▲6八銀打という意外な受け方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊からの進展で後手が△4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-47で互角。

振り飛車が△4五桂と跳ねる形は、2一の桂馬が捌けているので一般的には後手満足です。

4五の桂馬がさらに△5七桂成と出来る展開になれば理想的です。

本譜は▲3三角△3九角で、ソフトの評価値-318で後手有利。

対局中は、▲3三角が攻防に効いた手かでまずまずかと思っていたのですが、あまり良くなかったようで△3九角が厳しかったです。

△3九角に▲2六飛なら△5七桂成で、ソフトの評価値-368で後手有利。

この手順は、後手が金と桂馬の交換で駒得になれば、後手が指せそうです。

△3九角に▲3八飛なら△6六角成▲7七銀△5六馬で、ソフトの評価値-361で後手有利。

この手順は、△6六角成に▲7七銀と固めますが、△5六馬で後手が手厚い感じです。

▲3三角では▲6八銀打がありました。ソフトの評価値-4で互角。

このような局面で▲6八銀打とする受け方は初めて見ました。

5七の地点を補強したという意味ですが、なかなか指せない手です。

▲6八銀打に△3九角なら、▲2六飛△6六角成▲同飛△同銀▲3三角△6二飛▲4四角打△6七歩▲6二角成△同金▲6六角成△6八歩成▲同金寄で、ソフトの評価値+365で先手有利。

この手順は、飛車と角の交換から▲3三角とする手でいい勝負ですが、後手の4一の金がいまひとつ遊んでいるで先手も指せそうです。

手順の▲3三角に△2六飛なら、▲1一角成△2九飛成▲6六馬△6九龍▲5九金△同龍▲同銀で、ソフトの評価値+67で互角。

この手順は、後手の龍を取った展開ですが、守りの金を2枚渡しているので、実戦的にはまだ大変です。

最初の局面は未完成な穴熊なので、駒を埋めないといけないという感覚みたいです。

▲6八銀打という意外な受け方が参考になった1局でした。

後手の飛車を角で責める

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で後手が△2五同歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+590で先手有利。

対局中は、角と金の交換でいい勝負ですが、後手の攻めが細いので先手がややいいかと思っていました。

ただし、ここからどのように形勢を良くするかが分かりませんでした。

本譜は▲1五歩△5七金と進んだのですが、△5七金では△7七金▲同玉△6七金で、ソフトの評価値+328で先手有利。

△7七金から△6七金とすると、▲同銀なら△同歩成▲同玉△6二飛があるので、先手は△6七金に▲7六玉とするか▲8八玉になりますが、先手玉の薄さが気になります。

この展開だと▲1五歩は1手パスの甘い手に見えます。

▲1五歩では▲7一角がありました。

▲7一角△8四飛▲4四歩△同銀▲2四歩で、ソフトの評価値+549で先手有利。

▲7一角と後手の飛車を責めるのがいいようで、▲7一角とすると△6二飛と回る筋がなくなります。。

△8四飛に▲4四歩として△同金なら▲5三角成がありますので、△同銀ですがそこで垂れ歩の▲2四歩とします。

▲2四歩に△7七金なら、▲同玉△6七金▲7六玉△5七金▲2五飛で、ソフトの評価値+2824で先手勝勢。

この手順は、ややうまくいきすぎですが次に▲2三金からの詰めろなので先手勝勢です。

▲2四歩に△3三桂なら、▲4一銀△4二金寄▲5二銀不成△7七金▲同玉△3二金打▲1五歩で、ソフトの評価値+1237で先手優勢。

この手順は△3三桂と頑張った手ですが、▲4一銀~▲5二銀不成が味のいい手で、△3二金打と粘りますが、▲1五歩と端に手をつけて先手指せそうです。

▲7一角に△8四飛とさせると、攻めにも受けにも効いていない形になるのが大きいようです。

後手の飛車を角で責めるのが参考になった1局でした。

陣形を整備して受けに回る

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△6四金と角を取った局面。ソフトの評価値+493で先手有利。

