀▲7五歩△8六銀▲9二香成△7七銀成▲同桂△9二飛で、ソフトの評価値+179で互角。

この手順の△4四角は角を好位置に引く手で、▲7七角は次に▲5五歩のような含みです。

ただし▲7七角には△9五歩の端攻めがあり、▲同歩△同銀▲7五歩には△8六銀が角取りになります。

これは▲7七角が逆に利用されたような形で、先手としては角を渡すのは互角でも面白くないかもしれません。

▲7八銀に△4四角に▲5五歩なら△同歩▲2八飛で、ソフトの評価値+274で互角。

この手順の▲5五歩は相手の角の利きを止める手で、△同歩に▲2八飛が少し浮かびにくいです。

後手が9筋の端攻めをしてこなければ▲2四歩から飛車を捌く狙いです。

▲2八飛に△2一飛だと2筋は受かりますが、端攻めの味がなくなります。

▲2八飛に△9五歩なら▲2四歩△9六歩▲2三歩成△9七歩成▲同桂△9六歩▲3三と△9七歩成▲同香△9六歩▲同香△同香▲4三と△9八香成▲7九玉で、ソフトの評価値+410で先手有利。

この手順は▲2八飛に△9五歩ですが、そこで▲2四歩とするのが驚きました。

自玉もそれなりに怖い形になるのですが、飛車先を突破するという狙いで▲9五同歩という先入観以外の手を考えるというのが勉強になります。

端棒銀に金冠で対抗するのが参考になった1局でした。

桂馬と飛車で捌く展開にする

上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で▲2七飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値+465で先手有利。

2八の飛車を▲2七飛とした形で、実戦は▲3八飛でした。

▲2七飛とする形は一時的に中途半端な形ですが、2筋に飛車がいることでいつでも▲2四歩の筋がありました。

この局面は先手有利になっていますが自分の感覚では全くの互角という感じです。

先手は飛車と角と桂馬で手を作っていくことになりますが、攻め駒が少ないので難易度は高いです。

▲2七飛以下△4二角▲4五桂△6四歩▲同歩△同角▲4六歩で、ソフトの評価値+381で先手有利。

この手順の△4二角は分かりにくい手ですが、▲2四歩△同歩▲同角なら△3三桂として以下△2一飛や△9一飛のような含みがあります。

先手が動いた手に反応する指し方でこの展開も先手の方が評価値がよさそうですが、▲4五桂も有力な手だったようです。

▲4五桂は1歩を補充して5段目に桂馬が跳ねることで、右の桂馬が最低限の役割を果たした感じです。

後手の△6四歩は狙いの手で、▲同歩△同角が香取りと△4四歩と△6五歩など楽しみが手が多いです。

△6四角に▲4六歩と受けるのは香取りを防ぐ意味で仕方ありませんが、この時点でもまだ先手が指せているようです。

評価値がなければ先手の指し方は冴えないなと思いがちですが、ソフトの感覚についていけてないようです。

▲4六歩以下△4四歩▲2四歩△同歩▲同飛△6五歩▲同銀△同桂▲6六歩で、ソフトの評価値+732で先手有利。

この手順の△4四歩で先手の桂馬は取られそうです。

5筋の歩が切れていれば▲5三歩のような叩きの歩がありますが、切れてないので▲2四歩とします。

▲2四歩△同歩▲同飛はそれなりに先手にとって価値の高い手ですが、後手は1段飛車なので▲2一飛成が利きません。

また飛車の空成りはやや攻めが重たくなるので指しづらいです。

そのような意味で評価値以上に先手は大変なイメージがありました。

後手の△6五歩は位を取ることで手厚く指す方針ですが、▲6五同銀~▲6六歩が盲点でした。

銀を捨てて桂馬を取りにいくという指し方はたまに見られますが、手が見えてないと▲7七銀と引きそうです。

先手から▲6五歩~▲6四桂のような逆襲があります。

なお△6五歩で△4五歩と桂馬を取る手は、以下▲6五歩△4二角▲2三飛成△9五歩▲同歩△9七歩▲同香△9一飛▲8六歩で、ソフトの評価値+467で先手有利。

この手順は後手は桂得になりますが、▲6五歩と逆に先手が6筋の位を取る形です。

△4二角に▲2三飛成の空成りに対して△9五歩~△9七歩~△9一飛と動きますが、▲8六歩で先手が指せているようです。

△9七歩に▲同香も自分の感覚では浮かびにくい手ですが、取れる歩は堂々と取るというのを最初に考えたいです。

桂馬と飛車で捌く展開にするのが参考になった1局でした。

位を取って位を確保する

上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で△3三角と上がった局面。ソフトの評価値+297で互角。

数手前に▲8六角と上がる手では穴熊を目指す手もありましたが、後手が9筋に駒を集めて端攻めをするのが見えていますので危険だと思いやめました。

先手としては穴熊を断念するとどのような囲い方にするかが難しいところです。

今見ると8六の角を移動して▲8六歩~▲8七金~▲7八銀として金冠を目指すのは、手数がかかるのとかえって玉が薄くなっている感じでとても指せません。

そのような意味で穴熊や冠囲いにする現代的な指し方は難しそうです。

実戦は△3三角以下▲6五歩で、ソフトの評価値+298で互角。

この手順の▲6五歩ですが、数か月前に全く別の棋譜並べをしたときに対抗形の居飛車側から▲6五歩や△4五歩といった位を取る将棋がありました。

どちらも比較的早い段階で突く歩だったので印象に残っていました。

そのため本局で採用したのですが▲6五歩はソフトの推奨手だったようで、珍しく自分の棋力以上の手が指せたようです。

なお△6五同桂は取りづらいだろうと思っていました。

△6五同桂とすると△8五桂からの9筋の端攻めがなくなるのと、6五の桂馬が将来取られそうです。

▲6五歩に△同桂なら▲6六銀△4五歩▲5五歩で、ソフトの評価値+550で先手有利。

この手順の▲5五歩に△同歩なら▲6五銀△5六歩▲7七角△同角成▲同桂で、ソフトの評価値+1261で先手優勢。

この展開は先手の桂得で先手が指せているようです。

この手順の▲5五歩に△6四歩なら▲2四歩△同歩▲3七桂△3二銀▲5六金△4六歩▲4五桂で、ソフトの評価値+1296で先手優勢。

この展開は▲5六金が桂馬の土台を作る手で、▲4五桂で先手が指せているようです。

どちらの手順も後手が苦しいようで、▲6五歩に△同桂はなさそうです。

実戦は▲6五歩以下△8四銀▲6六銀△9二香▲6八角△4五歩▲3七桂△1五角に変化手順で▲2七飛で、ソフトの評価値+465で先手有利。

この手順の▲6五歩~▲6六銀は6筋の位を確保する手で自然です。

後手は△9二香として将来△9一飛~△9五歩を含みにしますが、▲6八角△4五歩に▲3七桂は味がいいです。

ただし△1五角に実戦は▲3八飛としましたが、▲2七飛の方がよかったようです。

桂馬を守るのは同じ意味ですが、▲3八飛の形だと将来▲1六歩には△2六角ともぐる手がありました。

これが意外とうるさい角で、△5三角と戻る筋もあり簡単に角が取られません。

また3七の桂馬が角で狙われて負担になりやすく、3八の飛車の活用が狭くなったようです。

ちょっとした違いですが、▲2七飛として△2六角の筋を消す方が無難だったようです。

▲2七飛以下の展開はまた別の機会に調べてみます。

位を取って位を確保するのが参考になった1局でした。

角のラインで攻めをけん制する

上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で△3三角と上がった変化手順の局面。ソフトの評価値+297で互角。

この局面から▲6八銀として以下松尾流穴熊を目指すのはいまひとつうまくいきませんでした。

先手としては後手の9筋の攻めに対してどのように対応するかが鍵のようです。

まともに受けるのか、いなすような受け方をするのか、また攻められそうになる前に攻めるのかなど色々な構想がありそうですが、いなすような受け方をする指し方を調べてみます。