6四の地点で角交換になった局面で先手が香得ですが、次の1手がよく分かりませんでした。

本譜は▲2三角だったのですが、この手は良くなく後手から△6六歩▲同歩△5七角とされると悪かったようです。

先手は、玉の周辺の5筋と6筋が弱いのが気になります。

▲2三角では▲6八金がありました。ソフトの評価値+432で先手有利。

▲6八金は5七の地点を補強する自然な手ですが、全く見えていませんでした。

こういう自然な受けの手を指せるかというのは結構大事みたいです。

▲6八金以下、△9三角▲4七飛△3五銀▲同銀△同歩▲5八銀で、ソフトの評価値+623で先手有利。

この手順は、後手が△9三角~△3五銀と活用する手に対して、▲5八銀と手堅く受けると怖い形ではありますが、意外と後手の手が続かないようです。

▲6八金に△2六歩なら▲3一角で、ソフトの評価値+446で先手有利。

△2六歩は次に△2七歩成の狙いですが、ここで▲3一角と打つのが興味深いです。

この角は、ぱっと見少し打ちづらい角にも見えますが、後手の飛車が4筋からずれると▲4五銀があります。

4五の桂馬が取れると、後手からの5七の打ち込みがなくなるので大きいです。

▲3一角に△4一飛なら▲1三角成△6六歩▲同歩△2七歩成▲2三馬で、ソフトの評価値+429で先手有利。

この手順は、後手にと金を作らせますが、先手玉は7八と少し遠いのでその間に馬を活用する手です。

この展開はまだ大変ですが、先手は馬との組み合わせでどこかで▲8四歩~▲8五歩とか▲8三歩などを含みに戦う感じです。

なお、△2六歩には▲2八歩と受ければと金を作られる展開にはなりませんが、歩切れになるのが気になります。

このあたりの感覚は結構難しい感じです。

陣形を整備して受けに回る▲6八金が参考になった1局でした。

壁銀を解消する

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△8六飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+416で先手有利。

先手を持ってやや受け身の展開は1筋の位を取ったためですが、やや見慣れていない局面だと、次の1手の直感がいまひとつの場合があります。

本局もそのような感じで、本譜は以下▲8七歩△8四飛▲3六桂△6六歩で、ソフトの評価値+15で互角。

▲8七歩を打つと8八の銀の活用が難しくなるので、打たなかった方がよかたです。

以下▲3六桂と打ちましたが、△6六歩とされると8八の銀が全く使えていません。

▲8七歩では▲8七銀がありました。

▲8七銀△8四飛▲6六桂で、ソフトの評価値+453で先手有利。

壁銀を解消する▲8七銀が自然な1手でした。

▲8七銀は少し見えていたのですが、△8四飛と引かれると次に△8六歩と打たれるので、先に▲8六歩と打っても△6七歩とか△3六歩がうるさいと思ってやめました。

ただし、△8四飛には▲6六桂がありました。

▲6六桂は、次に▲5四桂△同歩▲6三歩成△同金▲7五角の狙いがあります。

▲6六桂以下△4三銀▲7六銀で、ソフトの評価値+544で先手有利。

△4三銀と逃げるのは自然ですが、次の▲7六銀が見えにくいです。

後手の飛車が8筋に直通しますが、2九の飛車がいるので受かっています。

この展開なら、8八の銀が▲7六銀と活用できるいるので大満足です。

先手は上部が厚くて3歩得であれば、やや受け身ながらも先手が指せそうです。

壁銀を解消する▲8七銀が参考になった1局でした。

敵の打ちたい所に打つ

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が4二の飛車を△8二飛とした局面。ソフトの評価値+445で先手有利。