なお攻められそうになる前に攻めるのは、先手は駒が前に出ていませんので難しいです。

△3三角以下▲5九角△9一飛▲3七角△4二角で、ソフトの評価値+152で互角。

この手順の▲5九角ですが、一般的に穴熊で▲5九角というのはあまりいい手でないイメージが強いです。

▲8六角とか▲6八角は価値が高い手という印象ですが、▲5九角は一時的に角の働きが悪いため指しにくいのと▲3七角や▲2六角など右側で使うことになり先手の飛車と角が接近する形です。

飛車と角が接近すると、相手に角を狙われると間接的に飛車も狙われることになりがちなので、大駒2枚が使いづらいケースがあります。

そのような意味があるのですが、本局の形だと▲5九角は手順の△8五桂の角取りを受けています。

また▲3七角とすることで、後手が△8五桂とすると▲9一角成の筋が生じます。

よって▲5九角~▲3七角は受けに回った手とも言えそうです。

受けといったら数の受けのような意味になりがちですが、角のラインを利用して間接的に受けに回るという構想です。

後手は8五の桂馬が使いづらくなったので、働いていない3三の角を△4二角とするのは価値の高い手です。

△4二角以下▲6五歩△9五歩▲同歩△同銀▲6六銀で、ソフトの評価値+152で互角。

この手順の△4二角に▲6五歩とするのが急所だったようです。

穴熊に組んで6筋の位を取るというのはやや異筋の指し方ですが、5七の銀を前進して使う手です。

穴熊では5七の銀を▲6八銀~▲7九銀右のように松尾流穴熊に組むことも多いのですが、本局では後手にとってあまりプレシャーがかかる指し方ではなさそうです。

後手が9筋の歩を交換した形で▲6六銀とするのがうまく、次に▲7五歩と後手の角道を止めると同時に、後手の桂頭を狙う展開です。

▲6六銀に△9六歩なら▲7五歩で、ソフトの評価値+480で先手有利。

この手順の▲7五歩の形になれば後手は玉と飛車が接近した形なので受けにくく、受けと同時に絵攻めの手でもありそうです。

▲6六銀に△9六銀なら▲同香△同香▲9七歩△同香不成▲同銀△9三香▲9八香△9七香成▲同香△9六歩▲同香△同飛▲9八歩△9四飛▲8八金で、ソフトの評価値+211で互角。

この展開の△9六銀はいも筋で見えづらいのですが、将棋にはこのような手もあるので油断できないです。

△9六銀は意外とうるさい手のようで清算して▲9七歩としますが、後手ががりがり攻めてくる形です。

7三の桂馬が攻めに参加していないのに意外と手が続くようで、将棋は難しいです。

角のラインで攻めをけん制するのが参考になった1局でした。

端棒銀の攻めをまともに受ける

上図は後手四間飛車から端棒銀の展開で△9五歩と突いた変化手順の局面。ソフトの評価値-266で互角。

四間飛車からの端棒銀というのが実戦例が少ないイメージなので、あまり見慣れない形です。

この先手の形は評価値以上に違和感があってあまり指す気がしないのですが、先手玉がどの程度危険なのか、どのように対応すればいいかはこの機会に一度調べておいたほうがいいと思いました。

△9五歩以下▲同歩に△同香なら▲9七歩で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順の△9五歩に▲同歩は自然ですが、後手は△同香か△同銀のどちらかになります。

普通は△同銀が多いと思いますが、△同香も考えられる手です。

よく相居飛車の先手の棒銀では▲1五歩△同歩▲同銀というのが多く、▲1五同香だと△1三歩でこれ以上2六の銀が前に前進できないので先手失敗といった感じだったと思います。

しかし、たまに▲1五同香という手も見たことがあります。

このあたりの違いはあまり理解できていませんが、先手は香車の交換ができなくても1歩を持ち駒にすることができるのでその歩を攻めに活用するという意味だったと思います。

そのような意味で△9五同香も考えられる手ですが、▲9七歩と受ける手があったようです。

9七の地点は攻めは香車と桂馬と飛車の3枚に対して、受けは香車と桂馬と銀と角の4枚です。

3対4で後手から9七の地点に攻め込むと2対4の関係になるので、基本的には先手は受けの数で勝っています。

形勢は互角のようですが、後手の8四の銀が前進できる形ではありませんので先手も戦えるようです。

△9五歩以下▲同歩に△同銀で、ソフトの評価値-156で互角。

この手順は△9五同銀で、端棒銀の銀が活用できる形です。

9筋で歩を交換して後手の持ち駒に歩が入ることで局面が複雑になります。

この形を改めて見ると後手の9筋の攻めの圧力が大きくて、先手をもって指す気がしません。

△9五同銀に▲同香なら△同香▲同角△同飛▲9七歩△同桂成▲同桂△6四角で、ソフトの評価値-592で後手有利。

この手順は9五の地点で清算してから▲9七歩で先手は銀と角の交換で駒損でも局面が落ち着くのでどうかと思っていましたが、△9七同桂成~△6四角がありました。

△6四角は先手の飛車のコビンと9七の地点を睨んだ角なので後手が指せているようです。

なおこの手順で△9五同飛に▲9七歩でなくソフトは▲9八香で、ソフトの評価値-284で互角。

このような受け方はあまり気がつかないので参考になります。

最後の局面図の△9五同銀に▲5九角なら△4二角で、ソフトの評価値-367で後手有利。

この手順の△4二角は何気に9筋に圧力をかける手のようです。

△4二角に▲3七角なら△8六銀▲9一角成△9八香成▲同玉△9三香▲9七歩△同桂成▲同桂△同銀成▲同銀△同角成▲8九玉△9八馬まで詰みです。

この手順は後手がうまくいきすぎですが、△8六銀として香車を通すのが鋭い攻めのようです。

なお△4二角に▲9七歩なら△9六歩▲3七角△6四角で、ソフトの評価値-515で後手有利。

これらの手順を見ると、まともに端棒銀の攻めを受けるのは居飛車側がきつそうで作戦的には選べないようです。

端棒銀の攻めをまともに受けるのが参考になった1局でした。

端棒銀に松尾流穴熊の駒組み

上図は後手四間飛車から端棒銀にした局面。ソフトの評価値+293で互角。

端棒銀は実戦が少ないのですが、後手は9筋に駒を集めて端から先手玉を攻める狙いです。

自分は対端棒銀は初めてだったのですが、数か月前にたまたま対端棒銀を棋譜並べていました。

その時の居飛車側は、後手が9筋に駒を集める前に松尾流穴熊に組んで2筋から駒損で飛車を成り込む展開で互角でした。

対局時はその印象が残っていたので穴熊を目指そうかと思ったのですが、現実的に9筋に駒を集められるとどのように対応するかが分かっていなかったのと、駒損して2筋突破の指し方がかなり難易度が高い印象があったのでやめました。