駒割りは角と銀の交換で先手駒得ですが、後手の6六の歩が伸びているのと、先手の7五歩が伸びて7六の地点に空間があいているのが、少しいやな形です。

ここで先手が攻めに出るのは反動がきつそうなので、もたれる指し方にしました。

本譜は▲6一角△6七銀▲同金右△同歩成▲同金△6六歩▲7七金△6七金で、ソフトの評価値+422で先手有利。

▲6一角は、いつでも▲4三角成の筋や▲7一角と打つ手を狙いとしたもたれる指し方ですが、後手も△6二飛のような手も生じるので一長一短です。

▲6一角は候補手の1つだったので悪い手ではなかったようですが、別の指し方もあったようです。

▲6一角では▲6七歩がありました。ソフトの評価値+432で先手有利。

▲6七歩は、後手からの△6七銀の打ち込みを防ぐ意味です。

▲6七歩に△同歩成なら▲同金右で、ソフトの評価値+457で先手有利。

この手順は、5八の金が▲6七金と進んだことで活用できているので、先手が指せそうです。

▲6七同金右以下△8六歩▲同歩△6六歩▲7七金寄で、ソフトの評価値+489で先手有利。

この手順は、8筋を突き捨てて△6六歩と叩く筋ですが、▲7七金右と逃げて後手は持ち駒が銀と歩だけでは、少し駒不足です。

5八の金が7七まで移動できれば守りも固くなって大満足です。

敵の打ちたい所に打つ▲6七歩が参考になった1局でした。

受け一方でなく攻め合い

上図は、相居飛車の急戦調の将棋で後手が△5七歩成とした局面。ソフトの評価値-84で互角。

この局面は、後手の4四の銀が△3五銀▲同銀△5七歩成としたので、だいぶ攻められている感じですが先手が銀得しています。

ただし、対局中は先手がだいぶ悪いのかと思っていました。

本譜は以下、▲5七同金△同桂成▲同銀△8八角成▲同金△5五角で、ソフトの評価値-571で後手有利。

この手順は、△5五角が厳しすぎて先手がまずそうです。

▲5七同金では▲5三歩成△同金▲3三歩がありました。ソフトの評価値-250で後手有利。

このタイミングで攻めに出るのは、全く見えていませんでした。

後手の5七のとが大きいので先手が危険かと思っていたのですが、受けに回ってジリ貧になるのであれば、攻めるしかなかったようです。

▲3三歩以下△6八と▲同玉△3三角▲4五桂で、ソフトの評価値-272で互角。

後手は△6八ととしますが、これで駒割りは金と銀の交換です。

▲4五桂と跳ねて以下△6六角▲同角△5七銀のような厳しい手が飛んできますが、この展開はどこかで▲5三桂成のような手もあるので、一方的に攻められる本譜よりはまだあやがありそうです。

受け一方でなく攻め合いにするのが参考になった1局でした。

香損でも指せていた局面

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で、後手の46の角に▲4八飛として△1九角成と後手が香車を取った局面。ソフトの評価値+876で先手優勢。

対局時は、先手が香損して馬を作られたので先手失敗かと思っていたのですが、形勢は全く逆だったようです。

このあたりは、形勢判断がうまくできてなかったようです。

本譜は△1九角成以下、▲8四銀△9二歩▲7三歩△6二金▲6五歩△8三歩で、ソフトの評価値+802で先手優勢。

先手は9筋を詰めて一時的に気持ちはいいのですが、△8三歩と催促されると▲9五銀では手が止まるので、▲9三歩成から攻める手はあるのですが、ちょっと単調な気がします。

▲8四銀△9二歩まではいいとして、▲7三歩では▲5三角成がありました。ソフトの評価値+423で先手有利。

▲7三歩△6二金の手を入れると▲5三角成はできませんが、単に▲5三角成は見えてなかったです。

ぱっと見で、どの程度効いた手なのかよく分かりません。

▲5三角成に△8三歩なら、▲7三歩△同桂▲同銀成△同馬▲6五桂△5一馬▲7三歩△6二金▲同馬△同馬▲7二金△同銀▲同歩成△同玉▲7四歩で、ソフトの評価値+1056で先手優勢。

この手順は、馬と金の交換から▲7二金と張り付く手ですが、最後の▲7四歩の垂らしで先手に角が入れば、▲4六角の狙いがあるので先手指せそうです。

▲5三角成に△5二銀右なら、▲7五馬△8三歩▲9三歩成△同歩▲同銀成△同桂▲9四歩△9二歩▲9三歩成△同歩▲6四桂で、ソフトの評価値+702で先手有利。

この手順は、後手がややおとなしく受けた手ですが、銀を捨てて桂馬を取ってから▲6四桂で先手指せるようです。

香祖でも指せていた局面だったのが参考になった1局でした。

対振り飛車の4九の金の使い方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△2五金と歩を取った局面。ソフトの評価値+441で先手有利。