棋譜並べのときに疑問に思った形はその場で調べればいいのでしょうが、それでは棋譜がなかなか進まないので難しいところです。

実戦は△5四歩以下▲8六角△4一飛で、ソフトの評価値+266で互角だったのですが、この展開はまた別の機会に調べます。

最初の局面図のソフトの推奨手は▲9八香だったのですが、本局は端棒銀になったのでこの機会にその形を調べようと思います。

△5四歩以下▲9八香△8四銀▲9九玉△9二香▲8八銀△4一飛▲2五歩△3三角で、ソフトの評価値+297で互角。

この手順は▲9八香のみがソフトの推奨手で、それ以後は自分が最初に浮かんだ展開です。

先手は穴熊を目指す展開に後手は9筋に駒を集めるような手を進めます。

▲2五歩△3三角に次の手が難しいです。

先手は松尾流穴熊を目指すなら▲6八銀~▲7九銀右になります。

ただし、先手の角が7七にいるといつでも△8五桂と跳ねる筋があり後手はそのタイミングを図っています。

△3三角以下▲6八銀△8五桂▲8六角△9一飛▲7九銀右△9五歩で、ソフトの評価値-266で互角。

この手順の▲6八銀は最短手順で松尾流穴熊を目指す手ですが、このタイミングで△8五桂と跳ねます。

先手は▲6八銀の形だと△8五桂には▲8六角と逃げるしかありません。

後手としては▲8六角にさせたことで▲8六歩と桂頭を狙われることはありません。

以下後手は△9一飛として▲7九銀右に△9五歩と仕掛けます。

この局面は互角になっているのですが、自分の感覚だと先手はこの局面は調べてないと指せないです。

なぜ指せないかと言うと、駒を取って取っての回数が増えて相手の持ち駒や自分の持ち駒などのカウントが難しいためです。

特に穴熊の玉は逃げ道が狭いため、受け損なうと9筋だけで手を作られて寄り形になることがあります。

どこかで玉の逃げ道を開くような受け方ができればいいのですが、縦からの攻めなので数の攻めには数の受けが一般的です。

今回の指し方はあまり先手は面白くなさそうですが、△9五歩以下もまた別の機会に調べてみます。

端棒銀に松尾流穴熊の駒組みが参考になった1局でした。

遊んでいる成銀を働かせる

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲2五歩と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-145で互角。

将棋の強い人は、このようなよく分からないような局面でもある程度の精度の高い指し手を選択して崩れないイメージがあります。

特に中盤から終盤にかけては手の精度が落ちると形勢に影響しやすいです。

このあたりの指し手の精度を少しでも上げたいと思っていますが、詰将棋とは違う分野で実戦をたくさん重ねれば強くなるかというとそれもはっきりしないので課題です。

後から振り返って、気になった局面の推奨手を調べることで少しでも本質に近づくことはできるのですが、それが実際の対局に活かせるようにするのが大変です。

ソフトの推奨手の▲2五歩に△6四龍とする変化を調べてみたいと思います。

▲2五歩△6四龍▲9三成銀△9八歩成▲8三成銀で、ソフトの評価値-372で後手有利。

この手順の▲2五歩に△6四龍とする形は、龍が先手陣に入ることができなくなったのですが後手の6三の桂頭を守る手です。

また△6四龍は6七の地点に直通していますので先手も少し嫌な形です。

先手の▲9三成銀は後手玉に直接迫る手はないので仕方ないようです。

△9八歩成で先手玉はだいぶ危険になってきました。

▲8三成銀は将来▲7三銀と打って後手の龍を抜く筋はありますが、まだ後手玉に寄り筋はなく先手玉への反動がきついので手渡しみたいな手です。

▲8三成魏の局面は後手が少し指しやすいようですが、まだ微差の範囲です。

▲8三成銀に△7一香なら▲8一香成で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順の△7一香は▲7三銀の受けですが、▲8一香成とされると次に▲7一成香と交換される筋があるので△7一香の受けはあまり効果がなさそうです。

▲8三成銀以下△8九と▲同玉△8五桂▲7八金上で、ソフトの評価値-407で後手有利。

この手順の△8九とは先手の守りの桂馬をと金で補充する手なので、価値が高いようです。

▲同玉に△8五桂と安い駒で金駒を攻める展開です。

先手の▲7八金上はつらい辛抱ですが、先手の持ち駒に桂馬が入れば▲7三銀△同龍▲同成銀△同玉▲6五桂の筋があります。

このような展開になると将来▲2二龍と金を取る手がいつでもあるので後手もかなり嫌な形です。

先手としては取られた桂馬で金駒を攻められるのでいい感触はありませんが、後手が攻め間違えたら反動がきついという指し方のようです。

本局の検討はかなりの回数行いましたが、手があまり見えてないので反省点が多かったです。

持ち時間が短い将棋は手の精度が荒くなりがちですが、短い時間の中でも狙いをもって指せるようにしたいです。

遊んでいる成銀を働かせるのが参考になった1局でした。