対局中はまだ難しいと思っていましたが、この局面が先手有利は驚きました

5二の角と2五の金で歩得をするのは珍しい駒組ですが、後手は2五の金の圧力で2筋と3筋から手厚く手を作っていこうという感じです。

それに対して、先手はここからどのような進行を目指すのかが悩みどころです。

実戦は△2五金以下、▲8六角△6二金▲5五歩△4四飛▲1六歩△2四飛と進み、ソフトの評価値+481で先手有利。

この手順でもソフトは先手有利みたいですが、対局中は有利とは思っていませんでした。

このあたりの感覚は、少しソフトについていけていないようです。

この後の実戦ではは、4九の金は▲3八金と使う展開になりました。

▲8六角はソフトの候補手の1つだったのですが、推奨手は▲5八金でソフトの評価値+346で先手有利。

ここで▲5八金と上がるのが少し指しにくい感覚ですが、ソフトは対振り飛車には早めに上がる感じです。

2五の金の圧力に対抗するため、4九の金は置いていた方がいいと思っていたのですが、ソフトはこれと反対のことを考えているようです。

▲5八金以下、数手進んだ変化で▲9五歩で、ソフトの評価値+652で先手有利。

この局面は、▲5八金から想定で数手進んだのですが、後手の2五の金が遊び駒になる展開です。

先手の4九の金を▲5八金~▲6七金~▲7六金と玉側に使い、▲9五歩と玉側から戦いを起こします。

後手は2五の金と4四の銀が浮いている状態なので、あまり強い戦いができません。

先手は歩が入ったら▲2二歩~▲2一歩成の感じです。

この局面は後手は攻めていませんが、別の展開で2筋と3筋から仮に後手から攻め込まれることがあっても、先手は焦土作戦で玉側で勝負という感覚だと思います。

4九の金の使い方が参考になった1局でした。

角を受けに使う

上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△7八飛と打った局面。ソフトの評価値-325で後手有利。

対局中は、▲6八飛か▲6八角の合い駒をする1手だと思っていましたが、本譜の進行は良くなかったようです。

本譜は▲6八飛△7六飛成で、ソフトの評価値-716で後手有利。

▲6八飛としたのは、△8八飛成と自陣に龍を作られると攻め込まれると思ったためですが、△7六飛成とされると先手に有効な手がありません。

▲6八飛△7六飛成で有効な手がないなとは思って指していましたが、有効な手がないなら▲6八飛は打たなかった方が良かったです。

飛車を自陣に使うと後手が安心します。

▲6八飛では▲6八角がありました。

▲6八角△8八飛成▲6六角で、ソフトの評価値-262で互角。

▲6八角に△8八飛成に▲6六角と打ちます。

この手順は、対局中に考えてはいたのですが、△8九龍と取られて先手が悪いと思ってそれ以上考えなかったです。

▲6六角以下△8九龍▲1一角成△8七歩成▲5六香△4一桂▲7九歩で、ソフトの評価値+43で互角。

手順の△8七歩成も厳しいのですが、この瞬間に▲5六香とします。

いつでも▲5三桂成の筋があるので、△4一桂と受けますがそこで▲7九歩です。

先に▲5六香と攻めの手をして、△4一桂と打たせてから▲7九歩と受けに回るのが味のある手です。

▲5六香で先に▲7九歩だと、△2七歩成▲同銀△4四香で、先手の▲4五桂が取られそうです。

受けるだけなら△4四香に▲4五歩ですが、△7八と▲同歩△4五香▲同歩△4七銀▲同玉△4九龍と攻め込まれます。

このような手順も参考になります。

角を受けに使うのが参考になった1局でした。

居飛車の急戦形は攻め合いにする

上図は、相居飛車からの進展で先手が▲3五歩に後手が△5五歩▲同歩△5六歩と歩を垂らした局面。ソフトの評価値+160で互角。

矢倉模様からお互いに急戦形となりましたが、あまり指さない戦型だと局面の急所が分かっていないことが多く、その場で考えることが多くなります。

本譜は、▲5五同歩△5六歩で、ソフトの評価値+48で互角。

△5五歩に▲5五同歩とすると△5六歩の垂らしの歩が見えていたのですが、他に変わる手も難しそうなので取りました。

こうなると銀と桂馬の交換が確実になりますが、後手の歩切れがどうかという感じです。

対局中は歩を渡したくなかったので、ここで▲5四歩と伸ばしましたがこれが悪かったようです。

本譜は以下▲5四歩△3五銀▲同銀△5七歩成で、ソフトの評価値-125で互角。

△3五銀と歩を補充されて△5七歩成とされると形勢は互角ですが、技を1本取られたような感じです。

4六の銀が3五に出ると中央がやや薄くなります。

実戦はまだ難しいのですが、先手まずい流れかと思います。

▲5四歩では▲3四歩がありました。ソフトの評価値+70で互角。

ここでは▲3四歩と取り込む手があったようです。

銀と桂馬の交換になりますが、先手が2歩得になります。

▲3四歩に△5七歩成なら、▲同銀右△同桂成▲同銀△5五銀右▲5六歩△6四銀▲2五桂で、ソフトの評価値+137で互角。

この手順は、後手が少し大人しい指し方ですが、先手が▲2五桂と跳ねて次に▲3三桂打が狙いです。

▲3四歩に△5七歩成▲同銀右△同桂成▲同銀△3五銀▲2八飛△3六銀▲2五桂で、ソフトの評価値+138で互角。

この手順は、後手の4四の銀を3五に使って、先手の攻め駒を責める展開ですが、▲2五桂と跳ねていい勝負のようです。

いずれにしても急戦形の将棋なので、片方が一方的に攻めるという展開は避けなければなりませんでした。

居飛車の急戦形は攻め合いにするのが参考になった1局でした。